femimi Pioneer 急速充電器 (ニッケル水素電池用) WWR1034

パイオニア(現・オンキヨーホームエンターテイメント)が発売するボイスモニタリングレシーバー(集音器)、“フェミミ(femimi)”の充電器です。
これは2代目に当たる充電器で、前世代の充電器は三洋電機の既存充電器にSANYOロゴ上から“femimi”のシールを貼り付けているふざけた仕様な充電器だったのですが、この世代ではfemimiのロゴに加えてパイオニアロゴも印刷されたオリジナル充電器となりました。

充電器の外観です。オリジナル…、でもこれどこかで見たことがあるよ!って思った方、大正解です。これはパナソニックが現在でも発売している“BQ-CC23”のOEM機です。
とは言っても、前世代のようにシールで誤魔化しているわけではなく、裏面の社名も『パイオニア株式会社』となっています。個人的にパイオニア好きな私にとってfemimiだけではなく、Pioneerのロゴも付けてくれたのがとても好感が持てました。

充電器裏の警告では『・当社指定のニッケル水素電池以外は充電しない』とありますが、元ネタなBQ-CC23ではパナソニックの充電式エボルタ全シリーズ、三洋電機系のエネループを含むニッケル水素電池全てが充電可能になっています。この充電器が付いていたフェミミには普通に充電式エボルタの単4が付属していたそうです。
しかし、充電は可能でもパイオニアがこれらのニッケル水素電池に対応していないと表明していない限りサポートを受けられない可能性は高そうなので一応は自己責任で使いましょう。

パナソニックのホームページ よくある質問「充電池や充電器の互換性に関する情報はありませんか?PZ18096」より、抜粋・加筆。

充電中の様子。単3か単4のニッケル水素電池2個が充電可能です。個別管理されているので、電池1本でも銘柄がバラバラでも単3と単4混在でも充電可能です。最近のニッケル水素充電器は結構安いのを買ってもこれが普通なので嬉しいですね!しかも、パナソニックの充電器ではお馴染みのスマートチャージ機能も付いてます。
充電中は電池が入っている場所のLEDが緑色に点灯消灯で充電完了というわかりやすい表示です。充電異常は緑色点滅となります。

個人的に面白いと思ったのは“電池を幼児に近づけてはいけない”ことを示すピクトグラムが充電器の横側に配置されていたことです。BQ-CC23ではちゃんと裏側に配置されているのですが…。

 

 

最後に参考としてBQ-CC23の充電時間を取説より抜粋しておきます。単3はエネループクラス(2000mAh)で4時間エネループプロクラス(2500mAh)で5時間充電となっています。急速充電モデルではありますが個人的にそんなに早くない印象ではあります…。

★関連記事
Fujiwork Willcharge PX-24M32C
→フジワークのテクニカ事業部(当時)が発売していた、Wiiリモコンなどのゲーム用途として発売していたニッケル水素電池の充電器を紹介した記事。この充電器もパナソニックのBQ-324がOEM元となっている。


Fujitsu 静岡県産 アルカリ乾電池 (アルカリギフトセットNT)

某フリマアプリで入手した、富士通の“静岡県産アルカリ乾電池”です。出品者の説明によると富士通製品の家電購入時に貰えたとのこと。
パッケージには浜松市のマスコットキャラクターである「出世大名家康くん」と「出世法師直虎ちゃん」が描かれています。入手したのは2018年頃でNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』が終わった直後だったとのことで、同大河ドラマに乗っかって作られた電池であると思われます。


パッケージ。市販電池では見られない紙箱のパッケージで如何にも配布用と言った趣ですね。表面には富士通のロゴとともに“静岡県産 アルカリ乾電池”と書かれ、『徳川氏・井伊氏ゆかりの地、静岡県で生産しています。』とも書かれています。ちなみにFDKのアルカリ電池を製造している鷲津工場は静岡県に所在していますが、湖西市であり、マスコットキャラクターの浜松市との関連はありません。念のため。
パッケージ裏に記載されている商品名は“アルカリギフトセットNT”。NTはやはり直虎のNTだろうか。非売品だと思われるのですが、何故かバーコードの記載があり、事業者名は“FDK(株)[4976680]”となっています。社名表記は“富士通グループ/FDK株式会社”となっていました。


パッケージを開けてみました!表に描かれている家康くんと直虎ちゃんとは別絵柄のイラストと共に『乾電池になりました』と記載され、単3と単4のオリジナルアルカリ電池4本が入っています。パッケージも凝ったものになっていて、フタを開けると後ろから仕掛け絵本のように『井伊直虎』の文字が飛び出してきます


これが中に入っていた電池です。出品時には未開封状態で売られており、普通にプレミアムタイプのアルカリ電池が入ってたらどうしよう…とも思ってたのですが、見事に家康くんと直虎ちゃんのオリジナルアルカリ電池でした。さすがFDKさん、最高です!!
電池に記載された使用推奨期限は単3と単4共に「04-2028」となっており、時期的に10年期限の2018年4月製造の電池であると推測されます。このことから、ハイパワータイプもしくはプレミアムタイプ相当のアルカリ電池だと思います。

電池の社名表記はパッケージと同じく“富士通グループ/FDK株式会社”になってます。住所の記載は無く、問い合わせ先のフリーダイヤルのみの記載です。
原産国はもちろん“MADE IN JAPAN”で日本製、シュリンクパックもFDK日本製アルカリ電池でお馴染みのフニャフニャシュリンクとなっています。


【海外版】Panasonic ALKALINE AA / AAA (LR6/LR03)

随分前に秋葉原の千石電商で買った海外版のパナソニックアルカリ乾電池です。いつ買ったのかは覚えていなかったのですが、Twitterのつぶやきによると2017年5月頃に買った電池のようです。
デザインは現在発売されているパナソニックアルカリ乾電池より一世代前のものとほぼ同じで、日本版では「アルカリ乾電池」と書いてあった部分が「ALKALINE」に変わっているのが見かけ上大きく違う特徴です。

これがパッケージ。単3と単4共に4本シュリンクパックとなっていました。両面ともにバーコードなどのラベルは貼られておらず、日本版では電池が1本づつ切り離せる「見わけるパック」が導入されていますが、この海外版ではそのような配慮はなされていません。至って普通なシュリンクパックです。
以上のことからこの電池は一般市販用というよりかはバルク的な位置づけの電池なのではないでしょうか?


電池の外観です。冒頭に書いた通り、デザインは現行前のパナソニックアルカリ乾電池と同じものですが、気のせいでしょうか?日本版に比べると金色の部分がより光っているように見えます。
型番は日本版に比べると小さく、単3は“Panasonic”のロゴ上単4は注意書き上と記載箇所は統一されていません。注意書きは英語表記、社名と原産国表示は『Panasonic  Corporation Made in Thailand』となっています。タイ製となっていますがこれは日本版の単3・単4パナソニックアルカリ乾電池も同じです。


プラス・マイナス側です。使用推奨期限は単3が「02-2027」、単4が「08-2026」となっていました。購入時期が2017年5月頃だったと言うことを考えると、10年期限のそれぞれ2017年2月、2016年8月製造の電池というのが妥当だと思います。何故か単4のみに使用推奨期限印字部分の印刷が白くなっています。謎…。
ちなみに使用推奨期限の上、社名表記の右横に日本では見られないマークが見えます。ひし形に十字が重なったようなマーク(写真では上)が“タイ工業規格(Thai Industrial Standards)”で、SNIと書いてあるマーク(写真では下)が“インドネシア国家規格(Standar Nasional Indonesia)”のマークなんだそうです。ということはこの電池はタイやインドネシアで出回るはずだった電池だった?


外装ラベルを剥がしてみました。外装ラベルの端にロット番号のような表記が見られました。これはパナソニックのアルカリ電池ではお馴染みの表記で、現行のパナソニックアルカリ乾電池乾電池エボルタNEOなどでも見られます。単3は“BAM2SVT145EA”、単4は“BAM2SVT144EA”となっていました。
一方で外装ラベルを剥がした電池本体には単3のみにロット番号らしき表記があり、「上:2312163 下:0334」の印字が見られました。

最後にマイナス極の拡大なのですが、単3はマイナス極のミゾに“紫外線硬化樹脂”を流し込んだタイプとなっていました。この電池は使用推奨期限「02-2027」のロットとなっていますが、「09-2027」の日本版では既に紫外線硬化樹脂が省略されていたようですので、丁度切り替わり時期だったのかもしれません。現在、国内で出回っているタイ製のパナソニックアルカリ電池は紫外線硬化樹脂は省略されています。

なお、ガス抜き穴は単3が4つ穴タイプ単4は2つ穴タイプでした。

★関連記事
Panasonic アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6(XJ) / LR03(XJ)
→当記事の元となった、現在より一世代前に当たる日本版のパナソニックアルカリ乾電池を紹介した記事。

【リニューアル】Panasonic アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6(XJ) / LR03(XJ)
→こちらは現行モデルに当たるパナソニックアルカリ乾電池を紹介した記事。


モリトク アルカリ乾電池 単3形/単4形 その2

今回は100円均一商品の企画販売を行う“モリトク”の単3と単4のアルカリ電池を紹介します。かつてインドネシア製だった頃のアルカリ電池(単3・単4)はどこの100円均一ショップでも見られましたが、中国製となった現在のアルカリ電池はせいぜいキャンドゥで見られる程度となっています。
しかし、近頃は単1と単2のマンガン電池のみがダイソーで取り扱いを始めるという、なかなか侮れないモリトクの乾電池であります。


パッケージ。単3と単4、各4本入りのシュリンクパックです。以前、当ブログで紹介したモリトクアルカリ電池はバーコードが記載されたラベルのみが貼られていましたが、今回入手したモデルではバーコードのみならず、キャッチコピーなども記載されている豪華仕様のラベルとなっていました。
キャッチコピーは『容量アップ!! 長期保存可!』。以前のモリトクアルカリ電池に比べ、約10%の容量アップを果たしている他、使用推奨期限も7年に延長されているそうです。100円均一ショップで扱っているアルカリ電池は10年という使用推奨期限のものはほぼ無く、7年が多いです。本当に長期保存をするなら大手メーカーのアルカリ電池の方が良さそうですね。
販売元は“株式会社 モリトク”、バーコードの事業者名も同社となっていました[4964549]。


電池の外観。インドネシア製だった頃から変わらないおなじみのデザインです。金色ベースで白いカラーリングですが、単3と単4では金の部分が少ないため白い部分が目立つ感じですね。注意書きの文字は小さいですが、白バックの黒文字なので注意書きが読みやすいよう配慮されているのがポイントでしょうか…。
電池に表記されている発売元は“株式会社モリトク”、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製となっています。ちなみに電池に表記されている社名表記では「発売元」となっていますが、パッケージでは何故か「販売元」と違う表記です。


プラス・マイナス側です。以前、当ブログで紹介したものは絶縁リングが無いタイプだったのに対し、今回入手したモデルでは「」の絶縁リングが付いているタイプに変わっていました。
使用推奨期限は単3が「03-2028」で単4が「04-2028」となっていました。前述の通り、パッケージには使用推奨期限7年の記載がありましたから、それぞれ2021年3月と4月に製造された電池であると推測されます。

外装ラベルを剥がしてみました。単3と単4ではロット番号表記のタイプが異なっており、単3は「B1702122F」というレーザー刻印による表記なのに対し、単4は「上:1303 下:122」という印字による表記となっています。
個人的には単3のロット番号表示が非常に斜めってるのが気になりますw。

 


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングは薄緑色で、切り欠きが無い真円なリングになっています。単3は上“A” 下“41”の刻印が、単4は上“A” 下“21”の刻印がありました。
マイナス極のガス抜き穴は単3と単4共に一般的な2つ穴タイプでした。

★関連記事
モリトク アルカリ乾電池 単3形/単4形
→当記事紹介の前世代に当たるモリトクアルカリ電池を紹介した記事。単3と単4のアルカリ電池がインドネシア製から中国製に変わっていたことから、比較しながらの紹介となっている。

モリトクアルカリ乾電池
→輸入元に丸紅情報システムズが関わっていた頃のモリトクアルカリ電池を紹介。単1から単4、6P形まで一挙に紹介していて、単3と単4はインドネシア製であった。


RS NI-MH AA 1.2V 2000mAh Ready to use Low self discharge (905-3788)

今回は“アールエスコンポーネンツ”で販売されているプライベートブランドのニッケル水素電池を紹介します。
アールエスコンポーネンツはロンドンで創業された電子部品を主とする通信販売会社です。筆者が初めて同社の広告をトランジスタ技術で見た時は企業相手の通信販売会社だったと記憶していますが、現在ではクレジットカード決済に限定されるものの個人でも購入することが可能です。


今回はスタンダードモデルと見られる2000mAhのタイプ(905-3788)とRSブランドのニッケル水素電池では一番高容量だった2700mAhのタイプ(183-4279)の両方を同時購入したのですが、先に2000mAhの方が届きました
というわけで、これが2000mAhタイプのパッケージです。こういう電子部品ショップの場合バラ売りの如何にもバルク的な感じだと思っていたのですが、ちゃんとしたブリスターパックで驚いてしまいました。パッケージには『LOW-SELF DISCHARGE READY TO USE』と書いてあるので、エネループのような自己放電抑制機能を搭載したニッケル水素電池だと思います。
裏面には4ヶ国語の注意書き(英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語)が記載してあります。下の黄色い枠の中にはバーコードの印字もありますが、これは独自のものでしょう。生産国は“Made in China”で中国製、『Manufactured on 05-Jan-2021』と書かれたシールがパッケージ上から上貼りされています。これは製造日で2021年1月5日に作られた電池のようです。


最後に電池の外観です。電池自体は黒ベースのデザインでとてもカッコいい。業務用らしさが感じられる点でも好きな電池ですね。注意書きにはパッケージと同様に日本語の注意書きは見られませんが、リサイクルマークは日本のメビウスループマークが記載されています。何故か電池本体に生産国の表記はありません。
プラス・マイナス極の特徴はご覧のとおりですが、アールエスコンポーネンツのサイトで見られる同電池のデータシートで見られるプラス極の特徴が異なっています。もしかしたら製造元が変わってしまったのかもしれませんね。


BOSS FOR MUSICAL INSTRUMENT 006P / S-006P

日本のエフェクターメーカーとして知られる“BOSS(ボス)”の006P(9V形マンガン電池)です。ボスはオーバードライブ“OD-1”に始まるコンパクトエフェクターが代表的なメーカーで、ローランドの関連会社だったのですが、2018年にローランドに合併、現在ではローランドが発売するエフェクターやギター関連製品のブランドとなっています。
今回はボスのエフェクターに付属されたと見られる2種類の電池を紹介します。

電池の外観。左に見えるオレンジ色の電池が1980年頃のもので、真中の黒色の電池が1984年頃のものです。
オレンジ色の電池はかつてのソニーのマンガン電池を彷彿とさせるデザインでステキです。黒色の方は“BOSS”ロゴがオレンジの黒字なのでちょうどオレンジ色の電池を反転させたように見える電池です。デザイン構成は関連会社であったローランドの電池(写真右)ともよく似ていますね。

ちなみにローランドの9V形電池は市販もされていたようですが、ボスの電池が市販されていたのかどうかは不明です。


電池の側面。上が1980年頃のオレンジ色下が1984年頃の黒色です。両者とも“MADE IN JAPAN”で日本製。オレンジ色の方はローランドのロゴマークも見えます。JISマークや製造元の表記は見られないのですが、黒色の方は“F.D.K. C8501”の表記が見えますから富士電気化学(現・FDK)製ですね。後述しますが、実はオレンジ色の方も同じく富士電気化学製のようです。
確かにオレンジ色には製造元の表記は見られません。しかし“006P/9V/6F22    N”という表記がされており、型番横の「N」はもしかしたらNOVELのNだったりするのかもしれません!妄想大好きな筆者ですw。
注意書きはオレンジ色、黒色ともに同じもので以下の通り。日本語と英語による表記になっています。

注意
はれつのきけんがあるので、充電をしないこと。
(+)(-)を正しく入れること。
MAY EXPLODE IF CHARGED
OR SET REVERSELY.

最後に底面の様子です。両者ともに黒いボール紙?のような底面で、継ぎ目側に製造日が刻印してあるのが特徴。前述の通り、黒色の方には富士電気化学製との記載がありましたので、特徴が同じなオレンジ色の方も同社製と見られます。
オレンジ色の方が「80-08」製造黒色の方が「84-08」製造となっていて両者ちょうど4年差の電池です。

 

★関連記事
Roland 6LR61/9V ALKALINE Battery For Musical Instruments
→かつての関連会社であったローランドの9V形アルカリ電池を紹介した記事。こちらは松下電池工業(パナソニック)製でした。


グリーンオーナメント POWER CHECK(パワーチェック) No.41089

100円均一ショップのセリアで見つけた、“グリーンオーナメント”の電池チェッカーです。形こそ古典的な電池チェッカーなのですが、表示が3段階のLED表示となっています。
最近はLED表示の電池チェッカーが主流になりつつありますよね。それはLEDを始めとする半導体が安価になってきたというのもあるかもしれませんが、アナログメーターが希少になってきているのかもしれません。それはそれで悲しいものです。


パッケージです。100円均一商品にありがちなショボいブリスターパックです。社名表記は“株式会社グリーンオーナメント”で、バーコードの事業者名も同社となっていました(4972822)
パッケージの裏面にはQRコードが記載されていて、読み込んでみると「http://denchi-info.net/」にリンクされていました。ここには“電池の正しい使い方”と“コイン形・ポタン形電池の正しい使い方”が記載されています。一応、グリーンオーナメント管理のホームページみたいですが、グリーンオーナメントって乾電池は販売していませんよね?まるで電池メーカーのようにしっかりとした注意書きです。


チェッカーの外観。100円均一商品らしい強度です。ちょっとやわい的な?アナログメーター式と比べるとメーター分の厚みが無いので大分薄い。あっ、ちなみにこのチェッカーでは9V形(角形)の電池が測れません。そのための薄さでもあるようですね。
ワタシが買った段階では白と黒のタイプがありました。“白”は汚れが目立ってしまいそうなので、目立たない“黒”を選択しました。


実際に測定してみました。使い方は簡単でハンドルを上げて、プラス極を上にして挟んであげるだけです。測れる電池は単1~単5まで公称電圧1.5Vのもの。ボタン電池・コイン電池・ニカド電池やリチウム電池は測定できないことが書かれています。じゃあ、ニッケル水素電池はOKなのか?と思うかもしれませんが、ニカド電池がダメなのだから電圧が同じニッケル水素電池もダメでしょう。
表示は残量に応じてLEDが連続表示されるタイプで、目安は1灯が“10%~30%”2灯が“30%~60%”3灯が“60%~100%”となっています。


パッケージには『※メーカーによっては測定できない電池があります。』とありましたが、パナソニックの単1アルカリ電池(日本製)は測定できませんでした。マイナス極の端子がギリギリ届かない上、パナソニックの単1と単2は逆装填防止の為にマイナス極が引っ込んでいるのですが、そのためマイナス端子に付かないようです。単2は上写真の通り、端子が届いて方向も変えられたので付きました。シェアが高いパナソニックのアルカリ電池が測定できないのはちょっとキツイかもな…。
マイナス端子を起こせば測定できそうと思ったのですが、起こした端子が鋭利で怪我しそうなので諦めました。ここはメーカーに改善して欲しいものです。


LED表示式の定め…、それはいずれは電池交換が要ることですね。電池チェッカー表面を上にして下辺りに配置されている電池ホルダーのネジを精密ドライバーなどで外します。電池ホルダー自体はネジだけで固定されているので、電池ケース左の溝に爪を引っ掛けて引き出すだけで取り出せます。使用する電池はリチウムコイン電池“CR2032”1個です。マイナス極を上にしてトレイにセット、逆手順で電池チェッカーに嵌めます。ネジを締めるのをお忘れなく!
ちなみに元々付いてた電池はノーブランドのCR2032。型番部分はソニー(ムラタ)のにそっくり。コメリのチェッカーに付いてたLIJUのCR2032Lもそうですが、このデザイン最近のトレンドなのでしょうか…。


ALL-WAYS 長持ち!! ウルトラハイパワー アルカリ乾電池 単4形 ALL-T4X4P

今回はリーダーメディアテクノがかつて発売していた“ALL-WAYS”ブランドの単4アルカリ電池を紹介します。
前回ブログで紹介したハードオフオリジナルアルカリ電池がリーダーメディアテクノ供給だった訳ですが、この記事を書いてる時に“ALL-WAYS”ブランドのアルカリ電池も持ってたなぁ…と思って引っ張り出してきた次第です。この電池、未開封だったのですがよっぽど長期保管だったためか全部液漏れしてました。


パッケージです。単4の4本パック。冒頭で触れた通り、中の電池は4本とも液漏れしています。これは確かリーダーメディアテクノが初めて発売したアルカリ電池で、お店(じゃんぱら?)で見たことが無いブランドだったこの単4だけ売ってたので買って入荷したら単3も買おうかな…と思い、そのままだった記憶があります。
キャッチコピーは『長持ち!! ウルトラハイパワー』。型番は“ALL-T4X4P”、社名表記は“リーダーメディアテクノ株式会社”となっています。バーコードの事業者名も“リーダーメディアテクノ(株)[456020161]”となっていました。パッケージのみに生産国が記してあり、“Made in China”で中国製となっています。

電池の外観です。オーソドックスなアルカリ電池と言った感じのデザインですね。金ベース黒い帯に大きい“ALL-WAYS”のロゴが目立ちます。
社名表記は“リーダーメディアテクノ株式会社”。生産国はハードオフオリジナルアルカリ電池と同じように記載されていません。このメーカーは生産国を電池本体に表示しない伝統でもあるのでしょうか…。


プラス・マイナス側。マイナス極絶縁リングは無いタイプです。この電池で大きな特徴はマイナス極底板中心に小さい「・印」が見られることです。これは初めて見るタイプでした。使用推奨期限の印字はこれまた探すのに手間が掛かっており、よく見たら“ALL-WAYS”ロゴのSの隣にありました。「12.2012」の印字があり、パッケージに使用推奨期限が記載されていないのでわからないのですが、2年期限の2010年12月製造でしょうか…。


外装ラベルを剥がしてみましたが、ロット番号などの印字や刻印は一切無し。液漏れで印字が消えている可能性もありますが、ラベル側に転写もしていないので元々印字は無かったものと推測されます。なお、マイナス極のガス抜き穴は2つ穴タイプとなっていました。やっぱりマイナス極の「・印」はよく目立ちますね…。


HARD・OFF(R) 単3形/単4形 アルカリ乾電池 HO-T3X10 / HO-T4X10

今回は知ってる方はよくお世話になってると思うリサイクルショップ“ハードオフ”のオリジナルアルカリ電池を紹介します。
ハードオフではストラップやギターピックなどのオリジナルグッズが売られていますが、その一環として発売したのがこのアルカリ電池です。ハードオフの公式Twitterではハードオフのみだけでは無く、系列のオフハウスなど多くのお店に置きたいと表明しています。青いデザイン黄色いロゴが“らしい”電池ですね。


パッケージ。ラインナップは単3と単4の各10本パックでの展開です。ハードオフらしさ全開のパッケージデザインですね。用途はリモコン(Wiiリモコン?)懐中電灯マウス電子辞書?ラジオ?時計がアイコンによるピクトグラムで記載されています。使用推奨期限は5年、型番は単3の10本パックが“HO-T3X10”、単4の10本パックが“HO-T4X10”となっています。
バーコードの事業者名はハードオフを運営しているハードオフコーポレーションでは無く、“リーダーメディアテクノ(株)[457141415]”となっていました。


パッケージその2。輸入販売元は“リーダーメディアテクノ株式会社”。パッケージ下に書いてありました。リーダーメディアテクノは過去に“ALL-WAYS”や“eneLuce(エネルーチェ)”と言ったブランドのアルカリ電池を発売し、現在は“Lazos”というブランドのアルカリ電池を発売していることで知られているメーカーです。元々ハードオフは“Lazos”ブランドのアルカリ電池を現在でも扱っているようですし、その関係でコラボに至ったのでは無いでしょうか。価格は単3の10本パックが270円(税抜)、単4の10本パックが250円(税抜)です。中身は“Lazos”ブランドのアルカリ電池と同じでしょうが、相場も大体同じぐらいの値段です。一部店舗では200円を下回る価格で売られている所もありますが。
パッケージを開封してみると、なんと2重シュリンク。商品名などが書かれた台紙を包むためのシュリンク包装がされています。実にもったいない印象…。


電池の外観です。青バック黄色い「HARD・OFF」のロゴマークとハードオフさ満載のデザイン。この電池を買う理由はこれに尽きると思います。パッケージにもある『長時間長持ち ウルトラハイパワー』というキャッチコピーが電池にも記載されています。これは“Lazos”ブランドのアルカリ電池でも同じみたいです。
社名表記は“リーダーメディアテクノ株式会社”。問い合わせ先などは記載されておらず、ホームページアドレスのみの記載です。電池には生産国の表示はありませんが、“Made in China”で中国製となっています。


プラス・マイナス側。マイナス極絶縁リングは無いタイプです。電池に使用推奨期限の表記が本体に表示とは書いてあるものの、なかなか見つけられません。マイナス極の縁に表記があったのですがボディカラーの青と同化して黒い使用推奨期限印字が見にくいこと…。フラッシュを焚いて写真を撮ることでようやく読めました。
使用推奨期限は単3と単4共に「09-2025」となっており、パッケージには使用推奨期限5年の記載がありましたから、それぞれ2020年9月製造の電池であると思われます。


外装ラベルを剥がしてみました。単3と単4共にロット番号の印字や刻印は見られません。久し振りに見る特徴のない電池です。ただし、外装ラベルがきれいに剥がれずにのりが電池の外装缶に残ってしまい電池がベタベタになってしまいます…。単3は頑張って取ってみたのですが、単4は諦めました(汗。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプでした。


TOPRUN V アルカリ乾電池 単3形/単4形 10個パック LR6(10S)TOPV2 / LR03(10S)TOPV2

今回はリニューアルされたFDKのアルカリ電池“TOPRUN V”を紹介します。この電池はFDKの製品でありながらも富士通ブランドを冠さない廉価グレードのアルカリ電池で、よくスーパーマーケットやドラッグストアなどで見られることが多い電池です。
元はFDKが富士電気化学時代に発売したマンガン電池「ノーベルトップラン」の名称を再使用したものだったりします。

 


パッケージ。単3と単4は各10本パックでの展開です。パッケージには商品名などが書かれたラベルが表面に、裏面にはバーコードや品番が書かれているラベルが貼られています。特にキャッチコピーなどは見られず、強調したいのは「お買得パック」と「10個パック」という所のみといった感じでしょうか。使用推奨期限は5年。“FDK株式会社”という社名が右下に申し訳程度の小ささで記載されています。
型番は単3の10個パックが“LR6(10S)TOPV2”、単4の10個パックが“LR03(10S)TOPV2”となっています。バーコードの事業者名は“FDK(株)[4976680]”となっていました。

前モデルのパッケージと比較してみました。書かれていることはほぼ同じと言えますが、背景の色が違いますね。前モデルは緑色の背景だったのに対し、現モデルでは赤色の背景なので一層目立つようになった感じです。
旧モデルの単3・10個パックの型番が“LR6(10S)TOPV”で、現モデルが“LR6(10S)TOPV2”と“2”が付加されているためこれが2代目のモデルであることがわかります。


電池の外観です。デザインは普通のアルカリ電池らしさ溢れる金バック。“TOPRUN V”の背景にある「」の矢印?の模様が象徴的です。比較的注意書きは大きくて読みやすい印象。社名表記は“FDK株式会社”となっており、住所表記は無くフリーダイヤルのみの記載となっています。
生産国は“MADE IN CHINA”でなんと中国製です。前モデルでは日本製とインドネシア製のどちらかとなっていました。最近はFDKのインドネシア工場が売却され、廉価グレードのアルカリ電池まで国内生産に回せないのかもしれませんが、これは悲しい事態になってしまいましたね。


今度は前モデルの単3電池と比較してみましたよ。大まかなデザインは同じなのですが、“TOPRUN V”の背景にある矢印?の模様の色が違います。前モデルが「」であったのに対して、現モデルは「」となっていますね。前モデルには社名表記に住所の記載もあります。現在新規発売されるFDKの乾電池では本社の移転に配慮してか、問い合わせ先に住所は記載されずフリーダイヤルのみの記載になっていることが殆どのようです。
前モデルでは注意書きの文字が小さく、読みづらい印象がありましたが、現モデルは大きく読みやすい注意書きに改善されています。

プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3が「02-2026」で単4が「01-2026」となっていました。パッケージには使用推奨期限5年の記載がありましたから、それぞれ2021年2月と2021年1月製造の電池であると推測されます。
使用推奨期限の印字はマイナス極の縁にあるタイプなのですが、どうもFDK製と考えると不自然に感じてしまいます…。

ここからは当ブログの真骨頂!ラベルを剥がして製造元を解析してみようではないですか。あのFDKがどのメーカーの電池を採用しているのかとても気になりますよね。
これがラベルを剥がしてみた様子です。単3には「N40515 0L2230」の、単4には「N21008 0L0910」のロット番号と思われるレーザー刻印が見られました。このタイプはオーム電機の“Vアルカリ乾電池”などで見られる刻印と同じです。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。濃緑色の絶縁リング切り欠きを下に置いた状態で左にアルファベット上に数字が刻印されたタイプです。単3には「左“I” 上“32”」の刻印、単4には「左“M” 上“11”」の刻印がありました。これもまたオーム電機の“Vアルカリ乾電池”と同じ特徴です。従って、この電池はFujian Nanping Nanfu Battery Co., Ltd.の電池であると思われます。
なお、マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

ちなみにJQAでアルカリ電池のJIS認証取得状況を調べてみると、FDKと並んでFujian Nanping Nanfu Batteryが名を連ねています。確証はありませんが、JIS認証を取得している程のメーカーならばと製造を委託したのかもしれませんね。単なる偶然とは思えない筆者なのでした。