ドラッグストア系」カテゴリーアーカイブ

ドラッグストアで販売されているPB品を取り上げているカテゴリです。

【コスモス薬品】StandarDay 国産アルカリ乾電池 単3形/単4形 10本入 LR6(STD)10P / LR03(STD)10P

今回は九州を中心として“ディスカウントドラッグ コスモス”などの屋号でドラッグストアを運営していることで知られる、コスモス薬品が発売するアルカリ電池を紹介します。
この電池の特徴は写真を見ても分かる通り、シンプルな白いデザインでしょう。“アルカリ電池”の表記よりも型番表記と電圧表示の方が、大きくブランドの表記も無い、とにかくシンプルなデザインに割り切ったデザインがとても特徴的なアルカリ電池であります。


パッケージ。単3と単4、各10本パックでの展開です。“StandarDay 国産アルカリ乾電池”と書いてあり、さり気なく日本製をアピールしていますね。“StanderDay(スタンダーデイ)”とはコスモス薬品が展開するプライベートブランドの一つで、基本機能と低価格を両立しつつ、落ち着く配色とシンプルデザインで低価格ながらも上品で洗練したデザインを追求したシリーズなのだそうです。確かにパッケージを見てもシンプルなデザインは感じ取れますね。
キャッチコピーは“液もれブロック”・“長時間ハイパワー”。JIS準拠の使用推奨期限は6年。近年100円均一ショップのアルカリ電池でも7年期限が多い中、6年という期限はとても珍しいですね。よく見ると『※従来品に比べて使用推奨期限が伸びています。』と記載されており、これでも伸びているらしいですね。従来品を見たことが無いのでわからないのですが、5年期限から6年期限に延長したというような感じなのでしょうか…?
供給元は“マクセル株式会社”。コスモス薬品のアルカリ電池は以前からマクセルからの供給だったようですね。バーコードの事業者名も“マクセル(株)[4902580]”となっていました。型番は単3の10本入りが“LR6(STD)10P”、単4の10本入りが“LR03(STD)10P”です。


シュリンクパックを開封してみました。2重シュリンクとなっていて、商品名やバーコードなどが記載された台紙は1回剥いだシュリンクの下に挟んであります。一番上のシュリンクはFDK製のものに似たフニャフニャなシュリンクで、電池自体のシュリンクはマクセル系のアルカリ電池で見られるパリパリのシュリンクって言うのかな?で包装されていました。電池の包装はパナソニック製のように分割されているわけでも無く、10本連続して包装してありました。


電池の外観。冒頭でも触れた通り、シンプルさに割り振った白いデザインが特徴的です。StandarDayのブランド表示は無く、中心に型番表記と公称電圧表示が大きく目立っています。アルカリ乾電池という表示はその下に小さく記されているのみ。普通は逆に『アルカリ乾電池』という表記が大きいことが多いのでなかなか珍しいです。
注意書きは白地のグレー文字で、なおかつ文字の大きさも適正なのでなかなか読みやすいです。バッケージと同じく、社名表記は“供給元:マクセル株式会社”となっています。ここまで見たら、どこのPB電池かわからなそうな雰囲気ですが、プラス側に『[StandarDay]は、コスモス薬品のプライベートブランドです。』の記載があるので、どこのPB品かは分かるようになっています。
型番は単3が“LR6(STD)”で、単4が“LR03(STD)”となっています。意味はSTandarDayという所でしょうか。マクセルOEMのアルカリ電池で型番カッコ書きは大抵供給先を表していることが多い中、ブランド名そのものを指すタイプは初めて見ました。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「07-2028」となっていました。パッケージには『使用推奨期限6年』の記載がありましたから、それぞれ2022年7月製造の電池であると思われます。


外装ラベルを剥がしてみました。外装ラベルは某社の日本製アルカリ電池と同じ、上面ラベル部分と下面ビニールが分離するタイプです。
外装ラベルを剥がしてみると、単3は無印字。単4にのみ製造年月と時刻を表すと見られる「220610 03:27」の印字が見られました。この単3は無印字で単4のみ印字という特徴は、偶然にも最近当ブログで紹介した富士通のハイパワータイプアルカリ電池と同じような感じでした。この時は印字は読めなかったのですが…。しかしながら、印字の字体はよく似ています。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。濃緑色の絶縁リングで、単3と単4共に5ヶ所の突起があり、切り欠きがあるタイプでした。切り欠きを下にした状態で単3には上に「21」の、単4には上に「17」の刻印が見られました。
マイナス極のガス抜き穴は単3と単4共に4つ穴タイプでした。


【アイリスオーヤマ/ウエルシア】BIGCAPA PRIME-W Alkaline batteries 3/4

今回はドラッグストア“ウエルシア薬局”に登場した新顔のアルカリ電池を紹介します。今までウエルシア薬局プライベートブランドのアルカリ電池はアイリスオーヤマ“BIGCAPAα”を採用していましたが、今回同じアイリスオーヤマのウエルシアオリジナルアルカリ電池と思われる“BIGCAPA PRIME-W”に変わりました。
BIGCAPA PRIME」はアイリスオーヤマのハイグレードアルカリ電池ですが、それのウエルシア版で“W”となるのでしょうか…。


単3と単4・4本ブリスターパックのパッケージです。他にも単3と単4には10本パックも用意されている他、単1と単2の4本パックもあります。キャッチコピーは『10年保存可能 長寿命・大容量』。加えて『備蓄用に!災害対策に!』というコピーも見られます。パッケージ右上にはウエルシア薬局のロゴが見られますが、電池本体に表示はありません。
パッケージ裏は殆どが注意書きで占めており、キャッチコピーやウリ文句などの記載はありません。左上に“BIGCAPA PRIME-W”のロゴが見られますね。型番は単3・4本パックが“LR6BP/4B-WE2”、単4・4本パックが“LR03BP/4B-WE2”となっています。販売元は“アイリスオーヤマ株式会社”、バーコードの事業者名も“アイリスオーヤマ(株)[4967576]”となっていました。問い合わせ先であるアイリスコールの電話番号は大きいのは良いですね。素晴らしいです。


電池の外観です。BIGCAPA PRIMEシリーズ??となっていますが、“BIGCAPA PRIME”のデザインとも違い、なおかつ他のアイリスオーヤマアルカリ電池にも似ないデザインです。他のアイリスオーヤマアルカリ電池と比べるとアイリスオーヤマのロゴが無いのが特徴的でここがプライベートブランド仕様ということなのかもしれませんね。
社名表記は“アイリスオーヤマ株式会社”、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「07_2030」となっていました。パッケージには“10年保存可能”とありましたので、それぞれ2020年7月製造の電池であると思われます。
マイナス側には使用開始日の記入欄があるのが特徴で、これも他のアイリスオーヤマアルカリ電池には見られないものです。

外装ラベルを剥がしてみました。ダイソーの“DAISO & HWアルカリ乾電池”などで見られる、上4ケタ(アルファベット)下4ケタ(数字)で別れているロット番号が印字されています。私が入手した個体ではラベルの繋ぎ目に印字があり、ラベル側に転写した文字が読めなかったです。
そのため推測にはなりますが単3が「上:FHEF 下:2323」、単4が「上:AHEF 下:–13」の印字が見られました。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングは単3と単4ではタイプが異なっていました。薄緑色なのは同じですが、単3は切り欠きを上に置いた状態で「下“23” 右“A3”」と刻印が入っているタイプで、単4は切り欠きを右に置いた状態で「上“18” 下“G1”」と刻印が入っているタイプとなっていました。これは同じアイリスオーヤマの“BIGCAPA basic”でも見られた絶縁リングなのですが、単3と単4の特徴が真逆だったのが個人的に面白かったです。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。


M’s one 長時間パワー アルカリスタミナ乾電池

主にツルハドラッグくすりの福太郎など、ツルハグループに属されるドラッグストアで発売されていたプライベートブランド“M’s one(エムズワン)”のアルカリ電池です。
現在は後継ブランドである“くらしリズム”に移行、このアルカリ電池は発売終了し、パナソニックブランドのアルカリ電池が発売されています。
アルカリ電池の象徴である“”にメタリックブルーを加えたデザイン。美しいです…。


単3と単4、4本シュリンクパックのパッケージです。8本か10本かは忘れましたが、多本パックも展開されていました。キャッチコピーは“長時間パワー”で、このコピーが電池にも記載されている珍しいタイプです。
ブランドはツルハグループの“M’s one”となっていますが、パッケージ記載の製造販売元は“兼松株式会社”となっています。バーコードの事業者名は“(株)ツルハグループマーチャンダイジング(457129269)”というツルハグループ関連会社のものとなっていました。
ちなみにパッケージ裏注意書きのまえがきは『電池の使い方を誤ると、電池の漏液、発熱、破裂したり、けがや機器故障の原因となるので、次のことを必ず守りましょう。』という呼びかけスタイル。通常は「次のことを必ず守ること。」というタイプが多いので、ちょっと珍しいと思ってしまったのです…。


電池の外観です。プラス・マイナス側のメタリックブルーな帯、そして中程に金色が配置されたアルカリ電池らしいデザイン。写真では伝わり難いかもしれませんが、青い部分のピカピカは思ったよりも綺麗です。青好きなワタシが惚れました。
製造販売元はパッケージと同じく“兼松株式会社”。普通プライベートブランドのロゴは電池表面に大きく配置されることが多いですが、この電池では社名表記横の生産国上に“M’s one”ロゴが配置されており、随分と控えめです。
そんな生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。

プラス・マイナス側。マイナス極絶縁リングの色は「」。この赤い色の絶縁リングは兼松“MEMOREX”ブランドのアルカリ電池でも見られた特徴です。
使用推奨期限は単3が「07-2022」、単4が「10-2022」となっていました。パッケージに使用推奨期限の記載はありませんが、時期的に5年期限と推測、それぞれ2017年7月と10月製造の電池であると思われます。

外装ラベルを剥がしてみました。確かにロット番号と思われるレーザー刻印が見られるのですが、いつもより刻印が薄いです。フラッシュを焚いてなんとか刻印を撮ることが出来ました。それでも見にくいかもしれませんが…。
単3には「N88108 7F262」の、単4には「N30204 7H251」の刻印が見られました。あまりにも薄すぎる刻印のため、読み違えているかも。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングの色は見ての通りの赤色切り欠きを下に置いた状態で左にアルファベットが、上に数字が刻印されているタイプになっています。単3には「左“X” 上“35”」の刻印、単4には「左“G” 上“21”」の刻印が見られました。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

★関連記事
【くらしリズム】Panasonic アルカリ乾電池 Alkaline ベーシック 単3形/単4形 LR6(BJTR) / LR03(BJTR)
→現在ツルハグループの店舗で売られているパナソニックブランドのアルカリ電池を紹介。電池本体には記載が無いが、パッケージにのみ“M’s one”の後継ブランドである“くらしリズム”のブランドが付いている。


VOLTY(ボルティ) アルカリ乾電池 単3形/単4形

今回は“日本ドラッグチェーン会(通称:NID)”に加盟するドラッグストアで発売されている、“VOLTY(ボルティ)”というブランドのアルカリ電池を紹介します。
日本ドラッグチェーン会にはイトーヨーカドーやマツモトキヨシホールディングスなどの企業も加盟しているのですが、両者とも自社ブランドのアルカリ電池を発売しているため、必ずしも加盟社のドラッグストアで入手できる電池というわけではありません。


4本ブリスターパックのパッケージです。パッケージの色は青で派手というわけではありませんが、キャッチコピーで大きくアピールしています。表面には『約30%長持ちでスタミナ抜群!!』、裏面には『電池がすぐに切れてしまうと感じた時にはボルティをお試しください!!』と随分自信たっぷりです。用途として“玩具”“カメラ”“マウス”“ゲーム機”を薦めています。一瞬マウス??と思いましたがまぁ、いいでしょうw。
発売元・問い合わせ先は“兼松株式会社”となっています。兼松と言えばMEMOREXブランドのアルカリ電池でお馴染みですね。社名表記はそれぐらいで、日本ドラッグチェーン会のプライベートブランドを発売する“株式会社ニッド”の社名も見られないため、何処で発売されるアルカリ電池であるかがわかりません。でも、よく見てください。パッケージ表のVOLTYロゴの上に“NID Premium”という小さいロゴが見えますよ。
なお、バーコードの事業者名も“兼松(4959058)”となっていました。


価格は単3と単4の4本ブリスターパックが税抜399円とかなり強気な価格設定で、プライベートブランドだからと容赦ありません。キャッチコピーから見てもハイグレードアルカリの位置付けであると思われます。他に単3と単4の10本パックが用意されていて、他のサイズは用意されていなかったと記憶しています。
ちなみにワタシがこの電池を入手したのはセキ薬品です。同社の社長が日本ドラッグチェーン会の会長を努めており、事実上の幹事企業となっています。


電池の外観。左が単3で、右が単4です。電池真中の青いカラーが印象的な電池です。両端に見える白い稲妻模様も象徴的なデザインと言えるのではないでしょうか。注意書きは「危険・警告」と危険と警告の注意書きが纏められて記載されている珍しいタイプで、似たようなタイプにアイリスオーヤマのアルカリ電池がありますが、こちらは「危険」と「警告」別アイコンで記載されているタイプになっています。でも、注意書きの文面は全く同じものです。パクった??
発売元はパッケージと同様の“兼松株式会社”となっていました。生産国は“Made in China”で中国製です。

プラス・マイナス側です。絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3が「11_2023」、単4が「05_2024」となっていました。使用推奨期限の月-年表示が“_(アンダーバー)”になっているタイプ…、何処かで見たなぁ。
パッケージには使用推奨期限の記載はありませんが、時期的に5年期限のそれぞれ2018年11月、2019年5月製造の電池であると思われます。5年ってハイグレードアルカリにしては短い?

外装ラベルを剥がしてみました。単3にはマイナス極側に上4ケタ(アルファベット)・下4ケタ(数字)で別れているタイプのロット番号が見え、「上:AHCJ 下:3100」の印字が見えました。
一方、単4でも同じパターンの印字らしきものが見えるのですが、ちょうどラベルの繋ぎ目下に印字されていたため判読不可能でありました。ひょっとして、印字を読もうとしているワタシに対する罠ですか…。

最後に絶縁リングの拡大です。薄緑色の絶縁リングで、単3と単4ではタイプが異なっておりました。単3では切り欠きを上に置いた状態で左に「25」下に「G10」の刻印が、単4では切り欠きを右に置いた状態で上に「18」下に「G1」の刻印がありました。単3のロット番号印字単4の絶縁リング刻印の特徴を照合するとDAISO & HWなどで見られるものによく似ています。
なお、マイナス極のガス抜き穴は2つ穴タイプでした。


【くらしリズム】Panasonic アルカリ乾電池 Alkaline ベーシック 単3形/単4形 LR6(BJTR) / LR03(BJTR)

主にツルハドラッグくすりの福太郎など、ツルハグループに属されるドラッグストアで発売されているパナソニックブランドのアルカリ電池です。
パッケージにはツルハグループの新PBである“くらしリズム”のロゴがありますが、電池そのものは“Panasonic”ブランドを用いたオリジナルデザインのものとなっています。パナソニックが自社ブランドで他社PBを供給した例はあまり無く、極めて珍しい電池であります。

パッケージです。単3、単4各10本パックで単3が“LR6BJTR/10S”、単4が“LR03BJTR/10S”という型番となっています。電池のデザインはパナソニックのエントリーモデルアルカリ電池であるBJシリーズと同じものですが、パッケージもBJシリーズのものとほぼ同様のものになっています。
全体的に“Panasonic”が大きく目立ちますが、“アルカリ乾電池”表記横には小さく“くらしリズム”のロゴが見えます。

生産国は“タイ製”。パナソニックのアルカリ電池ではパッケージに生産国の記載が無いものは「日本製」、その他の生産国に関してはパッケージに記載されている、という他の電池メーカーと比べると変わった表記です。
バーコードの事業者名は“パナソニック(4549980)”となっていました。

パッケージをバラしてみました。これはパナソニックの多本パックアルカリ電池ではおなじみですね。4本パック×22本パック×1で10本が構成されています。
この小分けパックは個人的には嬉しい配慮で、1本だけバラしただけでも全部バラけてしまうよりかはシュリンク単位で保管しておくほうが精神的にも気持ちいいです。多本パックの電池って、一気に使い切る方が稀ですしね。

ちなみに“くらしリズム”はツルハグループが2018年11月より展開しているブランド名で、かつて用いられていた“M’s one(エムズワン)”の後継に当たるブランドとして展開されているようです。ただし、一気に切り替わるのでは無く、段階的に切り替わっていくようです。
この電池は“くらしリズム”ブランドで目玉商品の一つであるようで、ニュースリリースでは新商品の一例として『信頼のパナソニック製お買い得アルカリ乾電池』として紹介されています。

電池の外観です。金色をベースとしたデザインに水色のラインと帯が印象的な電池です。金色と言ってもゴールド系の色ではなくて、黄色味がかっている色です。なので第一印象は黄色いと見える色かもしれません。
型番は単3が“LR6(BJTR)”、単4が“LR03(BJTR)”となっています。BJシリーズのツルハ版(TsuRuha)という意味でしょうか?社名表記は“パナソニック株式会社”となっています。

ネタ元のBJシリーズと比較してみました。下2本がBJシリーズでデザインや注意書きなど配置まで全く同じです。違うのはカラーリングのみ。ただ、BJシリーズのシルバー部分がくらしリズム(仮)では金色となっているので見た目的にはこちらの方が高級に見えそうなデザインです。
使用推奨期限はどちらとも5年でありますので、“アルカリβ”かそれに近い位置付けのエントリーモデルと推測されます。

プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは無いタイプです。かつて、パナソニックの単3アルカリ電池はマイナス極のミゾに絶縁用の樹脂(紫外線硬化樹脂)を流し込んでいましたが、現・タイ製の単3アルカリ電池では省略されています。
使用推奨期限は単3が「01-2024」、単4が「12-2023」となっていました。パッケージには5年期限の記載がありましたのでそれぞれ2019年1月、2018年12月製の電池であると思われます。

外装ラベルを剥がしてみました。単4には“1511181 01:12”のロット番号らしき印字がありましたが、単3の方は不安定でいくつか印字が欠けているロットもありました。何本か剥がした結果“251118 1523”なのではという結論に至りました。物によってはロット番号頭の25や15しか見えない個体もあって、ここまで印字にバラツキがあるものは始めて見ました。このクオリティーがタイ製?

最後にマイナス極の拡大です。前述の通り、タイ製の単3アルカリ電池では紫外線硬化樹脂が省略されています。その代りに、マイナス極外周に樹脂が塗布されている構造に変更されていて、これは現在の「パナソニックアルカリ乾電池」でも同じ特徴です。
マイナス極のガス抜き穴は単3は4つ穴タイプで単4は2つ穴タイプとなっています。

★関連記事
Panasonic アルカリ乾電池 Alkaline 単3形/単4形 LR6BJ / LR03BJ
→当電池の元ネタと見られるパナソニックのエントリーモデルアルカリ電池を紹介した記事。現在でもヨークマートなど一部店舗で入手できる模様。値札上では当電池と同じ「アルカリベーシック」となっている様子。


matsukiyo アルカリ乾電池 単3形/単4形

今回はドラッグストア“マツモトキヨシ”で販売されているプライベートブランド“matsukiyo”のアルカリ電池を紹介します。
電池表面には「used? □YES」という謎の文字列が記載されています。こういう名前のブランドなの?と思われるかもしれませんが、電池を使い終わったときに「□」にチェックを入れれば使用済み電池を判別することが出来るというユニークな機能を持った電池なのです。真の機能性電池と言えるかもしれないですね。

パッケージです。電池本体はユニークでもパッケージに関しては一般的なパッケージと同じような感じです。ブランド名である“matsukiyo”はパッケージのみで電池本体の記載はありません。そこまでしてまで電池の使用済み判定に命を賭ける…、男らしい電池と言えるのではないでしょうか。このことはパッケージにも『使用済み電池が一目でわかるチェックボックス付き』との記載がありますが、表記がちょっと小さいので気づきづらいかもしれません。
単3・4本パックの型番が“LR6MK/4S”、単4・4本パックの型番が“LR03MK/4S”となっています。他にも単3と単4には10本パックも売られていました。バーコードの事業者名は“アイリスオーヤマ(4967576)”となっていました。供給はアイリスオーヤマが行っているようです。

電池の外観です。写真ではわかりにくいかもしれませんが、単3と単4ではカラーが違います。単3はブルーメタリックのような色で、単4は青竹色がメタリックになっているような色になっています。なお、単1と単2は紫系の配色が使われていました。
社名表記は“アイリスオーヤマ株式会社”。問い合わせ先も同社のアイリスコールとなっています。生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。

注意書きの下部には「※この商品は(株)マツモトキヨシホールディングスのオリジナル商品です。」との記載があり、これがマツモトキヨシのプライベートブランドであることが伺える唯一の点です。

プラス・マイナス側。絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3、単4共に「09_2023」となっていました。パッケージには“5年保存可能”との記載がありましたので、それぞれ5年期限の2018年9月製造の電池であると推測されます。
現行アイリスオーヤマのアルカリ電池はビッグキャパα、PRIME共に単3、単4は10年期限となっていますから、それより前、旧・ビッグキャパ相当の電池かもしれません。

外装ラベルを剥がしてみました。ロット番号は上4ケタ(アルファベット)・下4ケタ(数字)で分かれて印字されているタイプで単3が「上:ASCG 下:0303」、単4が「上:ASCH 下:2805」となっていました。これは均一ショップ“ダイソー”で販売されている“DAISO & HW アルカリ乾電池”とそのシリーズと同じタイプのロット番号です。もしかしてこの電池はHENGWEI製なのかもしれない…。

最後に絶縁リングの拡大です。薄い緑の絶縁リングで、切り欠きを右に置いた状態で上には数字が、下にはアルファベットもしくはアルファベット+数字が刻印されているタイプ。
単3は上“12”下“G”の刻印が、単4は上“8”下“G1”の刻印がありました。こちらも“DAISO & HW アルカリ乾電池”と同じタイプです。なお、マイナス極のガス抜き穴は単3、単4共に一般的な2つ穴タイプでありました。

★関連記事
マツモトキヨシ アルカリ乾電池
→かつてマツモトキヨシで売られていたプライベートブランドのアルカリ電池を紹介した記事。この頃はオーム電機のからのOEM供給であった。

maxell アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6(GD) / LR03(GD)
→この記事はマクセルの低価格アルカリ電池「GDシリーズ」を紹介し、同電池が以前のものと構造が変わったことを報じたものだが、実はこの記事で紹介した電池はマツモトキヨシで売られていたもの。こちらも現在販売終了。


DailyNeeds SELECT アルカリ乾電池 単3形

今回は“オールジャパンドラッグ(AJD)”に加盟しているドラッグストアで発売されていたアルカリ電池を紹介します。
ブランド名は“DailyNeeds SELECT”。ブランドの左にはホームページでも見られるオールジャパンドラッグのマークが見られます。デザインはプライベートブランドのアルカリ電池としてはベーシックなデザイン。金色をベースとし、真中の黒い帯が目立つデザインが特徴の電池となっています。

 

開封済みパッケージのかけらです。4本入りの型番は“LR6/1.5V4P”、商品名は「アルカリ乾電池/単三4P」となっています。バーコードの事業者名はオールジャパンドラッグではなく、“兼松(4959058)”となっていました。

 

 

電池の外観です。デザインは金色黒い帯が入っているものですが、「アルカリ乾電池 単3形」の表記部分のみは黒い帯が入っていません。
販売元は“オールジャパンドラック株式会社”で何故かドラッグでは無くドラック(クの濁点が入っていない)となっています。問い合わせ先の電話番号は兼松MEMOREXの電池と同一。そのため、この電池は兼松が供給していると思われます。

プラス・マイナス側です。絶縁リングの色は「」。この特徴は兼松がMEMOREXブランドで供給していたアルカリ電池に似ている構造です。使用推奨期限は「01-2016」でとっくに切れています。3本未開封で出てきましたが、1本は液漏れしていました。

 

 

外装ラベルを剥がしてみました。電池真中あたりに「上:L87205 下:10L072」というロット番号らしき印字が見えます。

 

 

 

最後に絶縁リングの拡大です。濃い赤の絶縁リングで、切り欠きを下にした状態左に「R」上に「8」の刻印がありました。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました(リンク先の電池は液漏れしているので閲覧注意です)。


S SELECT(エスセレクト) アルカリ乾電池 単3形/単4形

今回は“スギ薬局”や“スギドラッグ”などの屋号でドラッグストアを展開する“スギ薬局グループ”で発売されているアルカリ電池を紹介します。かつては“S-Unique(エス-ユニーク)”というブランドのアルカリ電池でしたが、“S SELECT(エスセレクト)”というブランドになり新しくなりました。
電池はゴールドではなく、黄土色のような色がベースとなっているデザインで、その上からゴールドで葉っぱの絵が描かれている象徴的なものになっています。

パッケージ。個人的に白味が殺風景、言い換えればシンプルなデザインです。前“S-Unique(エス-ユニーク)”では供給がFDKで販売はグローバルが担当していましたが、“S SELECT(エスセレクト)”では輸入販売元が“武田コーポレーション”に変わっています。使用推奨期限は10年保証」。使用推奨期限で“保証”を銘打っているものを初めて見ました。バーコードの事業者名は“武田コーポレーション(4545244)”となっています。

電池の外観です。注意書きに誤字などはありませんが、電池のアルカリ液が付いた時は“素早く多量の水で洗い流し、”というフレーズが珍しいですね。
この商品はスギ薬局グループのオリジナル商品です。”という記載があり、スギ薬局グループのPB品であることがわかります。輸入販売元はパッケージと同じく“武田コーポレーション”、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製となっています。

前モデルである“S-Unique(エス-ユニーク)”ではFDK製造の日本製でありましたが、今モデルでは中国製になっており事実上のコストダウンとなっています。その代わり価格は税抜380円から298円とお安くなっています。

プラス・マイナス側です。絶縁リングは“無い”タイプになっています。マイナス極側のラベルは極限まで巻かれており、ラベルを剥がさないと絶縁リングの有り無しを確認することが出来ません。
使用推奨期限はプラス極側に記載される珍しいタイプ。単3が「11-2027」で単4が「12-2027」となっていました。パッケージには10年期限との記載がありましたから、それぞれ2017年11月、12月製造の電池と思われます。

ラベルを剥がしてみました。単3には中程に“D2310707”の、単4にはマイナス極側に小さく“1811 719”のロット番号らしき印字が見られました。
単3で見られるアルファベット1文字で始まる8ケタのロット番号は同じ武田コーポレーションの“EXPOWER”でも見られた特徴であり、同じ製造元なのかもしれません。

 

マイナス極のガス抜き穴は単3、単4共に2つ穴タイプです。写真では見えにくいかもしれませんが、マイナス極底板には小さい丸印が見えるものになっており、こちらも武田コーポレーションの“EXPOWER”に共通する特徴になっています。

 

 

★関連記事
S-Unique(エス-ユニーク) アルカリ乾電池 単3形/単4形
→本記事で紹介した電池の前モデルに当たるスギ薬局グループのアルカリ電池を紹介した記事。FDK製造の日本製という豪華仕様だった。


S-Unique(エス-ユニーク) アルカリ乾電池 単3形/単4形

s-unique_1スギ薬局”や“スギドラッグ”などの屋号でドラッグストアを展開する“スギ薬局グループ”で発売されている「S-Unique(エス-ユニーク)」というブランドのアルカリ電池です。
デザインは金色をベースとし、プラス極には入れ間違いを防止するためか、赤い帯があるもので、“S-Unique”のロゴ部分には白と青を配置するという、アルカリ電池としては無難なデザインと言えると思います。

 

s-unique_2パッケージ。ラインナップは単3・単4共に10本パックのみ。型番は単3が“LR6(10S)SUGI”、単4が“LR03(10S)SUGI”で「SUGI」が付加されていることからスギ薬局専売であることがわかります。
キャッチコピーは『パワーアップ!(※当社従来品比較)』と言うもので、何がパワーアップしたのかわからないという微妙なキャッチです。なお、バーコードのベンダーは“グローバル(4525678)”となっていました(この会社については後ほど記載)。

s-unique_3電池の外観。供給元は“FDK株式会社”で、販売元は“株式会社グローバル”となっています。このグローバルという会社は各社プライベートブランド品の販売委託を行っているメーカーのようで、自社も“ケアリンケージ”というブランドの商品を発売しているようです。
なお、注意書きについては無難なもので、特筆するべき特徴はありませんでした。生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製です。

 

s-unique_4プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」で日本製、更には供給元がFDKであることから、FDKエナジー製であることが推測できます。パッケージも例の軟質系フニャフニャシュリンクであったこともそれを証明していると言って良いでしょう。
なお、使用推奨期限は単3・単4共に「09-2020」でパッケージには『使用推奨期限5年』の記載がありましたから、それぞれ2015年9月製造の電池であると推測されます。

この電池は単3・単4の10本パックが税抜380円であり、FDKの“TOPRUN V”も同様の価格帯で売られていることから、もしかしたら中身は同電池と同様なのかもしれませんね。

★関連記事
長時間パワー アルカリ乾電池 単3形 LR6
→本記事で紹介した電池の販売元である“株式会社グローバル”がかつて発売していた電池を紹介した記事。なお、こちらの電池は中国製となっていました。


HJB アルカリ乾電池 LR6(HC)

LR6(HC)_1静岡県・神奈川県を中心とした関東圏で“ハックドラッグ”などの屋号でドラッグストアを展開する、イオングループの企業“CFSコーポレーション”によるプライベートブランドのアルカリ電池。
デザインはのシブいデザイン。前面には「LR6/1.5V 日本製」と日本製を大きく主張している。

 

 

LR6(HC)_2注意書き部分。発売元は「株式会社CFSコーポレーション」、製造元は「日立マクセル株式会社」ということで、マクセルのOEM品の模様。住所の記載は無いが、電話番号の記載はあり、これはマクセルの乾電池記載の電話番号と全く同じもの。

 

 

LR6(HC)_3使用推奨期限は「02-2015」、印字はマクセルの低価格アルカリ電池であるGDシリーズのように小さいものではなく、ボルテージやダイナミックのように大きいタイプ。
JISマーク付きの旧・ボルテージと比較してみると、認定番号が同じなので日立マクセル自社製の様である。

 

LR6(HC)_4プラス・マイナス側。引き続きボルテージと比較しています。マイナス極は「◎」でこれも日立マクセル自社製の特徴です。