今回は九州を中心として“ディスカウントドラッグ コスモス”などの屋号でドラッグストアを運営していることで知られる、コスモス薬品が発売するアルカリ電池を紹介します。
この電池の特徴は写真を見ても分かる通り、シンプルな白いデザインでしょう。“アルカリ電池”の表記よりも型番表記と電圧表示の方が、大きくブランドの表記も無い、とにかくシンプルなデザインに割り切ったデザインがとても特徴的なアルカリ電池であります。
パッケージ。単3と単4、各10本パックでの展開です。“StandarDay 国産アルカリ乾電池”と書いてあり、さり気なく日本製をアピールしていますね。“StanderDay(スタンダーデイ)”とはコスモス薬品が展開するプライベートブランドの一つで、基本機能と低価格を両立しつつ、落ち着く配色とシンプルデザインで低価格ながらも上品で洗練したデザインを追求したシリーズなのだそうです。確かにパッケージを見てもシンプルなデザインは感じ取れますね。
キャッチコピーは“液もれブロック”・“長時間ハイパワー”。JIS準拠の使用推奨期限は6年。近年100円均一ショップのアルカリ電池でも7年期限が多い中、6年という期限はとても珍しいですね。よく見ると『※従来品に比べて使用推奨期限が伸びています。』と記載されており、これでも伸びているらしいですね。従来品を見たことが無いのでわからないのですが、5年期限から6年期限に延長したというような感じなのでしょうか…?
供給元は“マクセル株式会社”。コスモス薬品のアルカリ電池は以前からマクセルからの供給だったようですね。バーコードの事業者名も“マクセル(株)[4902580]”となっていました。型番は単3の10本入りが“LR6(STD)10P”、単4の10本入りが“LR03(STD)10P”です。
シュリンクパックを開封してみました。2重シュリンクとなっていて、商品名やバーコードなどが記載された台紙は1回剥いだシュリンクの下に挟んであります。一番上のシュリンクはFDK製のものに似たフニャフニャなシュリンクで、電池自体のシュリンクはマクセル系のアルカリ電池で見られるパリパリのシュリンクって言うのかな?で包装されていました。電池の包装はパナソニック製のように分割されているわけでも無く、10本連続して包装してありました。
電池の外観。冒頭でも触れた通り、シンプルさに割り振った白いデザインが特徴的です。StandarDayのブランド表示は無く、中心に型番表記と公称電圧表示が大きく目立っています。アルカリ乾電池という表示はその下に小さく記されているのみ。普通は逆に『アルカリ乾電池』という表記が大きいことが多いのでなかなか珍しいです。
注意書きは白地のグレー文字で、なおかつ文字の大きさも適正なのでなかなか読みやすいです。バッケージと同じく、社名表記は“供給元:マクセル株式会社”となっています。ここまで見たら、どこのPB電池かわからなそうな雰囲気ですが、プラス側に『[StandarDay]は、コスモス薬品のプライベートブランドです。』の記載があるので、どこのPB品かは分かるようになっています。
型番は単3が“LR6(STD)”で、単4が“LR03(STD)”となっています。意味はSTandarDayという所でしょうか。マクセルOEMのアルカリ電池で型番カッコ書きは大抵供給先を表していることが多い中、ブランド名そのものを指すタイプは初めて見ました。
プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「緑」。使用推奨期限は単3と単4共に「07-2028」となっていました。パッケージには『使用推奨期限6年』の記載がありましたから、それぞれ2022年7月製造の電池であると思われます。
外装ラベルを剥がしてみました。外装ラベルは某社の日本製アルカリ電池と同じ、上面ラベル部分と下面ビニールが分離するタイプです。
外装ラベルを剥がしてみると、単3は無印字。単4にのみ製造年月と時刻を表すと見られる「220610 03:27」の印字が見られました。この単3は無印字で単4のみ印字という特徴は、偶然にも最近当ブログで紹介した富士通のハイパワータイプアルカリ電池と同じような感じでした。この時は印字は読めなかったのですが…。しかしながら、印字の字体はよく似ています。
最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。濃緑色の絶縁リングで、単3と単4共に5ヶ所の突起があり、切り欠きがあるタイプでした。切り欠きを下にした状態で単3には上に「21」の、単4には上に「17」の刻印が見られました。
マイナス極のガス抜き穴は単3と単4共に4つ穴タイプでした。