月別アーカイブ: 2015年1月

Fujitsu 充電式ニッケル水素電池 単3形 4個パック HR-3UTF(4B)CH

HR-3UTF_1カインズ(旧・カインズホーム)”にて、同社PBである“Fujitsu”ブランドのニッケル水素電池が新たに売られているという話を聞きつけ、早速購入してきました。
今回購入したものは写真の単3・4本パックで税込998円でした。他には単3と単4の2本パックがあり、こちらは598円であった記憶があります。

 

 

HR-3UTF_2パッケージ裏。位置付けはカインズPBのニッケル水素電池でありますが、パッケージには“CAINZ”などのロゴは全く無く、“Fujitsu”ブランドのみであり、一見プライベートブランドの電池には見えません。
唯一その影を見ることができるのが社名表記で、販売元が“株式会社カインズ”、製造元が“FDK株式会社”となっています。なお、バーコードのベンダーはFDK(4976680)になっていました。

HR-3UTF_3電池の外観。このニッケル水素電池は残容量キープ機能付きのいわゆるエネループのようなタイプの物ですが、これらの電池にありがちな白いボディではなく、全体的に“”に統一されたデザインが印象に残る電池です。
電池本体にもカインズのロゴなどは無く、“Fujitsu”ブランドのみ、社名表記も“FDK株式会社”となっています。生産国は“Made in Japan”で日本製です。

なお、この電池の公称容量はmin.1900mAh充放電使用回数は1000回となっており、第1世代eneloopと同様のスペックになっていますが、1年後残存率は第1世代eneloopに若干劣る80%(第1世代eneloopは85%)となっており、この辺りがコストダウンに結びついているのでは無いのでしょうか。なお、これは以前、本ブログで紹介した“AmazonBasics”の充電式電池とも同様のスペックで中身は同電池と同じなのでは?と推測されます。
なお、型番はアマゾンで記載されている“HR-3UTG”ではなく“HR-3UTF”という全く別の型番となっており、ここの点も気になるところであります。ただ単に“HR-3UTG”は三洋時代のeneloopで使用されている型番だったため、単純に変えたのでは?という推測も出来そうですが。

HR-3UTF_4カインズが以前発売していたPB品のニッケル水素電池との比較です。写真上2本がその以前発売していた1800mAhのものです。
こちらは残容量キープ機能の無い普通のニッケル水素電池で、こちらはケンコー(現・ケンコー・トキナー)が発売していました。製造メーカーが異なるので全く同じではありませんが、両者のデザインは近いものであり、デザインを統一したいカインズの意志が感じ取れますね。

HR-3UTF_5プラス・マイナス側。左2本が“Fujitsu”ブランドのカインズ右2本が“AmazonBasics”の充電式電池です。
プラス極・マイナス極の特徴共に両者とも全く同じものであるため、FDK高崎工場(旧・FDKトワイセル)製であると思われます。本体には“14-11H6”の刻印がありましたので、2014年11月製造の電池ではないかと思われます。


FUJIFILM Energizer リチウム電池 CR2032

fujicr2032_1 現在は電池事業から撤退している“富士フイルム”のリチウムコイン電池であるCR2032です。これはハードオフのジャンクで52円で入手したもので、以前本ブログでFUJIFILM EVEREADY”ブランドのCR2012を紹介したことがありますが、今回紹介するものは“FUJIFILM Energizer”ブランドとなっており、それよりも後の年代になります。

 

 

fujicr2032_2パッケージ裏。社名表記は“富士写真フイルム株式会社”で日本製です。使用推奨期限は「11-2006」となっています。
バーコードのベンダーは“富士フイルム(4902520)”となっていました。

 

 

fujicr2032_3電池の表面(プラス極)。パッケージは“FUJIFILM Energizer”になっていますが、Energizerの電池ではなく、富士フイルムのロゴが入ったオリジナルの電池になっています。
表面には「1Y」の印字があります。この印字は以前本ブログで紹介した日本製の三菱電機ホーム機器のリチウムコイン電池とそっくりです。

 

その記事の法則に照らしあわせてみると、「1Y」の“1”は西暦末尾1桁なので2001年、“Y”は月を表し、10月は0(ゼロ)、11月はY、12月はZになりますので11月となり、2001年11月製造の電池を表すコードになるみたいですね。パッケージに記載されている使用推奨期限は2006年11月ですから、5年期限と考えると電池表面に記載されたコードと見事に一致します。と同時にこの電池は日立マクセルのOEMである可能性が高いと推測されます。

fujicr2032_4歴代、富士フイルムのリチウムコイン電池を並べてみました。最後期は中に入っている電池がアルカリボタン電池等と同様に“Energizer”ブランドのものになります(写真下)。それでも日本製を貫き通したのは凄いところです。


IRIS OHYAMA BIG CAPA アルカリ乾電池 単3形/単4形

bigcapa_1様々な生活用品を発売していることで知られる“アイリスオーヤマ”のアルカリ電池です。ブランドは“BIG CAPA(ビッグキャパ)”で、由来は大容量を意味する「BigCapacity」からであると思われます。
デザインは赤メタリックがシマシマ状にあるもので、オーソドックスなアルカリ電池のデザインと言えます。単3と単4のデザインは同様ですが、単3が「単3形」と表示されている部分が、単4は「単4形」と表示されている部分がピンクとなっています。

bigcapa_2パッケージです。今回は単3・8本パックと単4・4本パックを購入してみました。特にキャッチコピーなどは無く、パッケージには『長寿命・大容量タイプ』と書いてあるのみです。
ちなみにバーコードのベンダーは“アイリスオーヤマ(4967576)”となっていました。

 

bigcapa_3電池の外観。他社では「危険」と「警告」の注意書きが別々(もしくは片方のみ)に記載されていることが多いですが、このアイリスオーヤマの電池では「危険」と「警告」が並んで記載されています。
販売元は“アイリスオーヤマ株式会社”、生産国は“Made in China”で中国製です。また、電池には「使用推奨期限 製造後5年」と使用推奨期限の期限が表示されており、これも他社では見られない珍しい特徴です。

bigcapa_4プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」となっていました。使用推奨期限は単3・単4共に「09_2019」となっており、電池本体やパッケージには5年期限と書いてありますから、それぞれ2014年9月製造の電池であると思われます。

 

 

bigcapa_5なお、使用推奨期限の印字は月-年の表示が一般的な“-(ハイフン)”ではなく、“_(アンダーバー)”になっています。
これは以前、本ブログで紹介したアイリスオーヤマ製を自称する生協(CO-OP)のアルカリ電池と同様です。また、同様の表記を持ったものにローソンストア100で売られている兼松の“アルカリ乾電池”トライアルカンパニーPBのアルカリ電池があり、表示位置が異なりますが、字体は同じものになっています。

bigcapa_6マイナス極の被覆を剥いでみたところです。左がBIG CAPA右がCO-OPです。どちらとも薄い緑の絶縁リングで、ガス抜き穴はあまり見られない3つ穴タイプとなっていました。
以上のことから、両者の製造元は同一と見て間違いないのでは、と思われます。


Alkaline アルカリ乾電池 単3形 LR6 1.5V

alikalinelr6_1今回は出どころ不明なアルカリ電池を紹介します。この電池はある電池回収ボックスで入手したもので、デザイン的にどこかで安売りされていたのであろう電池であると推測されます。多本パックとかで売ってたのかな??
ちなみに自分はこの電池、初めて見ました。

 

 

alikalinelr6_2注意書き部分。注意書きはとても細かく、虫めがねが無いと読めないレベルで小さい、読ませたくない系の注意書きですね。おまけにフォントはやっつけ電池でお馴染みの“MS Pゴシック”ですし、電池からもやる気の無さが感じられます。
輸入元は千葉県市川市に所在する“三現産業株式会社”になっており、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。

 

alikalinelr6_3この電池のデザインどこかで見たことがあるなぁ、と思いきやのカラーリングが「パナソニックアルカリ乾電池」と全く同じです(写真下)。しかも、カラーリングのみだけではなく上部の黒い線まで模倣している有り様です。
フォントからカラーリングまで見事にやっつけ感が漂うアルカリ電池なのでした。

 

alikalinelr6_4プラス・マイナス側。マイナス極に絶縁リングは無いタイプ、ガス抜き穴は2つ穴タイプとなっていました。
使用推奨期限は「11-2013」で、2年期限と推測すると2011年11月製造の電池でしょうか。使用推奨期限から1年ほど経過しており、電池残量もありませんが、液漏れは起きておらず、デザインとは裏腹に液漏れ耐性はなかなかのようです。

 

alikalinelr6_5ラベルを剥がしてみるとレーザー刻印らしき印字で、
KWNH-Y
111207 16
という、ロット番号らしき記載がありました。2列目6ケタは製造年月日っぽいですが、使用推奨期限と合わないですね。


DUREDAY(R) マンガン乾電池 単3形

duredaymanganese_1長年使っていなかった時計の中から出てきたマンガン電池で、猛烈に液漏れが発生してしまっています。
白と赤のツートンカラーなデザインが印象的で、ブランドは“DUREDAY(R)”となっています。以前、本ブログで紹介した同ブランドのアルカリ電池のこれとか、6F22のこれに関係があるのでしょうか。

 

duredaymanganese_2注意書き部分。発売元は“(有)洪高貿易”という大阪市の企業になっています。注意書きのフォントは普通なのに、何故か住所のみは怪しい筆書きのようなフォントを使っています。何となく怖いw。生産国はもちろん“MADE IN CHINA”で中国製です。
しかし、この電池どこで買ったのか、全く見覚えがありません。どうせ、100円均一ショップやリサイクルショップで見ない柄の電池ということで購入したのでしょうけど。

duredaymanganese_3マイナス極は盛大な液漏れによるサビが発生、使用推奨期限の印字は全く読めません。外装は最近の中国製マンガン電池ではお馴染みとなっているビニール外装です。
しかし、このような状態の電池を見るといい気はしないですね。電池ケースを見て驚き、取り出す時も液がどこまで広がってるか、心配しながら取り出し…。今回はマンガン電池だったので、あまり液が広がっていなかったので良かったのですけどね。


【解体】 Nintendo GAME BOY 充電式アダプタ DMG-03

DMG-03_1今回の解体シリーズはいつもと趣向を変え、バッテリーパックではなく、携帯ゲーム機である任天堂のゲームボーイの周辺機器である“充電式アダプタ”を解体してみます。
これは単3電池4本で動く初代ゲームボーイ(DMG-01)用の外付けバッテリーで、後に発売されたゲームボーイポケット・ライト・カラー・アドバンスなどでは使用できず、初代ゲームボーイのみでしか使えない周辺機器であります。

今回のドナーとなる充電式アダプタはハードオフのジャンクで税込108円で入手したもの。

この充電式アダプタは結構使い込まれている個体が多く、表面の“Nintendo GAME BOYTM”の文字が剥がれている物が多いのですが、今回ようやく幾分かマシな個体を入手することが出来ました。
ちなみに今回入手したものはゲームボーイに差し込むプラグが直線になっているので初期版です。後期版はプラグがL字型になっています。
DMG-03_2アダプタのお尻にはAC入力端子が付いていて、付属のケーブルを使ってAC電源を直接接続可能です。8時間充電で10時間使用可能
なお、このAC電源を繋ぎながらゲームをプレイすればACアダプタとしても使用可能であり、そのため初代ゲームボーイ用の純正ACアダプタは存在しません(ただし、後にホリ電機、現・ホリからACアダプタ単体も発売されました)。

DMG-03_3裏側。この部分にはフックが付いていて、腰のベルトなどに取り付けることが可能です。しかし、当時このフックを活用している人を見たことはなかったなぁ…。
解体はこの部分に付いている4つのネジを外すだけなので、いつもの様にこじ開けたり、Pカッターを駆使する必要は無いのでラクと言えます。ただし、ネジは特殊なタイプなので、専用のラインヘッドドライバーを使って緩めます。

自分はエンジニアと言う工具メーカーが発売している“DTC-27”というドライバーを使っています。と、言うかこのタイプのネジを緩められるドライバーはこれしか無いのではないでしょうか。

DMG-03_4これが中身を開けてみた様子です。外見の大きさに比べると中はシンプルな印象を受けます。
幼いころはこのサイズだったら単2かサブCのセルが内蔵されているのかと思っていました。しかし、実際には単3サイズのセルが4個組になっているものであり、これは意外でした。

 

 

DMG-03_5AC入力端子より見た内部基板です。トランスにはミツミ電機のロゴが見えます。やはり、ミツミ電機は任天堂の周辺機器ではおなじみの存在ですね。

 

 

DMG-03_6取り出した内部基板。トランスにはこの充電式アダプタの型番である“DMG-03”が書かれていますから、このアダプタのために設計された特注品なのでしょう。
トランスの他にはブリッジダイオード(東芝製1B4B41)抵抗だけのシンプル構造。定電流充電方式らしく、自動で充電が停止する回路などは一切搭載されていません。

 

DMG-03_7内蔵されていた充電式電池。モデルナンバーは電池が固定されていた両面テープとともに剥がれてしまったため読み取りできません。公称電圧は4.8Vであることがわかりますが、公称容量は読み取れませんでした。頭“60…”が見えますから時期的には600mAhのニカド電池であると推測されます。

 

DMG-03_8組電池を更に解体。紙筒に覆われた、単3サイズの電池が4個入っていました。特に右側の電池は液漏れが進んでしまったようで、外装がボコボコになってしまっています。

 

 

DMG-03_9プラス極の大きさやマイナス極底板の「(-)」表記の特徴から、これは三洋のカドニカOEMなのではないかと思うのですが、いかがなものでしょうか?


BQ-CASEを追加購入してみたら…

BQ-CASE_1某オークションで購入したパナソニックのニカド電池を入れるために、パナソニックが“eneloop”や“充電式EVOLTA”を入れるために発売している単3と単4の電池ケースである“BQ-CASE”を追加購入しました。
しかし、このケース売っているところが少ないですねぇ…。ケーズデンキやヤマダ電機まで行っても売ってなくて、結局ヨドバシカメラまで行く羽目になってしまいました。

BQ-CASE_2左が以前購入したケースで、右が今回追加購入したケースです。心なしか“Panasonic”のロゴが薄いような気がするぞ。このケースはこのロゴ目的で買っている一面もあるのに…。

 

 

 

★関連記事
Panasonic 単3形・単4形専用電池ケース BQ-CASE
→本記事で触れた“BQ-CASE”の詳細を紹介した記事です。


EXAPrize モンスターハンター4 アルカリ乾電池 単3形

LR6MH_1前回の記事に引き続き、キャラクター電池を紹介。今回はゲームの周辺機器などを発売しているメーカーである“株式会社エクサー”が発売していた「モンスターハンター4」のアルカリ電池を紹介します。
ラインナップは単3・4本パックのみで今回紹介するアイルー柄(左)モンスター柄(右)以外にもエンブレム柄が存在します。

 

この電池はヤマダ電機で投げ売り300円(税別)で売られていたもので、エクサーのオンラインショップである“エクサーダイレクト”では1パック税込800円で売られており、キャラクター入りの電池であることを加味してもかなり高価です。前回紹介したくまモンのアルカリ電池の比ではありませんw。

LR6MH_2パッケージ裏。カプコンの版権許諾証も貼られており、カプコンの正規ライセンスを取得している商品になっています。カプコンの版権許諾証は初めて見ましたが、ロックマンなんですね。
社名表記は“株式会社エクサー”となっており、バーコードのベンダーも同社のもの(456028942)になっています。電池の型番は“LR6MH”となっているようですが、柄により独自の型番も付けられているようです。

ちなみに独自の型番は以下の通り。
EX-0061-1:エンブレム柄
EX-0061-2:アイルー柄
EX-0061-4:モンスター柄
以上の3種類となります。“EX-0061-3”の型番が欠けているようですが、お蔵入りになったデザインでもあったりしたのでしょうか。気になる点であります。

LR6MH_3パッケージを開けてみると、電池はシュリンクなどの包装ではなく、なんとセロハンテープで電池が固定してありました。
何とも荒業ですが、長期在庫でのテープの劣化が気になりますね。

 

 

LR6MH_4電池の外観。この電池はエクサーホームページ上の商品ページによるとFDK製造日本製であることを公表していますが、電池本体のデザインはFDKのアルカリ電池のものを引き継いではおらず、独自のデザインになっています。
電池本体には“LR6MH”の表記は無く、上で紹介した柄別の独自型番(EX-0061-1,2,4)が記されています。

 

LR6MH_5プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」で生産国は日本製となっていますから、メーカーが公表しているように、FDKエナジー製と見て間違いないと思われます。
使用推奨期限はアイルー柄が「09-2018」、モンスター柄が「08-2018」となっていました。発売日から推測するに5年期限であると思われ、それぞれ2013年9月、8月製造の電池であると推測されます。

LR6MH_6ちなみに現行で発売されているFujitsuブランドの“Long Life(ロングライフ)”と比較してみると、使用推奨期限の欄と印字が全く同じです。
また、エクサーの商品ページでは“LR06RS”なる型番が記載されており、これは“Long Life”の前モデルであるR-SPEC”の型番と同様であり、5年期限であるという特徴から見てもこの電池の中身がこの電池であろうことが推測されます。

しかし、コンビニ(スリーエフ)でも“Long Life”の単3・4本パックは税込307円で入手できるというのに、やはり、800円というのはやはり高価であるように感じられますね(まだ言うかw)。

LR6MH_7最後に電池の外観を。裏話をするとこれを購入するときに実はエムブレム柄もあったのですが、どうも気に入らなかったので購入していませんでした。
やはり、自分が好みなのはアイルー柄ですね。可愛いですし。


くまモン アルカリ乾電池 単3形/単4形

kumamon_1100円均一ショップ“キャンドゥ”で見つけた、熊本県のPRマスコットキャラクターである“くまモン”のアルカリ電池です。
写真の単3と単4・2本パックが税込108円でキャラクター電池の宿命なのか、若干割高感がある電池になっています。

 

 

kumamon_2シュリンク裏のバーコードラベル。発売元はダイソーで“Gigamax”ブランドのアルカリ電池“Super Power”アルカリ電池を発売していることで知られる“国際インフォメーションセンター日韓企画”でバーコードのベンダーも同社(4947678)のものになっています。
ダイソーで発売されている電池ではバーコードのベンダーから同社が供給していることが判明していますが、同社自社ブランドのものは初めて見ました。

kumamon_3注意書き部分。こちらも発売元は“(有)国際インフォメーションセンター日韓企画”となっています。生産国は中国で、単3は“MADE IN CHINA”で単4は“Made in China”と表記が何故か異なっています。
注意書き自体は至ってオーソドックスなもので、誤字もありません。

 

kumamon_4プラス・マイナス側。使用推奨期限の印字はプラス極側に記載されているもので、これは以前キャンドゥで10本もしくは8本で売られていた“Do! STARS”のアルカリ電池の特徴に似ています。
なおかつ、使用推奨期限も時期から推定すると、おおよそ3年期限であるという特徴も似ています。が、このくまモンのアルカリ電池は黒い絶縁リングが付けられており、絶縁リングが無かったDo! STARSの特徴とは異なっているのです。

kumamon_5マイナス極の皮膜を剥がしてみたところです。単3・単4共に絶縁リングは「」で、ガス抜き穴は2つ穴タイプとなっていました。
使用推奨期限は両者とも「07.2017」となっており、前述の通り3年期限と推測すると、2014年7月製造の電池であると思われます。

 

 

kumamon_6ちなみにDo! STARSのアルカリ電池とも比較してみました。左がくまモン右がDo! STARSです。
Do! STARSの方にはやはり絶縁リングは無く、ガス抜き穴は2つ穴タイプで同様ですが、穴の形状が違うようなので、両者の製造元はやはり別物でしょうか…。


【解体】 SONY BATTERY PACK NP-1

NP-1_1当ブログで久々となる解体シリーズ。今回はソニーの業務用ビデオカメラなどで使われた大型のバッテリーパック“NP-1”を解体します。
このバッテリーパックはあまりにも大型のためか、家庭用では普及しませんでしたが、業務用では業界標準と言えるほど普及し、他社でこのサイズのリチウムイオン電池が製造されたほどでした。
なお、このバッテリーパックの開発元は三洋電機だと言われ、三洋カドニカブランドのNP-1も存在しています。

NP-1_2バッテリーパックの裏側です。端子はブラス・マイナス極に加え温度検出用と見られるT端子を備えた3端子になっています。
また、「83-03」という刻印があり、1983年3月製造であると思われます。

 

 

NP-1_3これが中身です。開け方としてはいつも通りPカッターを使ってバッテリパックの溝にそって根気強く削っていきます。
この電池は12Vなので、1.2V×10になり、10本のニカド電池が入っています。
まず上部に1本入っていて、残りの9本は下部に入っています。1列3本が紙筒に覆われており(後述)、それが3つで9本になるわけです。

NP-1_4上部1本の拡大です。電池にはT端子から伸びている部品が電池本体に巻かれています。恐らくはこの部品は温度センサー(サーミスタ?)と思われ、このバッテリーパックの温度監視はこの電池1本のみで行われていることがわかります。

 

 

NP-1_5更に上部をバラしてみると、上部1本の電池と9本の電池との配線間に四角い部品が繋がれています。これは恐らく自動復帰タイプの電流ヒューズ(サーキットブレーカー)であると思われます。

 

 

NP-1_6下部、電池9本の紙筒1個を剥がしてみました(上写真)。紙筒1本に3個の電池が直列で接続されており、それが3個で9個になっています。

 

 

NP-1_7中に入っていた単セル(写真右)。大きさは単2(写真左)と同サイズですが、一回りぐらい細身な直径になっています。調べてみましたが、現在このサイズの電池はニカド電池、ニッケル水素電池いずれも製造されていないようです。

 

 

NP-1_8マイナス極には『(-) JAPAN』という刻印があり、これは以前のカドニカにも見られた特徴ですから、やはりこれはカドニカだったりするのでしょうか…?