月別アーカイブ: 2013年3月

SUPER HEAVY DUTY EH BATTERY

eh006p_1楽器店で見つけた妙な電池。アメリカのエフェクターメーカーである“electro-harmonix”(エレクトロハーモニクス、通称:エレハモ)が発売するビンテージ・ペダル用として発売している006Pマンガン電池である。

この写真の人物はエレクトロハーモニクスの創始者で社長のマイク・マシューズ氏。エフェクターなどの楽器以外からこの電池が出てきた時は間違いなく驚く一品。いたずら向けとしても最適ですw。

eh006p_2側面。発売元“electro-harmonix”の表記がある。中国製のようです。反対側には注意書きが2行。潔いですね。ちなみにこの電池が生まれたのには意味があり、マンガン電池仕様として設計されているビンテージ・ペダルの当時の音を引き出すためには電池も当時のものに近いものにしなければならないというエレクトロハーモニクスの意志のようなのです。

 

eh006p_3底面。入手したエレクトロハーモニクスの電池は“05-2013”で使用推奨期限が後1ヶ月しかありません。日本メーカーのマンガン6PのOEM元としてよく見られる中国製GPのものと比較してみましたが、全然違いますね。今回は一部、ブログ「きになるおもちゃ」からの記事を参考にしました。


HAKUGEN ノンスメルスカイ マンガン電池

hakugen1時々、何でこんなものに電池が??と、疑問になるものに電池が付属していることがある。これは「ノンスメル」や「ミセスロイド」といったブランドで有名な白元の電池で、冷蔵庫脱臭剤“ノンスメルスカイ”(現在は終売)にオマケとして付いていたマンガン電池である。

絵柄が可愛くて入手して使わず、保管しておいたものである。

 

hakugen2もちろん、“水銀0使用”。日本製で製造元は現在電池事業から撤退してしまっている東洋高砂乾電池(現・トーカン)製である。

 

 

 

hakugen3プラス・マイナス側の写真。使用推奨期限は“09-97”である。


ダイソーの日本製アルカリ電池のまとめ

日本国内で有名な均一ショップ「ダイソー」。ここにはたくさんの電池が売られている。現在ここで売られている単3、PB品のアルカリ電池は中国製か韓国製、良くてもインドネシア製だが、かつては日本製も売られていた。今回はダイソーで売られていた日本製PB品のアルカリ電池を紹介する。2種類だけだけどね。

1.KEEPMAX
daiso1まず、はじめに紹介するのは「KEEPMAX」というブランドのアルカリ電池。写真下の単4が旧デザインのもの(推奨期限:12-2007)、写真上が新デザイン(最終モデル?)のもの(推奨期限:07-2011)である。

 

 

 

daiso2この電池はよくFDK製と呼ばれるが本当だろうか?という訳で新デザインのKEEPMAXを比較してみた。マイナス側、緑のリングはもちろんのこと、使用推奨期限の欄だけではなく刻印も同じもの、よく見ると比較元の「Fujitsu R SPEC」とマイナスのマークだけがそっくりというか同じですね。なんで、これだけマネしたんでしょうね?

 

2.ダイソーアルカリ乾電池
daiso3次に紹介するのは「ダイソーアルカリ乾電池」。現在でもこれに似たデザインの電池は売られているが、中国製で色合いが異なる。写真の物は青色であるが、他にも赤(ピンク?)色のものも存在。色による性能の差は無いようである。

 

 

 

daiso4これもマイナス側が「◎」になっている特徴的なもの。以前、本ブログで紹介したマクセルのGDシリーズと比較してみると、「◎」だけではなく、使用推奨期限の字体が似ている。従って、これは日立マクセル製と思われる。

 

 

かつてはどの均一ショップでも日本製のアルカリ電池を売っていたものだが、最近は見られなくなっている。100円ショップ「セリア」では日立ブランドのマクセル製造、日本製の単3が売られているが全ての均一ショップで売っているわけではない。日本製ではコストがかかり、100円では売れないのが理由と推測されるが、もう一度どこの均一ショップでも100円の日本製アルカリ電池が見られる日が来るといいですね。


SANYO eneloop 単3形・単4形対応電池ケース HR-CASE

hr-case1本ブログはエネルーピーのブログパーツを貼っていながらもエネループの話題に触れたことがないので、今回はエネループの話を。
エネループ純正の電池ケースを購入した。理由としては単3のエネループ4本を買ったことと、このケースの後継品がこんなだから。電池のデザインを変えるだけならまだしも、ケースのデザインまで変えること無いのになぁ…。アマゾンヨドバシのレビューを見てると同じような理由で買ってる人が多いみたいですね。

hr-case2裏側。三洋電機株式会社の名義。ケース自体は残念ながら、韓国製。

 

 

 

hr-case3入れ方その1。基本的な単3、4本の入れ方。

 

 

 

hr-case4入れ方その2。単4、4本+単3、1本の組み合わせ。本来は単4、4本用として設計されているが上が空いているので写真みたいに単3を入れることが可能。単4を入れるスペースには電池に合うように底上げされているため、フタを閉めてもガタツキが発生しません。よく出来ています。

 

hr-case5フタを閉めたところ。やはり、SANYOブランドが無くなるのは寂しいですね。これはヨドバシのレビューに書かれていたことなのだけど、このケースの表面英字“SANYO will continue adding to the eneloop family so we can live in harmony with the Earth.”。日本語訳をすると『私達が地球と調和できるよう、三洋(電機)はエネループファミリーを増やし続けるでしょう。』なんか悲しいですね。


TOSHIBA DRY BATTERY 015

015_1以前、東芝の積層電池“W10”を紹介したが、今回は同じ東芝の積層電池である“015”を紹介する。これもカメラのフラッシュガン用の電池だが、それ以外にもテスター等多用途にも用いられた。その為、この電池が生産終了後もFDKが互換品のリチウム電池“NC706”が発売されている。ただし定価3500円と死ぬほど高い。だが、北海道のNPO法人“ラジオ少年”がこの電池の互換品“15F20”を現在でも破格の120円で発売している。これは現在購入中なので、届き次第報告します。

015_2なぜ、2個並べたかというと、同じ東芝の積層電池でありながら、製造元?が異なるからである。一つは上のもの。JISマーク表記は昔の東芝の電池によく見られた「R-O-V」で認定番号が6922。定価は280円。下のものは「T-T-K」で認定番号が364250。定価は上からシールが貼られており、350円に訂正されている。シール下は280円表記でした。T-T-Kは前のW10と同じく、東洋高砂乾電池(現・トーカン)製とみられます。

015_3おまけ。よく見るナショナルの015。ちなみに「015」の名称の由来はW10と同じく、中に入っている電池の数に由来しており、1.5Vの小さな電池が15個入っており、22.5Vとなっている。

 

 

015_4シール。「この電池は’95年末をもちまして生産中止とさせて頂きます。ご理解の程よろしくお願い申し上げます。」と記載してある。本来、このシールは外装のシュリンクに貼ってあったもの。しかし、電池自体の刻印は“04-97”となっている。製造日が1997年4月と考えるとシールの表記と合わない。刻印は使用推奨期限なのだろうか?


富士通 7200 アルカリ乾電池●単二形??

omikuji1今回は富士通7000シリーズの単2を紹介…、ではなく、7000シリーズの単2を模したおみくじ”を紹介します。毎日、電池紹介ばかりでは面白く無いのでたまにはこんな電池関連グッズを紹介していこうかなと思います。

これは富士通のアルカリ電池におまけとして付いていたものらしいです。

 

omikuji27200(7000シリーズ単2)なので、ちゃんと大きさも単2サイズです。補償の項目を隠すように「おみくじ」と書かれています。なお、この外装はシールが貼られているだけです。

 

 

omikuji3裏側。このおみくじは『電池大明神』らしいですよw。「体力・気力・学力・金力・精力 世の中すべてエネルギーしだい!」と書いてあります。富士電気化学(現・FDK)にしてはシャレが効いて面白いですね。

 

 

omikuji4電池型を振るとプラス側のところからおみくじが出てきます。表には運勢、裏にはその運勢に沿った?電池の注意が記載されています。中に入っているくじの種類を以下の表にまとめてみた。

 

大吉 スタミナ充実・前方大幸運
乾電池の+-は正しく入れること
中吉 パワー十分・現方針継続良
乾電池交換は全部一度にすること
小吉 エネルギー点検・現況快調
使わない乾電池は取り出しておくこと
普通 残りパワーと前方に要注意
弱った乾電池は早めに交換すること

以上の4種で、ちなみにどう振っても「凶」の運勢は出ませんでした。よっぽど運がいいのか、元から入っていないのかのどちらかでしょうが、元々入っていないのでしょう。文面の書かれ方から「普通」が「凶」に当たる運勢のようです。


Panasonic Industrial ALKALINE LR6(XW)・LR03(XW)

XW1パナソニックの組み込み用アルカリ電池。いわゆる、OEM用といわれるもので市販品ではなく主に機器の添付用に作られた電池です。よくLEDライトとかにテスト用電池とか言って、オマケの電池が付いていることがありますよね?あの電池です。

デザインは現在のPanasonicアルカリ(金パナ)と同じグローバルデザインのものですが、注意書きが英語と中国語、日本語の3ヶ国語表示だったり、「Not for Retail Trade」(小売不可)と書かれていたり、日本語で「入れ組み用」と書かれていたりします。電池本体には「Industrial ALKALINE」(業務用アルカリ)と書いてありますが、DURACELLのPROCELLやEnergizerのIndustrialとは違い、中身は金パナと同じ物のようです。

XW2今回入手したのは単3の推奨期限が04-2017で単4の推奨期限が10-2017と製造日は近いものでしたが、単3がタイ製で単4が日本製でした。ちょうど切り替わり時期なのでしょうか?

 

 

XW3かつては写真の右のようなデザインでした。この頃のものは日本語・英語表記のみ。型番はLR04(GW)(単4)でした。

 

 

 

XW4昔のデザインどこかで見たことがあるなぁ…、と思ったらパナソニックの特定ルート販売品のアルカリ電池である「アルカリβ」のデザインに似てますね。どっちが先に似せたのだろう?


HITACHI SUPER BLACK XG SUM-3(XG)

XG11989年から1990年にかけて、電池各社が黒マンガンよりも性能が高い電池が売られていたが、今回はその一つ“日立家電”より発売されていた「SUPER BLACK XG」を紹介する。

今回紹介するのは日立のものだが、他社は松下電池工業が「Panasonic NEO BLACK」(黒)、東芝電池が「スーパーキングパワー」(緑)、ソニーが「MEGA SX」(青)などが発売されていた。まだ確立されていなかったジャンルなためか各社とも色がバラバラだったのはおもしろい。

XG2パッケージの裏。「新材料・新技術の採用で容量アップ!」と書いてあり、「ヘッドホンステレオなどに威力を発揮します。」と書いてあります。発売元は“日立家電販売”で日立の白物家電などを発売していた会社ですが、後に日立製作所本体に吸収され、再び家電部門が“日立ホーム・アンド・ライフソリューション”として再分離、現在は“日立アプライアンス”となっています。

 

XG3電池本体を見ていこう。表はこんな感じ。宇宙?銀河?をイメージしたようなデザインは結構格好いい。

 

 

 

XG4JISマーク表記。「M.D.B.」なので日立マクセル製でもちろん日本製です。ちなみにこれは日立製だけど、マクセルOEMだったということなのでマクセルにもこの種の電池が発売されていた可能性が考えられる。ただ、自分はこの頃のマクセルのカタログを持っていないので詳細がわからない。

 

XG5補償付き。製造年月より2年間です。ちなみにこの電池は「89-10」なので1989年10月製造のようです。

 

 

 

XG6当時のカタログ。これは1991年春号のものだが、同年秋・冬号にはこの電池は掲載されておらず、廃番になったものと思われる。1989年に発売され、1991年にはカタログに掲載されなくなったのを考えると、相当早期に発売中止なったことが考えられる(日立に限ってだが)。他社製も含めてこの類のマンガン電池の情報が得られないのはそのようなことがあったからだろう。

 

ちなsekisouみに1000アクセス達成を期にアクセスカウンタの画像を変えてみました。画像はこちらからお借りしました。ありがとうございます。それから、このブログの画像は全てというかほとんど、“800x*”の画像サイズで保存しているのでクリックすると大きい画像で表示されます。例えばこんな小さい画像でもクリックすれば大きくなりますのでよろしくお願いしますね。

 


ナショナル 通信用乾電池 FM-3(H)・FM-5(H)

FM1いつの間にかアクセス数が1000を突破してます。なんとなく買っている電池や買い溜めた電池を紹介している当ブログですが、これからもネタが続くかぎりは更新し続けますので、よろしくお願いします。

やはり、アクセス数1000の記念は特殊電池でしょう。ということで、ナショナル(松下電池工業)が発売していたマンガン電池の一つである通信用乾電池を紹介します。

 

写真の左はFM-3(H)の91年12月製で、右はFM-5(H)の推奨期限2004年7月のもので当然、FM-5の方が新しいです。このタイプの電池は同じサイズで1.5VのFM-3(平3)3VのFM-5(平5)があります。かつてはFM-3よりも小さい1.5Vの電池FM-4(平4)というのも存在していましたが、淘汰された挙句残ったのがこの2つだったわけです。このタイプの電池を現在売っているのは三菱電機のみで、写真のナショナルは2008年2月に発売を打ち切っています

用途は電話やベルでこの用途から通信用乾電池と呼ばれています。あまり知られてはいませんが、昔は玄関のチャイムの電源としても使われていたんですよ。大抵の人は専用のチャイムトランスを付けて100V電源で使っていたようですが。自分はリード線がネジ付けできるので、実験用に使ったり、豆球の点灯テストによく使っていました。

ちなみに、パナソニックではこの電池の使用を推奨するベル「EB03K」と「EB04K」が今でも発売されています。専用のベルトランスを使ってAC100V電源でも使用出来ますが、平5乾電池を1個使う旨が取扱説明書に記載されています。なので、全く需要がないという訳ではないのでしょう。
FM2ナショナルの通信用乾電池には写真のような端子を保護する“端子キャップ”が付いていました。3VのFM-5は「透明」、1.5VのFM-3は「」のキャップが付けられており、見た目でどの電池かわかるようになっていました。後期のものは色の区別がなくなり、透明の端子キャップだけになってしまいました。

 

FM3側面その1。旧モデルには用途と取り付け年月日が書ける欄があります。新モデルのものは注意書きが記載されています。新モデルの取り付け年月日記載欄は反対側にあります。

 

 

FM4側面その2。旧モデル・新モデルどちらとも付属の端子キャップの使い方が記載してあります。また、新モデルはこちら側に取り付け年月日の記載欄が移動しています。

旧モデルにはどう見ても『ショートしないで下さい…』などの注意書きがありませんね。使い方などわかって当然という認識だったのでしょうか??まぁ、実際はPL法の絡みだと思いますけどね。

FM5この青い外観の電池何かに似てると思いながら、旧モデルの電池をひっくり返すと、ナショナルの青マンガン電池のブランド「HYPER」の記載!思わず006Pのものと並べてしまいました。これ、一応ハイパーシリーズなんですね。ちなみに、新モデルは「GENERAL PURPOSE」表記になっていて残念。

 

FM6中身を開けるとこんなになってます。横に単1のニカド電池を置いていますが、それよりもはるかに大きい電池が2本。写真はFM-5の中身で2つの電池が直列で接続され3Vですが、FM-3では同じ電池が並列接続されているので1.5Vとなっています。


電池種別記号のまとめ

電池には様々な種類がある。それはこのブログを御覧の方もよくご存知だろう。だが、電池をよく見ると「R」だとか「LR」、「CR」などの記号が記されている。これこそが種別を表すための記号である。今回はそれらの記号を一覧をまとめてみた。これを見て電池とより親しんでいただけば幸いである。

記号 参考写真 名称 電圧(V) 解説
R  manganese マンガン乾電池 1.5 一番最初に普及した乾電池。
後述するアルカリ・マンガン乾電池よりも寿命は少ない
が、休ませながら使うと長持ちするという利点を持って
いる。市販されている電池では長持ちする黒(超高性能)
、と黒よりも持たない赤(高性能)が存在する。
LR  alkaline アルカリ・マンガン
乾電池
1.5 通称、アルカリ乾電池。現在の乾電池の主流。
内部抵抗が少なく放電特性に優れる同電池はおよそマン
ガン電池の倍の容量を持っている。一般的には液漏れし
やすい印象がある。だが、現在は液漏れ補償の電池もあ
り、技術は向上している。ボタン型のものも存在し、そ
の様なものはアルカリボタン電池といわれることが多い。
CR  cr_ritium 二酸化マンガンリチウム電池 3 現在のリチウム系一次電池の主流。
このタイプの電池は大電流流すことができるのでカメラ
によく使われた。普通の電池のような円筒形のものも存
在するが、平べったいコイン型の電池も存在する。
BR フッ化黒鉛リチウム電池 3 自己放電が少なく、長寿命のためガスメーターや各
種バックアップ電源として用いられている。こちらもコ
イン型のものが存在する他、夜釣りのウキ用のピン型電
池も存在する。
ER  er_litium 塩化チオニルリチウム電池 3.6 リチウム系一次電池で最も高電圧。
こちらも各種バックアップ用途として用いられる。
FR  fr 硫化鉄リチウム電池 1.5 マンガン電池やアルカリ・マンガン乾電池などと同
じ1.5Vの電圧を持ち、単3や単4サイズ電池が発売されて
いる。普通の乾電池と違い、軽量・耐寒性などの特徴を
持つが価格が高価。
GR 酸化銅リチウム電池 1.55 アルカリボタン電池が後述する酸化銀電池の価格高
騰で誕生した経緯があるが、これも同じような経緯で誕
生したボタン電池。かつて「GR927」という型番のボタン
型電池が売られていたが、現在は生産完了している
SR  sr_silveroxide 酸化銀電池 1.55 放電時の電圧が安定しており、時計などによく使わ
れる。製品のほとんどがボタン電池である。
材料に「銀」が用いられているため、電池の価格が変動
する傾向がある。ボタン電池の中ではおそらく種類が一
番多い。
PR  pr 空気亜鉛電池 1.4 水銀電池の代用品として開発された補聴器用のボタ
ン電池。この電池にはシールが貼られており、これを剥
がしたら最後、負荷を与えなくても放電を続けるので数
百時間で使い切る用途に向いている。
MR  mr_mercury 水銀電池(MR系) 1.35 水銀電池で最も普及したタイプ。酸化銀電池と同じ
放電電圧が安定しており、カメラの露出計など幅広い用
途に使われた。酸化銀電池と比べ安価だったのも普及し
た要因だった。環境破壊の観念から1995年末に生産終了、
現在は発売していない。
NR 水銀電池(NR系) 1.4 上記MR系の水銀電池を改良、正極に二酸化マンガンを
加えて電圧を1.4Vに改良したもので主に補聴器に使われた。
こちらも1995年末に生産終了。
ZR  zr ニッケルマンガン電池
オキシライド乾電池
1.5 アルカリ電池の改良版で正極にオキシ水酸化ニッケル
を追加したもの。高負荷に強く、消費電力が高い機器にお
いて電圧が安定している特性を持つので、デジカメ用電池
として発売された。ただし、消費電力が並な機器ではアル
カリ電池と寿命は変わらなく、用途を選んだのであまり普
及しなかった。この特性を改良したのがパナソニックから
発売されたオキシライド乾電池である。
KR  kr_nicd ニッケルカドミウム電池 1.2 充電式電池の一種。現在主流のニッケル水素電池以前
はこの電池が主流であった。現在は有害なカドミウムが使
われているので生産は縮小傾向である。
HR  hr_nimh ニッケル水素電池 1.2 現在の充電式電池の主流。三洋電機が発売したeneloopもこの電池の一種。

ちなみに「LR」などの末尾“R”はボタン電池を含む円型の電池であることを表す。“F”は角型・平型電池を指し、この違いがわかりやすいのが6Pのアルカリ電池だろう。

alkaline9V上のものは「6LF22」と書いてあるこれはアルカリ(L)の平型電池(F)が入っていることを示しており、LF22という専用の平型電池が6個入っている。下は「6LR61」、LR61という円筒型の電池が6個入っており、単4よりも小さい通称、単6電池(AAAA電池)が入っている。