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HITACHI G SUPER GOLD SUM-3(SG)

日立家電販売(当時)が発売していたマンガン電池“スーパーゴールド(SUPER GOLD)”の初期モデルです。スーパーゴールドと言えば“SG”のロゴでお馴染みですが、この初期モデルではスーパーゴールドなのに“G”ロゴとなっています。
これは赤マンガンのゴールドそして、黒マンガンのデラックスゴールドスーパーゴールドへと繋がりますが、これらを引っくるめてゴールドシリーズと言う意味での“G”ロゴだったのかもしれません。

改めて電池の表を舐め回すように見てみましょう。デザインはゴールドのシブい系でカッコいいデザイン。プラス側には日立マーク(亀の子マーク)付きの古い“HITACHI”ロゴが見えます。社名表記は日立家電販売の英文社名“Hitachi Sales Corp.”の表記となっており、その後にTokyo Japanが続いています。
ブランドは大きい“G”マークの中に「SUPER GOLD」と入っているもの。改めて見ても“SG”ではありませんw。

形名表示部分と注意書き部分です。型番は“SUM-3(SG)”となっています。JISマークの表記は“JIS C 8501 M.D.B.”となっており、日立マクセル(現・マクセル)製と思われます。
なお、マクセルブランドの”400″シリーズと同じ型番ですが、同シリーズもスーパーゴールドの愛称を用いていたことから、両者は同じ電池であったと推測できます。生産国はもちろん日本製なのですが、Made in Japanの表記が大きいこと…。

注意書きは日本語と英語での2ヶ国語表記。マクセルブランド”400シリーズ”と全く同じ文面です。全文は以下の通り。

注意──はれつのきけんがあるので、充電
をしないこと。(+)(-)を正しく入れること。
MAY EXPLODE IF CHARGED OR
SET REVERSELY.

プラス・マイナス側です。プラス極及びマイナス極どちらとも絶縁リングがあるタイプで、両方とも「」となっています。
マイナス極の刻印は「79-03」となっていて、1979年3月製造の電池であると思われます。かつて入手した、同等品マクセルブランド”400″は外装がサビだらけでコンディションがあまり良くなかったのですが、この日立スーパーゴールドは外装・端子共に良好で奇跡の2本(?)でした。

★関連記事
maxell “400” SUM-3(SG)
→マクセルブランドの同等品である”400シリーズ”単3を紹介した記事。SUM-3(SG)という型番が当電池と同じで、電池には記されてはいないものの「スーパーゴールド」の愛称を使用していた。


Energizer A27 (12V A27) [27A]

今回は一部キーレスやワイヤレスリモコンなどで用いられる12Vのアルカリ電池“A27(27A)”を紹介します。この電池はかつて当ブログで紹介した“23A”に似ている電池でありますが、更に細身になって小型化した電池となっています。
日本では写真の“Energizer(エナジャイザー)”製が代理店の小泉成器を通じて発売されているのみで他のメーカーでは売られないという、AAAA(単6形)電池と同じような位置付けの電池となっています。

ちなみにこの電池は大分前にaitendoで購入した送受信機セットのリモコンにも採用されていました。主に海外製のキーレスで使われている傾向があるようで、日本でもこのタイプの電池を使った製品が多く出回ってきたことを受けての発売となったのでしょう。

 


パッケージです。写真左のものが旧パッケージ品写真右のものが新パッケージ品です。このパッケージ変更はA27のみでなく、AAAA電池でも同じパッケージ変更がなされています。旧パッケージでは左上に小さく表示されたキャラクターが新パッケージでは大きく表示されています。パッケージ自体も若干大きい印象ですね。旧パッケージは右下に用途を表すアイコン表示がありましたが、新パッケージでは無くなりシンプルな印象です。
パッケージ裏は日本語の注意書きが記載されたラベルが英語パッケージの上から貼られており、ラベル記載の日本販売代理店は“小泉成器株式会社”となっています。旧パッケージ品の製造年月は2019年2月新パッケージ品の製造年月は2019年6月となっていました。使用推奨期限は2022年となっていて3年期限のようです。
バーコードは海外版パッケージのままとなっていて、コード頭「888」から始まるシンガポールのコードで事業者名は“ENERGIZER SINGAPORE PTE LTD(8888021)”となっていました。


電池の注意書き部分プラス・マイナス側を一気にお届け。注意書きは表示できる部分が少ないためか最小限な英文表記のみで以下の通り。

WARNING:Do not dispose of fire or
charge-may explode or leak causing injury.

生産国は“Made in China”で中国製。社名表記は“Energizer Brands, LLC.”となっています。パッケージには“ZEROMERCURY”の、電池本体には“0%Hg”の表記があり、水銀は不使用のよう。
プラス・マイナス側ではプラス極の突起が低く、マイナス極との区別が付きにくいかもしれません。しかし、このEnergizer製ではプラス側が黒い帯のデザインとなっているのでそれを目印に挿入すれば間違うことは無いでしょう。
なお、マイナス極には“CR”と“AR”という謎のロット番号刻印がありました。不覚ながら、取り出すときにパッケージを区別して開封しなかったため、どっちがどのパッケージから開けたものかわからなくなってしまいました…。ごめん。

最後に似た者同士の電池を比較して終わることとしましょう。左から、“A27(27A)”、“A23(23A)”、“単5形(LR1)”です。もう素人の見た目ではどれがどの電池であるかわからないレベルの大きさでしょう。
この型の電池を見つけた時は正直に見本を販売店に持っていって、探してもらうことをおすすめします。

 

★関連記事
Energizer E96 AAAA(LR8D425)
→当電池と同様に日本ではEnergizer社のみが発売しているAAAA(単6形)電池を紹介した記事。

23A電池を集めてみた。
→当電池の姉妹品??“A23(23A)”を紹介した記事で、様々なメーカーのものを紹介。こちらはパナソニックがLRV08という型番で発売しておりどちらかというとメジャーな方かも。