月別アーカイブ: 2021年9月

PowerMate マンガン乾電池 単3形/単4形 8pack 273-03 / 273-04

今回は主に“FLET’S”や“百圓領事館”という100円均一ショップで見られる“PowerMate(パワーメイト)”というブランドのマンガン電池を紹介します。
これは大阪に所在し、100円均一ショップ向け商材など日用雑貨品の輸入卸売りを行う企業である“株式会社スバル”が発売する電池です。以前は全く違うデザインの電池でしたが、今回紹介する電池は緑色を基調としたリニューアル品となっています。


パッケージ。単3と単4は8本のシュリンクパックです。他に、単1と単2の3本パック6P形2本パックもあります。貼られているラベルは電池と同様に緑色を基調としたデザインで、特にキャッチコピーなどは見られません。単3の型番が“273-03”で単4の型番が“273-04”となっています。
パッケージ上には社名表記はありません。バーコードの事業者名は“(株)スバル[457118952]”となっていました。

この電池はリニューアル品で前のデザインがあると書きましたが、旧デザイン品の単4が転がっていたので比較してみることにしましょう。

パッケージも電池本体もデザインが全く違いますね。旧デザイン品ではPowerとMateの間に稲妻マークが入ったロゴになっていますが、新デザイン品ではキラーン(?)とした光のマークに変化しています。PowerMateのロゴもおしゃれな感じになってますね。今風になったのかも?
パッケージでは旧デザイン品には「パワフル高性能」というキャッチコピーがありましたが、新デザインでは削除。「お徳用パック8本入」が「8pack」に変化しています。型番は旧デザインも新デザインも同じでバーコードの数字も全く同じです。なので、デザインが変わっただけで電池の性能は変わっていないということなのでしょう。


電池の外観です。緑色なデザインではあるのですが、よく見てみると濃い緑色薄い緑色が入り混じっている複雑なカラーリングで、PowerMateロゴの後ろにも緑色の線が走っています。緑色なカラーリングのマンガン電池と言えば、東芝のキングパワークリークがお馴染みですね。やはりこれを意識したのかな?
電池記載の発売元は“株式会社スバル”。生産国は“MADE IN CHINA”で中国製となっています。注意書きは小さくて読みにくい傾向です。電池には結構スペースが余っているので文字大きくしても良いんじゃないかと思いますが…。


プラス・マイナス側です。使用推奨期限は単3と単4共に「01-2024」となっていました。パッケージに使用推奨期限が記載されていませんが、時期的に3年期限のそれぞれ2021年1月製造の電池であると推測できます。国内メーカーのマンガン電池では2年期限が一般的ですが、これは3年期限なんですね。


最後に外装を剥がしてみました。外装は安物系マンガン電池でよく見られるビニール(PVC)外装。電池を持ってもかなり軽いですから、赤マンガンかそれ以下のクオリティーな電池の可能性が高いと思います。色通りの緑マンガン相当かも…。
昔の安物系マンガン電池ではマイナス極は亜鉛缶むき出しのものが多かったですが、現在では使用推奨期限を刻印した底板がマイナス極に付けられていることが多いです。なお、亜鉛缶にはロット番号の刻印や印字は見られませんでした。

★関連記事
Power Mate LR43 アルカリボタン電池 1.5V・2P
→この電池と同じく、株式会社スバルが販売する“Power Mate”ブランドのボタン電池LR43を紹介した記事。

PowerMate マンガン 9V形
→こちらも株式会社スバルのPowerMateブランドの9V形マンガン電池を紹介した記事。こちらは旧デザインで、現在はこれも緑色を基調としたデザインに変わっている。


Ys YAMADA SELECT ALKALINE High Power YSLR6FJ1/4B / YSLR03FJ1/4B

今回はヤマダデンキ(旧・ヤマダ電機)に登場した新顔のアルカリ電池を紹介します。今までのヤマダデンキのアルカリ電池と言えば、白やゴールド、シルバーと言ったカラーリングでしたが今回は意表を突く「」!とても目立つアルカリ電池です。
そしてヤマダデンキPBのアルカリ電池では一貫して中国製でしたが、今回は初となる日本製のアルカリ電池となっているのも大きな特徴となっています。


これが単3と単4、4本ブリスターパックのパッケージです。この他にも単3と単4の多本パックの他に単1や単2もラインナップされていました。
このパッケージを見れば、電池マニアの皆さんならわかるでしょう。FDK(富士通)の“ワンプッシュ取り出しブリスター”ですね。このブリスターパックは富士通のみならず、三菱電機やかつてのソニー、マクセルのアルカリ電池といったFDKがOEM供給する各社に採用されているパッケージです。という訳でこれはFDK製のアルカリ電池となっていて、社名表記は今までのヤマダホールディングス(ヤマダ電機)ではなく“富士通グループ/FDK株式会社”となっています。ただし、バーコードの事業者名は“(株)ヤマダホールディングス[458041792]”となっていました。
キャッチコピーは今までのヤマダデンキのアルカリ電池で見られた、多量のキャッチとは対象的な「使用推奨期限10年」と「漏液防止構造(正極缶耐食性向上、特殊素材ガスケット採用)」のみ。帰って分かりやすくて良いですね。


電池の外観です。真紅の赤と言っていいほど赤いデザインが目立ちますね。パッケージ上では「日本製」が大きく謳われていますが、電池では表の“ALKALINE”ロゴ上に“Made in Japan”と小さくあるだけです。注意書きやロゴは赤によく映える黒文字を採用、読みやすいです。単4の注意書きはちょっと小さいかな?と感じられますが。
社名表記は“製造元/FDK株式会社”とあるのみで、問い合わせ先の住所や電話番号はありません。

ちなみに、この電池は富士通のどのアルカリ電池に相当するのものなのでしょうか?まずヤマダデンキではプレミアムSを既に取り扱っていますから、これは無いと思います(販売価格的にも)。パッケージには“High Power”の表記がありますし、赤いデザインなことから恐らくハイパワータイプ相当のアルカリ電池であると推測できます。
そこで、ハイパワーを名乗るFDK製のアルカリ電池を並べてみました!

上から、富士通純正のハイパワータイプカインズで売られているHIGH POWERアルカリ乾電池、そしてヤマダデンキのアルカリ電池(日本製)です(いずれも単3)。どれも赤を基調としたデザインが共通しています。どれも注意書きの文面は同じですが、注意書き読みにくいナンバーワンはカインズ!赤いデザインがゴールドの文字と同化して読めません。逆に読みやすいのは富士通純正。文字が若干ながら大きい上、赤に白い文字が読みやすいです。
使用推奨期限の印字は富士通純正のみが大きいタイプカインズとヤマダデンキは小さいタイプの印字です。富士通ブランドのみが大きいのか?と言われればそうでは無く、OEM供給でも大きいタイプの印字もあるようですから法則は不明です。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「08-2031」となっていました。パッケージには“使用推奨期限10年”とありましたから、それぞれ2021年8月製造の電池であると思われます。出来たてのアルカリ電池って感じですね!

外装ラベルを剥がしてみました。単3のみに「9」の印字がありました。単4には印字や刻印の類は見られませんでした。
FDK製のアルカリ電池はこのあたりも一定ではありませんね。印字があったり、無かったり…。

 

 


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。濃緑色の絶縁リングで、単3には5箇所の突起があるFDK製アルカリ電池でお馴染みのものですが、真円ではなく切り欠きのあるタイプになっていました。単4の方には突起は見られませんが、表面がザラザラです。
切り欠きを上にした状態で、単3には下に「A48」の刻印が、単4には「N31」の刻印が見られました。単4はザラザラ面上の刻印なので読みにくい!間違っているかもしれません。
ガス抜き穴は単3と単4共に4つ穴タイプとなっていました。これはFDK製のアルカリ電池で見られるものであり、これを見ると安心します。

今回の記事でカテゴリー、「一次電池(一般)」内に「ヤマダデンキ」を追加しました。以前の記事もこちらに移行しています。この記事を入れても9件、ヤマダデンキのアルカリ電池って入れ替えスパンが早すぎですよねw。電池マニアとしては嬉しいですが…。

★関連記事
CAINZ Fujitsu HIGH POWER アルカリ乾電池 単3形/単4形
→カインズで売られているこの記事と同じ赤い色のデザインが特徴のアルカリ電池。こちらもHIGH POWERを名乗っており、同等品であると見られるが…。


femimi Pioneer 急速充電器 (ニッケル水素電池用) WWR1034

パイオニア(現・オンキヨーホームエンターテイメント)が発売するボイスモニタリングレシーバー(集音器)、“フェミミ(femimi)”の充電器です。
これは2代目に当たる充電器で、前世代の充電器は三洋電機の既存充電器にSANYOロゴ上から“femimi”のシールを貼り付けているふざけた仕様な充電器だったのですが、この世代ではfemimiのロゴに加えてパイオニアロゴも印刷されたオリジナル充電器となりました。

充電器の外観です。オリジナル…、でもこれどこかで見たことがあるよ!って思った方、大正解です。これはパナソニックが現在でも発売している“BQ-CC23”のOEM機です。
とは言っても、前世代のようにシールで誤魔化しているわけではなく、裏面の社名も『パイオニア株式会社』となっています。個人的にパイオニア好きな私にとってfemimiだけではなく、Pioneerのロゴも付けてくれたのがとても好感が持てました。

充電器裏の警告では『・当社指定のニッケル水素電池以外は充電しない』とありますが、元ネタなBQ-CC23ではパナソニックの充電式エボルタ全シリーズ、三洋電機系のエネループを含むニッケル水素電池全てが充電可能になっています。この充電器が付いていたフェミミには普通に充電式エボルタの単4が付属していたそうです。
しかし、充電は可能でもパイオニアがこれらのニッケル水素電池に対応していないと表明していない限りサポートを受けられない可能性は高そうなので一応は自己責任で使いましょう。

パナソニックのホームページ よくある質問「充電池や充電器の互換性に関する情報はありませんか?PZ18096」より、抜粋・加筆。

充電中の様子。単3か単4のニッケル水素電池2個が充電可能です。個別管理されているので、電池1本でも銘柄がバラバラでも単3と単4混在でも充電可能です。最近のニッケル水素充電器は結構安いのを買ってもこれが普通なので嬉しいですね!しかも、パナソニックの充電器ではお馴染みのスマートチャージ機能も付いてます。
充電中は電池が入っている場所のLEDが緑色に点灯消灯で充電完了というわかりやすい表示です。充電異常は緑色点滅となります。

個人的に面白いと思ったのは“電池を幼児に近づけてはいけない”ことを示すピクトグラムが充電器の横側に配置されていたことです。BQ-CC23ではちゃんと裏側に配置されているのですが…。

 

 

最後に参考としてBQ-CC23の充電時間を取説より抜粋しておきます。単3はエネループクラス(2000mAh)で4時間エネループプロクラス(2500mAh)で5時間充電となっています。急速充電モデルではありますが個人的にそんなに早くない印象ではあります…。

★関連記事
Fujiwork Willcharge PX-24M32C
→フジワークのテクニカ事業部(当時)が発売していた、Wiiリモコンなどのゲーム用途として発売していたニッケル水素電池の充電器を紹介した記事。この充電器もパナソニックのBQ-324がOEM元となっている。


Fujitsu 静岡県産 アルカリ乾電池 (アルカリギフトセットNT)

某フリマアプリで入手した、富士通の“静岡県産アルカリ乾電池”です。出品者の説明によると富士通製品の家電購入時に貰えたとのこと。
パッケージには浜松市のマスコットキャラクターである「出世大名家康くん」と「出世法師直虎ちゃん」が描かれています。入手したのは2018年頃でNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』が終わった直後だったとのことで、同大河ドラマに乗っかって作られた電池であると思われます。


パッケージ。市販電池では見られない紙箱のパッケージで如何にも配布用と言った趣ですね。表面には富士通のロゴとともに“静岡県産 アルカリ乾電池”と書かれ、『徳川氏・井伊氏ゆかりの地、静岡県で生産しています。』とも書かれています。ちなみにFDKのアルカリ電池を製造している鷲津工場は静岡県に所在していますが、湖西市であり、マスコットキャラクターの浜松市との関連はありません。念のため。
パッケージ裏に記載されている商品名は“アルカリギフトセットNT”。NTはやはり直虎のNTだろうか。非売品だと思われるのですが、何故かバーコードの記載があり、事業者名は“FDK(株)[4976680]”となっています。社名表記は“富士通グループ/FDK株式会社”となっていました。


パッケージを開けてみました!表に描かれている家康くんと直虎ちゃんとは別絵柄のイラストと共に『乾電池になりました』と記載され、単3と単4のオリジナルアルカリ電池4本が入っています。パッケージも凝ったものになっていて、フタを開けると後ろから仕掛け絵本のように『井伊直虎』の文字が飛び出してきます


これが中に入っていた電池です。出品時には未開封状態で売られており、普通にプレミアムタイプのアルカリ電池が入ってたらどうしよう…とも思ってたのですが、見事に家康くんと直虎ちゃんのオリジナルアルカリ電池でした。さすがFDKさん、最高です!!
電池に記載された使用推奨期限は単3と単4共に「04-2028」となっており、時期的に10年期限の2018年4月製造の電池であると推測されます。このことから、ハイパワータイプもしくはプレミアムタイプ相当のアルカリ電池だと思います。

電池の社名表記はパッケージと同じく“富士通グループ/FDK株式会社”になってます。住所の記載は無く、問い合わせ先のフリーダイヤルのみの記載です。
原産国はもちろん“MADE IN JAPAN”で日本製、シュリンクパックもFDK日本製アルカリ電池でお馴染みのフニャフニャシュリンクとなっています。


【海外版】Panasonic ALKALINE AA / AAA (LR6/LR03)

随分前に秋葉原の千石電商で買った海外版のパナソニックアルカリ乾電池です。いつ買ったのかは覚えていなかったのですが、Twitterのつぶやきによると2017年5月頃に買った電池のようです。
デザインは現在発売されているパナソニックアルカリ乾電池より一世代前のものとほぼ同じで、日本版では「アルカリ乾電池」と書いてあった部分が「ALKALINE」に変わっているのが見かけ上大きく違う特徴です。

これがパッケージ。単3と単4共に4本シュリンクパックとなっていました。両面ともにバーコードなどのラベルは貼られておらず、日本版では電池が1本づつ切り離せる「見わけるパック」が導入されていますが、この海外版ではそのような配慮はなされていません。至って普通なシュリンクパックです。
以上のことからこの電池は一般市販用というよりかはバルク的な位置づけの電池なのではないでしょうか?


電池の外観です。冒頭に書いた通り、デザインは現行前のパナソニックアルカリ乾電池と同じものですが、気のせいでしょうか?日本版に比べると金色の部分がより光っているように見えます。
型番は日本版に比べると小さく、単3は“Panasonic”のロゴ上単4は注意書き上と記載箇所は統一されていません。注意書きは英語表記、社名と原産国表示は『Panasonic  Corporation Made in Thailand』となっています。タイ製となっていますがこれは日本版の単3・単4パナソニックアルカリ乾電池も同じです。


プラス・マイナス側です。使用推奨期限は単3が「02-2027」、単4が「08-2026」となっていました。購入時期が2017年5月頃だったと言うことを考えると、10年期限のそれぞれ2017年2月、2016年8月製造の電池というのが妥当だと思います。何故か単4のみに使用推奨期限印字部分の印刷が白くなっています。謎…。
ちなみに使用推奨期限の上、社名表記の右横に日本では見られないマークが見えます。ひし形に十字が重なったようなマーク(写真では上)が“タイ工業規格(Thai Industrial Standards)”で、SNIと書いてあるマーク(写真では下)が“インドネシア国家規格(Standar Nasional Indonesia)”のマークなんだそうです。ということはこの電池はタイやインドネシアで出回るはずだった電池だった?


外装ラベルを剥がしてみました。外装ラベルの端にロット番号のような表記が見られました。これはパナソニックのアルカリ電池ではお馴染みの表記で、現行のパナソニックアルカリ乾電池乾電池エボルタNEOなどでも見られます。単3は“BAM2SVT145EA”、単4は“BAM2SVT144EA”となっていました。
一方で外装ラベルを剥がした電池本体には単3のみにロット番号らしき表記があり、「上:2312163 下:0334」の印字が見られました。

最後にマイナス極の拡大なのですが、単3はマイナス極のミゾに“紫外線硬化樹脂”を流し込んだタイプとなっていました。この電池は使用推奨期限「02-2027」のロットとなっていますが、「09-2027」の日本版では既に紫外線硬化樹脂が省略されていたようですので、丁度切り替わり時期だったのかもしれません。現在、国内で出回っているタイ製のパナソニックアルカリ電池は紫外線硬化樹脂は省略されています。

なお、ガス抜き穴は単3が4つ穴タイプ単4は2つ穴タイプでした。

★関連記事
Panasonic アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6(XJ) / LR03(XJ)
→当記事の元となった、現在より一世代前に当たる日本版のパナソニックアルカリ乾電池を紹介した記事。

【リニューアル】Panasonic アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6(XJ) / LR03(XJ)
→こちらは現行モデルに当たるパナソニックアルカリ乾電池を紹介した記事。


モリトク アルカリ乾電池 単3形/単4形 その2

今回は100円均一商品の企画販売を行う“モリトク”の単3と単4のアルカリ電池を紹介します。かつてインドネシア製だった頃のアルカリ電池(単3・単4)はどこの100円均一ショップでも見られましたが、中国製となった現在のアルカリ電池はせいぜいキャンドゥで見られる程度となっています。
しかし、近頃は単1と単2のマンガン電池のみがダイソーで取り扱いを始めるという、なかなか侮れないモリトクの乾電池であります。


パッケージ。単3と単4、各4本入りのシュリンクパックです。以前、当ブログで紹介したモリトクアルカリ電池はバーコードが記載されたラベルのみが貼られていましたが、今回入手したモデルではバーコードのみならず、キャッチコピーなども記載されている豪華仕様のラベルとなっていました。
キャッチコピーは『容量アップ!! 長期保存可!』。以前のモリトクアルカリ電池に比べ、約10%の容量アップを果たしている他、使用推奨期限も7年に延長されているそうです。100円均一ショップで扱っているアルカリ電池は10年という使用推奨期限のものはほぼ無く、7年が多いです。本当に長期保存をするなら大手メーカーのアルカリ電池の方が良さそうですね。
販売元は“株式会社 モリトク”、バーコードの事業者名も同社となっていました[4964549]。


電池の外観。インドネシア製だった頃から変わらないおなじみのデザインです。金色ベースで白いカラーリングですが、単3と単4では金の部分が少ないため白い部分が目立つ感じですね。注意書きの文字は小さいですが、白バックの黒文字なので注意書きが読みやすいよう配慮されているのがポイントでしょうか…。
電池に表記されている発売元は“株式会社モリトク”、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製となっています。ちなみに電池に表記されている社名表記では「発売元」となっていますが、パッケージでは何故か「販売元」と違う表記です。


プラス・マイナス側です。以前、当ブログで紹介したものは絶縁リングが無いタイプだったのに対し、今回入手したモデルでは「」の絶縁リングが付いているタイプに変わっていました。
使用推奨期限は単3が「03-2028」で単4が「04-2028」となっていました。前述の通り、パッケージには使用推奨期限7年の記載がありましたから、それぞれ2021年3月と4月に製造された電池であると推測されます。

外装ラベルを剥がしてみました。単3と単4ではロット番号表記のタイプが異なっており、単3は「B1702122F」というレーザー刻印による表記なのに対し、単4は「上:1303 下:122」という印字による表記となっています。
個人的には単3のロット番号表示が非常に斜めってるのが気になりますw。

 


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングは薄緑色で、切り欠きが無い真円なリングになっています。単3は上“A” 下“41”の刻印が、単4は上“A” 下“21”の刻印がありました。
マイナス極のガス抜き穴は単3と単4共に一般的な2つ穴タイプでした。

★関連記事
モリトク アルカリ乾電池 単3形/単4形
→当記事紹介の前世代に当たるモリトクアルカリ電池を紹介した記事。単3と単4のアルカリ電池がインドネシア製から中国製に変わっていたことから、比較しながらの紹介となっている。

モリトクアルカリ乾電池
→輸入元に丸紅情報システムズが関わっていた頃のモリトクアルカリ電池を紹介。単1から単4、6P形まで一挙に紹介していて、単3と単4はインドネシア製であった。


RS NI-MH AA 1.2V 2000mAh Ready to use Low self discharge (905-3788)

今回は“アールエスコンポーネンツ”で販売されているプライベートブランドのニッケル水素電池を紹介します。
アールエスコンポーネンツはロンドンで創業された電子部品を主とする通信販売会社です。筆者が初めて同社の広告をトランジスタ技術で見た時は企業相手の通信販売会社だったと記憶していますが、現在ではクレジットカード決済に限定されるものの個人でも購入することが可能です。


今回はスタンダードモデルと見られる2000mAhのタイプ(905-3788)とRSブランドのニッケル水素電池では一番高容量だった2700mAhのタイプ(183-4279)の両方を同時購入したのですが、先に2000mAhの方が届きました
というわけで、これが2000mAhタイプのパッケージです。こういう電子部品ショップの場合バラ売りの如何にもバルク的な感じだと思っていたのですが、ちゃんとしたブリスターパックで驚いてしまいました。パッケージには『LOW-SELF DISCHARGE READY TO USE』と書いてあるので、エネループのような自己放電抑制機能を搭載したニッケル水素電池だと思います。
裏面には4ヶ国語の注意書き(英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語)が記載してあります。下の黄色い枠の中にはバーコードの印字もありますが、これは独自のものでしょう。生産国は“Made in China”で中国製、『Manufactured on 05-Jan-2021』と書かれたシールがパッケージ上から上貼りされています。これは製造日で2021年1月5日に作られた電池のようです。


最後に電池の外観です。電池自体は黒ベースのデザインでとてもカッコいい。業務用らしさが感じられる点でも好きな電池ですね。注意書きにはパッケージと同様に日本語の注意書きは見られませんが、リサイクルマークは日本のメビウスループマークが記載されています。何故か電池本体に生産国の表記はありません。
プラス・マイナス極の特徴はご覧のとおりですが、アールエスコンポーネンツのサイトで見られる同電池のデータシートで見られるプラス極の特徴が異なっています。もしかしたら製造元が変わってしまったのかもしれませんね。