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東芝電池・東芝ホームアプライアンス・東芝ライフスタイル(TOSHIBAブランド)の乾電池を扱うカテゴリです。

TOSHIBA キングパワーU 乾電池/S-006P/9V [UZ]6F22

ギザギザ波型デザインが懐かしい東芝のキングパワーUの006P(角形9V)です。この電池のギザギザは上部分が「白」下部分が「に塗り分けられていて、なかなか凝っているデザインになっていますね。
写真では同じような電池に見えますが、左が“東京芝浦電気株式会社”名義、右が“東芝電池株式会社”名義の社名表記となっていて注意書きも微妙に違っています。型番は側面に“[UZ](丸囲い)6F22”の記載があります。


裏面はこんな感じです。『TOSHIBA KING POWER U』と、英語表記になっています。こちらも並べてみると同じように見えますが、下部のJISマーク表記が異なっていて、東京芝浦電気株式会社名義の方は“C8501 R-O-V”、東芝電池株式会社名義の方は“C8501 T-C”の記載となっています。どちらの略号も東芝電池(東芝レイ・オ・バック)東京工場製を示す略号で、東京芝浦電気時代はR-O…から始まる略号(R-O-NやR-O-Tなど)が使われていましたが、東芝電池時代でT-…から始まる略号(T-TやT-Uなど)に変更されました(詳しくは当ブログの「JIS認定番号一覧」を参照)。
ちなみに東芝電池三十年史によると、東芝電池の東京工場で006Pを始めとする積層電池を製造していたのは1982年7月までで、8月に製造ラインを東芝電池高崎工場に移設。これまでに東京工場で生産された積層電池の総数は006Pが2千1百万個その他7百万個であったとのこと。

底面には東京芝浦電気株式会社名義の方は「79-12」、東芝電池株式会社名義の方は「81-10」の印字があり、それぞれ1979年12月と1981年10月製造の電池であると思われます。
東芝電池の旧社名は東芝レイ・オ・バックですが、電池及び電池応用用品の営業・販売は東芝本体が行っていたためか、社名表記は“東京芝浦電気株式会社”となっていました。1981年4月に東芝電池が誕生すると、今まで東芝が行っていた電池及び電池応用用品の営業・販売を東芝電池が一手に担うことになり、社名表記も“東芝電池株式会社”となります。
改めて見てみると、東芝電池株式会社名義の方は1981年10月製造で、東芝電池が誕生した1981年4月以降の製造ですから矛盾が無い表記となっていますね。


こちらは両方とも東芝電池株式会社名義の電池となっていますが、既に紹介の左「81-10」は印字となっていて、右は「82-08」で刻印となっています。1982年8月製造の電池でしょう。

この電池もJISマーク表記は“C8501 T-C”の表記で、東芝電池東京工場を自称しています。しかし、ここで疑問が残ります。この電池が製造された1982年8月は前述通り、東芝電池高崎工場に製造ラインを移設しているはずでは??
右に置いているのは「84-03(1984年3月)」製造のキングパワーU 006P形で、こちらは表示も“C8501 T-T”で正真正銘、東芝電池の高崎工場製を名乗っています。

底面を見てみると、形状や刻印の字体も全く同じものとなっています(写真だと右の84年製は見えにくいかも)。なので、実際は“C8501 T-C”の表記ではあるものの実はT-T製だったりするのかもしれません。製造ライン移設1ヶ月程度ならまだT-C印刷の外装缶も残ってそうですし…。ここは当時の関係者のみぞ知ると言った所なのでしょう。



最後に勢ぞろいです!底面を除く全面から撮っておりますので、舐め回すように御覧くださいw。写真右の電池は前項で比較した1984年3月製造のキングパワーUで、左2つの後継デザインのものであると思われます。ギザギザが落ち着いたデザインになっていますね。
この頃の東芝の乾電池はサイドにまだ、東芝傘マークが残されていて好きであります。東芝ロゴが現行のものになると消え去ってしまうのですが…。

【参考(引用)文献】
東芝電池株式会社
『東芝電池三十年史』1985年3月発行


TOSHIBA アルカリ乾電池 単1 LR20(E)

懐かしいデザインの東芝アルカリ電池です。このデザインのアルカリ電池はかつて“ローソンストア100”で出回っていました。しかし、単3と単4のみの流通でありこの単1のタイプは初めて見ます。恐らく、他本パックなどで一部ルートに販売されていたのでしょう。
デザインはのツートンカラーで個人的に好みだったのですが、現行品では青をベースとしたデザインのものに変更されています。こちらに単1や単2が存在するのかは不明。

電池の注意書き部分です。社名表記は懐かしい“東芝ホームアプライアンス株式会社”の表記です。現在の東芝ライフスタイルの前身に当たります。
生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製。東芝のアルカリ電池と言えば、現行のアルカリ1でも容赦無く中国製が混在となっていますが、アルカリ1よりもグレードが低いと見られるこの電池。まだ良心があった頃のものでしょうか?(お得意の混在かも…

プラス・マイナス側です。マイナス極には3点の突起が見えます。これはマイナス極同士での逆装填を防ぐ“逆装填防止機能”で、FDK(鷲津工場)製の電池で見られる構造です。
使用推奨期限は「02-2014」となっており、5年期限と推測すると2009年2月製造の電池だろうか…。
今回はお気に入りのデザインで懐かしかったので紹介してみました!

★関連記事
TOSHIBA アルカリ乾電池 LR6(E)/LR03(E) その2
→かつてローソンストア100で販売されていた当電池と同柄の単3・単4アルカリ電池を紹介した記事。

TOSHIBA アルカリ乾電池 LR6(E)/LR03(E) その4
→現在ローソンストア100で販売されている、上記記事の後継に当たる単3・単4アルカリ電池を紹介。型番はそのままに青ベースのデザインに変更されている。


TOSHIBA アルカリ電池 IMPULSE 単5形 LR1(H)

今回は東芝ライフスタイルが発売するアルカリ電池“IMPULSE(インパルス)”の単5を紹介します。これは東芝ブランドとしては唯一の単5アルカリ電池であり、かつては“アルカリ1”でも単5サイズが存在していたのですが、現在はこのIMPULSEに統一されています。
IMPULSEの単5は当ブログでも紹介したことがあるかなとは思っていたのですが、コネタで日本製からインドネシア製に変更されたことを報告した程度でしたので、改めてご紹介。


パッケージです。IMPULSEのパッケージはいつの日からか代わり、“TOSHIBA”ロゴが大きく目立つものに変更されています。その時ベルマークの位置も裏面から表面へ変更されました。キャッチコピーは“長持ちハイパワー”。単1から単4までは“ひとクラス上の長持ちハイパワー”となっているのですが、単5と9V(角形)のみは「ひとクラス上の」が無い“長持ちハイパワー”となっています。
原産国は“中国製”。かつてはインドネシア製でしたが、富士通ブランドの単5アルカリ電池と同じく中国製に変わっています。同ブランドの単5アルカリが日本製からインドネシア製に変更された際も同じく変更されたことがあり、供給元が同じだったのではないかと推測されます。
社名表記は“東芝ライフスタイル株式会社”。住所は現所在地である神奈川県川崎市川崎区のものに変更されています。原産国が変わり印刷変更の際に一緒に変更されたのでしょうが、大半は東京都青梅市の旧・東芝青梅事業所の住所のままなはずなので微妙に珍しいです。なお、バーコードの事業者名も“東芝ライフスタイル(4904530)”となっていました。

注意書き部分です。型番は“LR1(H)”。型番表記の横にはパッケージと同様に“中国製”との原産国表示があります。社名表記は“東芝ライフスタイル株式会社”で住所表記は無し。
今回は絶縁リングは無いのでプラス・マイナス側は省略(実は写真を撮り忘れたとは言えないw)。という訳でここで使用推奨期限をご紹介。「05-2021」という印字で、2年期限の2019年5月製の電池であると思われます。

外装ラベルを剥がしてみました。電池には“JFZA05 141158”のロット番号と思われるレーザー刻印がありました。
この上アルファベット+数字6ケタ、下数字6ケタのパターンは主にGP製のアルカリ電池で見られるタイプで、ダイソー発売のGPブランド単5アルカリ電池や現中国製・富士通ブランド単5アルカリでも見られます。

 

プラス・マイナス部の拡大です。マイナス極のガス抜き穴は2つ穴タイプとなっています。
という訳で、今回は富士通ブランドの単5アルカリ電池が中国製に変わった後に発見された初の他社中国製となりました。ソニーのSTAMINAは原産国変更の前に乾電池販売から撤退と相成りましたが、次はマクセルのボルテージでしょうか。密かな楽しみですね(←変態w)。

★関連記事
電池のコネタを集めてみた
→電池関係の小ネタを2つ紹介した記事。この中でIMPULSEの単5が日本製からインドネシア製へと変わったことを報告している。

Fujitsu アルカリ乾電池 単5形 LR1F(2B)
→当電池と同じく、インドネシア製から中国製へと変わった富士通ブランドの単5アルカリ電池を紹介。インドネシア製と中国製の構造の違いを比較しながら紹介している。


TOSHIBA アルカリボタン電池 LR43 (LR43EC)

現在発売されているものとはちょっと古い東芝のアルカリボタン電池“LR43”です。とは言っても、最近までこのパッケージが使用されており、現在発売されているものはリチウムコイン電池と同様に誤飲対策パッケージを採用したタイプとなっています。
しかし、この新パッケージも旧パッケージをハサミでのみ開けられるようにしただけのものであり、型番もバーコードも全く同じものだったりします。

パッケージ。懐かしき社名表記が“東芝電池株式会社”となっている時代の製品です。注文品名は“LR43EC”となっていて、これは現在発売されているものと同じ。バーコードの事業者名は“東芝ライフスタイル(4904530)”となっていますが、かつては東芝電池だったのでしょうね。
使用推奨期限は「01-2004」でとっくに期限切れ。恐らく2年期限の2002年1月製造と思われます。

アルカリボタン電池としては珍しいJISマーク付きでした。“C8511 386045/T-U”との記載があり、東芝電池の碓氷川工場製を表すと思われます。
東芝電池碓氷川工場は1979年4月に酸化銀電池、アルカリボタン電池と水銀電池を製造するボタン電池専業工場として創業。その後、アルカリ電池の製造を開始し、現在は塩化チオニルリチウム電池を製造する専業工場として健在です。

中の電池の拡大です。『LR43 TOSHIBA』そして下には誇らしい“JAPAN”の表記があります。現在、東芝ライフスタイル販売のアルカリボタン電池は残念ながら中国製です。電池本体にロット番号などの印字や刻印は見られず。マイナス極のフチが丸っこくなっているのが特徴か。
電池は液漏れや粉吹きなどの症状は見られず使えそうではあるのですが…。とても使う気にはw。


[マツダ] Toshiba 東芝乾電池 UM-3 1.5V

今回はかなりレトロな「マツダ」ブランドを冠した東芝の単3マンガン電池を紹介します。“マツダ乾電池”と言えば東京芝浦電気の過度経済力集中排除法適用で工場分割の憂き目に合い(※)、一旦マツダブランドの電池が消えるものの岡田乾電池との販売提携により同社製の“マツダ乾電池”が再び発売されるという紆余曲折の歴史は有名な話であります。
今回紹介する電池は「マツダ」ブランドを冠するものの比較的後期の電池となります。

※:この工場分割で生まれたのが、現在の大手電池メーカーFDKである。東京電気化学工業として創業された。当初は旧マツダの“ノーベル乾電池”として売られたという。

この電池は1957年経営不振に陥った岡田乾電池の事業を引き継ぎ、東京芝浦電気が経営参加した“日本レイ・オ・バック乾電池”の頃に発売したもので、「東芝電池三十年史」では『新意匠の東芝乾電池』として紹介されています。
左の写真は1958年4月号の“東芝レビュー”に紹介されている当電池の詳細で、記事には『灯火用のほか、フラッシュガンや小形のトランジスタラジオ用として最近非常に需要が増加しつつある。』とありました。
更に後期のものは同じデザインでマツダマークが無い、東芝傘マークのみな“東芝乾電池”も存在したようであります。

電池の外観です。正面の模様が何となくロケットのように見える独特のデザインでレトロフューチャーを感じさせ、なんともステキですよね。マツダマークが見えるもののあくまで“東芝乾電池”であり、“マツダ乾電池”ではありません。
社名表記は“東京芝浦電気株式会社”で定価25円。東芝電池三十年史によるとこの電池が発売された昭和32年は白米(10kg)が870円であり、電池が高価であったことが伺えます。


よく見てみると、今回入手した電池の中に一つだけ“東京芝浦電気株式会社”の「気」の字が「」と古い漢字になっているバージョンが混在していました。恐らくこちらが古い(最初期?)のものであると推測されます。
価格表示も異なっており、東京芝浦電気バージョンでは“80Y8”というロット番号かな?と共に「定価25」となっていて、東京芝浦電氣バージョンでは単純に「定価25」と書いてあるのみになっていました。その代り電池本体には謎の印字らしき表示が見られましたが、判読は不可能でありました。
最後にプラス・マイナス側です。プラス極は灰色の樹脂…、と言うかアスファルトかもで封口されています。マイナス極は亜鉛缶むき出しで、写真右に見える東京芝浦電氣バージョンは液漏れが特に酷い状態です。
外装は紙巻に透明なチューブで覆われているというようなもので、金属外装の単3マンガン電池が登場する前はよく見られたものです。

【参考(引用)文献】
東京芝浦電気株式会社
“14.4.2 乾電池”
『東芝レビュー』1958年4月号, P456-457

東芝電池株式会社
『東芝電池三十年史』1985年


TOSHIBA キングパワーU SUM-3(U) 単3形

ちょっとレトロちっくデザインな東京芝浦電気時代の“キングパワーU”です。キングパワーUは赤マンガンの“キングパワー”に対して発売されていた黒マンガン電池です。近年東芝ライフスタイルで本電池の復刻版が発売され、電池マニアの間で注目を浴びました(すいません、当ブログでの紹介はサボってます)。
昔の東芝の電池と言えばデザインされたギザギザ模様で、当時はこの模様が東芝電池のトレードマークだったとも言えるでしょう。

横からすいません、電池の外観です。“TOSHIBA”のロゴは現在の1世代前に当たるもので、いわゆる東芝傘マークも健在です。懐かしいですね。注意書きもシンプルなもので以下の通り。

ご注意●はれつのきけんがありますので(+)(-)は正しく入れ、また充電はしないでください。

社名表記は東芝の旧社名である“東京芝浦電気株式会社”です。当時、電池及び応用商品の営業・販売は東芝本体が行っていたため東京芝浦電気名義となっていたようですが、1981年の東芝電池誕生から製販一体化が行われ、社名表記も東芝電池株式会社に変更されることになります。
JISマーク表記は“C8501 R-O-T”となっており、東芝レイ・オ・バック高崎工場(現・FDK高崎工場)とみられます。

プラス・マイナス側です。プラス・マイナス両方に絶縁リングが付いており、どちらとも「」となっています。プラス側の絶縁リングには模様が付いていて特徴的な構造になっていますね。マイナス極には“1 2 5”という刻印が見えます。これは1970年中期頃まで行われていた製造日の表記で、一般的に上2桁が製造月下1桁が西暦下1桁となっています。従って、この電池は1975年12月製造の電池であると推測できます。

この電池、液漏れは全く無かったのですが、その代り膨張して膨れており外装缶が開いていました。乾電池としての化学反応は終了していると思われ、爆発することは無いと思いますがちょっと怖いですね。


TOSHIBA アルカリ乾電池 ALKALINE 単3形 LR6(JE)K

今回はかつて秋葉原などで出回っていた“東芝(東芝ホームアプライアンス)”のOEM(組み込み)向けアルカリ電池(単3)を紹介します。
この電池は一般市販されない機器組み込み用として供給されたものであり、店頭などでは見られないことからあまり馴染みが無い方もいるかも知れません。そのため、デザインもあまり凝ったものでは無いのも特徴です。
シルバーというアルカリ電池にはあまり見られないデザインが一際目立ちますね。

外箱です。この電池の使用推奨期限は「05-2015」で既に切れており、秋葉原の某ショップにて1箱40本300円で買わされいましたw。箱に記載されている型番は“LR6(JE)K SP-2”で、社名表記は“TOSHIBA HOME APPLIANCES COPORATION”で現・東芝ライフスタイルの前身である“東芝ホームアプライアンス”の名義となっています。OEM向けということで市販向けほど派手?な箱では無く、バーコードもいつものJANコードは存在せず、商品物流の分野で使われるITFコードがあるのみです。

続いてパッケージです。2本シュリンクパック包装でOEM向けのためバーコードなどの貼り付けは無い物となっています。外箱の型番に含まれる「SP-2」はシュリンクパック2本の意でしょうか。
件の軟質系フニャフニャシュリンクを採用し、なおかつ日本製ということで製造元はお察しくださいという所でしょう。ワタシが入手した時点では2~3本が液漏れしていたぐらいですが、おおよそ1年放置していたらかなりな本数が液漏れしていました(写真右)。期限切れの乾電池は早めに消化しましょうw

電池の外観です。シルバーの2色デザインが象徴的なアルカリ電池。注意書きは日本語(フォントはスーラを使用)と英語2ヶ国語表記です。“FOR INDUSTRIAL USE/組み込み機器専用”の記載があり、OEM向けの電池であることがわかります。
社名表記は外箱と同様の東芝ホームアプライアンスの英社名である“TOSHIBA HOME APPLIANCES COPORATION”で、生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製です。

プラス・マイナス側です。絶縁リングの色は「」。この特徴を持った日本製ということなので、FDK鷲津工場(旧・FDKエナジー)であると思われます。
使用推奨期限はプラス極に印字されたちょっと珍しいタイプで「05-2015」の印字がありました。5年期限の2010年5月製造のものでしょうか…。

 

外装ラベルを剥がしてみました。FDKのアルカリ電池はロット番号の印字があったり無かったり、あっても表記がまちまちだったりしますが、今回の電池は運良く印字がありました。ちょっと印字が薄くて読みにくいですが“100418 23:42”の記載がありました。これは2010年4月18日・23時42分を表すものでしょうか?これが本当なら使用推奨期限の推測はいい線行ってるんじゃないかな、と思います。

最後に絶縁リングとマイナス極の拡大をまとめて。絶縁リングは濃緑切り欠き無し真円なもので、写真では見にくいかもしれませんが4ヶ所に●印が見える構造です。FDKのアルカリ電池でこのタイプの絶縁リングは初めて見たかもしれません。また、マイナス極のガス抜き穴も2つ穴タイプで現在FDK製アルカリ電池で見られる4つ穴のものとは異なっています。マイナス極底板も今のものと比べるとザラザラ感が少ないので、現在製造されているFDKのアルカリ電池とは根本的に違うものなのかもしれないですね…。


TOSHIBA アルカリ乾電池 単3/単4 LR6(HE) / LR03(HE)

家電量販店“エディオン”で販売されている、オリジナルデザインな“東芝ライフスタイル”のアルカリ電池です。
エディオンと言えば“MY&OUR”というブランドでアルカリ電池を発売していたことで知られますが、今回紹介するこの電池はTOSHIBAブランドのみでエディオンオリジナルブランドの記載はありません。ただし、エディオンの公式ネットショップでは“My&Our”が商品名に残されています

パッケージです。キャッチコピーは“ひとクラス上の長持ちハイパワー”。これは東芝ライフスタイルが発売しているアルカリ電池「IMPULSE」と同じキャッチコピーで、下に「※当社アルカリ1」とも記載してあることから同電池と同等品であると思われます。少なくとも「アルカリ1」と比較しているということはアルカリ1よりかは上位スペックの電池なはずです。
単3と単4は12本パックでの販売です。その他、単1と単2の4本パックも用意されているようです。ベルマークの点数はそれぞれ「8点」。1点100円と換算するとエディオンのネットショップは税込734円で販売されているのでほぼ点数通りと言えるのでは無いでしょうか。
バーコードや型番はパッケージ下部に記載されています。単3の10本パックの型番が“LR6HE 12MP(MO)”、単4の10本パックの型番が“LR03HE 12MP(MO)”となっています。バーコードの事業者名は“東芝ライフスタイル(4904530)”となっていました。

電池の外観です。金色青のラインが入ったデザインはとてもいい感じです。同等品と見られるIMPULSEもそうなのですが、東芝が発売するインドネシア製のアルカリ電池はメタリック部分の光沢が日本製のものよりも光沢がある印象があり、個人的に好きです。
社名表記は“東芝ライフスタイル株式会社”。生産国は“インドネシア製”。

プラス・マイナス側。絶縁リングは無いタイプです。角が丸っこい低板と中心に見える●印が印象的なマイナス極ですね。
使用推奨期限は単3、単4共に「06-2027」となっていました。パッケージには“10年保存”との記載があったことから、10年期限の2017年6月製造の電池であると思われます。

 

外装ラベルを剥がしてみました。電池にはロット番号の印字や刻印はありませんでした。そのかわりに油性ペンによるマーキング(2ヶ所)が見られるのが特徴です。そして、ラベルの粘着性が非常に強く、剥がせてもノリが殆ど電池本体に残ってしまうというのもこの電池の特徴ではないでしょうか。

 

最後に絶縁リングが無いこの電池、マイナス極の拡大で。この電池にはマイナス極の縁に赤い樹脂が塗布してあるのが特徴です。この特徴を持った電池として、かつて100円均一で見られたインドネシア製の旧・モリトクアルカリ乾電池など多くのインドネシア製アルカリ電池で見られました。しかし、現在ではインドネシア製のアルカリ電池自体が少なくなってきており、この構造を見るのは随分久しぶりなのでした。

★関連記事
MY&OUR アルカリ乾電池 単1形 SANYO LR20SMO
→エディオン“MY&OUR”ブランドで売られていた単1アルカリ電池を紹介。こちらは三洋電機とのコラボデザイン。

MITSUBISHI MY&OUR アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6ME/LR03ME
→同じく、エディオン“MY&OUR”ブランドで売られていた単3と単4アルカリ電池を紹介。こちらは三菱電機ホーム機器とのコラボ。

アルカリ乾電池 ALKALINE BATTERY 単3形 LR6(ED)
→これもエディオン専売だったマクセル製の単3アルカリ電池を紹介。“MY&OUR”ブランドを持っていないという意味で本記事の電池と一番近い位置づけかもしれない電池。


TOSHIBA アルカリ1 アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6(AN) / LR03(AN)

今回はお馴染みの東芝ライフスタイルが発売するアルカリ電池“アルカリ1”を紹介します。これ、見た目は今までのものと全く変わらないように見えますが、最近リニューアルされた新製品で旧製品では使用推奨期限が5年だったものが10年に延長されていたり、型番もAG→ANに変わっていたりします。
本記事ではこの新しくなったアルカリ1を旧世代品と比較を交えながら紹介していきたいと思っています。

パッケージです。後ほど比較はしますが、旧世代品ではビニールパックのようなものに入っていた特徴のあるエコパッケージと呼ばれるものなのに対し、新製品ではごく普通のブリスターパッケージに変わっています。“TOSHIBA”のロゴが大きくあしらわれており、“10年保存”も大きくアピールされています。バーコードの事業者名は“東芝ライフスタイル(4904530)”となっていました。
一方、シュリンクパック品では商品をアピールするラベルが貼られており、こちらでも“TOSHIBA”ロゴと“10年保存”が大きく目立っています。これは単3や単4の2本シュリンクパック品にも貼られているようでなかなか細かい芸当と言えます。

単3の4本入りブリスターパッケージを新旧で比較してみました。ちなみに左が旧パッケージ(エコパッケージ)です。旧パッケージでは前述の通り、ビニールパックのようなものに入っているものでしたが新パッケージでは普通のブリスターパッケージとなり個性的なものでは無くなりました。この系列のパッケージは単3と単4に用いられていました。
キャッチコピー「長持ちハイパワー!!」は新旧ともに同じ、パッケージ裏のウリ文句も「長期保存に強い!!」「使いたいときにいつでも高性能発揮!!」までは旧世代品と同じ、最後のキャッチコピーだけは「だから買い置きに安心(防災用等に)!!」というのが「防災用備蓄電池としておすすめ!!」というコピーに変わっています。言ってることは殆ど同じだと思いますが…。
社名表記はどちらとも“東芝ライフスタイル”で変わりませんが、住所表記が変更されており、旧世代品では東芝の旧・青梅事業所だった住所が現在東芝ライフスタイルが所在する神奈川県川崎市の住所に変わっています。

電池の外観です。こちらも旧世代品とデザインはほぼ同じもので違いは見えないように見えます。社名表記は“東芝ライフスタイル”となっており、住所表記は無く東芝生活家電ご相談センターのフリーダイヤルのみの表記なのも同じです。
生産国は単3・単4共に中国製となっています。ワタシが見てきた限りでは単1と単2も中国製でした。旧世代品では中国製・日本製・インドネシア製が入り混じっていましたが新製品でも生産国混在となるのでしょうか…。

こちらも単3で旧世代品と比較してみましょう。パッケージと違い、こちらはもう間違い探しレベルの違いです。写真左が旧世代品で右が新製品となりますが、“単3形”という表記の数字(3)のフォントが違います。細かいところで注意書きのフォントも異なっていますが、大きく違うのが「使用推奨期限(月-年)」と記載されている帯の色が旧世代品では“だったのが新製品では“薄青に変わっていることです。

後は型番表記旧世代品で“LR6”だったのが新製品では“LR6(AN)”と型番符号付きに変更されていますがこの点も多分、普通の方は気づかないと思います。この電池における新旧の見極めは「使用推奨期限(月-年)」表記の帯の色で決まりでしょう。

プラス・マイナス側です。マイナス極の絶縁リングは「」。他の単3・単4の東芝アルカリ電池にも見られる、マイナス極底板の中心に見られる小さな丸印がこの電池にも見られます。
使用推奨期限は単3と単4共に「09-2028」。パッケージに大きく10年保存と記載してあるこの電池、2018年9月に製造されたと見られる大変新鮮な電池となっていました。

 

外装ラベルを剥がしてみました。単3には“C0807801”の、単4には“A1707807”のロット番号らしき印字が見られました。このパターンのロット番号は他の東芝ライフスタイル発売の中国製アルカリ電池でも見られるもので、恐らく同じ製造元であると推測できます。
このタイプの印字は武田コーポレーションの「EXPOWER」中国製となったモリトクアルカリ電池などでも見られます。

絶縁リングの拡大写真です。絶縁リングの色は薄緑。切り欠きを左に置いた状態で、単3は上「G6」下「31」の刻印が、単4には上「G7」下「34」の刻印がありました。
なお、マイナス極のガス抜き穴は単3と単4共に一般的な2つ穴タイプとなっていました。

 

今回、東芝ライフスタイルが美的集団の傘下に入って初となる“アルカリ1”のリニューアルとなりました。2018年10月現在、東芝ライフスタイル公式ホームページには旧世代品であるAGシリーズが記載されているのみで本記事で紹介した新製品のANシリーズは紹介されていないのです。どうも日本家電メーカーは乾電池製品を軽視しているようでなりません…。

★関連記事
【中国製】TOSHIBA アルカリ1 アルカリ乾電池 単3形 LR6AG 12MP
→本記事の旧世代品に当たる“アルカリ1”単3で中国製が現れたことを報じた記事。


TOSHIBA アルカリ乾電池 LR6(E)/LR03(E) その4

本ブログでは4回目の紹介となる“ローソンストア100”で発売されている“TOSHIBA”ブランドのアルカリ電池です。
最後に紹介したのはおおよそ3年前の2015年6月。あれからインドネシア製から中国製に生産国が変わり、一旦店頭から姿を消したアルカリ電池ですが復活を果たし、現在でもローソンストア100で売られている電池になっています。
電池そのもののデザインは復活以前、インドネシア製の頃から変わっていません。

パッケージです。インドネシア製だった時代はほぼ電池が正面を向いた状態でパッケージングされていましたが、中国製になってからは不揃いでパッケージングされています。また復活以前は「バリューライン」というローソンストア100のプライベートブランド商品の位置づけとして発売されていたのですが、現在は東芝ブランドのアルカリ電池として発売されバーコードラベルも素っ気無い感じに変更されています。
ラインナップは単3と単4の4本パックのみ。単3の品番は“LR6E 4CP(LM)”、単4の品番は“LR03E 4CP(LM)”となっていました。もちろんベルマークなどあるはずもありません。なお、バーコードの事業者名は“東芝ライフスタイル(4904530)”となっています。

電池の外観です。デザイン自体はインドネシア製だった頃と同一の青ベースでマイナス極にがデザインされたものになっています。インドネシア時代のときはそんなに感じませんでしたが、この中国製では単4は青色が明るめ単3は青色が暗めに見えます。
社名表記は“東芝ライフスタイル株式会社”、生産国は中国製となっています。

プラス・マイナス側です。マイナス極の絶縁リングは「」。また、マイナス極底板の中心に小さい丸印が見える点もポイントだと思います。
使用推奨期限は単3が「07-2023」、単4が「08-2023」。5年期限と推測すると、それぞれ2018年7月、8月製造の電池であると思われます。

 

恒例、外装ラベルをひん剥いでみました。単3には“D0206804”の、単4には“A1306814”のロット番号らしき印字が見られます。このパターンのロット番号は同じ東芝ブランドのアルカリ1中国製単3でも見られた特徴であり、これも同じ製造元であると見て間違いないでしょう。
このタイプの印字は武田コーポレーションの「EXPOWER」中国製となったモリトクアルカリ電池などでも見られます。

最後に絶縁リングの拡大写真を。絶縁リングの色は薄緑。切り欠きを左に置いた状態で、単3は上「G6」下「30」の刻印が、単4には上「G7」下「13」の刻印がありました。この特徴もまた、アルカリ1の中国製単3で見られた特徴です。
なお、マイナス極のガス抜き穴は単3・単4共に一般的な2つ穴タイプでした。

 

★関連記事
TOSHIBA アルカリ乾電池 LR6(E)/LR03(E) その3
→現行前世代の電池を紹介した記事で、まだインドネシア製。デザインが本記事で紹介したものと同じものに変更された。

TOSHIBA アルカリ乾電池 LR6(E)/LR03(E) その2
更にその前の世代の電池を紹介した記事。インドネシア製でデザインも初代と同一であるが製造元がFDKのインドネシア工場製に変更された。

TOSHIBA アルカリ乾電池 LR6(E)/LR03(E)
→更にその前の世代でこれが初代モデル(インドネシア製)。この頃は同一型番でありながらも現行品とデザインが異なっていた。