TOSHIBA キングパワーU SUM-3(U) 単3形

ちょっとレトロちっくデザインな東京芝浦電気時代の“キングパワーU”です。キングパワーUは赤マンガンの“キングパワー”に対して発売されていた黒マンガン電池です。近年東芝ライフスタイルで本電池の復刻版が発売され、電池マニアの間で注目を浴びました(すいません、当ブログでの紹介はサボってます)。
昔の東芝の電池と言えばデザインされたギザギザ模様で、当時はこの模様が東芝電池のトレードマークだったとも言えるでしょう。

横からすいません、電池の外観です。“TOSHIBA”のロゴは現在の1世代前に当たるもので、いわゆる東芝傘マークも健在です。懐かしいですね。注意書きもシンプルなもので以下の通り。

ご注意●はれつのきけんがありますので(+)(-)は正しく入れ、また充電はしないでください。

社名表記は東芝の旧社名である“東京芝浦電気株式会社”です。当時、電池及び応用商品の営業・販売は東芝本体が行っていたため東京芝浦電気名義となっていたようですが、1981年の東芝電池誕生から製販一体化が行われ、社名表記も東芝電池株式会社に変更されることになります。
JISマーク表記は“C8501 R-O-T”となっており、東芝レイ・オ・バック高崎工場(現・FDK高崎工場)とみられます。

プラス・マイナス側です。プラス・マイナス両方に絶縁リングが付いており、どちらとも「」となっています。プラス側の絶縁リングには模様が付いていて特徴的な構造になっていますね。マイナス極には“1 2 5”という刻印が見えます。これは1970年中期頃まで行われていた製造日の表記で、一般的に上2桁が製造月下1桁が西暦下1桁となっています。従って、この電池は1975年12月製造の電池であると推測できます。

この電池、液漏れは全く無かったのですが、その代り膨張して膨れており外装缶が開いていました。乾電池としての化学反応は終了していると思われ、爆発することは無いと思いますがちょっと怖いですね。


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