月別アーカイブ: 2015年2月

ALKALINE BATTERY アルカリ乾電池 LR6(U)/LR03(U) その2

LR6(U)_1100円均一ショップ“セリア”などで見られる、“三菱電機ホーム機器”のアルカリ電池です。
以前、本ブログでも紹介したことのあるアルカリ電池で、金色のツートンカラーが目立つ電池でありましたが、久しぶりに見てみると以前は韓国製であったのが中国製になっていましたので改めて紹介してみたいと思います。

 

 

LR6(U)_2パッケージ裏のバーコードラベルは韓国製時代のものと同様。電池本体には“MITSUBISHI”などのブランドはありませんが、ラベル上には“MITSUBISHI”のロゴが見えます。
ちなみにバーコードのベンダーは三菱電機(4902901)

 

 

LR6(U)_3注意書き部分。こちらも韓国製時代のものと同様の注意書きで、違うのは生産国の表記が“Made in Korea”から“MADE IN CHINA”に変わったことぐらいです。

 

 

LR6(U)_4プラス・マイナス側。使用推奨期限は単3が「10-2019」、単4が「11-2019」となっていました。使用推奨期限5年というのも韓国製時代のものと同様なようで、それぞれ2014年10月と11月製造の電池であると推測されます。
どうでもいい事ですが、使用推奨期限の印字が韓国製時代のものと比べ、小さくなっています。

 

LR6(U)_5マイナス極のラベルを剥がしてみたところです。単3・単4共に絶縁リングは無いタイプで、単3はガス抜き穴無し(正確にはマイナス極のミゾに樹脂が流し込まれているように見える)、単4はガス抜き穴ありの2つ穴タイプとなっていました。

 

 

LR6(U)_6単3の外装ラベルの一部を剥がしてみると、同様に100円均一ショップで出回っている三菱のアルカリ電池「LR6(R)」の中国製と同じく“D”から始まる8ケタのロット番号らしき印字がありました。
韓国製時代のものも「LR6(R)」と同じ構造であり、今回の中国製も両者同じ構造でしたから、ほぼ両者の電池は同様のものと見て間違いないと思われます。

 

★関連記事
ALKALINE BATTERY アルカリ乾電池 LR6(U)/LR03(U)
→本記事で取り上げた“三菱電機ホーム機器”のアルカリ電池が韓国製であった頃のものを紹介した記事。


ラジオライフ誌にて本ブログ掲載の電池を紹介

radiolife現在発売中の三才ブックス発行の雑誌“ラジオライフ2015年4月号にて本ブログで紹介している電池が一部ですが掲載されています。
記事は第2特集『乾電池大図鑑』の“レア乾電池コレクション”というコーナーで、本ブログからはナショナルマロリーのアルカリ電池FUJI NOVELブランドの写真用アルカリ電池など数点の写真を提供しました。

 

他にもこの記事では国内主要メーカー・PBブランドの単3アルカリ・マンガン・ニッケル水素電池の性能を比較したベンチマークテスト電池を更に活用するための周辺機器なども掲載されており、電池マニアでなくとも必見なものになっていますので、気になる方は購入してみてはいかがでしょうか?


NINGLI(R) SUPER HEAVY DUTY R03P

ninglimanganese_1今回は前回の記事と同じく“NINGLI(ニンリ)”の電池、前回はアルカリ電池でしたが、今回はマンガン電池を紹介します。
これはとある電池回収BOXで入手したものであり、市販されているものではなく、何かの機器に付属していた電池であると思われます。
電池には“SUPER HEAVY DUTY”の記載がありますが、記号は“R03P”ですから、赤マンガン相当でしょうか?

 

ninglimanganese_2デザインはアルカリ電池と同様で、アルカリ電池がオレンジのツートンになっていたのに対し、マンガン電池ではシルバーのツートンとなっています。
こう言う同メーカーでデザインが同じ電池は電池コレクターとしてはコレクション魂を掻き立てさせて嬉しくなりますね。

 

ninglimanganese_3注意書き部分。こちらもアルカリ電池と同様の構成。英語の注意書きや“MERCURY & CADMIUM FREE”の記載も同様です。この記載から、水銀とカドミウムは含有されていないことがわかります。
社名表記は“NINGHAI NINGLI BATTERY CO.,LTD.”、原産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。

 

ninglimanganese_4プラス・マイナス側。外装はビニール外装です。電池本体には表記が無いのでわかりませんが「12-2010」の刻印があります。同デザインのアルカリ電池が使用推奨期限の表示でしたから、この表記も使用推奨期限である可能性が濃厚であると考えられます。


NINGLI(R) Team Power Alkaline Battery

ninglialkaline_1アストロプロダクツ”という工具店で見つけた“NINGLI”なるブランドのアルカリ電池です。デザインからして怪しい電池ですが、電池コレクターとしては帰ってこう言う電池の方が好物というw。電池コレクターの性というべきでしょうか。
この電池は“NINGBO NINGLI BATTERY CO.,LTD.”という中国の電池メーカーが製造した電池のようで、現在このメーカーのホームページは存在しないようです。

 

ninglialkaline_2パッケージ。単3と単4は写真の様な4本のシュリンクパックで、店頭では税抜95円で売られています。パッケージデザイン自体は日本のものと言うよりは本国のものをそのまま流用したように見えますね。
なお、この“NINGLI”というブランド、普通に読んだら「ニングリ」と読めそうですが、実際は「ニンリ」と読むのが正しいそうです。中国の電池は“Huge”のように時々、読み方にワナがある電池がありますねw。

ninglialkaline_3パッケージ裏は打って変わって日本語表記です。販売元の“株式会社ワールドツール”はアストロプロダクツを運営している企業であり、アストロプロダクツはワールドツールが展開する屋号の名前なのです。
なお、バーコードは独自のものであり、JANコードではありませんでした。

 

ninglialkaline_4注意書き部分。注意書きは英語のみで潔い。“MERCURY & CADMIUM FREE”ということなので、水銀とカドミウムは含有されていない模様。WEEEマークも記載されており、その下に有害物質の記号が記載されていないので、鉛も非含有か?
デザインはオレンジのツートンというアルカリ電池としては珍しいタイプ。たまに見るこういう枠にとらわれないデザインの電池は割と好きかな。もちろん“MADE IN CHINA”で中国製です。

ninglialkaline_5プラス・マイナス側。使用推奨期限は単3が「12-2019」で単4が「12-2020」でした。印字の字体は今まで見たことがないタイプのもので、多分日本メーカーにはまだOEMされていないと思われます。
使用推奨期限の期限は時期的に考えると6年と考えるのが妥当なのではないかと思われますが、不明です。

 

ninglialkaline_6単3のマイナス極の被覆を剥がしてみたところです。絶縁リングは無いタイプでガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプでした。

 

 

 

ninglialkaline_7単4も絶縁リング無しのガス抜き穴は2つ穴タイプという所までは同様ですが、マイナス極突起部分に穴が空いているタイプとなっていました。


ポケットチャレンジ乾電池 単3形 LR6/1.5V

pocketchallenge_1“進研ゼミ”などで知られる大手通信教育メーカーである“ベネッセコーポレーション”のアルカリ電池です。
その名の通り“進研ゼミ”のポケットチャレンジに付属されてきた電池であると推測されます。普通、こういった付属品の乾電池の場合はマンガン電池であることが多いですが、アルカリ電池とは。相当気合いが入っていますね。

 

pocketchallenge_2電池の外観。供給元は“株式会社ベネッセコーポレーション”、製造元は“日立マクセルエナジー株式会社”となっています。日立マクセルエナジーは2011年に日立マクセルより電池事業を分離した企業であり、2013年に再度日立マクセルに吸収され消滅しています。市販されている“maxell”ブランドの乾電池でも同社名表記の物は見られないため、この社名表記は珍しいです。

 
デザインはピンク色をベースとしたもので、まるでアルカリ電池には見えません。恐らく、付属用の電池ですから、し放題にデザインした可能性もありえるのではないでしょうか。

pocketchallenge_3マイナス側。電池には原産国が表示されていませんが、マイナス極の底板が「」となっているタイプなのでマクセル自社製造で日本製であると推測されます。
使用推奨期限の印字は低価格アルカリ電池であるGDシリーズ(写真右)のような小さい印字ではなく、ダイナミックやボルテージのような大きい印字なタイプなので、そのどちらかに相当するアルカリ電池なのでしょうか?

pocketchallenge_4おまけ。そんなGDシリーズですが、久しぶりに単3を購入してみるとJISマーク表記が消滅していました(写真下2本)。


電池工業会の機関紙

☆本記事投稿後“電池雑学”のコーナーが再連載されていることを確認しましたので、再投稿しました。
一般社団法人 電池工業会”は電池メーカーが集まって出来た業界団体で、様々な電池の規格を制定したり、電池のリサイクルを推進したりしている。この電池工業会が発行している機関紙がある。その名も『でんち』。この機関紙は電池工業会の会員でなくとも、ホームページ上で見ることが可能。基本、電池工業会の活動状況の記事が中心であるこの機関紙は表紙を見た感じでは面白く無く見える。

denchiしかしこの機関紙には“電池雑学”という連載ページがあり、電池業界の成り立ちや電池の規格などを取り上げた電池マニアにはたまらないページがあるのだ。例えば2010年2月から7月にかけて連載された『マンガン電池の高性能化』という記事では日本が歩んできたマンガン電池の高性能化の歴史を追っていくという、日本の乾電池黄金期というべく時代にスポットを当てている。
この連載の3回目では超高性能マンガン電池(いわゆる黒マンガン)が登場の回で昭和44年当時、各社の超高性能マンガン電池の構造を掲載している(左写真)。
他にもこの機関紙には電池工業会会員社の新製品情報が掲載されており、バックナンバーを見れば2004年以降に電池メーカーが発売した新製品も遡って見ることが可能で、過去発売した電池関連製品の情報源にもなります。

参考として、その“電池雑学”の総インデックスを置いておく。暇な時に読んでみて電池の知識をより深めてみてはいかがだろうか?図書館に行くこと無くこのような文献が見れるのは本当に素晴らしい世の中になったのだなぁ、と感心してしまいますね。
なお、この“電池雑学”のコーナーは2013年12月号までは連載されていましたが、2014年4月号より再連載を開始。現在は不定期で連載を続けているようです。

★更新履歴
2014/3/19 初版。
2015/2/15 2014年中連載の“電池雑学”掲載記事を反映。

(総インデックスは長すぎるため収納式になっています。)

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DUREDAY(R) アルカリ乾電池 単3形

duredayalkaline_1とある100円均一ショップで入手した“DUREDAY”というブランドのアルカリ電池です。電池に記載してある発売元は“(有)洪高貿易”という大阪の企業になっており、以前本ブログで紹介した同ブランドのマンガン電池のアルカリ版といった趣きでしょうか。
ちなみに電池には“DUREDAY(R)”と、同ブランドが商標登録されている表記になっていますが、特許電子図書館で調べても該当せず、同ブランドは日本で商標登録されていないようです。

duredayalkaline_2電池は写真のような6本パックで、パッケージに記された発売元は“株式会社サカイトレーディング”となっており、何故か電池に記載された洪高貿易とは異なっています。
ちなみにバーコードは先頭の国名コードが“145”となっていて、検索サイト曰く『不明な国コードです』とのことでした。なお、先頭“1”を削除すると日本の国名コード表す「45」になりますが、それで検索しても同様の結果でデタラメなバーコードであると思われます。

duredayalkaline_3電池の外観。デザインはをベースに+のアルカリ電池としてはオーソドックスなデザインで、遠くから見てもアルカリ電池であることが一目瞭然です。
発売元は前述の通り“(有)洪高貿易”で、生産国は“MADE IN CHINA”となっており中国製です。もちろん「水銀0使用」。

 

duredayalkaline_4プラス・マイナス側。使用推奨期限の印字は以前、液漏れ大王と称され、100円均一ショップキャンドゥで売られていた10本入りのアルカリ電池のものと酷似しています。
よく見てみると、プラス極側の3本線と「アルカリ電池 単3形」の表記部分のデザインや注意書きもよく似ています。従って、キャンドゥのアルカリ電池は同じ洪高貿易が供給した可能性が高い??

なお、使用推奨期限は「08-2018」で、時期的に考えると4年期限の2014年8月製造でしょうか?

duredayalkaline_5マイナス極の被覆を剥がしてみたところです。左が液漏れ大王w右がDUREDAYです。両者とも絶縁リングなしのガス抜き穴は2つ穴タイプですが、穴やガスケットの構造が異なっていて、全く同じ構造ではありませんでした。
従って、以前の物とは改善されている可能性が高そうですが、安全を考えると一気に使い切る用途に限定するのが良さそうな感じがします。

duredayalkaline_6そんな液漏れ大王ですが、遂にうちに保管されていた未開封品にも液漏れが発見されました。写真左の電池が液漏れして右の電池に伝染したように見えます。
まぁ、この電池は使用推奨期限「2014-10」で期限超えで液漏れしましたのでそこそこ良いロットに当たったのではないでしょうか。


お試し用乾電池 単1形 マンガン乾電池 R20/1.5V

otameshi_1何かの機器に付属されていたと思われる“お試し用乾電池”です。電池には『電池消耗時は単1形アルカリ乾電池(1.5V)と交換してください。』と書いてありますから、アルカリ電池を必要とする機器に付属していたのでは、と考えられます。
しかし、この電池はアルカリ電池ではなく、マンガン電池であり、本当にお試し用の電池であったわけです。

 

otameshi_2注意書き部分。製造元は“ROCKET ELECTRIC CO.LTD.”となっており、“MADE IN KOREA”で韓国製となっていますから、これは日本でも“MEGACELL”などのブランドで電池を発売していることで知られる韓国の電池メーカー“ロケット”製であると思われます。
電池には「JP0004-0007-1」という謎の型番が記されており、更に右には謎のQRコードがあります。ケータイで読み込んでみると「FV000005196600」なる意味不明なコードが出てきました。

otameshi_3プラス・マイナス側。写真左は本ブログでも紹介したことのあるロケット“MEGACELL”ブランドのマンガン電池で、両者とも使用推奨期限の印字が刻印ではなくインクによる印刷になっています。プラス極の絶縁リングは珍しい「」で、市販電池との差別化を図っているのでしょうか?
使用推奨期限は「03.2015」となっており、“MEGACELL”マンガンと同様の3年期限ならば、2012年3月製造の電池だろうか。

今回の更新でカテゴリー、「一次電池(一般)」内に「ロケット」を追加しました。


ブログ二周年

本日2月3日は“みはりんの電池コレクションブログ”2周年となります。昨年はお借りしていたレンタルサーバーが閉鎖し、新たなサーバ様に移転するなど波乱の1年であったように感じます。今年は波乱も無く平凡に過ごせれば良いなぁ…。

最近は多忙のため月の更新数は少なくなってはいますが、紹介する電池とネタはまだまだありますので、今後もどうぞ、よろしくお願いいたします。


MITSUBISHI 長持ちパワー POWERアルカリG 単3形 LR6GH/4BP

LR6GH_1三菱電機ホーム機器”が発売するエントリーモデルのアルカリ電池である「アルカリGH」です。ただし、電池の表記上では“POWERアルカリG”となっています。
この電池はディスカウントストア“ドン・キホーテ”で見つけたものなのですが、右と左でパッケージが違うように見えませんか?それだけですw。

 

 
左のパッケージでは全体がプラスチック?で覆われたものになっていて、フック無しでも自立できるようになっているのに対し、右のパッケージでは電池がパッケージされている部分のみがプラスチックになっていて簡素化されています。

LR6GH_2パッケージ裏。型番は“LR6GH/4BP”、形名コードは“49J479”となっています。
以前、本ブログでも書いた通り、三菱電機ホーム機器の電池事業推進室が移転しており、簡素化されている方が新住所の方になっていることから、簡素化している右のパッケージが新しいものであると考えられます(最も、使用推奨期限の表示で一目瞭然ではありますが)。恐らくコストダウンのための簡素化でしょうか。

ちなみに使用推奨期限は「02-2018」と「11-2019」で、時期的に5年期限と推測され、新しい方は2014年11月製造で結構新しいですが、古い方は2013年2月と長期在庫気味な個体なのでした(ちなみに両者は同時購入です)。

LR6GH_3電池自体はどちらとも同じもので、マイナス極の絶縁リングは「」です。この特徴を持つインドネシア製ですから、PT FDK INDONESIA製と推測されます。
ちなみにこの電池の2本入りは100円均一ショップ“ダイソー”にて税込108円で売られていますが、ドン・キホーテでは今回取り上げた4本入りが税込95円で売られており、断然安いです。