言わずと知れたナショナル(松下電器産業、現・パナソニック)の初代アルカリ電池「ナショナルマロリーアルカリ乾電池」を紹介します。1965年に松下電池工業(現・パナソニックAIS社)の前身となる、マロリー(現・デュラセル)と松下電器産業の合弁会社“ナショナルマロリー電池株式会社”を設立、同社名義のアルカリ電池を1967年に発売します。
デザインは白黒の独自デザインでまだアルカリ電池の方向性が定まっていないことがわかります。
裏側。注意書きは「火に投入やショートは危険です」という表記のみ。当時単3、1本130円だったようです。価格表記の横の“MALLORY:MN-1500”というのは単3アルカリ電池のマロリー品番というもので、アメリカの電池メーカーはなぜだか独自の型番を付ける傾向が強く、エバレディ(現・エナジャイザー)ではNo.E91という独自型番が付けられていました。ちなみにMN1500は現在のデュラセルにも継承、ちゃんと表記されています(写真上)。
プラス・マイナス側。刻印は「014」。1974年1月製造と推測されるが、詳細は不明。
古いアルカリ電池の宿命は液漏れですが、このナショナルマロリーアルカリ乾電池も現在でも液漏れが進行しているので写真のようなケースに入れて厳重(?)に保管してあります。拡大するとわかりますが、マイナス側にキムワイプを切り取ったのを入れて液漏れの拡大を防いでいます。
この記事を作成していて気づいたのだが、4月1日パナソニック エナジー社がデバイス社やオートモーティブシステムズ社などと統合、新たな社内カンパニーとして“パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社(AIS社)”を発足、旧エナジー社のホームページも「AIS社 – 電池分野 –」となっています。
小さいころから、この乾電池のデザインが好きで、
単2を1本だけ持ってたのですが、親が転勤のある仕事のため、いつの間にか、捨てられてしまって、意気消沈の日々を送り続けております。どなた様か、1つだけでも、お譲りいただけないでしょうか。当時、ちょっと高い値段で、あまり、買ってもらえなかったものですので、あこがれの乾電池でした。高い値段でも買いたいので、何卒、よろしくお願いいたします。