月別アーカイブ: 2020年11月

【アイリスオーヤマ/ウエルシア】BIGCAPA PRIME-W Alkaline batteries 3/4

今回はドラッグストア“ウエルシア薬局”に登場した新顔のアルカリ電池を紹介します。今までウエルシア薬局プライベートブランドのアルカリ電池はアイリスオーヤマ“BIGCAPAα”を採用していましたが、今回同じアイリスオーヤマのウエルシアオリジナルアルカリ電池と思われる“BIGCAPA PRIME-W”に変わりました。
BIGCAPA PRIME」はアイリスオーヤマのハイグレードアルカリ電池ですが、それのウエルシア版で“W”となるのでしょうか…。


単3と単4・4本ブリスターパックのパッケージです。他にも単3と単4には10本パックも用意されている他、単1と単2の4本パックもあります。キャッチコピーは『10年保存可能 長寿命・大容量』。加えて『備蓄用に!災害対策に!』というコピーも見られます。パッケージ右上にはウエルシア薬局のロゴが見られますが、電池本体に表示はありません。
パッケージ裏は殆どが注意書きで占めており、キャッチコピーやウリ文句などの記載はありません。左上に“BIGCAPA PRIME-W”のロゴが見られますね。型番は単3・4本パックが“LR6BP/4B-WE2”、単4・4本パックが“LR03BP/4B-WE2”となっています。販売元は“アイリスオーヤマ株式会社”、バーコードの事業者名も“アイリスオーヤマ(株)[4967576]”となっていました。問い合わせ先であるアイリスコールの電話番号は大きいのは良いですね。素晴らしいです。


電池の外観です。BIGCAPA PRIMEシリーズ??となっていますが、“BIGCAPA PRIME”のデザインとも違い、なおかつ他のアイリスオーヤマアルカリ電池にも似ないデザインです。他のアイリスオーヤマアルカリ電池と比べるとアイリスオーヤマのロゴが無いのが特徴的でここがプライベートブランド仕様ということなのかもしれませんね。
社名表記は“アイリスオーヤマ株式会社”、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「07_2030」となっていました。パッケージには“10年保存可能”とありましたので、それぞれ2020年7月製造の電池であると思われます。
マイナス側には使用開始日の記入欄があるのが特徴で、これも他のアイリスオーヤマアルカリ電池には見られないものです。

外装ラベルを剥がしてみました。ダイソーの“DAISO & HWアルカリ乾電池”などで見られる、上4ケタ(アルファベット)下4ケタ(数字)で別れているロット番号が印字されています。私が入手した個体ではラベルの繋ぎ目に印字があり、ラベル側に転写した文字が読めなかったです。
そのため推測にはなりますが単3が「上:FHEF 下:2323」、単4が「上:AHEF 下:–13」の印字が見られました。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングは単3と単4ではタイプが異なっていました。薄緑色なのは同じですが、単3は切り欠きを上に置いた状態で「下“23” 右“A3”」と刻印が入っているタイプで、単4は切り欠きを右に置いた状態で「上“18” 下“G1”」と刻印が入っているタイプとなっていました。これは同じアイリスオーヤマの“BIGCAPA basic”でも見られた絶縁リングなのですが、単3と単4の特徴が真逆だったのが個人的に面白かったです。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。


【ニトリ】3/4 ALKALINE BATTERY

近頃、島忠を買収表明したことで話題となった“ニトリ”の新アルカリ電池です。前モデルではの比較的暗いデザインだったのですが、白ベースのデザインとなり一気に明るい印象を持つアルカリ電池となりました。
前モデルのアルカリ電池は“NITORI”というロゴが入っており、どこのアルカリ電池であるのかわかったのですが、この新モデルには社名表記以外にニトリ要素が無いので、一見どのブランドの電池であるかがわかりません。


パッケージ。ごく普通なシュリンクパックです。硬いビニールのシュリンクで、ちょっと開けにくい印象を受けました。商品名は単3・4本入りが「アルカリカンデンチ タン3ガタ」、単4・4本入りが「アルカリカンデンチ タン4ガタ」となっていました。カタカナなんですね…。バーコードはJANコードでは無い店舗独自コードであり事業者名を追うことはできませんでした。
ラインナップは単3と単4の各4本入りのみ。価格はそれぞれ税抜90円となっていました。当ブログ、前モデルの記事では99円との記載があったので値下がったのかもしれません。もしかしたら税込定価だったのかもしれませんが…。


電池の外観です。前モデルはどのサイズも同じカラーリングでしたが、新モデルではプラス側が単3は「薄緑」、単4は「」の色に塗り分けられています。プラス・マイナスの誤挿入を兼ねたサイズ判別で大変合理的なデザインです。
販売元は“(株)ニトリ”。記載の住所は札幌の本社では無く、東京都北区の東京本部が所在する住所が記載されています。冒頭にも書いた通り、この電池のニトリ要素はこの部分のみで、前モデルのように社名ロゴが無いためどこの電池であるか一目ではわかりません。
生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。

プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3が「09-2025」、単4が「08-2025」となっていました。パッケージにはキャッチコピーも何も無いのでわからないのですが、時期的に5年期限のそれぞれ2020年9月製造と8月製造の電池であると推測されます。
前モデルも5年期限みたいだったですから、デザインのみの変更で性能に変わりが無いということかな…?

外装ラベルを剥がしてみました。単3には「EGNH 08 070805」の、単4には「QGRH10 212342」のレーザー刻印らしきロット番号が見られます。
ちなみに、単3と単4では刻印が記載されている方向が違っています。単3はマイナス側から文字が読めるのに対して、単4はプラス極から文字が読めるようになっています。これは単なる製造ラインの違いでしょうか。


最後の絶縁リングとマイナス極の拡大です。薄緑色の絶縁リングで、切り欠きを下に置いた状態で上に数字とアルファベットが刻印されているタイプ。単3には“S 2-40 L”、単4には“S 8 L”の刻印が見られました。いずれも「SL」の刻印が見られることから、PAIRDEER(Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.)製だと思われます。かつてはPAIRDEERに由来する“双鹿”という刻印だったのですが、現在は双鹿を更に翻訳したShuangluからのSL刻印となっているようです。
なお、マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

★関連記事
NITORI ALKALINE BATTERY LR6/LR03
→前モデルに当たるニトリのアルカリ電池を紹介した記事。当ブログ開始直後の記事のため、文量は少なめ。いずれは改めて取り上げるぞ!とは思ってたのですが、気が付けばリニューアルしてました…。


ELSONIC 繰り返し使える USB充電式 リチウムイオン電池 ECS-UT3P2

家電量販店“ノジマ”によるプライベートブランド“ELSONIC(エルソニック)”の単3リチウムイオン電池になります。
リチウムイオン電池は本来3V代の電圧があり、それを一般電池と同じ1.5Vに降圧するための回路を内蔵しているため、エネループに代表されるニッケル水素電池と比べると高価です。この電池もノジマの通販サイトである“Nojima Online”では税込1680円となっていて、ニッケル水素電池と比べるとかなり高価な価格です。

セット内容。単3リチウムイオン電池・2本の他に、充電用の2又MicroUSBケーブルが付属しています。
当ブログで以前紹介した同タイプのリチウムイオン電池“RevoEnergy”は単4サイズでのみケーブルが必要なタイプで、ケーブルが付属されていませんでした。それを比べるとこのセットだけで充電が出来るので便利と言えるのでは無いでしょうか。本来は付属するべきかとは思いますが…。

パッケージ裏。『製品仕様』として細かいスペックが記載されています。内蔵電池には3.6V 920mAh (3.3Wh)14430というサイズのリチウムイオン電池が使用されているようです。出力は1.5V 1900mAhでニッケル水素電池とほぼ同じ容量となっています。“RevoEnergy”では内蔵電池の容量のみでこのような放電時の電流は記載されていなかったので随分親切です。
充電時間は約3時間

充放電回数は約300回と随分少なめです。同タイプのリチウムイオン電池である“RevoEnergy”でも1000回、エネループ(スタンダードモデル)でも2100回なのでかなり少ないと言えます。JISの新基準でも600回ですからそれよりも少ないって…。
社名表記は“株式会社ノジマ”。“Designed by Nojima in Japan, manufactured in China”という一見日本製のように見えて、実は中国製というノジマ独特の表記も健在。何で正直になれないんだろう?とこの表記を見るたびに思います。バーコードは独自のコードであり、JANコードではありません。そのためこのコードから事業者名を特定することは出来なかったです。


電池の外観。MicroUSB端子の下に“ELSONIC USB RECHARGEABLE BATTERY”の表記があり、カッコいいな。上部(プラス側)は水色下部(マイナス側)はシルバーのツートンカラーとなっていて個人的には好みなカラーリングです。
注意書きはシルバーバックの灰色文字なのでちょっと読みにくい印象…。“1.5V/1900mAh”という電池出力が一際大きく記載されています。一応、その下に『内蔵電池: 920mAh/3.6V リチウイオン』の記載もあります。でも誤植ですね、リチウムイオンがリチウイオンになってますwもしかしたら新種の電池なのかもしれません。リサイクルマークもありませんから。


充電してみました。プラス極は金メッキマイナス極にはロット番号らしきコードが刻印されています。同じセットで購入しましたがロット番号は同一ではなく、それぞれ“B15300015621”と“B15300017288”になっていました。普通セット購入のロット番号というと近い印象があるのですが…。随分離れていますね。製造年月日でも無いようですし。
プラス極に充電ランプがあり、充電中は“”、充電完了になると“”に点灯するようです。注意書きに特には記載されていないのですが、『別売ACアダプタが必要です。』という記載があることから、パソコンなどのUSB端子を使っての充電は出来ないみたいです。

さて、この種類のリチウムイオン電池は使用するに不適な機器があります。それは“ラジオ”です。冒頭でも書いた通り、この電池にはリチウムイオン電池3V代の電圧から1.5Vに下げるための降圧回路を備えています。ラジオがこの回路から発するノイズを拾ってしまい電波障害を引き起こしてしまうのです。同タイプのリチウムイオン電池“RevoEnergy”ではこの制限にかかり、AMがほぼ受信できないという事態となりました。
では、この電池ではどうだったのか。筆者が持っているミニラジカセ(アイワTR-5)でアルカリ電池と比較検証してみましたが、やはりAMがほぼ受信できない状態でFMは聴けますがノイズ混じりという結果になりました。この電池をラジオもしくはこれに類する電波を拾うと不都合な機器で使おうと考えている方は使用を避けたほうが良いかもしれません。

★関連記事
USB充電式 リチウムイオン電池 RevoEnergy 単3形 / 単4形
→ヒーローグリーンが発売する当電池と同種のリチウムイオン電池。こちらは単3サイズのみならず、単4サイズも用意されている。


Ys YAMADA SELECT リチウム電池 CR2016 (YSCR2016G/1B)

大手家電量販店“ヤマダ電機(現・ヤマダデンキ)”で売られているボタン電池のパッケージが新しくなっていました。従来は紺色の大変渋いパッケージだったのですが、水色で明るめなパッケージに変更されていました。
アルカリ乾電池ではヤマダ電機のロゴを使ったものに変更されていますが、ボタン電池やリチウムコイン電池ではプライベートブランドであるヤマダセレクト(Ys YAMADA SELECT)のロゴが使われ続けています。


このパッケージ変更、最初はLR41で発見されたので色指定を間違えてミスプリしたパッケージが出回ったのかな?と思ってたのですが、今回のCR2016が発見され、ミスプリではなく本当のパッケージだったのか…。とこの記事を書くきっかけとなりました。
写真のアルカリボタン電池とリチウムコイン電池を比較してみると、パッケージ上部、フックの形状が異なっていますね。どちらとも使用推奨期限からの逆算では2020年8月を指しているので、このロットから新パッケージに変わった可能性があります。

こちらが冒頭で紹介したCR2016のパッケージの裏面となります。アルカリボタン電池ではフックの形状違いがありましたが、こちらは同じです。ただ一つの違いとして上部“リチウム電池 YSCR2016G/1B”の文字の大きさが違います。
社名表記は“株式会社ヤマダ電機”。バーコードの事業者名はヤマダ電機の電池ではおなじみな“(株)OPTILED LIGHTING(456237144)”となっていました。


最後に各CR2016の外観です。左は新パッケージ右が旧パッケージとなっていますが、新パッケージがノーブランド旧パッケージがGPブランド付きとなっています。両者とも日本製。日本でリチウム電池を製造するのはあのメーカーだけですから、製造元は同じでしょう。以前当ブログでヤマダセレクトのLR44を紹介したことがありましたが、この時もGPブランド付きとなっていました。供給メーカーの都合からなのか混在となっているようです。
ロット番号が電池プラス極に印字されており、新パッケージ(ノーブランド)が“06”旧パッケージ(GPブランド)は“05”となっていて、それぞれ2020年6月と2020年5月製造の電池であることが推測されます。パッケージ記載の使用推奨期限はそれぞれ“08-2025”と“07-2025”であり、5年期限の推測で行くと印字から2ヶ月進んだ期限となっています。もしかしたら、使用推奨期限は5年2ヶ月だったりするのかもしれませんね…。

★関連記事
Ys YAMADA SELECT アルカリボタン電池 LR44
→旧デザインだったヤマダセレクトのLR44を紹介した記事。この記事の電池はGPブランドでしたが、当記事のCR2016と同様にノーブランドの電池も存在するようです(こちらの方が出現率高し)。