100円均一ショップ“セリア”で見つけたアルカリ電池です。本ブログでこの電池は薦田紙工業が発売する白いアルカリ電池に引き継いだ上で一旦、販売が終了したことを報告しました。
しかし、先日セリアに行ってみるとこの電池を発見。古い電池の在庫が復活したのかと思いきや、パッケージ裏の輸入販売元を見てみると“薦田紙工業株式会社”の社名が見られました。どうやらデザインをそのまま復刻した上で再発売したようです。
パッケージ。単3と単4は各4本ブリスターパックでの展開です。後ほど比較はしますが、パッケージデザインはコットンフェア発売時代のものをほぼ踏襲しており、見た目には殆ど違いは見られません。キャッチコピーの『プレミアム強力パワー』もそのままです。
裏面は輸入販売元の表記が前述の通り“薦田紙工業株式会社”となっており、バーコードの事業者名も“薦田紙工業(株)[4906327]”となっています。また型番も異なっていて、コットンフェア時代は単3がVD-078、単4がVD-079となっていましたが、薦田復刻版では単3がVD-483、単4がVD-484となっています。
次にコットンフェア発売時代のものと薦田復刻版を単3・4本ブリスターパックで比較してみました。パッケージの表面はほぼ同様。ただし、コットンフェアでは『アルカリ電池』となっているのに対し、薦田復刻版では『アルカリ乾電池』に修正されています。パッケージ裏面の同表記も修正されています。
その一方でパッケージ裏面では表記の構成自体は同じもののかなりの部分が修正されています。既に前述している型番、輸入販売元とバーコード、そして注意書きの構成も変わっていて、こちらは薦田紙工業が発売していた白アルカリ電池の文面を流用しているようであります。
生産国の後ろに[SK]という謎の表記が見られますがこれは両方に見られます。
電池の外観。デザインはコットンフェア発売時代のものと全く同様。極小な注意書きもそのまま継承されています。唯一の違いはパッケージと同様に『アルカリ電池』から『アルカリ乾電池』に修正されているという点でしょうか。
輸入販売元は“薦田紙工業株式会社”となっています。生産国はMade in Chinaで中国製。パッケージと同様[SK]の表記も見られます。
プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「赤」。使用推奨期限は単3と単4共に「08-2028」となっていました。パッケージに記載はありませんが、5年期限のそれぞれ2023年8月製造の電池であると思われます。
外装ラベルを剥がしてみました。単3には“UMRH01 280331”の、単4には“HMRH03 171207”のレーザー刻印らしきロット番号が見られました。
外装ラベルはノリが残ること無くキレイに剥がれました。このあたりも電池の製造メーカーを特定する手がかりにつながると思われます。
最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングの色は「赤」。切り欠きを下に置いた状態で単3には“S 6-18 L”の刻印が、単4には“S 3-38 L”の刻印が見られました。いずれも「SL」の刻印が見られることから、PAIRDEER(Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.)製だと思われます。これはコットンフェア発売時代のPremium cell、そして薦田の白アルカリ電池も同じ特徴でしたので、製造元は変わっていないようです。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。
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→コットンフェアが発売していた時代の“Premium cell”を紹介した記事。よく見てみるとパッケージデザインがパナソニックアルカリ乾電池にも似ていた。