前回はソニーのニッケルマンガン電池を紹介したが、今回はパナソニックが発売していたニッケルマンガン電池を紹介する。なお、ニッケルマンガン電池が何かと言うのは前回のソニーの回で書いたので、そちらを見て欲しい。
ラインナップは単3のみ、2本入り・4本入り・8本入りのブリスターパックでの展開だったようである。
パッケージ。左が「新登場!」と記載のある通り、発売初期のパッケージ(旧タイプ)で、右が末期のパッケージ(新タイプ)。旧タイプがパナソニックの乾電池でお馴染みの“見分けるパック”を採用しているのに対し、新タイプでは採用されていない。その代わり、新タイプではパッケージの下がちぎることができ、下部だけをケースのように持ち歩けるようになっている。
パッケージ裏。旧タイプでは『デジタルカメラで長持ち!』ということで、アルカリ電池では50枚程度しか撮れないのに対し、ニッケルマンガン電池では150枚程度撮れることが記載されている。こちらでは比較条件が詳細に書かれており、デジタルカメラはコダックの「DX3600 Zoom」を使用、30秒毎に1枚撮影(常温20℃の場合、常時液晶モニター使用、フラッシュ発光)と、かなり細かい所まで書かれているが、前回のソニーと同じで自社製のデジタルカメラではない。
一方、新タイプでは『デジタルカメラでさらに約15%長持ち!』と記載されており、2002年モデル(旧タイプ)よりも2003年モデル(新タイプ)の方がデジタルカメラで長持ちすることが記載されている。なので、新タイプのほうが2世代目という言い方ができるのかもしれない。ただし、電池自体のデザインは両者とも変わらないし、バーコードのコードも同じものである。
両者ともパナソニック社名変更前であり、“松下電器産業株式会社”と“松下電池工業株式会社”の連名表記である。なお、バーコードのベンダーはパナソニック(4984824)。
注意書き部分。やはり、充電式電池との混同を避ける目的からか“充電禁止”の記載が大きく書かれている。もちろん、「水銀0使用」で日本製である。
パナソニックのニッケルマンガン電池のデザインは、オレンジベースのデザインで当時発売されていた同社のニッケル水素電池(メタハイ、写真上)もやはり、オレンジベースだったので、余計充電式電池と混同しやすかったのでは?と思うのですが、どうだったのでしょうか。
一方、ニッケルマンガン電池の後継として発売された“オキシライド乾電池”(写真下)ではデザインを刷新、青ベースになり、今までにない乾電池であることを全面に出したデザインとなりました。
使用推奨期限は「02-2006」(新タイプ)。ちなみに旧タイプは「04-2004」であった。ちなみに、写真下は初期ロットの“オキシライド乾電池”。使用推奨期限は「02-2006」で新タイプのニッケルマンガン電池と同じであり、しばらくは平行して発売していたと思われる。
蛇足ではあるが、初期ロットのオキシライド乾電池には本来「警告」の欄に書かれているはずである充電に関する注意書きが何故か書かれていない(なお、後期ロットでは記載されている)。
プラス・マイナス側。マイナス極はパナソニック製独特の「紫外線硬化樹脂」を採用したタイプであるので、パナソニック自社製であると考えられる。
写真は左からニッケルマンガン電池(2本)、オキシライド乾電池、前回紹介したソニーのニッケルマンガン電池である。