懐かしいデザインのパナソニックのマンガン電池。一見OEM(組み込み)向のものに見えるが、海外向けデザインのようです。
電池本体の型番表記は“R20DPT”であり、ランクは不明ですが『Heavy Duty』という表記から、赤マンガン相当かな?
この電池はオリンピックというスーパーマーケットで100円で売られていた。100円の値札の下には248円という価格表記が見えます。マンガン電池で248円は高いですね。この価格だったら買わなかったな。
電池には謎のラベルが書かれていた。“Google 翻訳”で調べてみるとこれはマレー語である事が判明、表記の「Diimpot & Diedarkan Oleh:」という表記は“輸入元&販売元:”という意味であり、パナソニックのマレーシア現地法人、“Panasonic Malaysia Sdn. Bhd.”という会社が販売しているようです。従ってこの電池はマレーシア向けの電池なのかな??
この電池の型番「R20DPT」をネット上で検索してみると、フィリピンのパナソニックサイト(画像は何故か乾電池エボルタですが)にたどり着くので、フィリピン向けのマンガン電池なのかもしれません。
電池の外観。黒ベースの赤デザイン。これはかつて日本でもOEM向のマンガン電池に用いられたデザインなので、懐かしいと思われる方もいるのではないでしょうか。社名表記は“Panasonic Corporation”でインドネシア製、「NO MERCURY ADDED」という表記があるので水銀は含有していないようです。
ちなみに電池上の「D」という表記はサイズであり、日本では単1を指す。気が向いたので、以下に対応表を作ってみた。
日本 | IEC規格 (マンガン電池) |
アメリカ | 中国 |
単1 | R20 | D | 1号 |
単2 | R14 | C | 3号 |
単3 | R6 | AA | 5号 |
単4 | R03 | AAA | 7号 |
単5 | R1 | N | 8号 |
(単6)(※) | R61 | AAAA | – |
※:“単6”の呼び名は日本ではあまり一般的ではないことから、カッコとしています。本ブログでもこのサイズの乾電池は『AAAA電池』記載で統一しています。
プラス・マイナス側。プラス極の絶縁リングの色は「赤」。マイナス極の刻印は震災時にインドネシアよりの個人輸入で売られていた、“PT. Panasonic Gobel Energy Indonesia”表記・インドネシア現地向けの「Panasonic NEO(黒)」と同じ刻印なので、同社製とみられる。
前の写真では刻印が見にくいので拡大。右がR20DPT。使用推奨期限は「05-2014」。期限が近づいているため、値下げされたと推測される。以前紹介したベクセルのマンガン電池もそうですが、震災時に大量輸入した電池が今になって、期限が近づき叩き売られているケースが多いような気がします。
現在、日本向けの“Panasonic NEO”は単1と単3は中国製、単2はインドネシア製であるが、単2の刻印はこの電池と同じであるので、製造元は同じと思われる。
おまけ。インドネシア現地向けの“Panasonic NEO”は『Panasonic』のロゴが横に記載されている日本にはないデザインが入っていて、なかなか格好いい。