その他国内メーカー」カテゴリーアーカイブ

主要ブランド以外の国内メーカーの乾電池を扱うカテゴリです。
あくまで電池本体のブランドの見た目で分類しており、製造元や製造国での分類はしていません。

【三福商事/Mitsufuku】ALKALINE 単3形/単4形 アルカリ乾電池

100円均一ショップのFLET’S(フレッツ)で見つけた新顔のアルカリ電池です。同100円均一ショップはダイソーキャンドゥセリアワッツの4大100円均一に含まれない独立した100円均一ショップだったのですが、2021年10月にFLET’Sと百圓領事館を運営していた音通エフ・リテールをワッツが吸収しています。
なので、FLET’Sはワッツと同じような品揃えなのかな?と思いきや、見たことのない電池を発見、やはりFLET’Sは侮れんと思いました。


パッケージ。単3と単4は4本シュリンクパックでの展開です。他に単1と単2の1本シュリンクパックがありました。もちろん1パック税抜100円なのですが、電池はほぼ正面を向けてシュリンクされており素晴らしいです。
今回購入した電池は何故か、電池に貼られていたラベルの上からさらにバーコードが上貼りされていました。上貼りされていたバーコードはどちらも同じコードで、事業者名は“(株)ワッツ[4526112]”となっていました。
上貼りされているバーコードを剥がしてみた所です。商品名は『アルカリ乾電池 単3形/LR6(単4形/LR03) 4本パック』となっています。特にキャッチコピーなどは無いようです。使用推奨期限の表示もありません。
バーコードの事業者名は“(株)三福商事[457355319]”となっていました。冒頭でFLET’Sの説明で書けなかったのですが、この電池は三福商事という企業から発売されている電池です。

同社は今まで電池を発売したことが無く、初の電池だと思われるのですが、国税庁の法人番号公表サイトで同社のことを調べてみると、かつて当ブログでもアルカリ電池を紹介したビトウコーポレーションと関係のある企業と思われることが判明。

現在の所在地は異なっているものの、三福商事が最初に所在した住所はビトウコーポレーションの物流センターがある場所の住所で(ビトウコーポレーションのアルカリ電池に記載のあった住所)、次に移転した住所が現在ビトウコーポレーションがある本社所在地です。

しかも、ビトウコーポレーションのホームページ上で堂々と三福商事が発売するカラーマスクの広告が流れてました💦多分、関係会社だと思います。


電池の外観。白バックのありがちな柄のアルカリ電池です。3COINS兼松のアルカリ電池など、似ているデザインのアルカリ電池は多く存在します。こういうデザインの電池はシンプルで受けがいいのかもしれませんね。この電池がビトウコーポレーションの後継となるのであれば、かなり派手で目立つビトウコーポレーションのアルカリ電池に比べ、随分落ち着いたデザインになりました。
発売元は“株式会社三福商事”、生産国はMADE IN CHINA中国製となっています。生産国の隣には『Mitsufuku』のロゴが見られますから、この企業は「みつふくしょうじ」と読むのが正しいのがわかります。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3が「08-2028」、単4が「04-2028」となっていました。パッケージには使用推奨期限などの表記は見られませんが、時期的に5年期限のそれぞれ2023年8月と2023年4月製造の電池であると思われます。

外装ラベルを剥がしてみました。単3には“SMRL05 161200”の、単4には“LMXL07 151418”のレーザー刻印らしきロット番号が見られました。
外装ラベルのノリはかなり強い印象で、電池側にノリ(接着剤?)がかなり残っています。

 


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングの色は薄緑色。切り欠きを下に置いた状態で単3には“S 3-15 L”の刻印が、単4には“S 5-31 L”の刻印が見られました。いずれも「SL」の刻印が見られることから、PAIRDEER(Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.)製だと思われます。マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

★関連記事
ALKALINE 水銀0使用 アルカリ乾電池 単3形
→当電池を発売している三福商事の関係会社と思われるビトウコーポレーションが発売していたアルカリ電池を紹介。


【薦田紙工業】Premium cell アルカリ乾電池 単3形/単4形 VD-483 / VD-484

100円均一ショップ“セリア”で見つけたアルカリ電池です。本ブログでこの電池は薦田紙工業が発売する白いアルカリ電池に引き継いだ上で一旦、販売が終了したことを報告しました。
しかし、先日セリアに行ってみるとこの電池を発見。古い電池の在庫が復活したのかと思いきや、パッケージ裏の輸入販売元を見てみると“薦田紙工業株式会社”の社名が見られました。どうやらデザインをそのまま復刻した上で再発売したようです。


パッケージ。単3と単4は各4本ブリスターパックでの展開です。後ほど比較はしますが、パッケージデザインはコットンフェア発売時代のものをほぼ踏襲しており、見た目には殆ど違いは見られません。キャッチコピーの『プレミアム強力パワー』もそのままです。
裏面は輸入販売元の表記が前述の通り“薦田紙工業株式会社”となっており、バーコードの事業者名も“薦田紙工業(株)[4906327]”となっています。また型番も異なっていて、コットンフェア時代は単3がVD-078、単4がVD-079となっていましたが、薦田復刻版では単3がVD-483、単4がVD-484となっています。


次にコットンフェア発売時代のものと薦田復刻版を単3・4本ブリスターパックで比較してみました。パッケージの表面はほぼ同様。ただし、コットンフェアでは『アルカリ電池』となっているのに対し、薦田復刻版では『アルカリ乾電池』に修正されています。パッケージ裏面の同表記も修正されています。
その一方でパッケージ裏面では表記の構成自体は同じもののかなりの部分が修正されています。既に前述している型番、輸入販売元とバーコード、そして注意書きの構成も変わっていて、こちらは薦田紙工業が発売していた白アルカリ電池の文面を流用しているようであります。
生産国の後ろに[SK]という謎の表記が見られますがこれは両方に見られます。


電池の外観。デザインはコットンフェア発売時代のものと全く同様。極小な注意書きもそのまま継承されています。唯一の違いはパッケージと同様に『アルカリ電池』から『アルカリ乾電池』に修正されているという点でしょうか。
輸入販売元は“薦田紙工業株式会社”となっています。生産国はMade in China中国製。パッケージと同様[SK]の表記も見られます。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「08-2028」となっていました。パッケージに記載はありませんが、5年期限のそれぞれ2023年8月製造の電池であると思われます。

外装ラベルを剥がしてみました。単3には“UMRH01 280331”の、単4には“HMRH03 171207”のレーザー刻印らしきロット番号が見られました。
外装ラベルはノリが残ること無くキレイに剥がれました。このあたりも電池の製造メーカーを特定する手がかりにつながると思われます。

 


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングの色は「」。切り欠きを下に置いた状態で単3には“S 6-18 L”の刻印が、単4には“S 3-38 L”の刻印が見られました。いずれも「SL」の刻印が見られることから、PAIRDEER(Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.)製だと思われます。これはコットンフェア発売時代のPremium cell、そして薦田の白アルカリ電池も同じ特徴でしたので、製造元は変わっていないようです。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

★関連記事
【薦田紙工業】ALKALINE アルカリ乾電池 【単3形】/【単4形】 VD-447 / VD-448
→実質当アルカリ電池の前身と思われる薦田紙工業のアルカリ電池を紹介。白ベースのデザインが特徴的な電池だったのだが、不評だったのだろうか?

Premium cell アルカリ電池 単3形/単4形
→コットンフェアが発売していた時代の“Premium cell”を紹介した記事。よく見てみるとパッケージデザインがパナソニックアルカリ乾電池にも似ていた。


【ファイン】Fujitsu HighPower アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6FH(4B)FIN / LR03FH(4B)FIN

今回はロイヤルホームセンターで見つけた富士通ブランドのハイパワータイプアルカリ電池を紹介します。
富士通ハイパワータイプのアルカリ電池は大電流機器から中電流機器まで幅広く使える中堅ミドルクラスのアルカリ電池となっています。2014年に誕生した電池ですが、同時に発売されたプレミアムタイプやロングライフタイプが新しくなっていく中で唯一当時と同じデザインで発売され続けているアルカリ電池です。


パッケージ。単3と単4の4本ブリスターパックです。他にも多本パック品もありました。パッケージデザインが独特なものとなっており、パッケージ上の社名表記は“株式会社ファイン”となっているのです。しかしながら中に入っている電池は富士通ブランドのものになっており、別段特別仕様なものではなく、一般に市販されているハイパワータイプと同じものになっています。
ファインはロイヤルホームセンターの子会社であり、実質ロイヤルホームセンターPB的な位置付けの電池なのではないかと思われます。以前当ブログで紹介したヨドバシカメラ専売のプレミアムタイプのように、市販モデルの色違い的なバージョンはありましたが、パッケージだけオリジナルで中の電池はそのままというのも珍しい、初めて見るパターンです。それにしても大きく“”と書かれたデザインは赤い色のパッケージと合わせよく目立ちますね。
型番は単3の4本シュリンクパックが“LR6FH(4B)FIN”、単4の4本シュリンクパックが“LR03FH(4B)FIN”となっていました。FINはファイン(FINe)の略と言ったところでしょうか。社名表記はファインですがバーコードの事業者名は“FDK(株)[4976680]”となっていました。


電池の外観。FDKが発売している主力アルカリ電池3種類では唯一、金色の部分が少ないデザインが特徴で赤い部分が多いのが目立つアルカリ電池となっています。注意書きも白い文字で大変見やすいですね。このデザインが長年親しまれている理由なのかもしれません。
社名表記はファインではなく普通に“FDK株式会社”となっています。現在、リニューアルや新発売したFDKの電池では住所表記が見られなくなっていますが、これは現在でも住所表記が残されています。これもロングセラー電池の証と言えるでしょう。生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製です。パッケージ上でも『信頼の日本製』を謳っています。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「08-2032」となっていました。パッケージには『10年保存』の記載がありましたから、それぞれ2022年8月製造の電池であると思われます。


外装ラベルを剥がしてみました。外装ラベルはFDKの日本製アルカリ電池でお馴染みの、上面ラベル部分と下面ビニールが分離するタイプです。このタイプのラベルは一回剥がしてしまうと、再度貼ることは不可能です。
外装ラベルを剥がすと、単3は無印字となっていましたが、単4にのみロット番号と思われる印字が見られました。読みにくい印字だったのですが「…0808 13:02」までは読めました。FDK製アルカリ電池独特の製造年月と時刻が印字されているタイプだと思うのですが…。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングは単3と単4では色もタイプも異なっており、単3は濃緑色の絶縁リングで、切り欠きを下に置いた状態で上に「16」の刻印がありました。単4は薄緑色の絶縁リングで、切り欠きは無く真円で5ヶ所の突起があり、そのうち一つに印がありました。その印を上にした状態で上に「26」、下に「7」の刻印があります。
マイナス極のガス抜き穴はFDK製アルカリ電池でお馴染みの4つ穴タイプマイナス極底板がザラザラなのも同じもの特徴です。


【日動工業】NICHIDO SUPER POWER ALKALINE (スーパーパワーアルカリ乾電池) 単3形/単4形

今回は電工ドラムや直流溶接機など、主に作業現場用品を発売するメーカーとして知られる、日動工業のアルカリ電池を紹介します。
これはモノタロウで見つけた電池なのですが、何でこのメーカーが電池売ってるんだろう?と疑問に感じる電池がありますね。これもそんな電池の一つだと思います。
カラーリングはプラス極の黒帯から、黄土色のグラデーションでまた黒になっていく変わったデザインになっています。


パッケージ。単3と単4の10本パックの他に、2本パックもあるようですが、私が入手した時点では単4の2本パックは既に生産完了となっていたようで入手できたのは単3のみでした。
パッケージにキャッチコピーなどの記載は無く『スーパーパワーアルカリ乾電池』と『10本パック』という表記が大きく目立っています。10本パックの型番は単3が“LR6(10S) AM3”で、単4が“LR03(10S) AM4”、そして単3の2本パックが“LR6(2S) AM3”となっていました。
パッケージには社名表記は無く、電池本体にあるのみ。バーコードの事業者名は“日動工業(株)[4937305]”となっています。


電池の外観。プラス・マイナスの黒はあるとしても金色ではなく、黄土色のカラーリングをアルカリ電池で使うのはとても珍しいと思います。そういう意味で個性的なデザインの電池ですね。後述しますが、単3と単4は製造時期が離れているせいか黄土色の黄色みが違っています。単3の方が濃い目に見える印象です。
発売元は“日動工業株式会社”。本社住所はもちろんのこと、電話番号に加えFAX番号までも記載してある珍しい電池です。生産国は“MADE IN CHINA”で中国製


ちなみにこの電池、以前は和柄テイストなデザインのアルカリ電池だったようです。モノタロウの商品ページでもこの柄で販売されており、個人的に和柄が好きだったので期待していたのですが、頼んだら黄土色カラー?の電池が届き、いつの間にデザインが変更されていたようでした。JANコードを見る限りでは現デザインのものとコードが全く同じことから、デザイン変更のみで電池の性能は変わっていないと思われます。
黄土色も個性的で中々良いのですが、私的には和柄をグレードアップしたデザインにして欲しかった印象であります。マイナス側はグラデーションになっているものの、プラス側もマイナス側も黒になっているので以前のウリだった左右非対称デザインも失われているような気がします。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3が「12-2025」、単4が「12-2022」となっていました。2021年12月に同時購入した電池ですが、両者かなり使用推奨期限が離れており、単4は単3よりも3年も古い電池でした。これを見ると単4の方が売れてないのかと感じると同時に少なくとも3年前から既にこの黄土色カラー?に変わっていると思われます。単4は今年中に使い切らなきゃアカンのか💦
パッケージに使用推奨期限の記載はありませんが、購入時期から5年期限と推測、単3は2020年12月で単4は2017年12月製造の電池であると思われます。かなり古いですね。単3でも購入日から1年前の製造です。

外装ラベルを剥がしてみました。電池にはロット番号の印字や刻印などは見られません。アルカリ電池ではロット番号の印字や刻印が見られることが多いので、逆にこれも一つの特徴なのでは無いかと思います。
外装ラベルはきれいに剥がせるタイプで、電池本体にノリ(接着剤)が残ることもありませんでした。全てのアルカリ電池がここまでキレイに剥がれると良いですね。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。「薄い緑」の絶縁リングで、切り欠きを下に置いた状態上に数字が刻印されているタイプとなっていました。単3には上「27」の、単4には上「33」の刻印がありました。
マイナス極のガス抜き穴は単3と単4両者とも一般的な2つ穴タイプとなっています。しかし、上記の写真では単3は正面から2つ穴が見えると思いますが、単4では見えません。それはマイナス極突起部分の横側に穴が空いているからで正面から見えない為です。


IRIS OHYAMA アルカリ乾電池 BIG CAPA(ビッグキャパ) 長寿命・大容量タイプ 単4形 40本パック LR03IRB-40S


今回はアイリスオーヤマのアルカリ電池、初代“BIG CAPA(ビッグキャパ)”の単4・40本パックを紹介します。アイリスオーヤマのアルカリ電池はここから始まった!懐かしいデザインの電池です。現在では事実上の後継に当たる“BIG CAPAα”や“BIG CAPA Basic”に引き継ぐ形で廃盤となっています。40本パックがあったんですね。初めて見ました。


パッケージです。これは40本パックであり、最初から箱売りを想定したものになっています。わざわざ『【お店の方へ】この商品は開封せず、このまま販売してください。』とまで書いてあります。しかし、開けてみるとバラの電池が入っているわけでもなく、普通にシュリンクされたアルカリ電池が入っていました。箱は段ボール箱に入っており、丈夫そうです。


続いて箱の側面。商品名は“大容量アルカリ乾電池 単4形 40本パック”、型番は“LR03IRB-40S”となっていました。Expiry Date(使用推奨期限)は「03_2022」となっており既に期限切れ。期限から1ヶ月経ってしまっています。
社名表記は“アイリスオーヤマ株式会社”となっており、バーコードの事業者名も“アイリスオーヤマ(株)[4967576]”となっていました。社名表記下の問い合わせ先(アイリスコール)の電話番号が住所表記よりも大きく目立っています。


箱から電池を出してみたところです。箱売りでかつ、開封しないで販売してくださいとまで書いてあったのですが、普通にバーコードが記載されたシールが貼られている状態のシュリンクでした。これならバラ売りは可能でしょう。単4・4本パックの型番は“LR03IRB-4S”。
使用推奨期限が切れていたのでしょうがないとは思いますが、6本電池が液漏れを起こしていました。バーコードが記載されたシールの反対側シュリンク、左2本が決まって液漏れしています。期限切れ1ヶ月で液漏れというのはなかなか厳しいですね。もうちょっと持って欲しかった気がします。

電池の外観です。のシマシマ模様のように見えるカラーリングがこの初代BIG CAPAの特徴で、ブランド名よりも“IRIS OHYAMA”の社名ロゴが目立つデザインとなっています。
電池サイズ表記の背景の色がサイズにより異なっていて、単4はピンクになっています。販売元の社名表記は“アイリスオーヤマ株式会社”、生産国は“Made in China”で中国製となっていました。


プラス・マイナス側。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は箱の記載と同じ「03_2022」となっていて、既に1ヶ月の期限切れとなっています。使用推奨期限の表記は月と年が“_(アンダーバー)”で区切られているのが特徴的な表示です。
パッケージには“使用推奨期限5年”の記載がありましたから、2017年3月製造の電池であると推測されます。

外装ラベルを剥がしてみました。電池にはロット番号らしき印字が見られましたが、長時間経ってしまったからか印字がラベル側に転写してしまっていました。
ロット番号の印字はダイソーのDAISO & HWシリーズアルカリ電池などで見られる、上4ケタ(アルファベット)・下4ケタ(数字)で分かれているタイプで「上:ASBB 下:0916」の印字が見られました。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。薄緑色の絶縁リングで、切り欠きを右に置いた状態上に数字が、下にアルファベットまたはアルファベットと数字が刻印されているタイプです。これもまたDAISO & HWシリーズのアルカリ電池で見られるタイプでした。
この電池では「上“35” 下“G1”」の刻印が見られます。また、マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。


おまけで液漏れした電池の6本です。液漏れしてからはだいぶ経過しているようで、強アルカリ液でアイリスオーヤマのロゴが激しく色落ちしているのが伺えます。マイナス極側はまだ液で濡れている部分もあり、液漏れしてから間もない個体もあるようです。このあたりも解体してみようかなとは思ったのですが、勇気が出ないので諦めました💦これはこのまま廃棄行きです!
こうなってしまうと液漏れしていない電池も液漏れ間近だと思うので早く使わなくてはあかんですね…。

★関連記事
IRIS OHYAMA BIG CAPA アルカリ乾電池 単3形/単4形
→当ブログで初めて初代“BIG CAPA”を紹介した記事。


NIKKO BIGPOWER DRY BATTERY 単三形 UM-3・FMS

今回はかつてラジコンメーカーとして知られた“株式会社 ニッコー”のマンガン電池を紹介します。ニッコーはニカド電池“ニコニカ”を発売していたことで知られ、こちらの方はよく見かけますが、充電式では無いニッコーの乾電池は珍しい存在なのでは無いでしょうか。
恐らく、ニッコーのラジコンに付属していたマンガン電池と見られ、販売していたのかは不明。カラーリングから赤マンガンに相当する電池かと思われます(付属品にふさわしい!)。


電池の外観。デザインは見た目そのまんまな赤マンガンと言った印象ですが、金色の模様が入っている点が他のマンガン電池に比べると珍しい特徴となっています。注意書きは日本語と英語の2ヶ国語表記。社名表記は住所と社名が併記されたものになっていますが、補償付きの電池ではありません。この電池が製造されたのは1991年で補償が付与されていた時期なのではありますが…。やっぱり、市販された電池では無いのかもしれません。注意書きと社名表記は以下の通りです。

ご注意 この電池は充電式ではありません。充電する
と液もれ破損のおそれがあります。はれつのおそれが
あるので(+)(-)は正しく入れてください。
Caution:Do not recharge, connect backwards, heat or
dispose of in fire.
〒125 東京都葛飾区亀有5-15-15
株式会社 ニッコー

注意書きのフォントと文面はナショナルのマンガン電池と一致、『単三形』という表記の字体もまた同じなのでOEM元はそこから推測できそうな感じです。“MADE IN JAPAN”という生産国の表示は見られますが、JISマークの許可番号や略号などは見られませんでした。


プラス・マイナス側です。プラス極の絶縁リングは「」となっています。「91-08」の刻印が見られますから1991年8月製造の電池であると思われます。その刻印の下に「M」という刻印が見られますが、これは主に松下電池工業製電池で見られた製造工場を表す記号です。主な略号の意味は以下の表の通りです。

略号 マンガン乾電池(JIS C8501)
許可番号
工場名
690 松下電池工業 乾電池事業部 辻堂工場
691 松下電池工業 乾電池事業部 名古屋工場
689 松下電池工業 乾電池事業部(守口工場)
692 松下電池工業 乾電池事業部 九州工場

※:当ブログ“JIS認定番号一覧”より抜粋。

以上のことからこの電池は松下電池工業の守口工場で製造された電池であると推測できます。現在、パナソニックの守口工場ではマンガン電池の製造からは既に撤退していますが、現在でも日本で流通される単1~単4までの乾電池エボルタとエボルタネオの製造を現在でも行っています。将来は貝塚市の二色の浜工場に移転する計画があるそうです。


【薦田紙工業】ALKALINE アルカリ乾電池 【単3形】/【単4形】 VD-447 / VD-448

今回は100均一ショップ“セリア”で見つけた、薦田紙工業のアルカリ電池を紹介します。薦田紙工業(こもだかみこうぎょう)はその名の通り、紙製品の製造を自社で行っている反面、100円均一ショップ商品の卸売りを行う商社としての一面も持っています。
今まで、薦田紙工業は自社で電池を発売していたことが無く、コットンフェアと呼ばれるメーカーの電池などを発売していましたが、今回初の自社ブランドの電池となります。


パッケージ。単3と単4は4本入りのブリスターパックとなっています。他に単1の1本ブリスターパックがあることを確認しました。単3は薄い青色の、単4は薄い水色のカラーが印象的ですね。キャッチコピーは特にありません。
単3の型番が“VD-447”で単4の型番が“VD-448”となっています。発売元は“薦田紙工業株式会社”となっており、バーコードの事業者名も同社となっていました([4906327])。

さて、この電池ですが以前当ブログで紹介したコットンフェアの“Premium cell”の入れ替えとして売られていたようでした。どうしてなのか。気になったのでコットンフェアのことを法人番号公表サイトで調べてみました。

今年(令和3年)の9月に株式会社タダオという会社に吸収された上で解散したようです。この株式会社タダオという企業の実態が見えないのでわからないのですが、この解散に当たりコットンフェアが行っていた電池販売の業務を薦田紙工業が引き継いだと見るのが自然だと思います。

と、言うわけでコットンフェアの“Premium cell”と薦田の電池をパッケージで比較してみました。ちなみにこれを買ったセリアでは残り1個の“Premium cell”でした。ギリギリセーフ。

パッケージデザインは全く異なっていますが、ブリスターパックの大きさは全く同じです。“Premium cell”には『プレミアム強力パワー』というキャッチコピーがありました。型番は“Premium cell”単3の型番が“VD-078”となっているのに対し、薦田の電池では“VD-447”となっていて同じ「VD」から始まる型番となっています。これが“Premium cell”後継の電池であることが伺えそうですね。原産国はどちらとも中国ですが、“Made in China”の横に入っている謎な[SK]の記載が両者一致しています。
当然、社名表記やバーコードも違っていますが、コットンフェアのバーコードを調べてみると登録してある住所がパッケージに記載されている薦田紙工業の所在地と全く同じでした。やはり、コットンフェアは薦田の関係会社だったと考えるのが正解なのでしょうかね。


電池の外観。白ベースのデザインがシンプルな電池。パッケージと同じ単3は薄い青色の、単4は薄い水色アルカリ乾電池【単3形】(【単4形】)サイズの数字マイナス極のラインが記載されています。ちょっと薄すぎて読みにくい印象がありますね。注意書きは灰色の文字なので比較的読みやすい印象です。
発売元はパッケージと同じ“薦田紙工業株式会社”、生産国は中国製で“Made in China”の表記横にはパッケージ同様に謎な[SK]の表記もあります。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。赤色絶縁リングは使用しているメーカーが限られているので大体わかりそうですね。使用推奨期限は単3と単4共に「09-2026」となっていました。パッケージに記載はありませんが、5年期限のそれぞれ2021年9月製造の電池であると思われます。
ちなみに同時購入した“Premium cell”単3の使用推奨期限は「08-2026」となっていましたから、2021年9月製造分から薦田に入れ替わったのでしょうか?この日付はコットンフェアが解散した日とも一致しています。

外装ラベルを剥がしてみました。単3には“KHPH07 031653”の、単4には“FHPH05 061749-R”のレーザー刻印らしきロット番号が見られました。
どこかで見たような刻印ですね…。個人的にはマイナス極絶縁リングの色からあのメーカー確定だと思っているのですが。単3のみ外装ラベルが剥がしにくく、ノリが残ってしまっています。単4はキレイに剥がれたんですけどね。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングの色はご覧の通り「」。切り欠きを下に置いた状態で単3には“S 3-14 L”の刻印が、単4には“S 2-12 L”の刻印が見られました。いずれも「SL」の刻印が見られることから、PAIRDEER(Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.)製だと思われます。これは“Premium cell”も同じでしたから、製造元は変わっていないようです。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

★関連記事
Premium cell アルカリ電池 単3形/単4形
→当電池の前モデルと思われるコットンフェアのアルカリ電池を紹介した記事。よく見てみるとパナソニックアルカリ乾電池のデザインとも似ていた。

ALKALINE BATTERY アルカリ乾電池 単3型
→“Premium cell”の前に売られていたと見られるコットンフェアのアルカリ電池を紹介。


PowerMate マンガン乾電池 単3形/単4形 8pack 273-03 / 273-04

今回は主に“FLET’S”や“百圓領事館”という100円均一ショップで見られる“PowerMate(パワーメイト)”というブランドのマンガン電池を紹介します。
これは大阪に所在し、100円均一ショップ向け商材など日用雑貨品の輸入卸売りを行う企業である“株式会社スバル”が発売する電池です。以前は全く違うデザインの電池でしたが、今回紹介する電池は緑色を基調としたリニューアル品となっています。


パッケージ。単3と単4は8本のシュリンクパックです。他に、単1と単2の3本パック6P形2本パックもあります。貼られているラベルは電池と同様に緑色を基調としたデザインで、特にキャッチコピーなどは見られません。単3の型番が“273-03”で単4の型番が“273-04”となっています。
パッケージ上には社名表記はありません。バーコードの事業者名は“(株)スバル[457118952]”となっていました。

この電池はリニューアル品で前のデザインがあると書きましたが、旧デザイン品の単4が転がっていたので比較してみることにしましょう。

パッケージも電池本体もデザインが全く違いますね。旧デザイン品ではPowerとMateの間に稲妻マークが入ったロゴになっていますが、新デザイン品ではキラーン(?)とした光のマークに変化しています。PowerMateのロゴもおしゃれな感じになってますね。今風になったのかも?
パッケージでは旧デザイン品には「パワフル高性能」というキャッチコピーがありましたが、新デザインでは削除。「お徳用パック8本入」が「8pack」に変化しています。型番は旧デザインも新デザインも同じでバーコードの数字も全く同じです。なので、デザインが変わっただけで電池の性能は変わっていないということなのでしょう。


電池の外観です。緑色なデザインではあるのですが、よく見てみると濃い緑色薄い緑色が入り混じっている複雑なカラーリングで、PowerMateロゴの後ろにも緑色の線が走っています。緑色なカラーリングのマンガン電池と言えば、東芝のキングパワークリークがお馴染みですね。やはりこれを意識したのかな?
電池記載の発売元は“株式会社スバル”。生産国は“MADE IN CHINA”で中国製となっています。注意書きは小さくて読みにくい傾向です。電池には結構スペースが余っているので文字大きくしても良いんじゃないかと思いますが…。


プラス・マイナス側です。使用推奨期限は単3と単4共に「01-2024」となっていました。パッケージに使用推奨期限が記載されていませんが、時期的に3年期限のそれぞれ2021年1月製造の電池であると推測できます。国内メーカーのマンガン電池では2年期限が一般的ですが、これは3年期限なんですね。


最後に外装を剥がしてみました。外装は安物系マンガン電池でよく見られるビニール(PVC)外装。電池を持ってもかなり軽いですから、赤マンガンかそれ以下のクオリティーな電池の可能性が高いと思います。色通りの緑マンガン相当かも…。
昔の安物系マンガン電池ではマイナス極は亜鉛缶むき出しのものが多かったですが、現在では使用推奨期限を刻印した底板がマイナス極に付けられていることが多いです。なお、亜鉛缶にはロット番号の刻印や印字は見られませんでした。

★関連記事
Power Mate LR43 アルカリボタン電池 1.5V・2P
→この電池と同じく、株式会社スバルが販売する“Power Mate”ブランドのボタン電池LR43を紹介した記事。

PowerMate マンガン 9V形
→こちらも株式会社スバルのPowerMateブランドの9V形マンガン電池を紹介した記事。こちらは旧デザインで、現在はこれも緑色を基調としたデザインに変わっている。


モリトク アルカリ乾電池 単3形/単4形 その2

今回は100円均一商品の企画販売を行う“モリトク”の単3と単4のアルカリ電池を紹介します。かつてインドネシア製だった頃のアルカリ電池(単3・単4)はどこの100円均一ショップでも見られましたが、中国製となった現在のアルカリ電池はせいぜいキャンドゥで見られる程度となっています。
しかし、近頃は単1と単2のマンガン電池のみがダイソーで取り扱いを始めるという、なかなか侮れないモリトクの乾電池であります。


パッケージ。単3と単4、各4本入りのシュリンクパックです。以前、当ブログで紹介したモリトクアルカリ電池はバーコードが記載されたラベルのみが貼られていましたが、今回入手したモデルではバーコードのみならず、キャッチコピーなども記載されている豪華仕様のラベルとなっていました。
キャッチコピーは『容量アップ!! 長期保存可!』。以前のモリトクアルカリ電池に比べ、約10%の容量アップを果たしている他、使用推奨期限も7年に延長されているそうです。100円均一ショップで扱っているアルカリ電池は10年という使用推奨期限のものはほぼ無く、7年が多いです。本当に長期保存をするなら大手メーカーのアルカリ電池の方が良さそうですね。
販売元は“株式会社 モリトク”、バーコードの事業者名も同社となっていました[4964549]。


電池の外観。インドネシア製だった頃から変わらないおなじみのデザインです。金色ベースで白いカラーリングですが、単3と単4では金の部分が少ないため白い部分が目立つ感じですね。注意書きの文字は小さいですが、白バックの黒文字なので注意書きが読みやすいよう配慮されているのがポイントでしょうか…。
電池に表記されている発売元は“株式会社モリトク”、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製となっています。ちなみに電池に表記されている社名表記では「発売元」となっていますが、パッケージでは何故か「販売元」と違う表記です。


プラス・マイナス側です。以前、当ブログで紹介したものは絶縁リングが無いタイプだったのに対し、今回入手したモデルでは「」の絶縁リングが付いているタイプに変わっていました。
使用推奨期限は単3が「03-2028」で単4が「04-2028」となっていました。前述の通り、パッケージには使用推奨期限7年の記載がありましたから、それぞれ2021年3月と4月に製造された電池であると推測されます。

外装ラベルを剥がしてみました。単3と単4ではロット番号表記のタイプが異なっており、単3は「B1702122F」というレーザー刻印による表記なのに対し、単4は「上:1303 下:122」という印字による表記となっています。
個人的には単3のロット番号表示が非常に斜めってるのが気になりますw。

 


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングは薄緑色で、切り欠きが無い真円なリングになっています。単3は上“A” 下“41”の刻印が、単4は上“A” 下“21”の刻印がありました。
マイナス極のガス抜き穴は単3と単4共に一般的な2つ穴タイプでした。

★関連記事
モリトク アルカリ乾電池 単3形/単4形
→当記事紹介の前世代に当たるモリトクアルカリ電池を紹介した記事。単3と単4のアルカリ電池がインドネシア製から中国製に変わっていたことから、比較しながらの紹介となっている。

モリトクアルカリ乾電池
→輸入元に丸紅情報システムズが関わっていた頃のモリトクアルカリ電池を紹介。単1から単4、6P形まで一挙に紹介していて、単3と単4はインドネシア製であった。


BOSS FOR MUSICAL INSTRUMENT 006P / S-006P

日本のエフェクターメーカーとして知られる“BOSS(ボス)”の006P(9V形マンガン電池)です。ボスはオーバードライブ“OD-1”に始まるコンパクトエフェクターが代表的なメーカーで、ローランドの関連会社だったのですが、2018年にローランドに合併、現在ではローランドが発売するエフェクターやギター関連製品のブランドとなっています。
今回はボスのエフェクターに付属されたと見られる2種類の電池を紹介します。

電池の外観。左に見えるオレンジ色の電池が1980年頃のもので、真中の黒色の電池が1984年頃のものです。
オレンジ色の電池はかつてのソニーのマンガン電池を彷彿とさせるデザインでステキです。黒色の方は“BOSS”ロゴがオレンジの黒字なのでちょうどオレンジ色の電池を反転させたように見える電池です。デザイン構成は関連会社であったローランドの電池(写真右)ともよく似ていますね。

ちなみにローランドの9V形電池は市販もされていたようですが、ボスの電池が市販されていたのかどうかは不明です。


電池の側面。上が1980年頃のオレンジ色下が1984年頃の黒色です。両者とも“MADE IN JAPAN”で日本製。オレンジ色の方はローランドのロゴマークも見えます。JISマークや製造元の表記は見られないのですが、黒色の方は“F.D.K. C8501”の表記が見えますから富士電気化学(現・FDK)製ですね。後述しますが、実はオレンジ色の方も同じく富士電気化学製のようです。
確かにオレンジ色には製造元の表記は見られません。しかし“006P/9V/6F22    N”という表記がされており、型番横の「N」はもしかしたらNOVELのNだったりするのかもしれません!妄想大好きな筆者ですw。
注意書きはオレンジ色、黒色ともに同じもので以下の通り。日本語と英語による表記になっています。

注意
はれつのきけんがあるので、充電をしないこと。
(+)(-)を正しく入れること。
MAY EXPLODE IF CHARGED
OR SET REVERSELY.

最後に底面の様子です。両者ともに黒いボール紙?のような底面で、継ぎ目側に製造日が刻印してあるのが特徴。前述の通り、黒色の方には富士電気化学製との記載がありましたので、特徴が同じなオレンジ色の方も同社製と見られます。
オレンジ色の方が「80-08」製造黒色の方が「84-08」製造となっていて両者ちょうど4年差の電池です。

 

★関連記事
Roland 6LR61/9V ALKALINE Battery For Musical Instruments
→かつての関連会社であったローランドの9V形アルカリ電池を紹介した記事。こちらは松下電池工業(パナソニック)製でした。