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電池に関するまとめ記事を扱うカテゴリです。

1972年マンガン乾電池認定番号のまとめ

☆8月18日・略号を追記して再掲載しました。今後も略号が分かり次第、訂正・再掲載します。
今日は図書館に行って来ました。県の大きい図書館で運良く『JIS表示許可工場名簿』の1972年版が所蔵してあるとのことで、見て来ました。案の定マンガン乾電池(C8501)の認定番号と工場が網羅してあり、1972年は全17社の電池メーカーが登録されていました。本は資料図書ということで借りる事は不可能でしたが、該当箇所がコピーできたのでそれを持ち帰って来ました。
今回の記事では「JIS表示許可工場名簿 1972」より、当時の電池メーカーの工場と認定番号を記載する。今回、引用するにあたり、電池の製造所を調べるのに問題のない以下の項目は省略してあります。また、住所も一部のみの掲載としています。
所轄経済産業局(電池の製造所とは関係ないため)
郵便番号(古い3ケタ郵便番号のため)
ただ、問題なのは認定番号と工場名が記載されているものの、略号は各メーカーが固有で記載してあるもののようで掲載されていませんでした。ですが、少なくとも1972年の電池製造メーカーがわかる貴重な資料であると判断して引用しました。個人的には認定番号6922の「R-O-V」の正体が東芝レイ・オ・バックの品川工場製であることがわかっただけでも大きい収穫と考えています。
著作権的には「引用」に当たり、違法ではないと考えますが、何かありましたらコメント欄までお願いします。

マンガン乾電池 (C8501 マンガン乾電池)
認定番号 認定年月日 企業・工場名 住所(一部) 略号・備考
364317 40.3.29 矢板電器(株) 栃木県矢板市束町 後に東洋高砂乾電池に
吸収・合併された模様
365185 40.11.17 (株)喜多製作所 群馬県山田郡大間々町 K.K.S.
365290 41.3.4 群馬東芝レイ・オ・バック(株) 群馬県高崎市小八木町 R-O-T、T-T
後の東芝電池高崎工場
現・FDKトワイセル
736 26.8.27 高砂工業(株)
境工場
群馬県佐波郡境町 後の東洋高砂乾電池
364240 40.1.12 高砂工業(株)
松戸工場
千葉県松戸市稔台 T-T-K
後の東洋高砂乾電池
684 26.7.25 神田乾電池(株) 東京都大田区大森西
364042 39.6.24 東芝レイ・オ・バック(株)
蒲田工場
東京都大田区東糀谷町
6922 34.9.26 東芝レイ・オ・バック(株)
品川工場
東京都品川区南品川 R-O-V
688 26.7.25 東洋乾電池(株)
尾久工場
東京都荒川区西尾久 後の東洋高砂乾電池
690 26.7.25 松下電器産業(株)乾電池事業部
辻堂工場
神奈川県茅ヶ崎市小和田
366290 42.3.13 富士電気化学(株)
細江工場
静岡県引佐郡細江町広岡 F.D.K
687 26.7.25 富士電気化学(株)
鷲津工場
静岡県浜名郡湖西町 F.D.K
691 26.7.25 松下電器産業(株)乾電池事業部
名古屋工場
愛知県名古屋市中村区千原町
7987 36.4.4 日立マクセル(株) 大阪府茨木市大字丑寅 M.D.B
689 26.7.25 松下電器産業(株)乾電池事業部
事業部工場
大阪府守口市松下町
692 26.7.25 松下電器産業(株)
九州工場
福岡県久留米市京町
866068 42.3.16 九州松下電器(株)
佐賀工場
佐賀県鳥栖市村田町
大字五反三歩

ちなみに、略号は表記と認定番号が一致したものを見たことがあるもの関しては掲載していますが、殆どが空欄です。自分としてもかなり気になりますので、上記表中空欄項目の番号と略号が合う電池をお持ちの方はこの記事のコメント欄か“電池掲示板”までご協力を。出来れば写真付きであるとありがたいです。

hitopjis以前紹介した初代ハイトップの単1、UM-1Dが何故か認定番号が4つ記載してあって、個人的に疑問だったのですがこれは松下電器の事業部工場(689)、名古屋工場(691)、辻堂工場(690)、九州工場(692)のいずれかの工場で作られているのを指していたのを初めて気づきました。この頃のハイトップは既に大量生産体制だったのでしょう。

 

引用元
JIS表示許可工場名簿 1972
日本規格協会・編, 1972年11月, p220, 日本規格協会

★関連記事
電池製造者記号のまとめ
→比較的最近の乾電池メーカーの略号と認定番号を掲載した記事。将来的にはこの記事をたたき台に、アルカリ電池とマンガン電池の認定番号を分けて掲載しようと考えているのですが、いかがなものでしょう?

★更新履歴
2013/7/21 初版。
2013/8/18 略号「K.K.S.」、「F.D.K」を追加。


GPOEM 6P電池のまとめ

GP6P_1日本で流通している006Pマンガン電池の中で大手メーカーも含め、殆どがGP Batteriesのものであることは電池マニアなら周知の事実である。GPOEMの6P電池をにらめっこしていたら、ある特徴があったのでここにメモ書きしておく。

ちなみに写真のが本家GPのマンガン電池のラインナップ。左から赤マンガン相当の「POWERCELL」、黒マンガン相当の「SUPERCELL」、さらにその上位の「GREENCELL」が存在した。

●底板“黒”、推奨期限「mm-yy」表記(台湾製??)

GP6P_2自分が見た中では一番古いタイプのGPOEMの電池で、使用推奨期限が「月-年」下2ケタで表示されているタイプ。写真の「GP黒」と「PEAK POWER」には生産国が書かれていないが、東芝の黒マンガン「キングパワーブラック」には台湾製の表記がある。

確認した電池(カッコ内は使用推奨期限)
・GP SUPERCELL(07-98)
・TOSHIBA KINGPOWER Black(05-97)
・PEAK POWER 1604SP(06-05)

●底板“黒”、推奨期限「mm-yyyy」表記(中国製)

GP6P_3底板が黒で使用推奨期限が「月-年」年が4ケタで表示されているタイプ。

確認した電池(カッコ内は使用推奨期限)
・GP POWERCELL(05-2011)
・Fujitsu MANGANESE 3600(09-2004)

 

 

●底板“銀”、推奨期限「mm-yyyy」表記(中国製)

GP6P_4現行。底板が銀で使用推奨期限「月-年」年が4ケタで表示されているタイプ。

確認した電池(カッコ内は使用推奨期限)
・TOSHIBA KINGPOWER CREEK(04-2014)
・GP GREENCELL[ダイソー専売品](01-2013)
・maxell SUPER POWER ACE BLACK(02-2014)
・MITSUBISHI SUPER HEAVY DUTY(07-2014)
・POWER PLUS[GP-1604SP](09-2013)

この記事では大きく3つに分けて種類を掲載してみたが、時期によって変化したのか、混在だったのかは不明である。各項目GPの電池を入れて確認したのでどれもGPOEMのものと思われるが、今回は自信がないのでw、何かあればコメント欄まで。


ベイシアグループ乾電池のまとめ

beisia1以前、カインズPB品のアルカリ電池を紹介した時に、セーブオンカインズホームのPB品が売っていたので同社の親会社であるベイシアではどんな電池が売られているのだろう?と書いたのだが、最近ベイシアグループ系3店に立ち寄ることが出来たので、今回はベイシアグループで売られている電池を紹介する。

 

 

●ベイシア電器

beisia2ベイシアグループの電気量販店“ベイシア電器”。同店では「Be VALUE」というPB品があり、その中のシリーズとしてアルカリ電池が存在する。単1から単4までのラインナップで全てが中国製、輸入元が加藤産商株式会社、発売元はベイシア電器である。

価格は単3・単4が98円、単1が198円であった。

 

 

beisia3マイナス側。単3は赤リングでMEMOREX(兼松)のアルカリ電池に似ている。単1の方も似ている感じですね。

 

 

 

●カインズホーム(ベイシア・セーブオン)

beisia4ベイシアグループのホームセンター“カインズホーム”。同店では以前紹介した銀色の供給元FDKのものがPB品として発売されている。これはスーパーマーケット“ベイシア”も同一の電池が売られており、価格も同じだった。

現在、カインズホームに行くと銀色FDKと併売されている電池として、写真の金色デザインの電池を発見した。

 

beisia6デザインは既に発売されているカインズPB品のニッケル水素電池を踏襲したデザインとなっており、ニッケル水素電池が銀ベースなのに対し、アルカリ電池は金ベースのデザインとなっている。こういう統一デザインは電池コレクターの心をくすぐりますね。

 

 

beisia5マイナス側。単1から単4までのラインナップで全て中国製である。価格は銀色FDKと同じ。現在は併売だが、そのうちFDKが無くなるのかもしれない。

 

 

beisia7最後にカインズホームで売られていた、発売元:ベイシアグループ、供給元:FDK株式会社のマンガン電池。こちらは単1から単3までのラインナップ、全てインドネシア製であった。おそらく、以前紹介したローソンストア100バリューラインのマンガン電池と同じものと思われる。価格は全て78円。単3は使用推奨期限切れ間近だったので、68円になっていた。


ダイソーの日本製アルカリ電池のまとめ

日本国内で有名な均一ショップ「ダイソー」。ここにはたくさんの電池が売られている。現在ここで売られている単3、PB品のアルカリ電池は中国製か韓国製、良くてもインドネシア製だが、かつては日本製も売られていた。今回はダイソーで売られていた日本製PB品のアルカリ電池を紹介する。2種類だけだけどね。

1.KEEPMAX
daiso1まず、はじめに紹介するのは「KEEPMAX」というブランドのアルカリ電池。写真下の単4が旧デザインのもの(推奨期限:12-2007)、写真上が新デザイン(最終モデル?)のもの(推奨期限:07-2011)である。

 

 

 

daiso2この電池はよくFDK製と呼ばれるが本当だろうか?という訳で新デザインのKEEPMAXを比較してみた。マイナス側、緑のリングはもちろんのこと、使用推奨期限の欄だけではなく刻印も同じもの、よく見ると比較元の「Fujitsu R SPEC」とマイナスのマークだけがそっくりというか同じですね。なんで、これだけマネしたんでしょうね?

 

2.ダイソーアルカリ乾電池
daiso3次に紹介するのは「ダイソーアルカリ乾電池」。現在でもこれに似たデザインの電池は売られているが、中国製で色合いが異なる。写真の物は青色であるが、他にも赤(ピンク?)色のものも存在。色による性能の差は無いようである。

 

 

 

daiso4これもマイナス側が「◎」になっている特徴的なもの。以前、本ブログで紹介したマクセルのGDシリーズと比較してみると、「◎」だけではなく、使用推奨期限の字体が似ている。従って、これは日立マクセル製と思われる。

 

 

かつてはどの均一ショップでも日本製のアルカリ電池を売っていたものだが、最近は見られなくなっている。100円ショップ「セリア」では日立ブランドのマクセル製造、日本製の単3が売られているが全ての均一ショップで売っているわけではない。日本製ではコストがかかり、100円では売れないのが理由と推測されるが、もう一度どこの均一ショップでも100円の日本製アルカリ電池が見られる日が来るといいですね。


電池種別記号のまとめ

電池には様々な種類がある。それはこのブログを御覧の方もよくご存知だろう。だが、電池をよく見ると「R」だとか「LR」、「CR」などの記号が記されている。これこそが種別を表すための記号である。今回はそれらの記号を一覧をまとめてみた。これを見て電池とより親しんでいただけば幸いである。

記号 参考写真 名称 電圧(V) 解説
R  manganese マンガン乾電池 1.5 一番最初に普及した乾電池。
後述するアルカリ・マンガン乾電池よりも寿命は少ない
が、休ませながら使うと長持ちするという利点を持って
いる。市販されている電池では長持ちする黒(超高性能)
、と黒よりも持たない赤(高性能)が存在する。
LR  alkaline アルカリ・マンガン
乾電池
1.5 通称、アルカリ乾電池。現在の乾電池の主流。
内部抵抗が少なく放電特性に優れる同電池はおよそマン
ガン電池の倍の容量を持っている。一般的には液漏れし
やすい印象がある。だが、現在は液漏れ補償の電池もあ
り、技術は向上している。ボタン型のものも存在し、そ
の様なものはアルカリボタン電池といわれることが多い。
CR  cr_ritium 二酸化マンガンリチウム電池 3 現在のリチウム系一次電池の主流。
このタイプの電池は大電流流すことができるのでカメラ
によく使われた。普通の電池のような円筒形のものも存
在するが、平べったいコイン型の電池も存在する。
BR フッ化黒鉛リチウム電池 3 自己放電が少なく、長寿命のためガスメーターや各
種バックアップ電源として用いられている。こちらもコ
イン型のものが存在する他、夜釣りのウキ用のピン型電
池も存在する。
ER  er_litium 塩化チオニルリチウム電池 3.6 リチウム系一次電池で最も高電圧。
こちらも各種バックアップ用途として用いられる。
FR  fr 硫化鉄リチウム電池 1.5 マンガン電池やアルカリ・マンガン乾電池などと同
じ1.5Vの電圧を持ち、単3や単4サイズ電池が発売されて
いる。普通の乾電池と違い、軽量・耐寒性などの特徴を
持つが価格が高価。
GR 酸化銅リチウム電池 1.55 アルカリボタン電池が後述する酸化銀電池の価格高
騰で誕生した経緯があるが、これも同じような経緯で誕
生したボタン電池。かつて「GR927」という型番のボタン
型電池が売られていたが、現在は生産完了している
SR  sr_silveroxide 酸化銀電池 1.55 放電時の電圧が安定しており、時計などによく使わ
れる。製品のほとんどがボタン電池である。
材料に「銀」が用いられているため、電池の価格が変動
する傾向がある。ボタン電池の中ではおそらく種類が一
番多い。
PR  pr 空気亜鉛電池 1.4 水銀電池の代用品として開発された補聴器用のボタ
ン電池。この電池にはシールが貼られており、これを剥
がしたら最後、負荷を与えなくても放電を続けるので数
百時間で使い切る用途に向いている。
MR  mr_mercury 水銀電池(MR系) 1.35 水銀電池で最も普及したタイプ。酸化銀電池と同じ
放電電圧が安定しており、カメラの露出計など幅広い用
途に使われた。酸化銀電池と比べ安価だったのも普及し
た要因だった。環境破壊の観念から1995年末に生産終了、
現在は発売していない。
NR 水銀電池(NR系) 1.4 上記MR系の水銀電池を改良、正極に二酸化マンガンを
加えて電圧を1.4Vに改良したもので主に補聴器に使われた。
こちらも1995年末に生産終了。
ZR  zr ニッケルマンガン電池
オキシライド乾電池
1.5 アルカリ電池の改良版で正極にオキシ水酸化ニッケル
を追加したもの。高負荷に強く、消費電力が高い機器にお
いて電圧が安定している特性を持つので、デジカメ用電池
として発売された。ただし、消費電力が並な機器ではアル
カリ電池と寿命は変わらなく、用途を選んだのであまり普
及しなかった。この特性を改良したのがパナソニックから
発売されたオキシライド乾電池である。
KR  kr_nicd ニッケルカドミウム電池 1.2 充電式電池の一種。現在主流のニッケル水素電池以前
はこの電池が主流であった。現在は有害なカドミウムが使
われているので生産は縮小傾向である。
HR  hr_nimh ニッケル水素電池 1.2 現在の充電式電池の主流。三洋電機が発売したeneloopもこの電池の一種。

ちなみに「LR」などの末尾“R”はボタン電池を含む円型の電池であることを表す。“F”は角型・平型電池を指し、この違いがわかりやすいのが6Pのアルカリ電池だろう。

alkaline9V上のものは「6LF22」と書いてあるこれはアルカリ(L)の平型電池(F)が入っていることを示しており、LF22という専用の平型電池が6個入っている。下は「6LR61」、LR61という円筒型の電池が6個入っており、単4よりも小さい通称、単6電池(AAAA電池)が入っている。


古いボタン電池パッケージのまとめ

今回のまとめシリーズは趣向を変えて、集めた、というか自然に集まった各社の古いボタン電池のパッケージを掲載してみる。

1.ソニー・エバレディ時代のボタン電池
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 ★ソニーがEnergizerの前身となるユニオンカーバイドと提携していた頃のボタン電池。左のLR44が83-07(1983年7月)、右のLR1120が84-04(1984年4月)製造である。中の電池は盛大に液漏れしている。絶対に中の電池は取り出したくはないw。
 2.湯浅電池のボタン電池
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★乾電池でも存在意義がレアとされる、湯浅電池(現・ジーエス・ユアサコーポレーション)のボタン電池。93-03(1993年3月)製造。年代が新しいからなのか、液漏れは全くなし。開けてみると日本製で「YUASA」刻印有り。自社製だったのか気になるところ。
3.日立コイン型リチウム電池
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 ★年代は新しくなり、97-02(1997年2月)製造の日立コイン型リチウム電池。電池本体およびパッケージ裏には「M.D.B.」と記載があるので日立マクセル製のものと思われる。

と、言うわけでいかがだっただろうか?ボタン電池というのは刻印だけなので、集めがいがないという感じであまり好きではなかった。今回は電池ではなくパッケージを集めることでそれを解消してみた。今後も発掘されたらまたまとめをやってみたいと思う。


萌え電池のまとめ

萌え電池とは“モリモ商事”が発売する西又葵氏デザインのイラスト、いわゆる萌え絵がプリントされたシリーズである。今回は萌え電池をまとめてみた。ちなみにイラストを書いている西又葵氏とはエロゲブランドNavel所属の原画家・イラストレーターで最近は米袋のイラストやペットボトルお茶のイラストなど様々なモノの絵を描いていることで知られる。

moe1これが一番最初に売られた萌え電池。末期には100円ショップでも売られていたことがあるので見たことがある人もいるのではないだろうか。

絵は西又葵氏がこの電池のために描き下ろしたもので、単3がメイド、単4がネコがプリントされたデザインとなっている。台紙の割に電池に書かれているイラストは小さいので痛さはあまり無い。

 

moe2単4を箱買いしてみました。箱にイラストが描いてあるわけでもなく、箱だけ見たら別段、何の電池だかはわからない。10パック(20本)入っている。moe3

開けてみるとこんな感じで電池が入っています。

 

 

これが次に発売された萌え電池でmoe4、西又葵氏が所属するゲームブランドNavelのゲーム「SHUFFLE! Essence+」のイラストを用いたものになった。かつて、コナミが富士電気化学(当時)製造で「ときめきメモリアル」のアルカリ電池を売っていたことがあったが、美少女ゲーム、いわゆるエロゲーがコラボで電池を発売したのはおそらくこれが初だろう。

単3は芙蓉楓というキャラクターがプリントされており、単4は相変わらずネコである。今回はキャラが電池全体にプリントされており、痛さは倍増。電池が見える電池ケースに入れたら目立つこと間違い無しである。前の萌え電池は型番が無かったが今回は単3が「AN-LR6M2」、単4が「AN-LR03C2」と型番が付いている。

moe5 これが自分が見た中で最後の萌え電池。多分、最終世代と思われる。今回もゲーム「SHUFFLE! Essence+」のイラストを用いたもので、単3には八重桜というキャラクターがプリントされている。残念ながらこの世代の単4は入手できなかった。どうせ、ネコでしょ?と思ったあなたは鋭い!検索してみるとそのようですね。型番は単3が「AN-LR6M3」、単4が「AN-LR03C3」である。

 

という訳で、萌え電池のまとめを駆け足で見てきたがいかがだっただろうか?ちなみに電池自体はインドネシア製で100円ショップで4本100円で売られているモリトク(輸入元は丸紅情報システムズ)の単3に似ている。


電池製造者記号のまとめ

最近は見ないものの昔の電池にはJISマークと共に電池製造者の記号がアルファベットで記載されていた。今回はわかっている限りの製造者記号の一覧を作成した。以前、姉妹サイト「充電池博物館」の掲示板に書いていたのだけど、消されたのでここに再掲するものである。

略号 製造者 認定番号
S-K ソニー・エナジー・テック
現・ソニーエナジー・デバイス
284007
FDK
F.D.K
FDKエナジー 鷲津工場 380130
新JIS:JQ0307109
T-U 東芝電池 碓氷川工場
主にアルカリ電池を製造。現在でも東芝の塩化チオニルリチウム電池製造工場
として健在。
386045
T-S 東芝電池 佐久工場
主にマンガン電池を製造。現在も東芝の工場だが2013年閉鎖予定
372007
T-T 東芝電池 高崎工場
現在はFDKトワイセルの本社兼工場。
365290
T.T.K 東洋高砂乾電池 八坂工場 392019
M
MABI
松下電池工業 乾電池事業部
現・パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社
581101
M.D.B 日立マクセル 電池事業部 7987(マンガン電池)
582034
HMA 日立マクセルエナジー
現在は日立マクセルに統合。
新JIS:JQ0505001
S.E.C 三洋エナジー鳥取
現・FDK鳥取略称は旧社名の三洋エクセルに由来
686011
NF Fujian Nanping Nanfu Battery Co., Ltd.
中国の電池メーカー。“EXCELL”ブランドでアルカリ電池を発売している。
上記三洋エナジー鳥取が展開していた同名ブランドとは無関係。
新JIS:JQCN13006

※この一覧は2000年発行のムック、「モバイルワールド(IDGジャパン)」No.4の記事、徹底デンチマーク~第2回:単3形アルカリ乾電池~に掲載されていた表を過去のJISサイトなどを見て筆者が加筆したものである。

JIS記号の例ちなみに、認証番号という見慣れない番号が掲載されていると思うが、これはJISが定めた固有の認定番号である。この認定番号もその製造元固有のものなので、製造元を探る上での指図になるだろう。

例えば、左の写真の電池だと、認定番号“372007”で略号が“T-S”であるので、東芝電池の佐久工場製であることがわかる。


FDKのカタログにない電池のまとめ

富士通ブランドで電池を発売しているFDKはカタログやホームページに掲載されていない、いわゆるレギュラー品というのでないの?パナソニックで言うと“アルカリβ”みたいな感じの電池。それがFDKにはなぜだかいっぱいある。今回はそんなFDKの電池の一部を紹介する。

念の為に書いておくけど本稿ではPB品でなく富士通ブランドもしくはFDKで発売されている電池を取り上げているので注意いただきたい。

1.富士通アルカリ乾電池富士通アルカリ乾電池

その昔100円均一ショップで多く見られた電池。最初は富士通のアルカリ乾電池「7300」の古いデザインのものを使用(確か、最終モデルの2世代前と記憶している)していたが、後に「富士通アルカリ乾電池」に変更、デザインもオリジナルのものを採用した。ちなみにどちらも時期によりインドネシア製と日本製が混在。運任せな電池である。

2.アルカリ乾電池アルカリ乾電池

発売はFDKだが富士通ブランドを冠していないオリンピック電池電池。一時期100円均一ショップでみられた。使用推奨期限から逆算すると2004年ごろの電池かと思われる。ちなみにハイパーマーケットオリンピックで30本パックも売られていた。この時売られていた電池も富士通ブランドは冠さず、FDKブランドで発売していた。自分が確認してきたものに関してはインドネシア製だった。

3.トップラン(TOPRUN)トップラン

これも富士通ブランドは冠していない電池で一部スーパーなどで主に多本パック品として現在でも売られている電池。最初は「TOPRUN」というブランドだったが、現在は「TOPRUN V」という後継ブランドになっている。ちなみにこのTOPRUNというブランド名は元々FDKが富士電気化学時代にナショナル(現・パナソニック)ハイトップに対抗して発売したマンガン電池“ノーベルトップラン乾電池”の名称をアルカリ電池のブランドとして再利用したものである。基本10本パックなど、多本パック販売だが、TOPRUN Vは4本パックがレンタルビデオチェーン「ゲオ」などで流通していた。以前は日本製(写真の4本パックは日本製)だったが、現在売っている10本パックのものはインドネシア製のようである。