月別アーカイブ: 2016年2月

Panasonic アルカリ乾電池 熊本・くまモンバージョン 単3形 LR6(JKM)

LR6(JKM)_1上新電機で見つけた、くまモンバージョンのパナソニックアルカリ電池です。限定販売、在庫限りの文字に惹かれて2パック20本購入しました。購入時の価格は10本パックが税込842円。やはり、パナソニックのアルカリ電池は全体的に高めの印象を受けます。
電池のシュリンクはタイ製ではあるものの、キャラクター電池らしく、電池が正面を向いてパッケージングされており、裏は注意書き・使用推奨期限の表記が揃っています。

LR6(JKM)_2パッケージをバラす。やっぱり、パナソニックのアルカリ電池ですね。“アルカリβ”などと同様に4本パック×22本パック×1で10本が構成されていました。
10本パックの型番は“LR6JKM/10SW”、バーコードのベンダーは“パナソニック(4549077)”となっていました。パッケージにはくまモンだけではなく、バーコードの上には熊本城の絵も描かれています。

LR6(JKM)_3電池の外観。水色をベースとし“Panasonic”ロゴ横にくまモンの顔アップが目立つデザインです。個人的に青系のデザインが好きなので、気に入っています。だからこそ20本買ったんですけどね。電池の型番は“LR6(JKM)”で、上新電機で売られていたことを考えると、上新電機(J)のくまモンバージョン(KM)と思えそうですが、他店舗でも見られたという報告もありますので、この推測はハズレかもしれません。

注意書きはいつもの「パナソニックアルカリ乾電池」と全く同じものでタイ製。サイズはどこにも記載できなかったためか、使用推奨期限表記の横(写真では表記下)に追いやられています。

LR6(JKM)_4プラス・マイナス側。マイナス極はミゾに絶縁用の樹脂を流しこんだパナソニック独特の「紫外線硬化樹脂」を採用しています。使用推奨期限は「06-2020」で、時期的に5年期限の2015年6月製造の電池であると考えられます。
このことから、この電池は“アルカリβ”や最近出回っているシルバーなアルカリ電池(BJシリーズ)と同等のエントリークラスアルカリ電池であると推測されます。

LR6(JKM)_5マイナス極の外装ラベルを剥がしてみた様子。左はパナソニック製のシルバーなアルカリ電池(BJシリーズ)右はくまモンバージョンのアルカリ電池です。
比べてみると、両者とも紫外線硬化樹脂の向こうに4つ穴のガス抜き穴が見えており、同じ製造元であると思われます。

 

 
★関連記事
Panasonic アルカリ乾電池 Alkaline 単3形/単4形 LR6BJ / LR03BJ
→本記事で紹介した電池の相当品と推測されるアルカリ電池を紹介した記事。

くまモン アルカリ乾電池 単3形/単4形
→現在でも一部の100円均一ショップ“キャンドゥ”で見られる、本記事と同様にくまモンがプリントされたアルカリ電池を紹介した記事。こちらは“国際インフォメーションセンター日韓企画”による中国製。


LONLIFE(R) 1.5V Alkaline Battery LR6

lonlife_1今回は“LONLIFE”なるブランドの単3アルカリ電池を紹介します。一瞬、長持ちを意味する“LONGLIFE”と見間違えましたがよく見てみると“LONLIFE”でした。(R)マーク付きなので(登録商標)、こう言うブランドなのでしょう。
デザインはアルカリ電池っぽさを打ち破るがかった紺色ベース。写真では紺色っぽく見えますが、実際の電池はもうちょっと紫が強い印象があります。

 

lonlife_3注意書き部分。注意書きは英語のみ。社名表記は“Lingli Battery Company Limited”となっています。この企業は1990年に設立された中国の電池メーカーのようです。そういうことなので、原産国は“Made in China”で中国製です。
型番表記“LR6 SIZE AA AM3”まではわかりますが、上段記載の“216HD S006P 1604D”は何故か6P形電池の型番です。単3電池なのに006Pの型番が記載されているって何か凄いなw。

lonlife_4プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは無いタイプです。使用推奨期限や製造日などを示す記載は無く、最後までいい加減な電池なのでありました。
ちなみにこの電池は未開封の状態で入手しましたが、シュリンクにバーコードラベルは無かったことから、何かに付属していた電池であると考えられます。


ナショナル写真用乾電池 UM-3F 1.5V

UM-3F_1レトロ風味漂う、“ナショナル”ブランドの写真用乾電池です。この電池は相当数出回っているようで某オークションサイトではよく見られる電池です。
今回紹介する電池のサイズは単3形となっていますが、他のサイズがあったのかどうかは不明です。

 

 

UM-3F_2電池のデザインは写真用の電池を意識させる、フラッシュを模したものになっています。このデザインは“National”ブランドの積層電池“015”など、ナショナルブランドの写真用積層電池で引き続き使われていました。

 

 

UM-3F_3電池の外観。上部には「モーター用」、「ストロボ用」、「フラッシュ用」と用途が記載されています。これらの用途と言えば、現在ではアルカリ電池を思い浮かべると思いますが、これはマンガン電池です。当時はまだアルカリ電池が発売されていない為と考えられますが、モーター駆動やフラッシュ発光用に大電流放電特性が優れた構造になっていたのかもしれませんね。
価格は「¥25.」と記載されており。25円だった模様。

JISマーク表記は「C8501 No.690」となっていますから、松下電池工業(当時)の辻堂工場で製造された電池のようです。

UM-3F_4プラス・マイナス側。外装は紙巻に透明なチューブで覆われたものになっています。プラス極は「」のプラスチックのようなもの?で封口されたものになっており、マイナス極は底板無しの亜鉛缶が直接露出したものになっています。この電池は4本入手しましたが、殆どの個体で液漏れが多発していました。用途通り、過酷に使われて液漏れしたのでしょうね…。
例の如く、ロット番号や製造年月などの記載はありませんでした。


POEAE(R) SUPER HEAVY DUTY BATTERY R03

POEAE_1Huge”や“NINGLI”に続く、いまいち読み方の分からない中国の電池シリーズです。今回は“POEAE”なるブランドの電池で、もはや読み方すらもわかりません。
これは中国に所在する“Dongguan Liliang Electronics Co., Ltd.”というメーカーの電池らしく、中国で“POEAE(立量電池)”というブランドを使い各種電池を発売しているようです。

 

POEAE_2注意書き部分。注意書きは英語のみ。社名表記も無ければ、原産国表記もありません。“MERCURY FREE”の表記があり、水銀は含有していないようですが、WEEEマークの下に“Pb”の表記がありますので鉛は含有しているようです。
電池には“SUPER HEAVY DUTY BATTERY”の記載があるものの、外装はビニール外装でどう見ても黒マンガン相当には見えません。

POEAE_3プラス・マイナス側。マイナス極に底板は無く、電池の亜鉛缶が直接露出しています。構造自体は以前、本ブログで紹介した“Penesamig”のマンガン電池に激似。同じ製造元かも。
電池には“BEST USED DATE CODE(MONTH-YEAR)ON THE BOTTOM”の記載がありますが、どこにもそのような記載はありません。使用推奨期限の記載があるとしながらも、実際に刻印が無い電池も珍しいと思う。その逆はよく見ますが。

POEAE_4この電池、一応未開封で購入したのですが2本のうち1本が既に液漏れしていました。やはりPenesamigの血を引く電池なのかも。


HI LAMINA HI-POWER DRY BATTERY UM-1(H)

UM-1(H)_1今回は東洋高砂乾電池(現・トーカン)の古い単1マンガン電池“HI LAMINA”を紹介します。
派手なオレンジ色のデザインが印象的な電池です。“LAMINA(ラミナ)”というブランドは元々、東洋高砂乾電池の前身である東洋乾電池が用いていたもので、同社は高砂工業と合併し、東洋高砂乾電池になりましたが、引き続き東洋乾電池が用いていたLAMINAブランドを使っていたという経緯があります。

 

UM-1(H)_2電池の側面。特に注意書きの記載はありません。型番は“UM-1(H)”、JISマーク表記は“C8501 Y.D.K.”となっています。
認定番号が無いので会社名は不明ですが、認定番号「364317」の“矢板電器(株)”なのではないかな?と推測。同社は後に東洋高砂乾電池に吸収もしくは合併されたのか、同認定番号は東洋高砂乾電池のものになっています。それだと、三菱電機の電池でY.D.K.表記がよく見られたという点も説明が付くのですが。

型番の下には謎の“40”という数字が見えますが、これは価格でしょう。つまり40円ということではないでしょうか。社名表記は正面に“TOYO TAKASAGO DRY BATTERY CO., LTD.”の記載があり、原産国はもちろん“MADE IN JAPAN”で日本製です。

UM-1(H)_3プラス・マイナス側。プラス極は如何にも昔の電池らしい、金属製のキャップで覆われたものです。マイナス極底板の刻印は「103」となっていました。東洋乾電池と高砂工業が合併したのが、1972年ということを踏まえると、1973年10月製造の電池なのではないかと推測されます。


DORCY(R) MASTERCELL ALKALINE BATTERY D 1.5V

MASTERCELL_1今回は“MASTERCELL”というブランドの単1アルカリ電池を紹介します。この電池を販売している“Dorcy International”はアメリカの懐中電灯(フラッシュライト)メーカーのようで、一瞬この電池は付属品なの?と思いがちですが、自社販売も行っているようです。
しかし、この電池が日本国内で販売されている可能性は極めて少なく、今回紹介する電池は懐中電灯に付属していたものであると推測されます。

MASTERCELL_2注意書き部分。注意書き部分と言ってもブランド名の下に1行程度記載してあるだけで、英語フランス語の2カ国語表記となっています。また、英語の注意書きが表示されている部分は“ALKALINE BATTERY”の表記になっていますが、フランス語の注意書きが表示されている部分は“PILE ALCALINE”とフランス語でアルカリ電池を示す単語が書かれているのがわかります。

 

注意書きは、

WARNING: DO NOT DISPOSE OF IN FIRE.
Battery may explode or leak and cause personal injury.

となっており、要約すると「火の中に投入しないでください。電池が破裂したり、液漏れして怪我の原因になります。」といった所でしょうか。フランス語の注意書きでも同様のことが書かれています。

MASTERCELL_3社名表記は“Dorcy International Inc. Columbus, Ohio 43217”と住所が併記されたものになっています。生産国は“Made in China”で中国製
デザインはシルバーをベースとしたもので、メーカー名である“DORCY”よりもブランド名である“MASTERCELL”の文字の方が目立っているという変わった構成の電池です。

 

MASTERCELL_4プラス・マイナス側。マイナス極の底板は「」となっており、中国の単1アルカリ電池ではかなりありがちなもの。恐らくは使用推奨期限の表記だと思われますが、「2016」の印字があるのみ。かなりアバウトな表記です。初めて見ました。
ちなみにこの電池、アメリカメーカーの電池であるためサイズ表記は“D”となっており、これは単1サイズを表しています。じゃあ、他のサイズは?と思った方はこちらを参照してみてください


ブログ三周年

本日2月3日は“みはりんの電池コレクションブログ”3回目のお誕生日です。昨年は三菱電機の乾電池を始めとしたリニューアルラッシュであった年と感じています。今年もリニューアルを始めとした様々な電池を紹介して行けたらと思っています。

新たなサーバ様に移転してから20万アクセスを達成した本ブログ。相変わらず、多忙で月の更新数は少ないですが、今後共このブログをよろしくお願いします。


MITSUBISHI NEO SUPER VITAL 水銀0使用 R20P(K)

R20P(K)_1今回は三菱電機のちょっと古い、単1マンガン電池を紹介します。現在“三菱電機ホーム機器”が発売するマンガン電池は特にブランド名などは設けられておらず、旧製品であった“MITSUBISHI”ブランドで黒マンガンは“SUPER HEAVY DUTY”、赤マンガンは“HEAVY DUTY”という名が付けられていました。
今回紹介するマンガン電池は黒マンガン“SUPER HEAVY DUTY”の前モデルに当たる“NEO SUPER VITAL”ブランドのものです。

R20P(K)_2注意書き部分。液もれ補償付きのマンガン電池となっています。注意書きの文量は少なめで日本語と英語の2カ国語での表記。JISマークは“C8501 T.T.K. MADE IN JAPAN”となっており、東洋高砂乾電池(現・トーカン)製の日本製となっています。
社名表記は“200px-Mitsubishi_logo三菱電機株式会社”となっており、液もれ補償時の電池送付先は東京都千代田区丸の内の住所になっています。
なお、注意書きの全文は以下の通り。

三菱乾電池 <ネオスーパーバイタル> 単1形

ご注意:●この電池は充電式ではありません。充電すると液もれ、破損のおそれがあります。
●はれつのおそれがあるので(+)(-)を正しく入れてください。
<CAUTION> This battery is not rechargeable. May explode or
leak if charged or if(+)(-) terminals are connected in reverse.

R20P(K)_3プラス・マイナス側。プラス極の絶縁リングは現在でも一般的な「」のものです。マイナス極・底板の刻印は「92-03」となっています。この頃のマンガン電池ではこれがそのまま製造日となっていますから、1992年3月製造の電池であることがわかります。
当時の液もれ補償付きマンガン電池では一般的に単1と単2が3年単3以下は2年であることが多かったようです。この電池も3年補償で1995年3月までが保証期間となります。

R20P(K)_4ちなみに100円均一ショップでは2015年11月製造ロットにおいても、旧“MITSUBISHI”ブランドの“SUPER HEAVY DUTY”が出回っています。
ブランド名が変わったとは言え、同じデザインの電池が20年近く経った今でも継承されているのは凄いと思います。ナショナル(→パナソニック)のネオ黒は現在でも良く槍玉に上がりますが、この三菱もロングセラーデザインなのです。