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Panasonic マンガン乾電池 単1形 R20PRJ (R20PRJ/2SA)

ダイソーで発売されているパナソニックブランドのマンガン電池です。その中で単1は一番長い期間発売されたサイズであり、もうお馴染みの存在と言えるのではないでしょうか。
そんな単1がリニューアルを果たしました。見た目の違いは以前と全く同じなのですが、生産国が“中国製”から“インドネシア製”に変わっていたのです。今回はリニューアルしたパナソニックの単1マンガン電池を紹介して行きたいと思います。


パッケージです。中国製とインドネシア製では型番が異なっており、写真左が中国製の“R20PRJ/2S”で写真右がインドネシア製の“R20PRJ/2SA”となっています。両者とも2本シュリンクパックであることに違いはありません。しかし、両者は違う商品となっているようで“R20PRJ/2S”が「4549077313256」というJANコードなのですが、“R20PRJ/2SA”が「4549980621288」というコードで異なっているのです。パナソニックアルカリ乾電池はリニューアルでもJANコードが違わないのにも関わらず、このマンガン電池のJANコードが違う理由がわかりません…。なぜ??
バーコードの事業者名は両者とも“パナソニック(株)(4549077と4549980)”となっています。

電池の外観です。デザインは同じパナソニックのアルカリ電池である“アルカリβ”を踏襲したものを採用しています。中国製(左)もインドネシア製(右)もデザインは全く同じもの、電池自体の型番は“R20PRJ”とこれまた同じ型番になっています。
注意書きも“イワタUDゴシック”が使用されている同一の文面で、違うのは生産国の表記だけなのでパット見では違う電池であることに気付きにくいかもしれません。


最後にプラス・マイナス側です。左2本が中国製で、右2本がインドネシア製です。プラス極の絶縁リングは両者とも「」です。違うのはマイナス極に刻印されている使用推奨期限の表示で、インドネシア製は数字が細長くなっている字体になっています。これはインドネシアに所在するパナソニックの電池工場“PT. Panasonic Gobel Energy Indonesia”製であると推測されます。
今回購入したインドネシア製の使用推奨期限は「06-2023」となっていて、パナソニックのカタログでは単1の使用推奨期限は“3年”となっていることから、2020年6月製造の電池であると思われます。マンガン電池はアルカリ電池と比べると使用推奨期限が短いので早めに使ってしまうのがおすすめです。

★関連記事
Panasonic マンガン乾電池 単1形 R20PRJ
→当電池がまだ中国製だった頃のものを紹介した記事。当時パナソニックブランドの乾電池がダイソーに登場したことが衝撃だった。
Panasonic マンガン乾電池 単2形 R14PRJ
→現在もダイソーで発売されている当電池の単2を紹介した記事。こちらは当初からインドネシア製だった。
Panasonic マンガン乾電池 単3形 R6PRJ (R6PRJ/4S)
→同じくダイソーで発売されている当電池の単3を紹介した記事。こちらも当初からインドネシア製。単1がインドネシア製になったことにより、このシリーズは全てがインドネシア製となりました。


USB充電式 リチウムイオン電池 RevoEnergy 単3形 / 単4形

今回は長野県松本市に所在する“ヒーローグリーン”より発売されている、1.5Vのリチウムイオン電池を紹介します。
リチウムイオン電池はエネループなどに代表されるニッケル水素電池と比べ、軽量で継ぎ足し充電も可能というメリットを持っていますが、通常の乾電池と同じ1.5Vにするには降圧回路が必要で価格がどうしても高価になってしまう点とその回路の分、中に内蔵する電池の容量が低くなってしまうデメリットもあります。

パッケージ裏。キャッチコピーは以下の通り。
一般的な乾電池として使用可能
最初から最後まで電圧 1.5V 持続
充電中・充電完了表示LED
過充電・過放電防止
使用温度範囲 -20℃~60℃
生産国は“Made in China”で中国製です。

パッケージ裏の注意書きにはありませんが(ホームページには書いてある)、この電池には不適な機器があります。それは“ラジオ”です。冒頭にも書きましたが、この電池にはリチウムイオン電池3V台の電圧から1.5Vへ落とし込む降圧回路を備えています。ラジオがこの回路が発するノイズを拾ってしまい電波障害を引き起こしてしまうのです。試しに筆者が持っているミニラジカセ(アイワTR-5)でアルカリ電池と比較実証してみましたが、AMは全く受信せずFMはノイズ混じりでした…。もちろんカセットはOKなので、知らない人はまさか電池が誤動作を起こしているとは気付きづらいかもしれません。
発売元は“株式会社 ヒーローグリーン”。バーコードの事業者名も“(株)ヒーローグリーン(458032913)”となっていました。ちなみにこの電池を買ったディスカウントストアでは1パック1000円でしたが、2個パック同時購入すると半額になるような売り方がされていて、単3と単4を1パックづつ購入しました。実質1パック500円です。これなら十分安いのでは無いでしょうか。


電池の外観、まずは単3を見ていきます。冒頭書き忘れていましたが“RevoEnergy(レヴォエナジー)”というブランド名が付けられており、なかなかカッコいいネーミングです。電池のデザインはメタリックピンクな色となっていて、充電池でもなかなか見られない珍しい色を採用。プラス極の部分がキャップとなっていてこれを取るとUSB端子が現れます。
公称容量はMin.1000mAh。これは内蔵されているリチウムイオン電池の容量なのでしょうかね…。もし、そうであれば降圧回路を通した放電容量との差異が出てくるはずですから、実際の放電容量も調べてみたい所ではあります。

充電中の様子。充電はUSB端子を使って充電しますが、容量不足に陥ってしまう為か、パソコンを使っての充電は禁止。USB ACアダプタなどを使って充電します。
電池のプラス極キャップは磁石が付いているので、充電中は本体もしくはマイナス極に引っ付けるのが正しい運用方法のようです。充電中はUSB端子側に付いているLEDが点滅完了するとLEDが点灯した状態に変わります。

充電時間は約80分(1時間20分)で、これは使うUSB ACアダプタによっても上下しそうです…。


お次は単4。単4は単3のピンク色とは打って変わってのです。なんか一気にシブくなりましたね…。単4ではUSB端子が装備できなかったのか、MicroUSBによる充電となっています。ケーブルは別売りとなっていますから、持っていない時は別に購入することとなります。
公称容量はMin.400mAh。前述の通り、放電時の容量と比較することは出来ないかもですが、単3も単4もスタンダードタイプのニッケル水素電池との比較ではおおよそ半分の容量となっています。


充電中の様子。単4はケーブル別売りなので購入しますが、2本同時充電を行うために写真のような2叉に分かれたMicroUSBケーブルを使うと便利です。充電中は単3と同じくプラス極のLEDが点滅、完了するとLEDが点灯した状態になります。どうでもいいですが、単3は赤色のLEDですが、単4は緑色のLEDで点灯していました。
注意として写真のような2叉のMicroUSBケーブルを使用している場合でプラス極とマイナス極を近づけると充電が停止する現象が見られました(写真右)。恐らく、充電回路が内部ショートしているものと思われます。ワタシが実証した結果では充電が停止するだけで何も起きませんでしたが、プラス極とマイナス極を近づけるような充電にならないようにしましょう。
充電時間は約1時間です。

ヒーローグリーンのホームページによると、電池本体には過充電・過放電防止機能を備えており、作動しなくても電池本体にも保護機能が備わっているとのことです。
この写真を見ると電池というよりか電解コンデンサのような形をしています。確かに現在、電解コンデンサのような外装のリン酸鉄リチウムイオン電池が登場しているそうです。釘刺し試験もしているということは、本当にリン酸鉄リチウムイオン電池なのかもしれませんね。


【カワシマ】GoldenPower(R) ecototal アルカリボタン電池 LR41

ヤマダ電機で見つけた“GoldenPower”ブランドのアルカリボタン電池「LR41」です。これもまた前回の当ブログで紹介したコメリのLR41と同じく、コロナ禍の影響で緊急発売された電池であると思われます。
そのためか、既に店頭では在庫限りの品として販売されていました。価格は写真の1個パックが税抜150円です。前回のコメリと比べても高いですが、同等品が2個入りで100円で売られているのを考えても高い価格設定です。

パッケージ。表は“GoldenPower”のブランドになっていますが、社名表記は“株式会社カワシマ”となっていて同社が販売元となっているようであります。バーコードの事業者名も“(株)カワシマ(458991930)”でした。栃木県足利市に所在する企業のようですが、ホームページを持っておらず詳細不明。
生産国は“MADE IN CHINA”で中国製。型番は“KAWA-LR41”となっています。型番上はカワシマの製品みたいですね。

最後に電池の外観。電池自体はどこでも見られるGoldenPowerのアルカリボタン電池です。電池記載の型番は“LR41GH”となっており、GoldenPowerのアルカリボタン電池では一番ランクが高いと見られる“Hi-Pro Button”タイプです。電池にはロット番号の印字や刻印はみられませんでした。
これと同じ種類のアルカリボタン電池はダイソーを始め、ローソンストア100など多くの店舗で見られたものです。


【コメリ】アルカリボタン電池 /1.5V LR41 2個パック

コロナ禍の影響は電池業界にも影響を及ぼしました。ただし、普通サイズの電池ではありません。電子体温計で多く使われるアルカリボタン電池“LR41”が電子体温計の需要増加とともに不足する現象が発生したのです。
それに伴って、普段はボタン電池を発売しないようなメーカーがいきなりLR41を発売するような事例も起きました。今回はその中でホームセンター“コメリ”で発売されたLR41の2個パックを紹介します。

パッケージ。ごく普通な2コパックのLR41で、価格は198円でした。100円均一で売られている同電池と比べると高い印象です。昨今の電池としては珍しい生産年月が表示されていて、「05.2020」となっています。使用推奨期限はこの表記から18ヶ月(1年6ヶ月)となるようです。ですから、2022年の1月が使用推奨期限?これぐらい逆算して表示しろって思ってしまったのはワタシだけなのでしょうか…。

社名表記は“株式会社コメリ”。バーコードの事業者名も“(株)コメリ(4920501)”となっていました。生産国は“Made in China”で中国製となっています。バーコードの上には「(271110)」という型番?らしきコードが記載されています。

パッケージ裏には『誤飲対策のためハサミで開封』と書いてあって、切り取り線がありますが、電池工業会準拠の誤飲対策パッケージでも無く、ハサミで切っても開封口が開くわけでもありません。
しかし、パッケージは2重となっていて、単純にパッケージからトレイを切り離しただけでは電池が出てこない構造となっています。なるほど、これは誤飲対策パッケージだ…。


電池の取り出し方がどうもわかりません。前述の通り、ハサミで切っても開封口は開きません。散々悩んだ結果、マイナス極側に付いている穴に精密ドライバーを強引に突っ込んでこじ開けて開封しました。これはどれが正規の開封方法なのでしょう。パッケージに開封法も記載して欲しかったですね。右の写真下は強引にパッケージを開封してみた様子です。

最後に電池の外観です。“0%Hg CELL”の記載があり、パッケージにも『水銀0(ゼロ)使用』とありますので水銀は含有していないようです。
電池にロット番号の印字や刻印は見られません。マイナス極の中心に「◎」のような突起が見られるほか、ガスケットは緑色なものになっています。この構造は西松屋チェーンのPB“Smart Angel”のLR44と似ています。恐らく同じ製造元かな?