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【ニトリ】3/4 ALKALINE BATTERY 新デザイン

今回は知らない間に新デザインとなっていた“ニトリ”のアルカリ電池を紹介します。デザインは以前当ブログでも紹介した前モデルと同じなのですが、白い部分がシルバーになっているのが特徴となっています。
デザインは前モデルのものを引き継いでいるため、相変わらずどこの電池であるかがわかりません。社名表記に“(株)ニトリ”という表記がありますが、極小文字のため一見どこの電池か見分けるのは難しいと言えます。


パッケージ。一般的なシュリンクパックとなっています。前モデルは硬いシュリンクとなっていたようですが、このモデルでは特に硬いと言ったシュリンクではありません。商品名は単3・4本入りが「アルカリカンデンチタン3ガタ NP3/4P」、単4・4本入りが「アルカリカンデンチタン4ガタ NP4/4P」となっていました。バーコードは相変わらずJANコードでは無い、店舗独自コード。追跡が出来ません。
ラインナップは単3と単4の4本パックの他にも、単1と単2の2本パックも存在しているようです。単3と単4の4本パックはいずれも税込99円。100円均一ショップよりは安い価格設定になっています。


電池の外観です。デザインは前モデルの白い部分がシルバーになっているのみで、注意書きや記載内容は全く同じものとなっています。単3はプラス側が「薄緑」、単4は「」に塗り分けられていて、プラス・マイナスの誤挿入を兼ねたサイズ判別のデザインとなっています。
販売元は“(株)ニトリ”。記載されている住所は札幌の本社では無く、東京都北区の東京本部が所在する住所が記載されています。冒頭にもある通り、この電池のニトリ要素はここだけです。
生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。


プラス・マイナス側です。見た目、絶縁リングが付いていないタイプのように見えますが、実は付いていたことが後の外装ラベル剥がし時に判明しています。前モデルと比較してみるとマイナス側に違和感があり、マイナス側の溝が外装ラベルに浮き上がっています
使用推奨期限は単3と単4共に「05-2028」となっていました。パッケージには使用推奨期限の記載などはありませんが、購入時期から5年期限と推測、それぞれ2023年5月製造の電池であると思われます。使用推奨期限の印字は単3と単4で濃さが異なっており、こちらも前モデルとは異なり違和感を感じる点と言えます。

外装ラベルを剥がしてみました。ご覧の通り、緑色の絶縁リングが付いているのがわかります。絶縁リングが外装ラベルで隠されているタイプは初めて見たような気がします。
電池にはレーザー刻印らしきロット番号が見えますが、番号が1列に刻印されているタイプで、単3に限っては文字が斜めっていますw。なお、単3には「B2463326F(文字が斜めなので一部推測)」、単4には「B2504311F」の刻印がありました。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングは薄緑色、切り欠きは無く真円で上下に数字と数字+アルファベットが記載されたタイプです。単3には上「J3」下「31」の、単4には上「27」下「A5」の刻印が見られました。
なお、ガス抜き穴は単3と単4共に一般的な2つ穴タイプとなっています。マイナス極底板の中心には丸印が見られ、これも前モデルには見られなかった特徴になっています。以上のことから、前モデルとは製造元が違う可能性が高そうな感じがします…。

★関連記事
【ニトリ】3/4 ALKALINE BATTERY
→当記事では“前モデル”と名乗っているニトリのアルカリ電池を紹介。記事中でも触れている通り、白い部分がシルバーに変わっているのみで基本的なデザインは同じである。

NITORI ALKALINE BATTERY LR6/LR03
→恐らく初代では無いかと思われるニトリのアルカリ電池を紹介した記事。当ブログ開始直後の記事のため、文量は少なめです。当記事の電池とは異なり、単3と単4ではカラーリングが同じであった。


【ムラテックKDS】NEXcell(R) LOW SELF-DISCHARGE (リチャージャブルバッテリーX4 RB-4N)

今回紹介するのはネクセル(NEXcell)の単3ニッケル水素電池です。ネクセルは台湾の電池メーカーで、日本にも同名で同じロゴを使用している“株式会社ネクセル”があります。同社は当初、台湾ネクセルの日本総代理店として設立された経緯がありますが後に独立。現在は両者別会社となっているようです。
と、言う訳でこれは日本のネクセルではなく、台湾のネクセルが製造しているニッケル水素電池となります(まぎらわしい)。


実はこれ、ムラテックKDSが製造しているレーザー墨出し器用のニッケル水素電池なのです。パッケージはこんな感じで、シュリンクパックの上から注意書きや商品名が記載されたラベルが貼り付けられているだけのものになっています。記載されている輸入販売元は“ムラテックKDS株式会社”、バーコードの事業者名も同じく“ムラテックKDS(株)[4954183]”となっています。
注意書きには『オートラインレーザー以外に使用しない。』とありますが、外観は普通のニッケル水素電池と同様の為、メーカー保証外になると思われるものの普通に使えると思われます。注意書きに書かれている専用充電器も別売されているため、正当に使用することも可能だと思います。ただ、充電器も電池も高価なので普通にエネループ使ったほうが安上がりだと思います💦
やっぱり、電池コレクターは見たこと無い電池を望む生き物なのです…。


注意書きや商品名が記載されたラベルを剥がしてみました。電池の正面がほぼ揃ってシュリンクされています。素晴らしい!
ちなみにシュリンクは硬いビニールでした。


電池の外観。水色青い帯が特徴的なデザインです。公称容量はTyp.2000mAh、電池に『LOW SELF-DISCHARGE』の記載がありますので自然放電抑制機能を備えた、いわゆるエネループタイプのニッケル水素電池であると思われます。パッケージの記載によると繰り返し寿命は500回
生産国は“MADE IN TAIWAN”で台湾製です。この表示は印字となっていて、ロットによっては他国製だったりするのでしょうかね?

よく見てみたら、“NS944LSD”というロット番号らしき印字が外装チューブの向こうに透けて見えました。

 


【ロイヤルパーツ】GP 単3形 マンガン乾電池(MANGAN CELL) R6PU 1.5V 4本

今回は100円均一ショップ“セリア”で見つけたGPブランドのマンガン電池を紹介します。現在、100円均一ショップで唯一の日本製アルカリ電池を発売している“ロイヤルパーツ”が販売元であり、かつては同じくGPブランドのアルカリ電池も発売していたことがありました。
今回入手したマンガン電池4本入りは税込110円でアルカリ電池と変わりません。今や、マンガン電池も使用用途が分かる人向けの特定用途向けの電池になりつつあります。

パッケージの外観。一般的なシュリンクパックの上から商品名やバーコードなどが印刷されたラベルが貼られています。シュリンクは硬めのビニールで若干乳白色になったタイプで、三菱電機ホーム機器が発売しているマンガン電池と同じ包装と感じました。同じ製造元なのかもしれません。
販売元は“ロイヤルパーツ株式会社”。バーコードの事業者名は前身社と見られる“ネオテクノス(株)[456042556]”になっています。

電池の外観。プラス・マイナス側の黒ベースに、上方にグレー色の帯が入っている独特のデザインです。見た目は黒マンガン電池のようですが、型番は“R6PU”となっているので電池自体も黒マンガン相当のグレードであると思われます。
パッケージにはありませんが、電池にのみ“MANGAN CELL”というブランドが記載されています。生産国は“Made in China”で中国製

販売元はパッケージと同じく“ロイヤルパーツ株式会社”となっています。日本製アルカリ電池の方では住所が変更されていましたが、こちらのマンガン電池では既に変更済みです。住所と電話番号が両表記されている電池というのも今となっては珍しいかもしれませんね。


プラス・マイナス側です。プラス極、マイナス極共に「」の絶縁リングを採用。日本メーカーのマンガン電池の場合、プラス極絶縁リングが「」や「」になっている場合が多く、水銀0使用になって当たりからは各社「」色の絶縁リングを採用しているメーカーが多いように感じました。
使用推奨期限は「08-2025」。パッケージに使用推奨期限の表記はありませんが、3年期限の2022年8月製造の電池でしょうか…。マンガン電池はアルカリ電池に比べ、使用推奨期限が短いことが欠点であり、これが原因でマンガン電池を敢えて店頭に置かないという店舗もあるようです。

最後に外装ラベル…ならぬ、外装缶をひん剥いでみました。かつてはアルカリ電池にも採用された金属外装ですが、今やマンガン電池のみのものになっています。高級感があっていいんですけどね。
外装を取ると、マンガン電池では亜鉛缶が現れるのが印象的です。アルカリ電池ではロット番号の印字や刻印が見られるのですが、マンガン電池では無いのが残念と言える所です。

★関連記事
GP Ultra アルカリ乾電池 単3形/単4形 その2
→かつてセリアで販売されていたGPブランドのアルカリ電池を紹介。当電池を発売しているロイヤルパーツの前身社であるネオテクノスが発売を担当していた。現在は日本製アルカリ電池に一本化されている。


【コスモス薬品】StandarDay 国産アルカリ乾電池 単3形/単4形 10本入 LR6(STD)10P / LR03(STD)10P

今回は九州を中心として“ディスカウントドラッグ コスモス”などの屋号でドラッグストアを運営していることで知られる、コスモス薬品が発売するアルカリ電池を紹介します。
この電池の特徴は写真を見ても分かる通り、シンプルな白いデザインでしょう。“アルカリ電池”の表記よりも型番表記と電圧表示の方が、大きくブランドの表記も無い、とにかくシンプルなデザインに割り切ったデザインがとても特徴的なアルカリ電池であります。


パッケージ。単3と単4、各10本パックでの展開です。“StandarDay 国産アルカリ乾電池”と書いてあり、さり気なく日本製をアピールしていますね。“StanderDay(スタンダーデイ)”とはコスモス薬品が展開するプライベートブランドの一つで、基本機能と低価格を両立しつつ、落ち着く配色とシンプルデザインで低価格ながらも上品で洗練したデザインを追求したシリーズなのだそうです。確かにパッケージを見てもシンプルなデザインは感じ取れますね。
キャッチコピーは“液もれブロック”・“長時間ハイパワー”。JIS準拠の使用推奨期限は6年。近年100円均一ショップのアルカリ電池でも7年期限が多い中、6年という期限はとても珍しいですね。よく見ると『※従来品に比べて使用推奨期限が伸びています。』と記載されており、これでも伸びているらしいですね。従来品を見たことが無いのでわからないのですが、5年期限から6年期限に延長したというような感じなのでしょうか…?
供給元は“マクセル株式会社”。コスモス薬品のアルカリ電池は以前からマクセルからの供給だったようですね。バーコードの事業者名も“マクセル(株)[4902580]”となっていました。型番は単3の10本入りが“LR6(STD)10P”、単4の10本入りが“LR03(STD)10P”です。


シュリンクパックを開封してみました。2重シュリンクとなっていて、商品名やバーコードなどが記載された台紙は1回剥いだシュリンクの下に挟んであります。一番上のシュリンクはFDK製のものに似たフニャフニャなシュリンクで、電池自体のシュリンクはマクセル系のアルカリ電池で見られるパリパリのシュリンクって言うのかな?で包装されていました。電池の包装はパナソニック製のように分割されているわけでも無く、10本連続して包装してありました。


電池の外観。冒頭でも触れた通り、シンプルさに割り振った白いデザインが特徴的です。StandarDayのブランド表示は無く、中心に型番表記と公称電圧表示が大きく目立っています。アルカリ乾電池という表示はその下に小さく記されているのみ。普通は逆に『アルカリ乾電池』という表記が大きいことが多いのでなかなか珍しいです。
注意書きは白地のグレー文字で、なおかつ文字の大きさも適正なのでなかなか読みやすいです。バッケージと同じく、社名表記は“供給元:マクセル株式会社”となっています。ここまで見たら、どこのPB電池かわからなそうな雰囲気ですが、プラス側に『[StandarDay]は、コスモス薬品のプライベートブランドです。』の記載があるので、どこのPB品かは分かるようになっています。
型番は単3が“LR6(STD)”で、単4が“LR03(STD)”となっています。意味はSTandarDayという所でしょうか。マクセルOEMのアルカリ電池で型番カッコ書きは大抵供給先を表していることが多い中、ブランド名そのものを指すタイプは初めて見ました。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「07-2028」となっていました。パッケージには『使用推奨期限6年』の記載がありましたから、それぞれ2022年7月製造の電池であると思われます。


外装ラベルを剥がしてみました。外装ラベルは某社の日本製アルカリ電池と同じ、上面ラベル部分と下面ビニールが分離するタイプです。
外装ラベルを剥がしてみると、単3は無印字。単4にのみ製造年月と時刻を表すと見られる「220610 03:27」の印字が見られました。この単3は無印字で単4のみ印字という特徴は、偶然にも最近当ブログで紹介した富士通のハイパワータイプアルカリ電池と同じような感じでした。この時は印字は読めなかったのですが…。しかしながら、印字の字体はよく似ています。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。濃緑色の絶縁リングで、単3と単4共に5ヶ所の突起があり、切り欠きがあるタイプでした。切り欠きを下にした状態で単3には上に「21」の、単4には上に「17」の刻印が見られました。
マイナス極のガス抜き穴は単3と単4共に4つ穴タイプでした。


DAISO ALKALINE new アルカリ乾電池 単6形 AAAA LR8D425 2本入

以前当ブログでFDKがAAAA(単6)アルカリ電池を発売したことを紹介しましたが、FDKがAAAA電池を発売するくらいだから、そろそろダイソーで売り始めてもおかしくないんじゃないだろうか?と思い、本当にダイソーに行ったらAAAA電池が売られているのを発見してしまいましたので紹介します。
価格は2本110円(税込)で、現在店頭で入手できるAAAA電池としては最安でしょう。Energizer製で300円前後、FDK製で398円します。

パッケージ。ダイソーには様々なアルカリ電池のブランドがありますが、AAAA電池一番乗りは“ALKALINE new”ブランドでした。かつては真っ白いデザインでしたが、現在は白ベースに青い帯金色を織り交ぜたデザインとなっています。
商品名は「電池 No.205」。型番は「OTR-22P-10(K002)」となっていました。電池本体の型番はIEC規格通りの“LR8D425”でこれはFDKブランドのAAAA電池とも同じです。

社名表記は“(株)大創産業”となっており、バーコードの事業者名は“アソンHMP日本支社[ 4549892]”となっていました。この企業は韓国ダイソーを大創産業との合弁で運営を行っているアソン産業の関連会社であるようです。注意書きが見れるQRコードは他の“ALKALINE new”電池と同じくNAVERを経由してこちらの画像にリダイレクトされます。URLを見てみると“http://www.hanilmanpower.co.kr/”というサイト下にあるコンテンツですが、このアドレスを単純に踏むとアソンHMPのホームページへリダイレクトされます。この注意書き、かつては単6電池のことは記載されていなかったような気がしますが、こっそりと追加されていますね。

電池の外観。さすがにAAAA電池は小さいので注意書きの領域が多く取られています。FDK製のものと比較してみると注意書きが大きく、好感触。その代わり「ALKALINE new」としてのデザインは切り取ったかの如く小さいものになっています。
発売元は“(株)大創産業”となっているのですが、住所表記と共にかなり小さい💦マイクロ文字なんじゃないかと思える程です。生産国は“MADE IN CHINA”で中国製


プラス・マイナス側です。やっぱり、絶縁リングはありません。AAAA電池は経が小さいのでこのサイズの絶縁リングは難しいのだろうと思います。
使用推奨期限は「02.2027」。パッケージに使用推奨期限の表記は見られませんが、時期的に5年期限の2022年2月製造の電池であると思われます。この推測が正しければ、FDK製のAAAA電池は使用推奨期限2年なのでこちらの方が長く設定されています。


今回も絶縁リングが無いので、外装ラベル剥がしとマイナス極の拡大で最後です。ラベルを剥がすと“DHNJ10 150801”のレーザー刻印らしきロット番号が見られました。よく見られる刻印タイプで、外装ラベルの粘着力も強いので断定は出来ないですが、恐らくはここ製ではないでしょうか。
マイナス極のガス抜き穴はありがちな2つ穴タイプなのですが、マイナス極底板の横側に穴が開いている構造になっているため、正面からは穴は見えませんでした。

★関連記事
DAISO ALKALINE new アルカリ乾電池 単3形/単4形 その2
→当電池と同じ“ALKALINE new”ブランドの単3と単4を紹介した記事。2つの新・旧パッケージを比較しての紹介になっている。今回紹介したAAAA電池とデザイン比較の参考にどうぞ。


【ファイン】Fujitsu HighPower アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6FH(4B)FIN / LR03FH(4B)FIN

今回はロイヤルホームセンターで見つけた富士通ブランドのハイパワータイプアルカリ電池を紹介します。
富士通ハイパワータイプのアルカリ電池は大電流機器から中電流機器まで幅広く使える中堅ミドルクラスのアルカリ電池となっています。2014年に誕生した電池ですが、同時に発売されたプレミアムタイプやロングライフタイプが新しくなっていく中で唯一当時と同じデザインで発売され続けているアルカリ電池です。


パッケージ。単3と単4の4本ブリスターパックです。他にも多本パック品もありました。パッケージデザインが独特なものとなっており、パッケージ上の社名表記は“株式会社ファイン”となっているのです。しかしながら中に入っている電池は富士通ブランドのものになっており、別段特別仕様なものではなく、一般に市販されているハイパワータイプと同じものになっています。
ファインはロイヤルホームセンターの子会社であり、実質ロイヤルホームセンターPB的な位置付けの電池なのではないかと思われます。以前当ブログで紹介したヨドバシカメラ専売のプレミアムタイプのように、市販モデルの色違い的なバージョンはありましたが、パッケージだけオリジナルで中の電池はそのままというのも珍しい、初めて見るパターンです。それにしても大きく“”と書かれたデザインは赤い色のパッケージと合わせよく目立ちますね。
型番は単3の4本シュリンクパックが“LR6FH(4B)FIN”、単4の4本シュリンクパックが“LR03FH(4B)FIN”となっていました。FINはファイン(FINe)の略と言ったところでしょうか。社名表記はファインですがバーコードの事業者名は“FDK(株)[4976680]”となっていました。


電池の外観。FDKが発売している主力アルカリ電池3種類では唯一、金色の部分が少ないデザインが特徴で赤い部分が多いのが目立つアルカリ電池となっています。注意書きも白い文字で大変見やすいですね。このデザインが長年親しまれている理由なのかもしれません。
社名表記はファインではなく普通に“FDK株式会社”となっています。現在、リニューアルや新発売したFDKの電池では住所表記が見られなくなっていますが、これは現在でも住所表記が残されています。これもロングセラー電池の証と言えるでしょう。生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製です。パッケージ上でも『信頼の日本製』を謳っています。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「08-2032」となっていました。パッケージには『10年保存』の記載がありましたから、それぞれ2022年8月製造の電池であると思われます。


外装ラベルを剥がしてみました。外装ラベルはFDKの日本製アルカリ電池でお馴染みの、上面ラベル部分と下面ビニールが分離するタイプです。このタイプのラベルは一回剥がしてしまうと、再度貼ることは不可能です。
外装ラベルを剥がすと、単3は無印字となっていましたが、単4にのみロット番号と思われる印字が見られました。読みにくい印字だったのですが「…0808 13:02」までは読めました。FDK製アルカリ電池独特の製造年月と時刻が印字されているタイプだと思うのですが…。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングは単3と単4では色もタイプも異なっており、単3は濃緑色の絶縁リングで、切り欠きを下に置いた状態で上に「16」の刻印がありました。単4は薄緑色の絶縁リングで、切り欠きは無く真円で5ヶ所の突起があり、そのうち一つに印がありました。その印を上にした状態で上に「26」、下に「7」の刻印があります。
マイナス極のガス抜き穴はFDK製アルカリ電池でお馴染みの4つ穴タイプマイナス極底板がザラザラなのも同じもの特徴です。


FDK アルカリ乾電池 単6形 2個パック LR8D425F(2B)

今回はFDKが富士通ブランドならぬ“FDKブランド”で発売開始した単6のアルカリ電池を紹介します。単6アルカリ電池は別名、AAAA電池とも言われ、かつては細型のペンライトやレーザーポインターに使われるごく少数用途の電池でありましたが、現在ではタブレット端末で用いられるスタイラスペンでの採用が高まっているようであります。
発売開始時期は不明ですが、ヨドバシカメラでは2022年5月頃発売との記載がありました。

FDKのホームページを見ても、この電池発売の告知やニュースリリースなどは見られず、突如製品情報に追加されているような状況です。


パッケージ。ブリスターパックとシュリンクパック、各2本パックでの展開です。ブリスターパックはそこそこの大きさがあるのですが、シュリンクパックの方は電池の大きさもあり大分小さくなっています。陳列しても目立たなそうだし、取られちゃいそうな感じでもありますね。それに単4と一緒に陳列されたらわからなそうな感じもします。
型番はブリスターパックが“LR8D425F(2B)”、ブリスターパックにはバーコードのラベルのみで型番記載は見られませんがFDKホームページによると“LR8D425F(2S)”となるようです。社名表記は“FDK株式会社”となっており、バーコードの事業者名も“FDK(株)[4976680]”となっていました。生産国は“Made in China”となっていて、中国製です。

電池の外観です。後ほど比較しますが、既発売である富士通ブランドの単5形9V型のデザインを踏襲したものとなっています。金色ベースのデザインで左に“FDK”ロゴ右に“単6”の表記になっていてそれぞれ赤と白で塗り分けられています。
社名表記はパッケージ同様の“FDK株式会社”、問い合わせ先はフリーダイヤルのみで住所などは記載されていません。サイズがサイズだけに注意書きの小ささはしょうがないでしょう。

電池記載の型番は“LR8D425”というものになっており、これはIEC規格でAAAA(単6)アルカリ電池を表す型番となっています。またこのタイプの電池が9V形の電池に内蔵されていた経緯から、“AM6”や“LR61”という型番で呼ばれることもあります。


と、言うわけで既発売である富士通ブランドの単5と9Vの電池とパッケージを比較してみました。電池のみ単6と並べて単4とも比較しています。どうでしょ、大きさ的に近いですよね?
パッケージや電池のデザインもほぼ同一のもので、ブランドのみがFDKになっているのが分かると思います。
ところで、FDKブランド付与の基準って何なのかが個人的に気になります。最初FDKブランドはOEM(組み込み向け)の電池に付与されるものだと思っていました…、が、現在では100円均一ショップで売られるリチウムコイン電池アルカリボタン電池にも付けられていますのでそうでは無いようです。では、低価格な電池に付けられるブランドなのでしょうか。しかしこの単6アルカリ電池は低価格帯の電池ではありませんし、100円均一ショップでも富士通のマンガン電池はあります。
結局、何なんでしょうね…。ブランド名周知であればトップランVのような低価格アルカリ電池にもFDKブランドを付けるでしょうし。富士通ブランドを付けると何らかの弊害があるからなのかな?と妄想してしまいます。


プラス・マイナス側です。絶縁リングは無いタイプです。AAAA(単6)電池は経が小さいため、絶縁リングが付いているタイプは少ないのではないでしょうか。使用推奨期限は「03-2024」。パッケージに記載は見られませんが、FDKのホームページによると単6アルカリ電池の使用推奨期限は2年だそうなので、2022年3月製造の電池であると思われます。


今回は絶縁リングが無いタイプなので、外装ラベル剥がしとマイナス極の拡大で最後です。ラベルを剥がしてみるとマイナス極側にレーザー刻印らしき印字で4文字3列のロット番号がありました。これはトップバリュベストプライスヨドバシカメラのアルカリ電池で見られるロット番号と同一のタイプになっています。
ちなみに“上:HD12 中:1637 下:E1H9”の刻印となっていました(拡大写真)。マイナス極のガス抜き穴は2つ穴タイプとなっています。

★関連記事
Fujitsu アルカリ乾電池 9V形 6LR61F(B)
→当電池とデザインとパッケージが似ている、富士通ブランドの9V形アルカリ電池を紹介。パナソニックのOEMと思われるタイ製となっている。

Fujitsu アルカリ乾電池 単5形 LR1F(2B)
→同じく当電池とデザインとパッケージが似ている、富士通ブランドの単5形アルカリ電池を紹介。丁度生産国が変わった直後で、インドネシア製のものと中国製のものを比較。


TOSHIBA キングパワーU 乾電池/S-006P/9V [UZ]6F22

ギザギザ波型デザインが懐かしい東芝のキングパワーUの006P(角形9V)です。この電池のギザギザは上部分が「白」下部分が「に塗り分けられていて、なかなか凝っているデザインになっていますね。
写真では同じような電池に見えますが、左が“東京芝浦電気株式会社”名義、右が“東芝電池株式会社”名義の社名表記となっていて注意書きも微妙に違っています。型番は側面に“[UZ](丸囲い)6F22”の記載があります。


裏面はこんな感じです。『TOSHIBA KING POWER U』と、英語表記になっています。こちらも並べてみると同じように見えますが、下部のJISマーク表記が異なっていて、東京芝浦電気株式会社名義の方は“C8501 R-O-V”、東芝電池株式会社名義の方は“C8501 T-C”の記載となっています。どちらの略号も東芝電池(東芝レイ・オ・バック)東京工場製を示す略号で、東京芝浦電気時代はR-O…から始まる略号(R-O-NやR-O-Tなど)が使われていましたが、東芝電池時代でT-…から始まる略号(T-TやT-Uなど)に変更されました(詳しくは当ブログの「JIS認定番号一覧」を参照)。
ちなみに東芝電池三十年史によると、東芝電池の東京工場で006Pを始めとする積層電池を製造していたのは1982年7月までで、8月に製造ラインを東芝電池高崎工場に移設。これまでに東京工場で生産された積層電池の総数は006Pが2千1百万個その他7百万個であったとのこと。

底面には東京芝浦電気株式会社名義の方は「79-12」、東芝電池株式会社名義の方は「81-10」の印字があり、それぞれ1979年12月と1981年10月製造の電池であると思われます。
東芝電池の旧社名は東芝レイ・オ・バックですが、電池及び電池応用用品の営業・販売は東芝本体が行っていたためか、社名表記は“東京芝浦電気株式会社”となっていました。1981年4月に東芝電池が誕生すると、今まで東芝が行っていた電池及び電池応用用品の営業・販売を東芝電池が一手に担うことになり、社名表記も“東芝電池株式会社”となります。
改めて見てみると、東芝電池株式会社名義の方は1981年10月製造で、東芝電池が誕生した1981年4月以降の製造ですから矛盾が無い表記となっていますね。


こちらは両方とも東芝電池株式会社名義の電池となっていますが、既に紹介の左「81-10」は印字となっていて、右は「82-08」で刻印となっています。1982年8月製造の電池でしょう。

この電池もJISマーク表記は“C8501 T-C”の表記で、東芝電池東京工場を自称しています。しかし、ここで疑問が残ります。この電池が製造された1982年8月は前述通り、東芝電池高崎工場に製造ラインを移設しているはずでは??
右に置いているのは「84-03(1984年3月)」製造のキングパワーU 006P形で、こちらは表示も“C8501 T-T”で正真正銘、東芝電池の高崎工場製を名乗っています。

底面を見てみると、形状や刻印の字体も全く同じものとなっています(写真だと右の84年製は見えにくいかも)。なので、実際は“C8501 T-C”の表記ではあるものの実はT-T製だったりするのかもしれません。製造ライン移設1ヶ月程度ならまだT-C印刷の外装缶も残ってそうですし…。ここは当時の関係者のみぞ知ると言った所なのでしょう。



最後に勢ぞろいです!底面を除く全面から撮っておりますので、舐め回すように御覧くださいw。写真右の電池は前項で比較した1984年3月製造のキングパワーUで、左2つの後継デザインのものであると思われます。ギザギザが落ち着いたデザインになっていますね。
この頃の東芝の乾電池はサイドにまだ、東芝傘マークが残されていて好きであります。東芝ロゴが現行のものになると消え去ってしまうのですが…。

【参考(引用)文献】
東芝電池株式会社
『東芝電池三十年史』1985年3月発行


【日動工業】NICHIDO SUPER POWER ALKALINE (スーパーパワーアルカリ乾電池) 単3形/単4形

今回は電工ドラムや直流溶接機など、主に作業現場用品を発売するメーカーとして知られる、日動工業のアルカリ電池を紹介します。
これはモノタロウで見つけた電池なのですが、何でこのメーカーが電池売ってるんだろう?と疑問に感じる電池がありますね。これもそんな電池の一つだと思います。
カラーリングはプラス極の黒帯から、黄土色のグラデーションでまた黒になっていく変わったデザインになっています。


パッケージ。単3と単4の10本パックの他に、2本パックもあるようですが、私が入手した時点では単4の2本パックは既に生産完了となっていたようで入手できたのは単3のみでした。
パッケージにキャッチコピーなどの記載は無く『スーパーパワーアルカリ乾電池』と『10本パック』という表記が大きく目立っています。10本パックの型番は単3が“LR6(10S) AM3”で、単4が“LR03(10S) AM4”、そして単3の2本パックが“LR6(2S) AM3”となっていました。
パッケージには社名表記は無く、電池本体にあるのみ。バーコードの事業者名は“日動工業(株)[4937305]”となっています。


電池の外観。プラス・マイナスの黒はあるとしても金色ではなく、黄土色のカラーリングをアルカリ電池で使うのはとても珍しいと思います。そういう意味で個性的なデザインの電池ですね。後述しますが、単3と単4は製造時期が離れているせいか黄土色の黄色みが違っています。単3の方が濃い目に見える印象です。
発売元は“日動工業株式会社”。本社住所はもちろんのこと、電話番号に加えFAX番号までも記載してある珍しい電池です。生産国は“MADE IN CHINA”で中国製


ちなみにこの電池、以前は和柄テイストなデザインのアルカリ電池だったようです。モノタロウの商品ページでもこの柄で販売されており、個人的に和柄が好きだったので期待していたのですが、頼んだら黄土色カラー?の電池が届き、いつの間にデザインが変更されていたようでした。JANコードを見る限りでは現デザインのものとコードが全く同じことから、デザイン変更のみで電池の性能は変わっていないと思われます。
黄土色も個性的で中々良いのですが、私的には和柄をグレードアップしたデザインにして欲しかった印象であります。マイナス側はグラデーションになっているものの、プラス側もマイナス側も黒になっているので以前のウリだった左右非対称デザインも失われているような気がします。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3が「12-2025」、単4が「12-2022」となっていました。2021年12月に同時購入した電池ですが、両者かなり使用推奨期限が離れており、単4は単3よりも3年も古い電池でした。これを見ると単4の方が売れてないのかと感じると同時に少なくとも3年前から既にこの黄土色カラー?に変わっていると思われます。単4は今年中に使い切らなきゃアカンのか💦
パッケージに使用推奨期限の記載はありませんが、購入時期から5年期限と推測、単3は2020年12月で単4は2017年12月製造の電池であると思われます。かなり古いですね。単3でも購入日から1年前の製造です。

外装ラベルを剥がしてみました。電池にはロット番号の印字や刻印などは見られません。アルカリ電池ではロット番号の印字や刻印が見られることが多いので、逆にこれも一つの特徴なのでは無いかと思います。
外装ラベルはきれいに剥がせるタイプで、電池本体にノリ(接着剤)が残ることもありませんでした。全てのアルカリ電池がここまでキレイに剥がれると良いですね。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。「薄い緑」の絶縁リングで、切り欠きを下に置いた状態上に数字が刻印されているタイプとなっていました。単3には上「27」の、単4には上「33」の刻印がありました。
マイナス極のガス抜き穴は単3と単4両者とも一般的な2つ穴タイプとなっています。しかし、上記の写真では単3は正面から2つ穴が見えると思いますが、単4では見えません。それはマイナス極突起部分の横側に穴が空いているからで正面から見えない為です。


【兼松】「使用済」チェックボックスつき アルカリ乾電池 単3形/単4形 7年保存可能

今回はとあるドラッグストアで発見した兼松のアルカリ電池を紹介します。兼松と言えば“MEMOREX”ブランドのアルカリ電池でお馴染みですが、これは特にブランド名もなく、白ベースのシンプルなアルカリ電池となっています。
デザインは当ブログで紹介した3COINSのアルカリ電池に酷似、3COINSの方はシンプルではあるものの、マイナス極側にあるサイズの数字が記載される特徴はよく似ています。兼松の方がゴチャゴチャしている印象がありますね。


パッケージ。多本パックのみの展開のようで、私が入手したのは単3と単4の10本パックです。キャッチコピーは“「使用済」チェックボックスつき”という機能面に関するもののみで、性能に関するものはありません。“7年保存可能”ということで使用推奨期限は7年のようです。
社名表記はパッケージには無く、電池本体にあるのみです。バーコードの事業者名は“兼松(株)[4959058]”となっていました。シュリンクパックは1重の至って普通なタイプ。厚めのビニールになっているのが特徴です。


電池の外観。白ベースのシンプルなデザイン。冒頭で3COINSのアルカリ電池に似ていると書きましたが、一つこの電池ならではの機能があります。それがパッケージにもあった“使用済”のチェックボックスであり、使用後油性ペンでチェックを入れることで未使用の電池と見分けられる仕掛けとなっています。他の電池では使用開始年月が記載できるものもあり、各社面白い所であります。
発売元は“兼松(株)”となっており、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「05-2029」となっていました。パッケージには『7年保存可能』の記載がありましたから、それぞれ2022年5月製造の電池であると思われます。

外装ラベルを剥がしてみました。単3には“C32808 201720”の、単4には“N72500 200630”のレーザー刻印らしきロット番号が見られました。
この電池は外装ラベルの粘着力が強靭で、電池の外装缶に残留してしまうのが特徴です。写真の電池では番号を読み取るために外装缶に残ってしまったノリを剥がした跡が残ってしまっています。この辺りも各社様々で面白いです。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。「濃い赤」の絶縁リングで、切り欠きを下に置いた状態左にアルファベット上に数字が刻印されているタイプとなっていました。単3には上「18」左「Z」の、単4には上「26」左「I」の刻印がありました。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。