月別アーカイブ: 2014年12月

電池の小ネタを集めてみたII

2014年最後の更新となるであろう今回は適当な電池関係の小ネタで締めたいと思います。

●“充電式EVOLTA”ワンピースバージョンの「ルフィ/ジョイフルバージョン」を入手
evoltaonepiece_12011年に発売された3代目“充電式EVOLTA”のバリエーションモデルであるワンピースバージョンですが、以前本ブログでも書いた通り「ルフィ/ジョイフルバージョン」のみが未所持でした。
コミケ帰りに寄ってきた錦糸町にある西友系列の大型店“LIVIN(リヴィン)”にて300円で投げ売りされているルフィ/ジョイフルバージョンを発見、遂に全種類揃えることができました。

 

evoltaonepiece_2これが全4種類のラインナップです。左から、
HHR-3MCA…ルフィ/シリアスバージョン
HHR-3MCB…ルフィ/ジョイフルバージョン
HHR-3MCC…チョッパー/シリアスバージョン
HHR-3MCD…チョッパー/ジョイフルバージョン
ここまで揃えるのが長かった…。

 

●ローソンストア100で売られている東芝のアルカリ電池も遂に…?
LR03(E)_1ローソンストア100”で売られているのツートンカラーなデザインが特徴的の東芝のアルカリ電池ですが…。

 

 

 

 

LR03(E)_2こちらも2014年9月製造ロット(使用推奨期限:09-2019)で旧社名である“東芝ホームアプライアンス株式会社”の表記から“東芝ライフスタイル株式会社”の表記に変わっていました(写真・真中2本)。

 

 

LR03(E)_3相変わらずマイナス極の絶縁リングは「」であり、インドネシア製なのでFDKのインドネシア現地法人である“PT FDK INDONESIA”製なのは変わらないようです。

 

 

LR03(E)_4しかし、東芝主力のアルカリ電池であるインパルスでは2014年11月製造ロット(使用推奨期限:11-2024)でもパッケージ・電池本体ともに“東芝ホームアプライアンス株式会社”表記であり、何か作為的なものを感じますが…。

 

 

 
本年中は“みはりんの電池コレクションブログ”をご覧いただき、ありがとうございました。2014年はサイト移転など様々な出来事がありましたが何とか乗り切ることができました。2015年で2年目に入る本ブログ、来年も様々な電池を取り上げていきたいと考えていますので、よろしくお願いします。


MITSUBISHI ELECTRIC アルカリ乾電池 ALKALINE 単3形/単4形 LR6(DK)/LR03(DK)

LR6(DK)_1ディスカウントストア“ドン・キホーテ”で見つけた、新顔である“三菱電機ホーム機器”のアルカリ電池です。
この電池の特徴は三菱電機が2014年4月より使っている、スリーダイヤマーク+“MITSUBISHI ELECTRIC”の新ロゴになっている点であり、ボタン電池などのパッケージ上での変更はありましたが、乾電池自体に新ロゴを使ったのはこの電池が初なのではないでしょうか。

LR6(DK)_2これがパッケージです。ラインナップは単3・単4、各10本パックのみ。ドン・キホーテでは単品で買うと税抜380円ですが、組み合わせ自由で2個パック買うと税抜570円になり、190円安くなる価格設定になっていました。
バーコードのベンダーは三菱電機(4902901)。単3・10本パックの型番はLR6DK/10S(形名コード:49J541)、単4・10本パックがLR03DK/10S(形名コード:49J747)となっていました。

なお、店頭では以前も本ブログで紹介したことのある、三菱のアルカリ電池“LR6(N)/LR03(N)”と混在で売られていましたので、この電池は同電池の後継に当たるモデルなのではと思われます。

LR6(DK)_3電池の外観。を基調にで挟まれた様なデザインであり、他の三菱のアルカリ電池と比べると、ちょっと安っぽさを感じさせるデザインであるような気がします。
社名表記は“三菱電機ホーム機器株式会社”。生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。型番は「LR6(DK)/LR03(DK)」となっていて、型番のDKはドン・キホーテ(DonKi)の略っぽく、ドン・キホーテの専売なのかもしれません。

LR6(DK)_4プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは無いタイプですが、その代わりに外装ラベルがマイナス極の突起ギリギリまで貼られており、外装ラベルが絶縁リングの代わりになっています。
使用推奨期限はどちらとも「11-2019」。パッケージには使用推奨期限5年と記載がありましたから、2014年11月に製造された電池であり、製造後一ヶ月程の新鮮な電池でした。

 

LR6(DK)_5マイナス極の皮膜を剥がしてみたところです。単3・単4共に絶縁リングは無く、ガス抜き穴が2つ穴タイプとなっていました。

 

 

 

LR6(DK)_6ラベルを剥がしてみると、100円均一ショップなどで出回っている三菱のアルカリ電池である“LR6(R)”と同様に8ケタのロット番号らしき印字がありました。
ただし、“LR6(R)”はマイナス極にガス抜き穴が見られない構造(正確にはマイナス極の溝に樹脂が流しこんである)であり、製造元は別という見方ができそうですが…。


Conbis ALKALINE アルカリ乾電池 単3形

conbis_1ディスカウントストア“ドン・キホーテ”で以前売られていたアルカリ電池です。
これは以前ドン・キホーテが展開していた家電とインテリア、家庭雑貨のPBブランドである『bis(ビス)シリーズ』の1つであり、それを示すロゴが電池下部に記載してあります。
現在、同ブランドは廃止されており、もう1つのPBブランドであった“情熱価格”に統合されています。

 

conbis_2パッケージのかけら。バーコードのベンダーはオーム電機(4971275)になっており、オーム電機のOEMであろうことが推測されます。
なお、ドン・キホーテのアルカリ電池はこの電池の後継である“情熱価格”と“MEGAVOLT”の初期版までがオーム電機名義でありましたが、現在発売されている“MEGAVOLT”ではドン・キホーテ名義になっていることから、オーム電機OEMから脱したと推測されます。

conbis_3注意書き部分。パッケージ上、バーコードのベンダーで明らかになっていましたが、発売元は“株式会社オーム電機”となっています。
元々“bis(ビス)シリーズ”自体がデザイン家電的な方向性を目指していたせいか、全面白ベースで黄緑の文字に一貫して統一されているアルカリ電池らしさがあまり感じられないデザインが特徴的です。

conbis_4プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングが「」となっており、オーム電機が発売している「V-アルカリ乾電池」と比較してみると、絶縁リングの特徴、位置は違いますが、使用推奨期限の印字もよく似ています。
使用推奨期限は「12-2013」で、2年期限と推測すると、2011年12月製造の電池であると推測されます。

 

conbis_5マイナス極の皮膜を剥いでみたところです。左が“V-アルカリ乾電池”右が“Conbis”です。Conbisの方が絶縁リングの色が薄いように見えますが、両者ともマイナス極のガス抜き穴は2つ穴タイプで穴の形状も似ているので、両者の製造元は同じかな??
ちなみにこの電池の一部のロットで使用推奨期限を待たずしての液漏れがあるものがある様です。本記事で取り上げたものは液漏れは確認できませんでしたが要注意ということで。

★関連記事
情熱価格 アルカリ乾電池 単3形 LR6
→本記事紹介のアルカリ電池の後継モデルに当たる“情熱価格”ブランドのアルカリ電池を紹介した記事。デザイン重視を廃し、一気にアルカリ電池っぽいデザインになってしまったのが特徴。

アルカリ乾電池 MEGAVOLT(R)(メガボルト) 単3形/単4形
→更に後継で現行モデルに当たるドン・キホーテPBのアルカリ電池を紹介した記事。本記事でも書いていますが、かつてはオーム電機名義で発売されていましたが、現在のものはドン・キホーテ名義となっています。


C&V ALKALINE 単3形/単4形 アルカリ乾電池

LR6G_1家電量販店“コジマ”で専売されているオーム電機“C&V”ブランドのアルカリ電池です。コジマで売られているアルカリ電池としては一番安い電池であり、単3・単4の4本パックは税抜90円で売られています。

 

 

 

LR6G_2パッケージ裏のバーコードラベル。型番は単3・4本パックが“LR6G/4S/C&V”、単4・4本パックが“LR03G/4S/C&V”となっています。この単3・単4の4本パック以外にも、単1と単2の1本パックも売られており、このラインナップからもこの電池がエントリーモデル的な位置付けであることがわかります。
バーコードのベンダーはオーム電機(4971275)となっていました。

 

LR6G_3電池の外観。デザインはアルカリ電池を象徴とするをベースに紫色を配したものとなっています。
電池記載の発売元は“株式会社オーム電機”となっていて、注意書きも他社オーム電機OEMのものと変わらない文面になっています。生産国は“MADE IN CHINA”で中国製

 

LR6G_4なお、この“C&V”ブランドのアルカリ電池は以前も売られており、以前の物は写真のようなデザインでした。
旧デザイン時代は単3・4本パックが60円という破格値で売られていましたが、オーム電機OEM時代のトライアルカンパニーPBアルカリ電池同様、あまり電池持ちはよろしくなかった記憶があります。
よく見てみると旧C&Vの方が現行C&Vに比べ、電池の背が若干低く見える。やはり旧バージョンはコストダウンモデルだったのでしょうか?

 

LR6G_5プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」で、使用推奨期限の印字を含め、やはりオーム電機“V-アルカリ乾電池”の特徴によく似ています。
使用推奨期限は単3が「01-2019」、単4が「08-2018」となっていました。パッケージには“使用推奨期限5年”と記載されていましたから、それぞれ、2014年1月製造と2013年8月製造の電池であると思われます。

LR6G_6マイナス側の皮膜を剥いで見ると両者は絶縁リング、ガス抜き穴、共に一致するので両者とも同じ製造元でしょう。
ちなみに左がC&V右がV-アルカリ乾電池です。


SOLAR GARDEN LIGHT

solargardenlight_2本日のオマケ記事です。以前、本ブログで100円のソーラーガーデンライトを紹介したことがありますが、今度はその記事で紹介したものよりも小さいタイプが在庫処分100円で売られていましたので、今回も例の如く、分解前提で購入してみました。
このソーラーガーデンライトは星形とハート形の2種類がありましたが、一番無難な星形を選びました。まぁ、ぱっと見は魔法のステッキに見えなくは無いですねw。

 

solargardenlight_1真上から見た様子。ライトとユニット部分は一体になっており、取り外すことができません。ユニット上部にはソーラーバッテリーがあり、明るさセンサーと内蔵充電池の充電を兼ねています。

 

 

solargardenlight_3早速中身を開けてみました。1枚基板で極めてシンプル。基板上にはICの類は載っておらず、上に見える4つ足のトランジスタのようなICで制御を行っているようです。
店頭でユニットの小ささを見た時にさすがに規格物の電池は入っていないだろうと思っていましたが、その通りボタン形のニッケル水素電池が1個入っているのみでした。

 

solargardenlight_4ピンぼけですが、電池の拡大です。種類はニッケル水素電池で“1.2V 40mAh”の40Hという型番のボタン形。充電時間は4mAで14時間充電であることが記載されています。
ちなみにこの電池は本ブログ管理人のホームページ内で紹介したUSB充電型のLEDライトに内蔵されていた電池と同じもので、こちらではこのボタン電池が3個直列になっているタイプでした。

 

solargardenlight_5電池もボタン形であり、部品取りもできないので結局は普通に使うことにしました。写真左に見えるのは以前紹介した100円のガーデンライトですが、紹介から1年以上経った今でも光り続けています。中の充電池もそのままで意外にVOLCANO NZって凄いかも。
写真右に見えるのは今回買ったソーラーガーデンライトですが、以前の物よりも明るいですね。あのボタン形ニッケル水素電池がどこまで持つか疑問ではありますが。

★関連記事
100円ガーデンライト
→本記事でも触れた100円均一ショップで入手した100円のソーラーガーデンライトを紹介した記事。デフォルトのニッケル水素電池を取り外して、同じく100円均一ショップで売られているニッケル水素電池“VOLCANO NZ”に入れ替えています。


maxell Voltage Clair(ボルテージクレール) アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6(T)CL/LR03(T)CL

LR6(T)CL_1知らない間にリニューアルしていた、“日立マクセル”のカラーアルカリ電池「ボルテージクレール」です。
前世代モデルはピンク一色だったデザインなのに対し、2世代目に当たる今回のモデルではピンクのストライプ柄のデザインとなり、パッケージもストライプ柄でのデザインになっていて、全体的にデザインが刷新されているのが特徴であります。

 

LR6(T)CL_2パッケージ裏。パッケージ上の推奨期限表示はパッケージ自体に印字してある事例も多いですが、マクセルのアルカリ電池(自社製である単3・単4のみ)では電池記載の使用推奨期限表記がパッケージ上から直接見えるようになっています。
前世代モデルでは単3・単4ともに8本入りパックが存在していましたが、2世代目では各4本パックのみのラインナップとなりました。なお、バーコードのベンダーは日立マクセル(4902580)

LR6(T)CL_3電池の外観。電池の表は冒頭にも触れた通り、ピンクのストライプ柄、注意書き部分は金のデザインとなっていて、全身ピンクだった前世代に比べると、女性のみではなく男性でも使えるデザインになったのではないでしょうか。
ちなみにマクセルの商品紹介ページでこの電池のデザインを『アルカリ乾電池を象徴とするゴールドを基調としながら、女性に人気なピンクゴールドと宝石のように輝くドットのエッセンスをプラスした、大人かわいいデザイン』と記載されています。

LR6(T)CL_4前世代モデルとの比較。前世代モデルではボルテージのデザインを踏襲しつつのピンクデザインでしたが、2世代目モデルではそれを一切廃してデザイン重視の柄となっています。
なお、前世代モデルではJISマーク表記がありましたが、2世代目モデルではJISマーク表記がありません。

 

LR6(T)CL_5次にパッケージの比較。ブリスターパックの形状そのものは同じですが、全くデザインが異なっています。

 

 

 

LR6(T)CL_6プラス・マイナス側。単3マイナス極の底板は「」となっており、日本製なのでマクセル自社製であると思われ、単4に関しても同様だと思われます。
使用推奨期限は単3・単4共に「09-2019」。ボルテージでは10年期限となっていますが、前世代モデル同様、ボルテージクレールは5年期限となっており、それぞれ2014年9月製造であると思われます。

 

LR6(T)CL_7改めて、電池の外観です。この写真を見る限りではパッと見、これが電池であると思えないのではないでしょうか。
“maxell”のロゴもストライプ柄の間に小さくあるのみで控えめです。電池といえばメーカーやブランド名のアピールが勝負だと思うのですが、それすらも廃してデザイン重視に徹している。このデザインの採用は相当な大英断だったのではないでしょうか?

 

★関連記事
maxell ボルテージクレール LR6(T)PK
→前世代モデルであるボルテージクレールの単3を取り上げた記事。大まかな比較は本記事で行っていますが、前世代モデルの詳細はこちらへ。


SANYO ネオ・アルカリ ALKALINE BATTERY 単3形 LR6(A)

LR6(A)_1かつて三洋電機が発売していたアルカリ電池である“ネオ・アルカリ”の単3です。この電池が三洋電機でブランド名が冠されたアルカリ電池としては最後のモデルとなり、後継モデルは“Bシリーズ”というカタログだけでの表記となり、電池本体には“SANYO アルカリ乾電池”と書かれているだけでブランド名が記載されていない電池となりました。
アルカリ電池としてはベーシックな金ベースのデザインで表のデザインのカラフルさで目を惹かせているように見えますね。

LR6(A)_2注意書き部分。社名表記は“三洋電機株式会社”で型番は“LR6(A)”となっています。後継モデルは“LR6(B)”となり、この型番から「Bシリーズ」の名が付けられています。
生産国は“MADE IN INDIA”で電池の製造国としては珍しいインド製です。他にもロットによってはインドネシア製のものも存在しているようです。

 

LR6(A)_3プラス側。使用推奨期限はこのプラス側に記載されており、「06-2003 DF2」と期限表示に加え、3ケタのロット記号が併記されている表記となっています。
ちなみに製造日は2年期限と推測すると、2001年6月製造の電池であると思われます。

 

LR6(A)_4マイナス側。マイナス極には絶縁リングが無いタイプで、ガス抜き穴は4つ穴タイプという珍しいものになっていました。
これと同じ特徴を持った電池としては同一の製造元であると思われる、以前発売されていたイオン・トップバリュのアルカリ電池がありました。こちらも本記事で取り上げた電池と同じくインド製となっていました。

 

LR6(A)_52000年秋冬号“サンヨー商品カタログ”より。電池は単1から単5、6P形までフルラインナップで用意されており、かつての三洋アルカリ電池の主力製品でした。

 

 

 

 

 

★関連記事
TOPVALU アルカリ乾電池 LR6(AE)
→以前イオン系列のお店で売られていたトップバリュのアルカリ電池。本記事で取り上げた三洋電機のアルカリ電池と同じくインド製となっていて、なおかつS.E.C.の表記もあることから同じく三洋製であると思われます。同社インド製の考察はこちらに詳しく記載しています。


情熱価格 アルカリ乾電池 単3形 LR6

LR64SDQ_1ディスカウントストア“ドン・キホーテ”で売られていた、同社“情熱価格”ブランドのアルカリ電池です。これは本ブログでも紹介したことのある、現行の“MEGAVOLT(メガボルト)”の前世代に当たるアルカリ電池となります。

 

 

 

LR64SDQ_2パッケージのかけら。型番は“LR6/4S/DQ”、品番は「07-6370」と記載されています。品番は『2ケタ-4ケタ』のオーム電機コード(?)であり、オーム電機のOEMであろうことがわかります。
また、使用推奨期限は5年であることも記載されています。

 

 

LR64SDQ_3注意書き部分。発売元はパッケージでも明らかになっていましたが、“株式会社オーム電機”となっています。生産国は“Made in China”で中国製です。ちなみに今の“MEGAVOLT”では初期版はこの電池と同じくオーム電機名義でしたが、現行の後期版はドン・キホーテ名義となっており、オーム電機OEMから脱したと思われます。
デザインは金と白のツートンカラーな珍しいデザイン。メリハリが付いていて、大変良いデザインなのではないかと思います。

LR64SDQ_4プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」となっており、オーム電機が発売している“V-アルカリ乾電池”と比較してみると絶縁リングも使用推奨期限の印字もよく似ています。
使用推奨期限は「05-2016」。パッケージには5年期限と記載してありましたから、2011年5月製造の電池であると思われます。

 

LR64SDQ_5マイナス極の皮膜を剥いてみました。左が“V-アルカリ乾電池”右が“情熱価格”です。
両者とも絶縁リングの色は濃い緑色で、ガス抜き穴も2つ穴タイプで穴の形状もよく似ていますから、両者は同じ製造元なのではないでしょうか。

 

★関連記事
アルカリ乾電池 MEGAVOLT(R)(メガボルト) 単3形/単4形
→現行のドン・キホーテPBのアルカリ電池を紹介した記事。本記事でも書いていますが、かつてはオーム電機名義で発売されていましたが、現在のものはドン・キホーテ名義となっています。


maxell リチウム電池 CR-V3

maxellcr-v3_1日立マクセルが“maxell”ブランドで発売していたデジカメ用のリチウム電池である“CR-V3”です。『していた』という過去形なのは、この電池既にマクセルのホームページ上では削除されており、現在は発売終了となっているためです。従ってこの写真の電池は売れ残りということになります。
パッケージの形状は同じく以前発売していた三洋電機のものにそっくりで、もしかしたら、三洋電機のOEMだったのかもしれません。

 

maxellcr-v3_2パッケージ裏。型番は“CR-V3.1BP”となっており、バーコードのベンダーは日立マクセル(4902580)となっていました。使用推奨期限は「09-2017」となっており、リチウム電池は5年期限ですから、2012年9月製造の電池であると思われます。

 

 

maxellcr-v3_3電池の外観。CR-V3は各社より発売されていましたが、このマクセルのものがメタリックグリーン仕様で最も派手なデザインのような気がします。
このCR-V3は単3電池2本を纏めた様な構造になっていて、そのまま単3・2本を使うデジカメに使われていました。リチウム電池はアルカリ電池に比べ、高容量で耐寒性にも優れることから、アルカリ電池の上位に位置づけられる電池として発売されていました。

maxellcr-v3_4電池の裏側。注意書きは電池の側面のみに記載してあり、裏側には「MDA」という謎のロット記号が記載されています。
この面を見ると電池が2つ並べたような構造になっていて、恐らくではありますが、単3形のリチウム電池が並列に2本接続されていると考えられます。

 

maxellcr-v3_5このCR-V3は2001年に三洋電機ソフトエナジーカンパニー(当時)が開発した電池と言われ(※)、最盛期にはパナソニックオリンパスイメージング富士フイルム三洋電機日立マクセルなどが発売していましたが、現在はパナソニックのみが発売している状態となっています。
かつて、様々なバリエーションの特殊電池を発売していたことで知られるFDK(Fujitsuブランド)が参入していなかったのが面白いですね。

 

maxellcr-v3_6今回、この電池に興味を持ったキッカケというのは、以前東芝が発売していたデジタルカメラ“sora PDR-T15をハードオフのジャンクで100円で入手したからです。

 

 

maxellcr-v3_7このデジカメは単3・2本仕様なのですが、CR-V3も上位互換で使えるようになっています。今年はこのデジカメを持って冬コミに行こうかと思っています。その後、姉妹ブログにてレポートも考えていますので乞うご期待ということで(あくまでも予定ですが)。

 

 


【参考文献】
一般社団法人電池工業会
月刊機関紙「でんち」 平成13年9月1日号
“新製品ニュース”
電池工業会, 2001年9月, p6

→当該記事“二酸化マンガンリチウム電池「CR-V3」を発売 デジカメ用途で業界最高容量を達成”において、『三洋電機(株)ソフトエナジーカンパニーは、デジタルカメラ等の高出力用途に最適な新形状の二酸化マンガンリチウム電池「CR-V3」を開発しました。』とあります。

TRUSCO(R) Alkaline Battery 3 TLR6G-4S

TLR6G-P4S_1工場で使われる機械や工具の卸売りを行う企業である“トラスコ中山”によるオリジナルブランド“TRUSCO”のアルカリ電池です。社名にもなっているトラスコとは「TRUST(信頼)」+「COMPANY(企業)」を組み合わせ、信頼を生む企業の造語となっているそうです。
デザインは現在のアルカリ電池の主流となったと言えるシルバーベースで、白い四角形が交互に組み合わされたデザインは見た目的にも良い印象を受けます。

TLR6G-P4S_2パッケージ裏のバーコードラベル。品名は「アルカリ乾電池 単3 4個入」、型番は“TLR6G-P4S”となっています。バーコードの先頭7ケタは4989999で独自バーコードのようですが、これはれっきとしたトラスコ中山のベンダーコードだったりします。
包装は毎度おなじみの軟質系フニャフニャシュリンクであり、これだけでもFDKエナジーの日本製であることがわかってしまいます。

 

TLR6G-P4S_3電池の外観。総販売元は“トラスコ中山株式会社”で製造元は“FDK株式会社”。生産国は電池表の“TRUSCO”ロゴの上に書いてあり、“MADE IN JAPAN”で日本製となっています。
品番は“TLR6G-P4S”とシュリンク記載の型番と同様です。普通のものではシュリンク記載の型番と電池本体の型番は別であることが多いですが、TRUSCOブランドの単3アルカリ電池は4本シュリンクパックのみしか存在しないためなのか、共通になっているようです。

TLR6G-P4S_4形名表示部分はFDKのアルカリ電池のデザインをそのまま流用しており、並べてみるとそっくりです。
JISマーク表記もあり、認定番号からFDKエナジー鷲津工場製と見られます。と、書かなくてもシュリンクパックからバレバレだったりしますが。

 

TLR6G-P4S_5プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」であり、FDK製造のアルカリ電池ではお馴染みのものです。
使用推奨期限は「10-2017」。トラスコ中山の製品紹介ページでは推奨期限は5年と記載してあり、2012年10月製造の電池であると思われます。
メーカー希望小売価格は4本・300円で安めの部類であるので、5年の推奨期限も含め、エントリーモデルなのかもしれません。