月別アーカイブ: 2016年4月

Alkaline Battery アルカリ乾電池 単1形/単2形 LR20(2S)AT / LR14(2S)AT

LR20(2S)AT_1以前、当ブログで主に日用品を扱う商社である“株式会社あらた”が販売し、FDKが製造するアルカリ電池を紹介しました。こちらの記事で単3および単4の10本パックを紹介しましたが、今回単1と単2の2本パックを別の店舗で発見しましたので紹介します。
デザインは単3と単4同様に白をベースとした赤色の文字が特徴。マイナス側には電池のサイズ分の線(単1は1本単2は2本)が書かれているのも同様です。

LR20(2S)AT_2パッケージ裏のバーコードラベル。型番は単1・2本パックが“LR20(2S)AT”で、単2・2本パックが“LR14(2S)AT”となっており、バーコードのベンダーは“あらた(456030985)”となっていました。
ちなみにシュリンクは例の軟質系フニャフニャシュリンク。これで生産国と製造工場はわかっちゃいましたね。

 

LR20(2S)AT_3注意書き部分。単3と単4と同様に注意書きの文面やフォントはFDKが発売しているアルカリ乾電池と同様です。販売元は“株式会社あらた”、製造元は“FDK株式会社”となっています。
生産国は包装からの推測通り、“MADE IN JAPAN”で日本製。恐らくFDKエナジー鷲津工場製であると推測されます。

 

LR20(2S)AT_5プラス・マイナス側。マイナス極には日本産FDKエナジー製の単1と単2アルカリ電池でお馴染みな“逆装填防止機能”が装備されています。
使用推奨期限は単1・単2共に「02-2020」。時期的に5年期限と推測、2015年2月製造の電池であると思われます。ちなみに以前当ブログで紹介した単3や単4も同じ使用推奨期限でした。もしかしてこの電池、この時期限定のスポット生産だったのかな…。

LR20(2S)AT_6最後にフルラインナップ。これを見ると電池下部の電池サイズ分の線という意味も良くわかると思います。
単1と単2が日本製で単3と単4がインドネシア製という構成はファミリーマートコレクションのアルカリ電池三菱電機のアルカリ電池Gなど、主にエントリークラスのアルカリ電池で見られます。このことから、これもエントリークラスに位置付けられているアルカリ電池なのでしょう。

 

★関連記事
Alkaline Battery アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6(10S)AT / LR03(10S)AT
→本記事で紹介したアルカリ電池の単3と単4バージョンを紹介した記事。本文でも触れていますが、こちらはインドネシア製となっています。


LAMINA 単二型充電器 NC-4C

NC-4C_1今回は東洋高砂乾電池(現・トーカン)が乾電池でもお馴染みの“LAMINA”ブランドを使用して発売していた充電器を紹介します。
これは単2ニカド電池の充電器で、“LAMINA”ブランドであることから、同ブランドのニカド電池用のものと思いきや、かつて“GS”ブランドの自動車用バッテリーでお馴染みだった日本電池(現・ジーエス・ユアサコーポレーション)が発売していたニカド電池“ENICA(エニカ)”用の充電器だったりします。

NC-4C_4で、これがワタシがたまたま所持していた“GS”ブランドのニカド電池“ENICA(エニカ)”です。型番も“NR1.65C”となっており、この充電器が指定しているニカド電池そのものだったりします。
この電池はワタシが幼い頃に玩具店で買った電池であると記憶、当時充電器も気になってはいたのですが、この充電器用のニカド電池だったのですね。東洋高砂乾電池が当時の日本電池と提携もしくは代理店となり電池も発売していたという所でしょうか。

NC-4C_2パッケージの側面。型番は“NC-4C”。当時の小売価格は1400円。確か、単2サイズの“ENICA(エニカ)”1本が1000円であったと記憶していますから、初期投資額は推測5400円。相変わらず昔の充電式電池は高いですよね。
ちなみに『単二型充電器』の「」の漢字が違いますね。正確には「単二」ですね。

 

NC-4C_3パッケージ裏。この面には「ご使用上の注意」が記載されています。ワタシが入手した段階で取説は入っておらず、これが取説も兼ねているようです。

 

 

NC-4C_5セット内容。単2の充電器なので、さすがに電池ケースは一体型ではありません。ACアダプタのような充電器から出ている線がそのまま単2・4本の電池ケースに繋がっています。
充電器に繋がっている単2・4本の電池ケースは決して丈夫そうなものではなく、ホームセンターとかで売っている電池ケースとそんなに大差が無いように見えます。

 

NC-4C_6充電器に記載されている定格。入力は「AC 100V 50/60Hz 4VA」、出力は「DC 4.8V 165mA」。この頃のニカド電池充電器でお馴染みだった定電流充電器ですね。いわゆる、標準充電器というもので、電池に記載してある標準充電値(1650mAhのニカド電池なら165mA)通りに充電するものになっています。このような充電器は充電時間は長くなるものの、電池自体を傷めにくいという特徴を持っています。

NC-4C_7充電中の様子。充電中はLEDによるパイロットランプで通電状態が確認できるので、接触不良などがあっても一目瞭然です。
充電器記載の標準充電時間は12時間。この方式の充電器では充電時間が来ても自動停止することは無く、パイロットランプが消えることもありませんので、時間が来たら自分でコンセントから充電器を取らなければなりません。電池本体には165mAで15時間と書いてありますが、どちらが正しいのでしょうね。

ちなみにこの充電器、定電流充電器となっていますので“ENICA(エニカ)”の単2だけではなく、似たような容量の単2ニカド電池も充電可能でしょう。また、充電時間は長くなりますが1650mAh以上のニカド電池やニッケル水素電池も充電可能であると思われます。ただし、どの使用方法も自己責任になりますが。


Panasonic EVOLTA 乾電池エボルタ 9V形 6LR61Y(EJ)

6LR61EJ_1今回は今日、4月16日に発売されたパナソニック“乾電池EVOLTA”の9V形を紹介します。
乾電池EVOLTAは2008年4月に発売されたオキシライド乾電池の後継に当たるハイグレードアルカリ電池で、当初は単1から単4までのラインナップでありましたが、今回満を持して9V(006P)形が登場しました。既に海外ではEVOLTAの9V形が発売されている地域もあるようですが、日本では初の9V形となります。

 

6LR61EJ_2パッケージ裏。ラインナップは1個入り及び2個入りのブリスターパックと1個入りのシュリンクパックがあります。なお、型番は1個入りブリスターパックが「6LR61EJ/1B」、2個入りブリスターパックが「6LR61EJ/2B」となっています。
パッケージには“3年保存可能”と記載、6P形アルカリ電池としては業界初の使用推奨期限3年を達成、更には単1から単4のパナソニック系アルカリ電池で既に採用していた“液もれ防止製法”を6P形アルカリ電池でも初採用しています。

6LR61EJ_3電池の外観。表面はもうお馴染みとなった金を基調に「」のEVOLTAデザインです。ただ、今まで同電池には角形(6P形)が無かったため、逆に新鮮に見えてきますね。
裏面は今までのパナソニックアルカリ電池と同様、バーコードとプラス・マイナス極のショートに関する注意書きと、マイナス極の樹脂リングを取り外さない旨の絵が記載されています。なお、バーコードのベンダーは“パナソニック(4549077)”。

6LR61EJ_4電池の側面。電池単体の型番は“6LR61Y(EJ)”。乾電池EVOLTAでは全サイズ日本製であったので、6P形の生産国が気になっていたのですが、パナソニックアルカリ電池の9V形と同じく、タイ製となっていました。
注意書きの文面はパナソニックアルカリ電池の9V形と同様ですが、EVOLTAの注意書きには他のパナソニック製品にも使われているイワタUDゴシック”が用いられています。

6LR61EJ_5端子部。端子部分の樹脂色、パナソニックアルカリ電池の「」とは異なる「」で、これは同じくパナソニックがOEM供給している“Fujitsu”ブランドの9V形アルカリ電池と同様のものです(写真左)。
海外では本体と同様に端子部分の樹脂色も「青」のものが見られたので、期待していた部分だったのですが、甘かったようですw。

 

6LR61EJ_6底面。こちらは使用推奨期限の印字を含め、パナソニックアルカリ電池や“Fujitsu”ブランドの9V形アルカリ電池と全く同様です。どれもタイ製で製造工場も同じと思われますから、当然なのですけどね。なお、使用推奨期限は「04-2019」。使用推奨期限3年ですから、2016年4月製造。出来たてホヤホヤな電池です。
しかし、この電池がタイ製だったのにはショック…。パナソニックはもう国内で9V形アルカリ電池(6LR61)は作れないのでしょうか。


Soshine(R) AA Battery Connector/Placeholder

soshine_1今回は変わり種な一品を紹介します。これは一体何でしょうか。どう見ても単3の電池にしか見えませんよね?実はこれ、単3サイズのダミー電池であり、いわゆる電池もどきなのです。
これは充電器などで知られるSoshine製のダミー電池で、中国の通販サイトAliExpressで入手しました。価格は2個100円前後で、ブランドが記載されたダミー電池は珍しいと思い、購入してみました。

 

ちなみに今回はパッケージは無し。いわゆるバルク品というやつのようです。なお、電池には「Dummy」などの文言は見られず、商品名は“AA Battery Connector/Placeholder”となっており、大きく「Connector」と記載されています。Soshineでダミー電池はコネクターという呼び名なのでしょうか?

soshine_2電池の外観。ダミー電池でありながらも社名表記は健在で、“Soshine International CO., Limited”となっていました。原産国はもちろん“Made in P.R.C.”で中国製
注意書きには「Prohibit charging」、充電禁止と記載されています。このようなダミー電池は内部でプラス極とマイナス極が繋がっているだけの構造になっていることがほとんどなので、本当に充電してはいけません。充電器を破壊してしまう恐れがあります。

また、「This is not the battery」、すなわち“これは電池ではありません”とも書いてあり、ダミー電池なので、そうなのですが実際に書かれていると面白いような気がします。

soshine_3プラス・マイナス側。構造は普通の充電式電池と同じで、大きさも普通の単3電池と全く同じです。それでは全く見分けが付かないのか、と言えばそうではありません。
普通の単3電池とダミー電池の決定的な違い、それは“重さ”です。ダミー電池には中に何も入っていないので物凄く軽いのです。中身が空洞なダミー電池なので、電池同士をぶつけると普通の電池では味わえない音も楽しめます。

soshine_4このダミー電池ですが、何に使うのかというと代表例は電圧調整です。例えば前回紹介したリチウムイオン電池の14500は単セル3.7Vですから、写真のようにダミー電池2本を入れれば、単3電池4本使う機器で2本を補うことができるという訳です。
ただし、この使用方法はどこのメーカーも想定していない方法なので全てにおいて自己責任で使用する必要があります。


OLIGHTTM 14500 RECHARGEABLE LITHIUM-ION BATTERY

olight14500_1今回は単3サイズのリチウムイオン電池である“14500”を紹介します。これは中国のフラッシュライトメーカーである“OLIGHT(オーライト)”製で最近にしては珍しく日本のamazon.co.jpで入手したものです。購入価格は1299円でした。2016年4月現在でもこの価格のようです。
一応、OLIGHT公式ストアの“Olight Direct”が販売していると言うことでニセ物ではなく、個人的に信頼性が高かそうだったので購入してみました。

olight14500_2パッケージ。アマゾンでは2個セットで売られていますが、実際には写真のような1個ブリスターパックのものが2つ同梱されてきます。パッケージは電池と同じく“”ベースのデザインでカッコいいな。
パッケージ裏には特に社名表記は無く、一応バーコードは“69”から始まる中国のコードになっていますが、該当するベンダーは無しとなっていました。

 

olight14500_3更にそのブリスターパックが入っていた外箱にはこんなラベルが貼られていました。これまたカッコいいなぁ…。これは“リチウム電池取り扱いラベル”と言うもので、航空便などで海外にリチウム系電池単体を送付する際に必要とされるラベルのようです。

 

 

olight14500_4注意書き部分。注意書きは英語表記のみでパッケージと同様に社名表記はありません。生産国は“Made in China”で中国製となっています。
電池のデザインは単純明快に全面“”のもので文字は“白”。ワタシ的にはこの色を見ると初音ミクを思い出してしまうのですが、いかがなものでしょうか。

 

olight14500_5最後に普通の単3アルカリ電池と比較してみました。直径は単3アルカリ電池とほぼ同様ですが、高さがリチウムイオン電池に内蔵されたプロテクト回路分高いのがわかります。
そして、最も重要な点は14500は単セル3.7Vであり、普通のアルカリ電池の1.5Vとは大きく異なる点です。それ故に普通の単3電池とサイズ違いなのは敢えて良いのかもしれません。そういう意味ではこの電池は本当にフラッシュライト向け電池と言えるのかも。


StyleONE 選ぶなら日本品質 アルカリ乾電池 単3形/単4形

styleone_1今回はユニーグループホールディングスが主導し、同社が展開するアピタピアゴ、そして提携先のスーパーでも発売されるプライベートブランド“StyleONE”のアルカリ電池を紹介します。
電池には“StyleONE”ロゴのみではなく、“Fujitsu”ブランドも冠しており、FDKとのコラボという形を取っています。キャッチコピーは『選ぶなら日本品質』。これはFDKが発売する“Fujitsu”ブランドアルカリ電池の共通キャッチコピーとなっています。

styleone_2パッケージ下。この部分にはバーコードと電池の使用推奨期限が記載されています。また、パッケージに掲載されている『漏液防止』の注訳も記載されています。「※正極缶耐食性向上、特殊素材ガスケット採用
バーコードのベンダーは“FDK(4976680)”となっていました。シュリンクは例の軟質系フニャフニャシュリンクで、この特徴から、どこ製だかがすぐ分かってしまいますね。

styleone_3電池の外観。金色をバックにその上の黒い“Fujitsu”ロゴ、そして“StyleONE”ロゴの配置位置は素晴らしいですし、ジャパンメイドをアピールする“MADE IN JAPAN”の表記も良いなぁ…。久し振りに電池のデザインで良いものに出会えたような気がします。
製造者は“FDK株式会社”。JISマーク表記があり、この表記からFDKエナジー鷲津工場製と見られます。

 

styleone_4写真上は旧・“StyleONE”のアルカリ電池で、単3と単4はインドネシア製でしたが、今回のリニューアルで日本製に変わっています。
写真下は現行品である“Fujitsu”ブランドのロングライフタイプですが、“Fujitsu”ロゴを取り巻く図形?が同じだったり、“単3”の字体が同じだったりとデザインベースはロングライフタイプのもののようですね。しかし、バックの色は違うもので、“StyleONE”の方が高級感のあるものに見えます。

styleone_5プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」です。
使用推奨期限は単3・単4共に「11-2020」。パッケージには『使用推奨期限5年』との記載がありますので、それぞれ2015年11月製造の電池であると思われます。

 

 

styleone_6デザインは“Fujitsu”ブランドのロングライフタイプ似で、パッケージに記載してある“漏液防止構造:正極缶耐食性向上、特殊素材ガスケット採用”の表記もロングライフタイプと同じです。
しかし、使用推奨期限の印字が“StyleONE”では小さくロングライフタイプでは大きいので、一概に同じものとは言えないのかもしれません。

 

★関連記事
StyleONE アルカリ乾電池
→“StyleONE”の旧アルカリ電池を紹介した記事。この世代で単3と単4はインドネシア製でした。


アルカリ乾電池 単3形 3本入 新幹線シリーズ

shinkansen_1とある100円均一ショップで見つけた、新幹線柄のアルカリ電池です。ワタシが見たのは単3・3本パックのみ異なった絵柄4種類の電池が売られていました。このようなキャラクター電池で困るのがラインナップが多いと全て購入しなければならない点。今回のように100円均一ショップであれば、数種類あっても困らないのですけどね。
やはり、この電池のターゲット層は子持ちの家族向けということなのでしょうか?でも、鉄道ファンな大人でも…。

shinkansen_2では、種類を紹介していきましょう。まずは“”をモチーフとした「新幹線 N700A(品番:25731)」と“”をモチーフとした「新幹線 923形 ドクターイエロー(品番:25732)」です。ドクターイエローは見ると幸せになれるという都市伝説がある他、テレビでも何度となく紹介されているので有名かもしれません。
パッケージ下部には「JR東海承認済」、「JR西日本商品化許諾済」と記載、JRの許諾が得られていることが記載されています。

shinkansen_3次に“”をモチーフとした「新幹線 E5系はやぶさ(品番:25733)」と“”をモチーフとした「新幹線 E6系こまち(品番:25734)」です。この2つの新幹線はJR東日本によるもののため、パッケージ下部には「JR東日本商品化許諾済」のみの記載となっています。

 

 

shinkansen_4パッケージ裏。この面はどの種類も同じなので、代表で「新幹線 N700A」と「新幹線 923形ドクターイエロー」を(新幹線 E5系はやぶさ」と「新幹線 E6系こまち」はこちら)。
発売元は静岡県榛原郡に所在する“フレンド株式会社(FRIEND Co., LTD.)”。社名表記の横には「(L51452)」という謎の番号が…。バーコードのベンダーも同社のものとなっていました(457313557)

shinkansen_6電池の外観。絵柄は3本同じものではなく、1本ずつ異なっており、写真のように並べれば新幹線の絵が繋がります。これはファンには嬉しい配慮ですね。出来ればこう横に装填する機器に入れたい所です。
ちなみに写真は品番順で上から「新幹線 N700A」・「新幹線 923形ドクターイエロー」・「新幹線 E5系はやぶさ」・「新幹線 E6系こまち」です。

shinkansen_7注意書き部分。なお、ここからは全ての種類で注意書きや構造は同一のため、「新幹線 N700A」を代表として紹介していきます。
注意書きはごく一般的なもので、誤字などはありません。社名表記はパッケージと同様の“フレンド株式会社”。やはり「(L51452)」という謎の番号も記載。生産国は“MADE IN CHINA”で中国製となっています。なお、この面にもJRの許諾が得られていることが記載されています。

shinkansen_8プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは無いタイプで、マイナス極の極限までラベルが巻かれており、ラベルを剥がさないと絶縁リングの有り無しを確認することが出来ません。
使用推奨期限は全ての種類で「01-2021」となっていました。時期的に5年期限と推測、それぞれ2016年1月製造の電池であると考えられます。

 

shinkansen_9外装ラベルを剥がしてみました。プラス極付近に「BL11 1008 B1N」というロット番号らしき印字がありました。このパターンの印字は今まで見たことがありません。また、マイナス側に成形のもの?と見られるライン(写真赤矢印)が見られる点も特徴になっています。
ラベル剥がしついでにマイナス極のガス抜き穴も見てみましたが、一般的な2つ穴タイプのものでした

この電池、キャラクター物の為か中途半端な3本パックとなっておりますが、最近はLEDライトなどで電池3本使用の機器が増えており、日立マクセルのボルテージでも3本パックが売りだされています。そういう意味ではこの電池、新幹線の絵柄という以外の要素で売れる電池かもしれません。


CASIO R6 SIZE AA UM-3 1.5V その2

casio_1“CASIO”ブランドの電卓や腕時計で知られる、カシオ計算機のマンガン電池です。以前、本ブログでは1989年10月製造である“CASIO”ブランドのマンガン電池を紹介したことがありますが、今回紹介するものはそれよりも新しい年代のものになります。
恐らくはカシオの製品に付属として付いてきた電池だと考えられ、ブランド名などは特に無く、“CASIO”という社名ロゴが一際目立つ電池です。

 

casio_2注意書き部分。社名表記が無いのは1989年版と同様で、片面に日本語の注意書きが、もう片面には英語での注意書きが記載してある点も同じです。
生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製、デザインは大変古臭いですが、しっかり「水銀0使用」の電池です。

 

DO NOT RECHARGE,SHORT,SET RE-
VERSELY OR DISPOSE OF IN FIRE.

<ご注意>この電池は充電式ではありませ
ん。充電すると液もれ破損するおそれがあ
ります。液もれ、はれつのおそれがあるの
で(+)(-)を正しく入れてください。
[使用推奨期限(月-年) 電池本体に表示]

casio_31989年版と比較してみました。両者ともに青をバックグレーの文字という点は同じでデザインも全く同じものですが、1989年版は青が濃いのがわかります。むしろ今回紹介したものは水色に近い色になっています。
更に、1989年版には電池の種類が書かれておらず、何の電池であるかがわかりませんでしたが、今回紹介したものでは『マンガン乾電池』と電池の種類が記載されています。

casio_4プラス・マイナス側。プラス極の絶縁リングは「」です。使用推奨期限の印字はマイナス側にレーザー刻印されたもので、これは松下電池工業(現・パナソニック)製であると思われます。電池本体にも“MABI”の記載がありますので、ほぼ間違いないでしょう。
使用推奨期限は「06-97」。2年期限と推測すると、1995年6月製造の電池であると考えられます。

 

★関連記事
CASIO R6 SIZE AA UM-3 1.5V
→本記事でも比較を行った1989年10月製造の同マンガン電池を紹介した記事。