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ALKALINE 水銀0使用 アルカリ乾電池 単1形

とある100円均一ショップで発見した新顔の単1アルカリ電池です。大きい“ALKALINE”の文字が印象的な電池で、プラス側のゴールドとマイナス側のまたはのグラデーションが特徴のデザインとなっています。
この電池の発売元は“BITO CORPORATION”という企業名となっており、ビトウコーポレーションという社名を用いてマスクなどの日用品を発売しているメーカーのようです。恐らく、乾電池は初参入でしょう。


パッケージです。1本シュリンクパック1本ブリスターパックの2タイプが用意されており、電池の色はパッケージで異なっています。シュリンクパック=“ブリスターパック=“となっていて両者とも1本100円(税抜)で売られていたことから、性能差は無いと思われます。
ブリスターパックのみに“ハイパワー!”のキャッチコピー付きです。電池本体及びブリスターパック記載の発売元は“BITO CORPORATION”となっていて、バーコードの事業者名は“(株)ビトウコーポレーション(457318832)”となっていました。電池記載の所在地は大阪府泉南市のものになっていますが、バーコードの登録情報では和歌山県海南市となっています。謎…。

電池の外観。カラーリングが違う以外はデザインも注意書きも社名表記も全く同じです。昨今の電池は注意書きが細かく読みにくくなっている中、この電池は太文字でかつ大きい読みやすい注意書きとなっています。
社名表記は前述の通り“BITO CORPORATION”。なぜ英社名表記なのかは不明。マスクなど他製品では「株式会社 ビトウコーポレーション」となっているものもあるようですが…。

プラス・マイナス側。赤い方青い方も特に両極の違いは無いようですね。マイナス極の底板は“”となっています。
使用推奨期限はどちらとも「08-2024」。時期的に考えると5年期限、2019年8月製造の電池であると推測されます。

 

 

おまけ。外装ラベルを剥がしてみました。単1サイズの外装ラベルを剥がすのは当ブログ初かもしれませんね。
今回は赤い方を剥がしてみました。プラスマイナスの構造が同じで製造日も同じですから、どちらを剥がしても同じような印字でしょう。電池には“AFSA01 041537”のレーザー刻印らしきロット番号が見られました。下段、最後の文字が薄くて読み難いですが、“7”と判別しました。“2”かもしれません。


maxell ボルテージ アルカリ乾電池 単5形 LR1(T)

今回はマクセルが発売するアルカリ電池“ボルテージ”の単5を紹介します。ボルテージはマクセル主力のアルカリ電池で、他社のアルカリ電池が多くのラインナップを揃える中マクセルはこのボルテージ一本で勝負し、電池メーカーとしては珍しい戦略を取っています。
最近、インドネシア製だった単5アルカリ電池で中国製に続々と変わっていますが、FDK(富士通)東芝に続いてこのマクセルも中国製となっていました。

パッケージです。キャッチコピーとして「持久力」「大馬力」「瞬発力」をアピールしています。パッケージそのものは現在発売されている中国製FDK(富士通)に酷似していて、電池を取り出す点線も比較してみるとよく似ています。ついでに使用推奨期限の印字というか?印刷も似ていますね。
社名表記は“マクセル株式会社 お客様ご相談センター”で、バーコードの事業者名は“マクセル(4902580)”となっています。

電池の外観です。すっかりロングセラーでお馴染みとなったボルテージのデザインがそのまま小さくなったような単5アルカリ電池はとても可愛いですね…。
型番は“LR1(T)”。その横には生産国である“MADE IN CHINA”が小さく記載してあります。中国製です。社名表記はパッケージと同じ“マクセル株式会社 お客様ご相談センター”。その右下にはマクセルの乾電池でお馴染みグリーンウッドのマークも。

プラス・マイナス側です。絶縁リングは無いタイプ。単5アルカリ電池で絶縁リングを用いた例はほぼ無いと言ってもいいでしょう。ただし、パナソニックが単5アルカリ電池を製造していた時に“紫外線硬化樹脂”を使用していた時代はあります。
使用推奨期限は「09-2021」となっていて、2年期限の2019年9月製造の電池であると思われます。

 

外装ラベルを剥がしてみました。電池には“JFTA03 291514”のロット番号らしきレーザー刻印が見られました。
この上アルファベット+数字6ケタ下数字6ケタのパターンは主にGP製のアルカリ電池で見られるタイプで、ダイソーで発売されているGPブランドの単5アルカリ電池で見られる他、現中国製・富士通の単5アルカリ電池東芝“IMPULSE”の単5アルカリ電池でも見られます。恐らく、同じ製造元だと思います。

プラス・マイナス部の拡大です。マイナス極のガス抜き穴は2つ穴タイプとなっています。
という訳で、富士通そして東芝に続くインドネシア製から中国製に変わった単5アルカリ電池となりました。これで国内メーカーの単5アルカリ電池はパナソニックのアメリカ製その他メーカーの中国製に二分されることになりました。既に日本製は存在しない事はわかっていますが悲しい話であります…。

思えば、インドネシア製の単5アルカリ電池は耐漏液性が悪かったように思います。ワタシも未開封のまま液漏れした富士通のプレミアムタイプ単5をFDKエナジー(当時)へメーカー送りしていますし、その後も店頭でソニーのスタミナやら東芝のIMPULSEのインドネシア製で液漏れしている個体を何度も見たことがあります。そう考えると今回の中国製変更は必然だったのかもしれません。

★関連記事
Fujitsu アルカリ乾電池 単5形 LR1F(2B)
→当電池と同じく、インドネシア製から中国製へと変わった富士通ブランドの単5アルカリ電池を紹介。インドネシア製と中国製の構造の違いを比較しながら紹介している。

TOSHIBA アルカリ電池 IMPULSE 単5形 LR1(H)
→こちらもまたインドネシア製から中国製に変わった東芝の単5アルカリ電池“IMPULSE”を紹介した記事。


TOSHIBA アルカリ乾電池 単1 LR20(E)

懐かしいデザインの東芝アルカリ電池です。このデザインのアルカリ電池はかつて“ローソンストア100”で出回っていました。しかし、単3と単4のみの流通でありこの単1のタイプは初めて見ます。恐らく、他本パックなどで一部ルートに販売されていたのでしょう。
デザインはのツートンカラーで個人的に好みだったのですが、現行品では青をベースとしたデザインのものに変更されています。こちらに単1や単2が存在するのかは不明。

電池の注意書き部分です。社名表記は懐かしい“東芝ホームアプライアンス株式会社”の表記です。現在の東芝ライフスタイルの前身に当たります。
生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製。東芝のアルカリ電池と言えば、現行のアルカリ1でも容赦無く中国製が混在となっていますが、アルカリ1よりもグレードが低いと見られるこの電池。まだ良心があった頃のものでしょうか?(お得意の混在かも…

プラス・マイナス側です。マイナス極には3点の突起が見えます。これはマイナス極同士での逆装填を防ぐ“逆装填防止機能”で、FDK(鷲津工場)製の電池で見られる構造です。
使用推奨期限は「02-2014」となっており、5年期限と推測すると2009年2月製造の電池だろうか…。
今回はお気に入りのデザインで懐かしかったので紹介してみました!

★関連記事
TOSHIBA アルカリ乾電池 LR6(E)/LR03(E) その2
→かつてローソンストア100で販売されていた当電池と同柄の単3・単4アルカリ電池を紹介した記事。

TOSHIBA アルカリ乾電池 LR6(E)/LR03(E) その4
→現在ローソンストア100で販売されている、上記記事の後継に当たる単3・単4アルカリ電池を紹介。型番はそのままに青ベースのデザインに変更されている。