今回は夜釣り用として使われる集魚ライトや竿先ライトなどに用いられるピン形リチウム電池“BR311”を紹介します。
この電池は山田電器工業が展開する釣り用品のブランド“Hapyson(ハピソン)”によるもので、2011年4月にパナソニックから釣具事業を譲り受けて立ち上げた経緯を持っています。
パナソニックからはBR425とBR435というピン形リチウム電池が発売されていますが、こちらはそれらを上回る極小の電池となります。
パッケージ。パッケージはパナソニックのピン形リチウム電池に似たブリスターパックを採用しています。社名表記は“山田電器工業株式会社”。バーコードの事業者名も“山田電器工業(株)(457138319)”となっていました。
生産国はなんと“韓国製”。パナソニック似なパッケージとなっていますが、パナソニック製では無いようです。製造年月は「2015-12」で結構古い個体でした。やはり売れてない?
電池の外観です。写真左が問題の“BR311”なのですが、マッチ棒と比較してもかなり小さい電池であることが伺えます。韓国でここまで極小の電池が作れるとは…。製造メーカーがとても気になる所です。電池そのものは無印字・無刻印となっていて、電池単体で入手したら何が何だかわからないでしょう。まさに知る人ぞ知る電池ですね!
右の写真は各ピン形リチウム電池とサイズ比較してみたものです。パナソニックのBR425やBR435と比較してみると断然小さく、かつて松下電池工業(現・パナソニック)が製造していたBR211と比較してみると同じぐらいの大きさですが、直径はBR311よりもBR211の方が細い感じでしょうか。
現在はパナソニックが製造している2タイプのみではなく、今回紹介したBR311の他にBR309という更に小さいサイズの電池やBR316やBR322という特殊サイズのものも存在したりとピン形リチウム電池も中々奥深い世界となっています。
電池だけ買ってもしょうがないので、今回はBR311を使う竿先ライトも同時購入してみました。電池と同じ“Hapyson”ブランドの「竿先ライト ミニ」YF-8813です。『LED竿先ライトで世界最小・最軽量』を売りとしています。価格は税込み1000円前後。
竿先ライト本体は“中国製”で、付属電池(BR311)はやはり“韓国製”となっています。
電池はマイナス極(ピンが突き出ている側)を下ケース(発光部)側に入れるだけで点灯します。点灯している状態は右の写真で約15時間点灯し続けるそうです。なお、点灯させない時は電池を逆向き挿入すればOK。
最後に強引にLEDを接続して点灯させてみました。やはり、小さな電池は扱いにくいですね。ここに至るまで結構な苦労でしたw。特殊電池は専用機器で使うのが一番です。
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ピン型リチウム電池
→当ブログで初めてピン形リチウム電池を紹介した記事。パナソニックが製造する各種ピン形リチウム電池を比較して紹介している。
Panasonic 電気ウキ・竿先ライト用 リチウム電池 BR-435/5B
→一部釣り具店で流通している、ピン形リチウム電池BR435の5本パックを紹介した記事。