いつの間にかアクセス数が1000を突破してます。なんとなく買っている電池や買い溜めた電池を紹介している当ブログですが、これからもネタが続くかぎりは更新し続けますので、よろしくお願いします。
やはり、アクセス数1000の記念は特殊電池でしょう。ということで、ナショナル(松下電池工業)が発売していたマンガン電池の一つである通信用乾電池を紹介します。
写真の左はFM-3(H)の91年12月製で、右はFM-5(H)の推奨期限2004年7月のもので当然、FM-5の方が新しいです。このタイプの電池は同じサイズで1.5VのFM-3(平3)と3VのFM-5(平5)があります。かつてはFM-3よりも小さい1.5Vの電池FM-4(平4)というのも存在していましたが、淘汰された挙句残ったのがこの2つだったわけです。このタイプの電池を現在売っているのは三菱電機のみで、写真のナショナルは2008年2月に発売を打ち切っています。
用途は電話やベルでこの用途から通信用乾電池と呼ばれています。あまり知られてはいませんが、昔は玄関のチャイムの電源としても使われていたんですよ。大抵の人は専用のチャイムトランスを付けて100V電源で使っていたようですが。自分はリード線がネジ付けできるので、実験用に使ったり、豆球の点灯テストによく使っていました。
ちなみに、パナソニックではこの電池の使用を推奨するベル「EB03K」と「EB04K」が今でも発売されています。専用のベルトランスを使ってAC100V電源でも使用出来ますが、平5乾電池を1個使う旨が取扱説明書に記載されています。なので、全く需要がないという訳ではないのでしょう。
ナショナルの通信用乾電池には写真のような端子を保護する“端子キャップ”が付いていました。3VのFM-5は「透明」、1.5VのFM-3は「赤」のキャップが付けられており、見た目でどの電池かわかるようになっていました。後期のものは色の区別がなくなり、透明の端子キャップだけになってしまいました。
側面その1。旧モデルには用途と取り付け年月日が書ける欄があります。新モデルのものは注意書きが記載されています。新モデルの取り付け年月日記載欄は反対側にあります。
側面その2。旧モデル・新モデルどちらとも付属の端子キャップの使い方が記載してあります。また、新モデルはこちら側に取り付け年月日の記載欄が移動しています。
旧モデルにはどう見ても『ショートしないで下さい…』などの注意書きがありませんね。使い方などわかって当然という認識だったのでしょうか??まぁ、実際はPL法の絡みだと思いますけどね。
この青い外観の電池何かに似てると思いながら、旧モデルの電池をひっくり返すと、ナショナルの青マンガン電池のブランド「HYPER」の記載!思わず006Pのものと並べてしまいました。これ、一応ハイパーシリーズなんですね。ちなみに、新モデルは「GENERAL PURPOSE」表記になっていて残念。
中身を開けるとこんなになってます。横に単1のニカド電池を置いていますが、それよりもはるかに大きい電池が2本。写真はFM-5の中身で2つの電池が直列で接続され3Vですが、FM-3では同じ電池が並列接続されているので1.5Vとなっています。
その昔、私がまだ高校生だった頃、当時まだ黎明期にあった8mmビデをを部活の合宿に持ってきたOBの先輩がいて
その際にどこから持ってきたのかこの特殊用途マンガン電池も自慢げに持参していたのを思い出しました。
しかし実際に使ってみると内部抵抗のため、あっという間にバッテリーがダウンしてしまい、ほとんど使えなかったというオチつき
高価だったビデオカメラと高価な乾電池は、国立公園内に捨てることも出来ず、文字通りただの「お荷物」となってしまいました
インターネットもなかった時代、無理からぬことですが、懐かしい思い出です。
そういやあ現場事務所で手回し発電でベルを鳴らす電話機を使っていましたねえ、そんな電話にこの電池がつないであった様な記憶があります。呼び出しベルを鳴らすための電力は右に突き出た手回しハンドルで得ていますが、通話の電源にはこの電池を使っていました、ずいぶん長持ちする電池でしたね。
富士通FM-5.3V
FOR
TELEPHON,ETC.
電話用
マンガン電池でしょうか?
コメントありがとうございます。
そうです、マンガン乾電池ですね。現在でも平3・平5電池は三菱電機ホーム機器さんでは扱っているのですが中身は単1アルカリ電池2個になっているそうです。
うちの実家にも残っていました。未使用のまま今に至ります。
https://twitter.com/sc59_jp/status/1558825077285990400
コメントありがとうございます😭
私は三菱電機がマンガンタイプのFM-3とFM-5が製造中止になった時にわざわざ買って現状保存してます。
https://twitter.com/mihadenchi/status/1043458536817061888
北米の6V/12Vの大型電池(Lantern Battery)を調べてたら平5や正1を思い出してこちらにお邪魔しました。
平角は磁石式電話機は鉄道では現役のもあるようですから、殆ど全てこの用途でしょうか。
正角1号はタブレット閉塞用電源で使われているのを見た事があります。
それにしても平角の三菱の新しいのは重量感がなくてスカスカです。
道路工事警告灯用の大型マンガンセルはどこも止めちゃって中身は単一なのでしょうね。
https://www.batterymart.com/p-en6-battery.html
No.6セルと言われたサイズの電池でしょうか、言うなれば空気丸2号ですね。
コメントありがとうございます。現在発売されている三菱電機ホーム機器の平角は中身単1アルカリ電池2個だそうです。
現在でもこのサイズの空気電池が製造されているんですね!とても萌えますw。
昔、エンジンのラジコンのグロープラグはこの電池を繋いでエンジン始動していました。どこのメーカーだか忘れましたが、電池残量チェックのため豆電球が付いていてボタン押すと光る仕様になっている製品がありました。通信用って書いてあるのは知っていましたが、何に使うのかこのサイトを見るまで知らなかったです。用途はラジコンエンジン始動用だと思っていました(笑)
コメントありがとうございます。ラジコングロープラグ始動用の電池は多分、三菱電機が発売していた「VT-10」だと思います。こちらはFM-3が2本並列だったのに対し、VT-10は3本並列と記憶しており、こちらの方が長持ちだったと記憶しております。店頭から無くなった2015年頃に三菱電機に問い合わせた所、2014年9月で生産終了したとの返答がありました。
同じ、ラジコンのグロープラグ始動用の電池としてタミヤも「パワーチャンプHP」の名で発売していたことがあり、こちらはアルカリ電池でした。良ければブログでも取り上げておりますので御覧ください。
https://miharin.moo.jp/blog/?p=282
はじめまして。
検索していたら懐かしいバッテリーを見つけてしまってついつい、、、
このバッテリー、1980年当時、ラジコンのエンジンバギーをやっていたころ
エンジンのヒートプラグ用に使っていたものと同じものです。
今日は2024年ですから今から44年くらい前のものですね。
いやー、画像が残っていたなんてちょっとうれしくなってしまいました。
このブログは昔の乾電池を懐かしんだり楽しもうよ!というコンセプトでも立ち上げた経緯があるので、そう言ってもらえると嬉しいです。