富士フイルム」カテゴリーアーカイブ

富士フイルム(FUJI FILMブランド)の乾電池を扱うカテゴリです。
富士フイルムアクシア、富士フイルムバッテリー、富士フイルムイメージングのものも扱っています。

FUJIFILM ALKALINE EVEREADY アルカリ乾電池 単ニ形/LR14(AM2)

今回は富士フイルムより発売されていたアルカリ電池を紹介します。富士フイルムは1989年にアメリカの電池メーカーであるエバレディ(現・エナジャイザー)と提携し電池事業に参入しますが、この電池はその時に富士フイルムが発売した初のアルカリ電池です。
ブランドは富士フイルムのブランドに提携先の“EVEREADY”ブランドを冠したダブルブランドで、EVEREADYのロゴは本国のものではなく日本オリジナルのロゴを使用していました。

注意書き部分。生産国は“Made in Singapore”となっており、シンガポール製です。富士フイルムは電池製造工場を持たず、電池を製造しようともしなかったため、殆どの電池が他社に製造を丸投げしての他社OEMでした。これもエバレディのシンガポール製であると推測されます。この電池は非常に液漏れしやすいと電池マニアの間でもかなり有名で、なかなか綺麗な状態の個体を入手できないとされる電池だったりします。

注意書きの全文は以下の通りで、アルカリ電池であったためか文量は若干多めです。住所表記は現在でも所在する、富士フイルム西麻布本社の住所となっています。

<ご注意>この電池は充電式ではありません。充電すると「液も
れ」「破損」のおそれがあります。「液もれ」「破裂」のおそれがあ
りますので(+)(-)は正しく入れてください。新しい電池と使用
した電池、または他の種類の電池をまぜて使わないでくださ
い。「ショート」「分解」「加熱」「火に投入」はしないでください。 

富士写真フイルム株式会社
東京都港区西麻布2-26-30 〒106

プラス・マイナス側。外装は現在アルカリ電池で主流のラベル外装となっています。底面の刻印は「91-01」となっており、1991年1月製造の電池であると推測されます。
この後、富士フイルムのアルカリ電池はEVEREADYからEnergizerへブランド移行を経て、2008年に電池事業から撤退します(ただし、一部の低価格アルカリ電池はEVEREADYブランドを続行しました)。

 

おまけ。富士フイルムが電池事業参入時に関係者に配布したと思われるテレホンカードです。『富士フイルムからエバレディ電池 新発売』と記載されており、富士フイルムの電池事業開始を天地創造と掛けた『電池創造。』としているユニークなキャッチコピーとなっています。


FUJIFILM EVEREADY アルカリ乾電池 単4形

fujifilmeveready_1現在は電池事業から撤退している“富士フイルム”。同社はアメリカの電池メーカーであるエナジャイザーと提携、アルカリ電池は“Energizer”ブランドマンガン電池は“EVEREADY”ブランドで発売していたことで知られます。
しかし、アルカリ電池であっても低価格帯(エントリークラス)の製品では“EVEREADY”ブランドを使用し、100円均一ショップなどに供給されていました。今回はそんな“FUJIFILM/EVEREADY”ブランドのアルカリ電池を紹介します。

fujifilmeveready_2電池の外観。“FUJIFILM”のロゴは既に現行のものであり、当然ながら旧ロゴのものもありました。“EVEREADY”ロゴの方には猫が9の文字をくぐっている“NINE LIVES”と呼ばれるマークも健在。
社名表記は“富士フイルム イメージング株式会社”。住所は富士フイルムの西麻布本社のものです。生産国は“Made in Shingapore”でシンガポール製です。

 

fujifilmeveready_3プラス・マイナス側。マイナス極の構造は現行“Energizer MAX”のシンガポール製と全く同じものであり、製造元は同じであると考えられます。当然性能は“EVEREADY”ブランドと“Energizer”ブランドでは違うものでしょうが。
使用推奨期限は「02-2013」となっており、富士フイルムが電池事業から撤退したのが2008年9月頃とされているので、5年期限の2008年2月製造の電池なのではないかと推測されます。


FUJIFILM Energizer リチウム電池 CR2032

fujicr2032_1 現在は電池事業から撤退している“富士フイルム”のリチウムコイン電池であるCR2032です。これはハードオフのジャンクで52円で入手したもので、以前本ブログでFUJIFILM EVEREADY”ブランドのCR2012を紹介したことがありますが、今回紹介するものは“FUJIFILM Energizer”ブランドとなっており、それよりも後の年代になります。

 

 

fujicr2032_2パッケージ裏。社名表記は“富士写真フイルム株式会社”で日本製です。使用推奨期限は「11-2006」となっています。
バーコードのベンダーは“富士フイルム(4902520)”となっていました。

 

 

fujicr2032_3電池の表面(プラス極)。パッケージは“FUJIFILM Energizer”になっていますが、Energizerの電池ではなく、富士フイルムのロゴが入ったオリジナルの電池になっています。
表面には「1Y」の印字があります。この印字は以前本ブログで紹介した日本製の三菱電機ホーム機器のリチウムコイン電池とそっくりです。

 

その記事の法則に照らしあわせてみると、「1Y」の“1”は西暦末尾1桁なので2001年、“Y”は月を表し、10月は0(ゼロ)、11月はY、12月はZになりますので11月となり、2001年11月製造の電池を表すコードになるみたいですね。パッケージに記載されている使用推奨期限は2006年11月ですから、5年期限と考えると電池表面に記載されたコードと見事に一致します。と同時にこの電池は日立マクセルのOEMである可能性が高いと推測されます。

fujicr2032_4歴代、富士フイルムのリチウムコイン電池を並べてみました。最後期は中に入っている電池がアルカリボタン電池等と同様に“Energizer”ブランドのものになります(写真下)。それでも日本製を貫き通したのは凄いところです。


FUJIFILM CR2016 マンガンリチウム電池

fujifilmcr2016_1現在は電池事業から撤退している“富士フイルム”のリチウムコイン電池CR2016です。富士フイルムはアメリカの電池メーカーエナジャイザーと提携していましたが、前期は“FUJIFILM EVEREADY”ブランドとして、後期は“FUJIFILM”+“Energizer”のダブルネームとして展開していました。
以前本ブログでも紹介したことがありますが、アルカリボタン電池の色はで、酸化銀電池がと記憶していましたが、リチウムコイン電池はだったのですね。

fujifilmcr2016_2パッケージの表・裏。社名表記は“富士写真フイルム株式会社”で日本製。バーコードのベンダーは富士フイルム(4902520)でした。使用推奨期限は「04-01」(2004年1月)。
国内メーカーのリチウムコイン電池の場合、パッケージは黄色または黄色が含まれているものであることが多いですが、黒いパッケージというのは珍しいと思います。

 

fujifilmcr2016_3電池の表面(プラス極)。後期の“FUJIFILM”+“Energizer”のダブルネーム時代はエナジャイザーのものがそのまま入っていましたが、この時代のものは“FUJI FILM”と書かれたオリジナルの電池が入っていたのですね。
ちなみに電池は液漏れも無く、電圧は3.27Vを維持。若干電圧は落ちていますが、ここはさすがにリチウム電池と言えるでしょう。

 

 

fujifilmcr2016_4マイナス極。“64”という印字が見えます。使用推奨期限は上記の通り、2004年1月であり、逆算しても数字が合わないので製造日を示すコードではない??


FUJIFILM アルカリボタン電池 4LR44

fujifilm4lr44_1現在は電池事業から撤退している“富士フイルム”のアルカリボタン電池である4LR44です。写真左が“FUJI FILM EVEREADY”ブランドとして展開していた頃の旧製品で、右が“FUJIFILM”と“Energizer”のダブルネームとして展開していた頃の新しい製品になります。
充電式電池を除く乾電池では“FUJIFILM EVEREADY”ないしは“FUJIFILM”と“Energizer”のダブルネームでしたが、ボタン電池に関しては、パッケージのみで中身はEnergizerのものが入っていました。

中身はEnergizerの製品がそのまま入っているため、電池本体には4LR44(IEC規格における型番)のEnergizer型番である“A544”がそのまま記載されており、パッケージにも「電池本体には、A544と表示してあります。」と記載してあります。パッケージの色は富士フイルムカラーと言えるで、自分の微かな記憶では酸化銀電池においてはであったと記憶しています。

fujifilm4lr44_2パッケージ裏。左の旧製品が“富士写真フイルム株式会社”名義、右の新しい製品が“富士フイルムバッテリー株式会社”の名義となっている。バーコードのベンダーは富士フイルム(4902520)でコード自体はどちらも同じものでした。
富士フイルムバッテリーのものは使用推奨期限が「12-2005」と記載しれあるので大体の時期は特定できそうですが、富士写真フイルムのものは使用推奨期限や製造日などの記載が無いので、年代を特定することが出来ない。

fujifilm4lr44_3中に入っていた4LR44(A544)。左が富士写真フイルム時代の旧製品で「EVEREADY(R) ENERGIZER(R)」というまだエバレディブランドを冠した古いエナジャイザーのロゴで、右の富士フイルムバッテリー時代の新しい製品では「Energizer(R)」の現行ロゴになっています。
なお、前者のものはプラス極のリングがなのに対し、後者のものはになっていた(マイナス極のリングはどちら共、)。

 

fujifilm4lr44_4注意書き部分。古い方は結構細かく記載されており、アメリカの中毒110番(誤飲時)の電話番号らしきものまでも記載されているが、新しい方は“WARNING: Do not install backwards, charge or put in fire – may explode or leak.”と書いてあるのみのシンプルなものになっている。

 

fujifilm4lr44_5社名表記は“Eveready Battery Company, Inc.(旧製品はEveready Battery Co., Inc.表記)”この社名は現在のEnergizer社の前身に当たるようです。
旧製品は“ASSEMBLED IN MEXICO”でメキシコ組み立て、新しい製品は“ASSEMBLED IN CANADA”でカナダ組み立てとなっています。ただし、後者はパッケージ上では「Made in U.S.A.」となっていました。

fujifilm4lr44_6おまけ。4LR44ではありませんが、“富士フイルムアクシア株式会社”時代のLR44のパッケージです。旧世代品と比べるとずいぶん緑が占拠してしまいましたw。そして“Energizer”ロゴが大きくなり、エナジャイザーブランドをよりアピールするようになっていますね。
台紙も以前のものは紙でしたが、こちらのものはアルミ?で薬の包装のように見えてしょうが無いパッケージなのでした。


FUJIFILM Energizer アルカリ乾電池 6LR61

fe6lr61_1押入れの奥底から出てきた“富士フイルムバッテリー株式会社”と書かれた謎の箱…。中身はなんとなく箱に書いてある型番で分かりそうですが。箱のバーコードのベンダーは富士フイルム(4902520)だった。

 

 

 

fe6lr61_3箱を開けてみたら、なんと大量の9V形電池が…。ほとんどの電池が液漏れています。15個入りのようで、2本使われ、13本になっていました。

 

 

 

fe6lr61_4こんな感じで、富士フイルムブランドの“Energizer”アルカリ電池がいっぱい入っていました。電池は個別シュリンクされていましたが、バーコードが記載されていないので、元々15個売りで売られていたものと推測される。
と、言うわけで、今回は富士フイルムブランドの“Energizer”の9V形アルカリ電池「6LR61」を紹介する。

 

fe6lr61_5電池の外観。“FUJIFILM”と“Energizer”のダブルブランドです。当時の富士フイルムはアメリカの電池メーカーであるEnergizer社と提携、マンガン電池と低価格アルカリ電池は「EVEREADY」ブランドで、アルカリ電池は「Energizer」ブランドで展開していた。
使用推奨期限は電池の表側に印字されている珍しいタイプでこれは「08-2003」と印字されている。富士フイルムのロゴは現行のものではなく、その前のもの。

 

fe6lr61_6側面。箱は“富士フイルムバッテリー株式会社”となっていたが、電池は“富士写真フイルム株式会社”のまま。Made in U.S.A.となっており、Energizerの自社製造品か?注意書きは至って普通。

 

 

fe6lr61_7手持ちの旧デザインの「Energizer INDUSTRIAL」の6LR61と比較してみると、構造はよく似ているのでやはりEnergizer製か。ちなみに両方共液漏れしている。

 

 

fe6lr61_8いっぱいあるので分解してみました。開けた所で、電池がバラバラになって出てきたので、腐ってるのか?と思ったのですが、元々こういう構造になっているようです。
6LR61の電池は端子がスポット溶接により接続されているのが普通なのですが、これは上下の端子が押さえつけられてパッケージングされているものになっているようです。中身のAAAA電池だけが欲しい人は便利な構造かも。

fe6lr61_2中に入っていたAAAA電池のプラス・マイナス側。マイナス極(突起側)は変わった構造ですが、プラス極(平たい側)も、謎の「2」の刻印が…。最初、接続の順番が書いているのではと思ったのですが、全てに「2」の刻印。謎は深まるばかりです。


FUJIFILM EVEREADY マンガン乾電池(赤)

eveready1現在は乾電池から撤退している“富士フイルム(富士フイルムイメージング)”の赤マンガン。当時はアメリカEnergizerと提携しており、マンガン電池と低価格アルカリ電池は「EVEREADY」、アルカリ電池は「Energizer」とブランドを使い分けられていた。

写真の電池は“FUJIFILM”のCIロゴが現行のものになっている最終モデルで推奨期限は04-2010、逆算すると2008年4月に製造されたものと推測。ちなみに富士フイルムの乾電池撤退が同年9月である。インドネシア製。

eveready2これがCIロゴ変更以前の旧モデル(05-2005)。電池はシンガポール製でEnergizer自社製のものと思われる。ちなみにこの電池のシュリンクは画像で見ても分かる通りシワだらけ、持ってもユルユルでなんとも低クオリティなものであった。まぁ、バラバラにならなければ良いという感じでこれもこの電池の持ち味なのかもしれないですね。

 

eveready3おまけ。上の物よりも更に古い年代の黒マンガン(09-2000)。この頃は「FUJIFILM」のロゴが大きく「EVEREADY」の文字が小さく、まだEnergizerとの提携をあまり主張していなかったのかな?これもシンガポール製。