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Ys YAMADA SELECT アルカリボタン電池 LR44

大手家電量販店“ヤマダ電機”に登場した、新プライベートブランド“ヤマダセレクト”のアルカリボタン電池です。当ブログでは同じヤマダセレクトのアルカリ電池を紹介したことがあり、こちらが“HERB Relax(ハーブリラックス)”の後継品であったようにこちらも同ブランドで発売していたボタン電池の後継のようです。
ハーブリラックスが「」のパッケージだったのに対して、ヤマダセレクトは「青(紺)」のパッケージとなっている点がポイントです。

パッケージ裏。ヤマダセレクトのアルカリボタン電池ではLR44のみに1個パックと2個パックが用意されているようです。1個パックでの型番が“YSLR44G/1B”、2個パックが“YSLR44G/2B”となっています。
社名表記は“株式会社ヤマダ電機”、バーコードの事業者名は例の如く同社では無い“OPTILED LIGHTING(456237144)”のコードになっています。

中のボタン電池です。まんまGPのボタン電池。むやみに隠そうとせずにここまで潔いと気持ちいいですね。ハーブリラックス時代はノーブランドだった気がしたのだけど…。
「1.5V」という電圧表記の下には“0%Hg&Pb”との記載あり、水銀に加え、鉛も含有していないらしいことがわかります。生産国は“Made in China”で中国製

 

最後にプラス・マイナス側を見てみます…。マイナス極のガスケットは緑色という特徴ある構造で、“96”という印字がマイナス極にあります。単純に推測すると20196月製を表すロット番号でしょうか。しかし、パッケージ上の使用推奨期限は「08-2021」となっていて合っていない感じですが。
でも、ガスケット緑でマイナス極印字のボタン電池は何処かで見たことあるなぁ…。これももしかしたら??

★関連記事
Ys YAMADA SELECT アルカリ乾電池 単3形/単4形 YS-LR6G/4B / YS-LR03G/4B (スタンダードアルカリ)
→同じヤマダセレクトの単3・単4アルカリ電池を紹介した記事。キャッチコピーは旧プライベートブランドのハーブリラックスを継承したものとなっていて、性能は据え置きな模様。


DAISO ALKALINE new アルカリ乾電池 単3形/単4形 その2

均一ショップ“ダイソー”で売られるお馴染みのアルカリ電池です。当初は真っ白なデザイン某充電式電池と見紛うようなものでしたが、後に金のアクセントが入った現行品となって現在に至っています。
実は当ブログ、真っ白時代の当電池は紹介したことはあったものの、新デザインになってからの紹介は出来ていませんでした。今回、ダイソーの新CI導入でパッケージが新しくなったとのことで旧パッケージと比較して紹介します。


まずは旧デザインのパッケージです。この部分は特に真っ白時代とのデザインは変わっていません。敢えて言うなら、かつてはDAISO Japan Quality”と書かれたロゴだったのが単純に“DAISO”というロゴに変更されています。
商品名は単3が「アルカリ電池 K2 No.3」、単4「アルカリ電池 K2 No.4」となっています。型番は単3と単4両者とも「K-19-P80(K002)」です。これは真っ白時代と同じです。バーコードの事業者名は“Nikkan(4947678)”となっていました。“Nikkan”は“国際インフォメーションセンター日韓企画”が名を替えたものです。なのでこちらも実質真っ白時代から変わっていません。


次に新デザインのパッケージです。大幅に違っているのは表ですね。“DAISO”のロゴがピンクな現行ロゴに変わっているのと同時に、右下にピンク色の矢印?が配置されています。DAISO & HWのアルカリ電池では矢印の色がサイズごとに違っている特徴がありましたが、こちらはサイズ関係なくピンク色となっています。
商品名は旧デザインと同様ですが表面QRコード下にも記載されています。ただし、型番が変更され「WK-19-P80(K002)」になっています(KからWKとなっている)。バーコードも旧デザインと同様、全く同じです。注意書きは旧デザインと変わらないように見えますが、何故か警告の“●電池3本以上使用機器で(+)(-)の逆入れ使用はできますが、逆充電となり、発熱・液漏れし危険ですし機器も破損します。”という文面が削除されています。
QRコードのリンク先は真っ白時代と同様にNAVERへのリンクになっていますが、よくわからないサイトへリダイレクトされます。“http://www.hanilmanpower.co.kr/”という意味深なURLとなっていますが、このリンクを踏むと“ASUNG HMP”という韓国の企業にリダイレクトされます。この企業は韓国ダイソーを日本の大創産業と合弁で運営する“アソン産業”の関連会社らしいです。ホームページには韓国ダイソーへのリンクもあります。

パッケージを開封。2重シュリンクとなっている点は真っ白時代と同じですが、台紙とシュリンクが糊付けされている点が異なっているようです。
さて、新パッケージに変更されたのは2019年7月製造分からのようですが、ここで重要な変更に気づきました。それは使用推奨期限です。旧パッケージの使用推奨期限は「06.2024」で新パッケージは「07.2026」となっています。

つまり、新パッケージから使用推奨期限が7年に延長されているのです。“DAISO & HW”や“DAISO & GO”が7年期限な中、“ALKALINE new”だけが5年期限で取り残された感がありましたが、ここでようやく7年期限となったわけです。ちなみにこれはパッケージのどこにも記載されていません。


使用推奨期限が異なるということは旧パッケージと新パッケージでは電池が違うに違いない、と両電池を徹底比較してみます。まずは使用推奨期限「06.2024」の旧パッケージです。真っ白だった旧世代と比べると、プラスマイナスにある金色の帯が象徴的な電池になりました。誤挿入防止の為か、マイナス極の金色部分が広く、白と金の境目に青い帯2本線が入っています。
使用推奨期限はラベルと一緒に印刷されているタイプで印字ではありません。表記は「06 2024」となっています。月と年の間がスペースで区切られています。ここをよく覚えといてください。


次に使用推奨期限「07.2026」の新パッケージです。ぶっちゃけ、殆ど旧パッケージと同じですが微細な違いがあります。旧パッケージでは住所表記上辺りにあった『Pila Alcalina 碱性电池』という表記が削除されています。これはスペイン語と中国語でアルカリ電池を指す単語ですが、注意書きはめちゃ日本語ですしね…。まぁ、要らんと感じたのでしょう。
そして使用推奨期限の表記が「07.2026」となっていて、月と年の間がピリオドで区切られています。旧パッケージまではスペースで区切られていました。
発売元は両者とも“(株)大創産業”で、住所下には“DAISO INDUSTRIES CO .,LTD.”と英語表記もあります。生産国は“MADE IN CHINA”で中国製

プラス・マイナス側です。単3・単4ともに左プラス・マイナスが新パッケージその右隣が旧パッケージのマイナスです。どれもマイナス絶縁リングの色は「」です。
使用推奨期限は旧パッケージが「06 2024」で5年期限の2019年6月製で新パッケージが「07.2026」で7年期限の2019年7月製の電池でしょう。ちなみに使用推奨期限表記の上には[K002]という型番の一部が記載されています。


外装ラベルを剥がしてみました。まずは旧パッケージの方です。単3には“UFWU 01 171650-R”の、単4には“HFXU 10 280813-R”というレーザー刻印と思われる、ロット番号の印字が確認できました。

 

 

旧パッケージの絶縁リングです。赤色の絶縁リングで、切り欠きを下に置いた状態で単3は上に「2-4」の刻印が、単4は上に「双 35 鹿」の刻印が見られました。
従って、この電池は“PAIRDEER(Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.)”製のものであると思われます。マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

 


次は新パッケージの外装ラベルを剥がしてみます。こちらは単3には“EFTU 12 131206-R”の、単4には“HFTU04 032105”のレーザー刻印と思われるロット番号の印字が確認できます。
旧パッケージのものと比べると単3の印字が大きく、よりプラス側に刻印されています。一方、単4にはロット番号最後の「-R」が見えません。期限が延長された分、電池が変わっているのか?それとも単純にロット差なのかは不明。

最後に新パッケージの絶縁リングです。写真では光の当たり加減で白く見えますが、モノは旧パッケージと同じ赤色の絶縁リングです。刻印パターンも同じで、切り欠きを下に置いた状態で単3は上に「8」の刻印が、単4は上に「双 4 鹿」の刻印が見られました。これもまたPAIRDEER製でしょうね。
マイナス極のガス抜き穴もこちらもまた2つ穴タイプとなっています。

★関連記事
DAISO ALKALINE new アルカリ乾電池 単3形/単4形
→登場当初の当電池を紹介した記事。この頃は某充電式電池と見紛う白いデザインが特徴だった。


Panasonic マンガン乾電池 単3形 R6PRJ (R6PRJ/4S)

ダイソーでお馴染みなパナソニックブランドのマンガン電池。今まで単1と単2のみが発売され続けてきましたが、今日遂に単3が店頭に並んでいるのを発見しました!
以前単1と単2が発売された際、パナソニックに問い合わせて見た所、一般市販されている「ネオ黒」に比べて80%の性能を持つ電池との回答があり、単3電池は存在しないとも聞いたので意気消沈していたですが、今になってようやく登場した単3に興奮してしまいました。

パッケージです。4本シュリンクパックでの展開で、横に並んでいた富士通ブランドの単3マンガン電池6本入りと比べると少ない印象を受けます。
4本シュリンクパックの型番は“R6PRJ/4S”、バーコードの事業者名は“パナソニック(4549980)”となっていました。

 

電池の外観です。デザインは同じパナソニックのアルカリ電池“アルカリβ”を踏襲したデザインを採用。黒バック白文字というシンプルで見やすいものになっています。
社名表記は“パナソニック株式会社”。生産国は“インドネシア製”となっています。単1と単2は「ネオ黒」と同様に単1中国製、単2インドネシア製となっていますが、単3のみは「ネオ黒」の中国製とは異なるインドネシア製となっています。

プラス・マイナス側です。プラス極・絶縁リングの色は「」。写真では確認しにくいかもしれませんが、使用推奨期限は「09-2021」となっています。2年期限と推測すると2019年9月製造という、今月出来たてほやほやな電池です。

 

 

ちなみに同じインドネシア製な、富士通マンガン電池と並べてみました。こちらはABCというブランドの電池を製造・発売する“PT. International Chemical Industry(通称:ICI)”製の電池らしいことが確認できています。
特に、マイナス極を比べてみると絶縁リングの構造も使用推奨期限の刻印も違っています。パナソニックのインドネシア製は現地工場の“PT. Panasonic Gobel Energy Indonesia”製であることが多いようなので、この電池もそうなのでしょうか…。

もし、この電池に単3が登場したらやってみたかったのが、デザインが類似している“アルカリβ”と並べること!
カラーリングは大幅に異なっていますが、デザインは同系のものであることがわかります。型番の“R6PRJ”もマンガン電池としての型番が“R6P”まであると考えると、同じ「RJ」符号が付けられている点が“アルカリβ”と共通しています(アルカリβの型番はLR6(RJ))。

・追記(2019/9/22)
再度、ダイソーに出向いて外箱を確認してきました。1箱60本の15パックとなっており、20本10パックの単1や単2と比べると箱買いは厳しいでしょう。チャレンジャーな電池コレクターの方はどうぞw。

 

 

 

★関連記事
Panasonic マンガン乾電池 単1形 R20PRJ
→同じくダイソーで販売されている当電池の単1を紹介した記事。現在でもほそぼそと発売されているようです。
Panasonic マンガン乾電池 単2形 R14PRJ
→単1に続いて発売された当電池の単2を紹介した記事。こちらは在庫不足なのか店頭で見かけることが少なくなっている印象。


TANOSEE Alkaline Battery tan03 / tan04

非常に寒~いダジャレCMでお馴染みの大塚商会“たのめーる”で販売されているアルカリ電池です。たのめーるのPBブランドである“TANOSEE(タノシー)”のアルカリ電池はかつて当ブログでも紹介したことのあるスタンダードタイプとプレミアムタイプがあり、今回紹介するのは後者のプレミアムタイプとなります。
サイト上では『国内メーカーとの共同企画で実現したプレミアムタイプアルカリ乾電池。』を謳っています。

パッケージです。2本シュリンクパックでリサイクルショップで入手しました。1箱20本入りのものをバラして売っていたようで、シュリンクパック自体にはバーコードラベルなどの貼り付けはありませんでした。
包装は見覚えのある、軟質系のフニャフニャシュリンク…。日本製とのことですから、もうあのメーカー製であることは間違いないですね。


電池の外観です。ツートンデザインとなっていて、左(プラス極)側はシルバーで全サイズ共通。右(マイナス極)側がサイズによって異なっています。単3は「水色」で単4は「黄緑色」となっています。ちなみに単1は「ピンク色」、単2は「紫色」を採用しています。
表は左上に“TANOSEE”ロゴを据え、その下に“Alkaline Battery”、その横に0(ゼロ)なのかO(オー)なのかそれとも丸なのかの中に“tan”そしてサイズの数字が表記されるという独特なデザインです。「tan=単」の意味がわからなくても、サイズの数字が大きいことでなんとなく理解できるのがポイントでしょうか…。
注意書きは左側シルバー部分に「警告」右側各サイズで異なるカラー部分に「危険」の文面が書き分けられています。販売元は“株式会社大塚商会”となっており、各電池の製造元が記載されていたスタンダードタイプと比べると、たのめーるで販売している電池であろうことがわかります。
生産国は小さいですが“日本製”との記載がありました。

プラス・マイナス側です。絶縁リングの色は「」。この特徴を持つ日本製ということなので、シュリンクパックから見てもFDKの鷲津工場であることは間違いないでしょう。
使用推奨期限は単3が「08-2026」、単4が「07-2026」です。サイトによると使用推奨期限2025年7月以降は10年と言うことで、それぞれ2016年8月と7月製造の電池であると思われます。若干デッドストック気味だったのか古いですね…。

外装ラベルを剥がしてみました。単3にはマイナス極側に“5”の印字が、単4には同じくマイナス極側に“160624 07:25”と、製造年月日と時刻らしき印字が見えます。

 

 

最後に絶縁リングの拡大です。単3と単4ではタイプが異なっており、単3では5ヶ所ある突起があり真円。突起の一つに印があり、それを上にした状態で上に「30」下に「1」の刻印があります。単4は5箇所の突起は無く全てで真円。内側の円の一部に印があり、それを上にした状態で上に「9」下に「21」の刻印がありました。なお、マイナス極のガス抜き穴はFDKのアルカリ電池でお馴染みな4つ穴タイプとなっています。

★関連記事
TANOSEE STANDARD ALKALINE 3 アルカリ乾電池 LR6
→TANOSEEブランドの単3スタンダードアルカリ電池を紹介した記事。この電池では社名表記が大塚商会では無く、企画元のイーナとなっていて中国製。それ以外にもロケット電気名義の韓国製もあったらしい。


TOSHIBA アルカリ電池 IMPULSE 単5形 LR1(H)

今回は東芝ライフスタイルが発売するアルカリ電池“IMPULSE(インパルス)”の単5を紹介します。これは東芝ブランドとしては唯一の単5アルカリ電池であり、かつては“アルカリ1”でも単5サイズが存在していたのですが、現在はこのIMPULSEに統一されています。
IMPULSEの単5は当ブログでも紹介したことがあるかなとは思っていたのですが、コネタで日本製からインドネシア製に変更されたことを報告した程度でしたので、改めてご紹介。


パッケージです。IMPULSEのパッケージはいつの日からか代わり、“TOSHIBA”ロゴが大きく目立つものに変更されています。その時ベルマークの位置も裏面から表面へ変更されました。キャッチコピーは“長持ちハイパワー”。単1から単4までは“ひとクラス上の長持ちハイパワー”となっているのですが、単5と9V(角形)のみは「ひとクラス上の」が無い“長持ちハイパワー”となっています。
原産国は“中国製”。かつてはインドネシア製でしたが、富士通ブランドの単5アルカリ電池と同じく中国製に変わっています。同ブランドの単5アルカリが日本製からインドネシア製に変更された際も同じく変更されたことがあり、供給元が同じだったのではないかと推測されます。
社名表記は“東芝ライフスタイル株式会社”。住所は現所在地である神奈川県川崎市川崎区のものに変更されています。原産国が変わり印刷変更の際に一緒に変更されたのでしょうが、大半は東京都青梅市の旧・東芝青梅事業所の住所のままなはずなので微妙に珍しいです。なお、バーコードの事業者名も“東芝ライフスタイル(4904530)”となっていました。

注意書き部分です。型番は“LR1(H)”。型番表記の横にはパッケージと同様に“中国製”との原産国表示があります。社名表記は“東芝ライフスタイル株式会社”で住所表記は無し。
今回は絶縁リングは無いのでプラス・マイナス側は省略(実は写真を撮り忘れたとは言えないw)。という訳でここで使用推奨期限をご紹介。「05-2021」という印字で、2年期限の2019年5月製の電池であると思われます。

外装ラベルを剥がしてみました。電池には“JFZA05 141158”のロット番号と思われるレーザー刻印がありました。
この上アルファベット+数字6ケタ、下数字6ケタのパターンは主にGP製のアルカリ電池で見られるタイプで、ダイソー発売のGPブランド単5アルカリ電池や現中国製・富士通ブランド単5アルカリでも見られます。

 

プラス・マイナス部の拡大です。マイナス極のガス抜き穴は2つ穴タイプとなっています。
という訳で、今回は富士通ブランドの単5アルカリ電池が中国製に変わった後に発見された初の他社中国製となりました。ソニーのSTAMINAは原産国変更の前に乾電池販売から撤退と相成りましたが、次はマクセルのボルテージでしょうか。密かな楽しみですね(←変態w)。

★関連記事
電池のコネタを集めてみた
→電池関係の小ネタを2つ紹介した記事。この中でIMPULSEの単5が日本製からインドネシア製へと変わったことを報告している。

Fujitsu アルカリ乾電池 単5形 LR1F(2B)
→当電池と同じく、インドネシア製から中国製へと変わった富士通ブランドの単5アルカリ電池を紹介。インドネシア製と中国製の構造の違いを比較しながら紹介している。


Super NOVA 単4形 SIZE AAA / R03P

何かに付属していたと思われる“Super NOVA”なるブランドのマンガン電池、単4になります。まるで英会話教室のようなブランドですが特に関連性は無いようです。また、電池関連では古河電池が同名の自動車用バッテリー(鉛蓄電池)を発売しているようですが、こちらとも関係は無いようです。
ブルーメタリック白文字が印象的なデザインの電池。マンガン電池にも、アルカリ電池にも見えそうなデザインですね。

注意書き部分です。組み込み向けと思われる電池にも関わらず、日本語と英語による2ヶ国語の注意書きが記載されています。
また、英語の注意書きの横には主に台湾で流通する電池に付与される“四矢マーク”と“WEEE(クロスドアウト・ダストビン)マーク”が見えます。このマークの下には「Pb」の文字が見えますから、鉛が含有されていると推測できます。

なお、注意書きの全文は以下の通りです。日本語の注意書きは80年代に発売されたマンガン電池によく似た文面となっています。

(ご注意)この電池は充電式ではありません。
●(+)(-)を正しく入れないこと、はれつのきけんがあります。
●アルカリ電池などとまぜで使わないこと。


<CAUTION> NOT RECHARGEABLE.
MAY EXPLODE IF CHARGED
OR SET REVERSELY.

「アルカリ電池などとまぜ“”」という微妙な誤字が見られますが、この表記で当電池がアルカリ電池ではないことを物語っています。こう書くのならこの電池の種類も書いて欲しかったような気がしますね。

形名表示部分も日本語と英語の2ヶ国語表記となっています。日本語では『水銀0使用』となっているのに対して、英語では『0% MERCURY & CADMIUM』と水銀に加えカドミウムも含有されていないことまでも記載されています。
生産国は“MADE IN PRC”となっていて中国製。PRCは中華人民共和国(People’s Republic of China)を表し、主に中国製を隠す意味で使われた表記ですが、最近はあまり見られません。

電池本体には社名表記は見られず、発売元や製造元は不明。ブランド名をネット上で検索してみるもメーカーは見つかりませんでした。形名は“R03P”となっていますから、赤マンガン相当の電池であると推測できます。見た目は青いんですけどね…。

プラス・マイナス側です。特に絶縁リングなどは見られず。マイナス極の底板には「04-2014」の刻印が見られます。一般的に[月-年]の表記は使用推奨期限を指すことが多いことから、これは使用推奨期限の刻印ではないかと思われます。
海外の電池、特にマンガン電池はメーカーにより使用推奨期限の期間がまちまちであることから、逆算は不可能に近いと思います。日本メーカーであれば2年ですが…。

外装ラベルを剥がしてみました。こう書いていると言うことは…、そうラベル外装のマンガン電池となっています。
ラベルを剥がすとその下には更に、絶縁用と見られる収縮チューブが巻いてありました。その中には大量の液漏れ跡が見られ、これを剥がしても印字などは見られないと思い、剥がすのは断念しました。しかし、マンガン電池では外装缶にロット番号などの印字が無いのが普通です。

最後に剥がしたラベルの拡大写真です…。


Ys YAMADA SELECT アルカリ乾電池 単3形/単4形 YS-LR6G/4B / YS-LR03G/4B (スタンダードアルカリ)

大手家電量販店“ヤマダ電機”に登場した新顔のアルカリ電池です。ロゴマークでは“Ys YAMADA SELECT”とデザインされていますが、「ヤマダセレクト」という名前のプライベートブランドのようです。
全面シルバーデザインが印象的な電池で、上位モデルのハイグレードアルカリ“Ys YAMADA SELECT +PLUS(ヤマダセレクトプラス)”では全面ゴールドデザインを採用しています。

 


パッケージです。電池本体には記載されていませんが、パッケージにのみ“スタンダードアルカリ”の記載があります。型番は単3・4個ブリスターパックが“YS-LR6G/4B”、単4・4個ブリスターパックが“YS-LR03G/4B”となっていました。
パッケージ裏では『ヤマダセレクトアルカリ乾電池は充実性能!』というキャッチコピーから始まり、「パワフルに使える!」「長く使える!」「10年保存可能!」で『様々な機器で優れた性能を発揮!』というウリとなっています。実はこれ、この前に発売されていた“HERB Relax(ハーブリラックス)”のアルカリ電池と全く同じキャッチコピーです。
社名表記は“株式会社ヤマダ電機”となっていました。ただし、バーコードの事業者名はLED照明やLED蛍光灯を販売する“株式会社 OPTILED LIGHTING(456237144)”という企業のコードとなっています。なぜこの企業のコードなのかは不明ですが、電池の輸入に関わっているのかもしれません。


では、前モデルと推測されるハーブリラックスのアルカリ電池とパッケージを比較してみましょう。パッケージの表こそカラーリングが違って別物のアルカリ電池に見えますが、裏をひっくり返してみるとほぼ…、と言うか全く同じです。『ヤマダセレクトアルカリ乾電池は…』となっている所が『ハーブリラックスアルカリ乾電池は…』となっている違い、後は下部[ハーブリラックス お客様相談室]が単に[お客様相談室]になっている程度でしょうか…。
後、大きなポイントとしてバーコードの事業者名が異なっています。ハーブリラックスの方はちゃんと事業者名が“ヤマダ電機(458041792)”となっているのです。ハーブリラックスシリーズのハイグレードアルカリ“HERB Relax +PLUS”でも事業者名はOPTILED LIGHTINGだったので明らかに意図的なものかと思われますが…。


電池の外観です。左が単3右が単4。全面シルバーバックのデザインにスタイリッシュなヤマダセレクトのロゴ…、ハーブリラックスの頃と方向性が違って見えますね。しかしながらロゴと色が違うこと以外では注意書きなどの記載はハーブリラックスと全く同じです。ただし、ハーブリラックスでは白ボディの灰色の注意書きで読みにくい印象を受けましたが、ヤマダセレクトでは黒の注意書きなので読みやすくはなっています。
社名表記はパッケージと同じく“株式会社ヤマダ電機”、生産国は“Made in China”で中国製となっています。

プラス・マイナス側です。絶縁リングの色は「」。使用推奨期限の表示はハーブリラックスと同様に印字されているタイプでは無く、注意書きとともに印刷されているタイプです。
使用推奨期限は単3・単4共に「07-2029」となっていて、パッケージには『10年保存可能!』とありましたから、それぞれ2019年7月製造の電池であると推測されます。

 

外装ラベルを剥がしてみました。単3には“UFTU 06 181028-R”の、単4には“HFTU08 161118”というロット番号らしきレーザー刻印が見られました。
単3は同じヤマダ電機発売のハイグレードアルカリ“HERB Relax +PLUS”と同じパターンの印字、単4は上アルファベット+数字6ケタ下数字6ケタのパターン。GP製?のアルカリ電池でよく見られるパターンのものです。

絶縁リングの拡大です。薄緑色の絶縁リングで、単3と単4ではタイプが異なっています。単3は切り欠きを上に置いた状態左に「40」下に「G10」の刻印、単4は切り欠きを下に置いた状態上に「2-10」の刻印が見られました。単4の絶縁リングはハーブリラックスと特徴が同じなので、やはりGP製なのかな?
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

★関連記事
HERB Relax アルカリ乾電池 単3形/単4形 YMD-LR6/4B / YMD-LR03/4B
→当電池の前モデルと見られる、ヤマダ電機によるプライベートブランド“HERB Relax(ハーブリラックス)”のアルカリ電池を紹介した記事。白いボディが印象的なアルカリ電池であった。

HERB Relax +PLUS アルカリ乾電池 単3形/単4形 YMD-LR6P/4B / YMD-LR03P/4B
→こちらはハーブリラックスシリーズのハイグレードアルカリ“HERB Relax +PLUS(ハーブリラックスプラス)”のアルカリ電池を紹介。バーコードの事業者名がOPTILED LIGHTINGで当電池と一致している。