月別アーカイブ: 2014年9月

ソーラーライト専用充電池 3.2V 400mAh 14500型

14500_1ホームセンター“ビバホーム”で見つけたソーラーライト(ガーデンライト)用の充電式電池です。今までガーデンライトの充電式電池と言えばニッケル水素電池ニカド電池が主流でしたが、この電池は“3.2V 400mAh 14500型”と書いてある通り、リチウムイオン電池タイプなのです。
遂にガーデンライトにもリチウムイオン電池の時代が…、しかも交換式でリチウムイオン電池のみがホームセンターで入手出来る時代が来たのですね。と、感慨深くなってしまいました。

14500_2電池の外観。シルバーの収縮チューブに黒字での注意書きや容量の記載があるのが特徴的です。注意書きは英語のみで“LI-ION”とリチウムイオン電池である旨の記載がしてあります。
この電池は14500サイズですから、ほぼ単3電池と同サイズです。知らないでニッケル水素電池やニカド電池と間違えて誤用したら怖いです。なので、外箱にも『記載された品番の商品以外には使用しない』ことが記載されています。

14500_3単3のeneloopとの比較。大きさは単3とほぼ同じであることがこの写真でもわかります。なお、自分は該当のソーラーライトは持っておらず、規定外使用するために購入しました。指定機器以外での使用はメーカー保証範囲外となりますので、くれぐれも注意して下さい。
なお、電池には“2013/04/21”の記載がありました。一般的に考えると、製造日の記載であると思われますが…。

 

14500_4プラス・マイナス側。マイナス極には基板が付いているような痕跡は見られませんから、プロテクト無しのセルであると思われます。
ちなみに今回の記事で紹介したのは14500の400mAhタイプでしたが、他にも14500の200mAhタイプと失念しましたが恐らく18350タイプだったはず?がありました。
価格は今回購入した14500の400mAhタイプが1個420円(税抜)でした。

14500_6おまけ。電池を空にしてSoshineの充電器“SC-S7”で充電してみました。公称容量400mAhに対して実測値は476mAhとなかなかの数値が出ています。ちなみに同時購入したもう1本の実測値は304mAhでした


ATC(R) SUPER R6S

atcsuper_1香港の電池メーカーである“ATC”のマンガン電池です。同社のホームページによると、元々“ATC”の商標はヨーロッパのものでそれを香港の企業が取得し生まれた電池メーカーであるようです。
写真の電池は使われていなかったリモコンの中から出てきたもので、激しく液漏れを起こしており、本来“ATC”の文字は金色であったと思われますが液漏れで色抜けを起こしています。

 

デザインは黒ベース、“ATC”のブランド部分はとかなりシブいデザインでマンガン電池と言われれば、らしいデザインと言えそうですね。

atcsuper_2注意書き部分。注意書きは『Do not recharge or dispose of in fire !』の一文のみですが、英語だけではなくハンガリー語ポーランド語チェコ語ルーマニア語と実に多彩な言語の注意書きが記載してあります。
社名表記は“A product of The ATC-HOLLYLAND Group”となっており、これは中国で電子部品を製造している“Hollyland Group Holdings Limited”の傘下だった?ことによる表記のようです。

プラス極側に本当に小さい文字で“・SUPER HEAVY DUTY”と書いてありますが、型番は“R6S”となっていますから、黒マンガン相当ではなく緑マンガン相当ですね。敢えてSUPER HEAVY DUTYを小さく表記したのはATCの良心なのでしょうか。なら、最初から表示するなという話ですがw。
0% MERCURY』の記載があることから、水銀は含有されていない模様。何故か原産国表示が無くどこ製かは不明ですが、この特徴あるビニール外装は間違いなく中国製でしょう。

atcsuper_3プラス・マイナス側。マイナス極には「2003 08」の刻印が記載されていますが、電池本体に記載が無いため、これが製造日か使用推奨期限の表記のどちらかは不明です。

 

 

atcsuper_4液漏れが酷い側のビニールをひん剥いでみました。プラス極の封止部分は至って綺麗で液漏れの形跡はありませんでした。
どうやら、この種の電池特有症状である亜鉛缶が内側から腐食して液漏れに至ったようです。

 

 

atcsuper_5ちなみにATCは某オークションでよく見られる、エネループ対抗の残容量キープ機能付きニッケル水素電池“eneMega”を発売していることでも知られています。


SIEMENS シーメンス電池 PR536

siemens_1ドイツの電機メーカー“シーメンス(SIEMENS)”のボタン形空気亜鉛電池“PR536”です。日本ではあまり同社の馴染みはありませんが、補聴器の製造メーカーとして知られ、これはシーメンス純正の空気電池となります。
ちなみにシーメンスは日本初の日独合弁企業として“富士電機製造(現・富士電機)”を設立。社名の由来は合弁元の“古河電気工業”の「」と“シーメンス(ドイツ語読みでジーメンスとなる)”の「」に日本一の山である富士山の名を当てて“富士”という社名になりました。

富士通はこの“富士電機製造”で電話機を製造していた“電話部”が分離して設立された“富士通信機製造”が社名変更したものであり、その経緯から社名の由来もそのまま引き継がれています。

siemens_2パッケージ裏。使用推奨期限は「01-2015」となっており、期限切れ間近ですが、まだ期限は切れていません。注意書きは日本語表記のみであり、日本向けに作られている製品であることがわかります。生産国はドイツ
社名表記は無く、“シーメンス補聴器”お客様相談室の電話番号が書いてあるのみです。
バーコードは“40”から始まるドイツのコードですが、ベンダーは『企業情報は公開されていません。』となっており、不明でした。

siemens_3電池の外観。左がシールを剥がす前のプラス極中がマイナス極右がテープを剥がしたプラス極です。
テープを剥がしたプラス極には空気の取り込み穴が1つ見えますが、刻印が無いのでこの状態でどの電池かはわかりません。
マイナス極のガスケットが青いのが特徴ですが、これはVARTA(ファルタ・マイクロバッテリー)製特有のもので、ドイツ製で青いガスケットのボタン電池はほぼ同社製と見て間違いないと思います。


OHM MANGANESE SUPER DRY BATTERY R6PU(O)

R6PU(O)_1オーム電機”の単3マンガン電池です。デザインとしてはシルバーベースに黒という極めてシンプルなもので、この電池から漂う古臭いデザインがなんとなく気に入って、以前よく買っていた覚えがあります。
この電池は8本入りパックとして現在でも発売されていますが、そういえば最近見たことがありませんね…。

 

R6PU(O)_2注意書き部分。型番は“R6PU(O)”。型番の「PU」表記や“マンガン乾電池(黒)”の記載から、黒マンガン相当の電池であると思われます。
社名表記は“株式会社オーム電機”。住所は豊島区東池袋となっていますが、現在の本社の住所とは異なるので、移転前の住所なのでしょうか。生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。

 

R6PU(O)_3プラス・マイナス側。外装は金属外装です。マイナス極の中心にヘコミがあるのが特徴の電池で、以前本ブログで紹介した“FUNAI”ブランドのマンガン電池に似ています。
使用推奨期限は「0203」と記載。電池本体には『使用推奨期限(月・年):底面に表示』と書いてありますから、2003年2月を表していると思われます。2年期限と推測すると、2001年3月製造の電池でしょうか。

・追記(2014/10/3)

R6PU(O)_4 この記事を書いた後でこの電池の別バージョンが出てきたので紹介します。
この写真の下の電池がそれで、表の“OHM”・“MANGANESE SUPER DRY BATTERY”どちらの字体が異なり、最大の違いはシルバーと黒が反転している点でしょう。

 

R6PU(O)_5注意書きもご覧の通り、色が反転しています。注意書きや社名・住所表記は全く同じで、型番も“R6PU(O)”で同じです。生産国も中国
使用推奨期限は“06-00”で2000年6月を表し、製造日的には今回取り上げた側の方が古そうです。マイナス極の構造も異なり、製造元も異なりそうです。


Fujitsu アルカリボタン電池 LR44 / リチウム電池 CR2032

LR44VH2_1明らかに一般市販品とは異なる“Fujitsu”ブランドのボタン電池ですが、それもそのはず、これはホームセンター“ビバホーム”で新たに発売された“Fujitsu”ブランドのボタン電池なのです。
以前はVivaLife(ビバライフ)”という独自のブランドによるもので、富士通似の黄緑色なパッケージでしたが、今回のリニューアルで正式に“Fujitsu”ブランドを冠したものに変わりました。

 

LR44VH2_2パッケージ裏。以前のビバライフのものでは販売元“株式会社LIXILビバ”の表記のみでしたが、今回リニューアルされたものではそれに加え、製造元“FDK株式会社”の表記が追加されています。
型番やバーコード、仕様推奨期限の表示は現行の“Fujitsu”ブランド“FDK”ブランドのものと同じく、パッケージ上部にある黒い帯の部分に集約されています。ただし、原産国表示のみは欄外に記載されています

LR44VH2_3各パッケージとの比較。左:旧・ビバライフ中:現行“Fujitsu”ブランド右:ビバホーム“Fujitsu”ブランド
恐らく、今回のデザイン刷新はパッケージ表の型番表記部分が白地に黒文字から黒地の白文字に変わったことが理由の1つであると思われますが、ただ単に従来の黄緑色パッケージを変えたのではなく、オリジナルパッケージでなおかつ、デザインが良くなったのが素晴らしいです。

もしかしたら、現行“Fujitsu”ブランドのボタン電池のパッケージよりカッコいいデザインかも。型番表記部分も用途の表示が無くスッキリしているし…。

LR44VH2_4ちなみに型番はLR44・2個入りパッケージの場合、以前のビバライフのものが“LR44(2B)VH”となっているのに対し、今回リニューアルされたものでは“LR44(2B)VH2”と「VH2」記号が付加されたものになっており、“Fujitsu”ブランドを冠していますが、旧・ビバライフの後継モデルであることが伺えます。

 

★関連記事
VivaLife(ビバライフ) CR2032/LR44
→本記事の前モデルに当たる、ホームセンター“ビバホーム”のPBブランド「ビバライフ」のボタン電池を紹介した記事。パッケージには製造元などの表記は無いが、パッケージから漂う雰囲気が富士通風味ですw。


SONY NEW ULTRA SUM-3(NU)

SUM-3(NU)_1以前、当ブログで紹介したソニーの赤マンガン電池“NEW SUPER”と同時期に発売していた黒マンガン相当の電池です。
この“NEW ULTRA”はソニーが発売していたマンガン電池でもデザインが非常に印象的な電池で、ソニーのマンガン電池といえばこの電池と思っている方もおられるのではないでしょうか?
ちなみに“NEW ULTRA”は海外向けとしては現役のようで、当ブログ開設当初に取り上げたこともありました

SUM-3(NU)_2注意書き部分。デザイン構成は以前紹介した“NEW SUPER”と同じで赤から黒に変わったようなカラーリングになっています。
珍しい“水銀0使用”ながら液漏れ補償付き(2年補償)です。日本で水銀無使用のマンガン電池が登場するのが1991年で、1993年頃にはマイナス極底板の表記が仕様推奨期限の表示に切り替わってしまうため、この両方の表示を行っていたのは2年間のみなのです。

 
社名表記は“株式会社ソニー・エナジー・テック”となっており、渋谷の住所になっています。生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製。注意書きの「単3形」という表記の下にJISマーク表記があり“C8501 S-K”という表記があります。S-Kという略号はソニー・エナジー・テックであることがわかっていますから、この電池は自社製なのでしょうか?

SUM-3(NU)_3プラス・マイナス側。プラス側の絶縁リングは「」です。例の如く、写真では見えにくいかもしれませんが、マイナス極の刻印は「93-03」となっており、1993年3月製造の電池です。

 

 

SUM-3(NU)_4当時のソニーの黒マンガン電池では単1~単4は当記事で取り上げた“NEW ULTRA(ニューウルトラ)”のブランド名を使い単5と006P形のみ“ULTRA SUPER(ウルトラスーパー)”と何故かブランド名が異なっていました。
なお、後継に当たる“ULTRA BLACK”で黒マンガン電池の2ブランド体制が撤廃され統一されます。


遂に発見!?

LR6(L)_2あるドラッグストアで見かけた東芝のアルカリ電池“LR6(L)”10本入り。この電池はディスカウントストアやドラッグストアなどで見られるエントリーモデルのアルカリ電池で、主に関東地方を中心に展開するドラッグストア“ウエルシア薬局”では“welmark”というPB品の電池として売られています。
写真の電池は軟質系フニャフニャシュリンクの日本製でパッケージからもFDKエナジーのOEMであることがわかります。

 

LR6(L)_3“TOSHIBA”ブランドの乾電池は東芝ホームアプライアンス(現・東芝ライフスタイル)が発売していますが、今まで旧社名の“東芝ホームアプライアンス株式会社”の表記ばかりで、新社名表記のものは見られませんでした。
ですが、今回購入した電池で遂に“東芝ライフスタイル株式会社”の表記に変更されていました(上2本)。当ブログで同社の社名変更を伝えて約6ヶ月。ようやく社名が変わった電池を見つけました。

 

LR6(L)_1ちなみに使用推奨期限は「08-2019」。この電池は使用推奨期限5年であるので2014年8月製造の電池です。他の電池もこの製造日が社名表記変更のポイントかもしれない。
ちなみに1年前製造の使用推奨期限「07-2018」のものは日本製ではなくインドネシア製でした。以前本ブログでお伝えした“IMPULSE”と同様混在なのか??ちなみにマイナス極の特徴はこの時の“IMPULSE”と同じくモリトクタイプのものでした。


SONY NEW SUPER SUM-3(NS) [橙バージョン]

SUM-3(NS)2_1本ブログでは以前、カラーリングが赤色なソニーの“NEW SUPER”のマンガン電池を紹介しましたが、今回はそれ以前に発売していた橙(オレンジ)色のNEW SUPERを紹介します。
色こそ橙色でありますが、これは赤マンガン相当の電池でこの電池の前の世代に当たる“SUPER”からこの色が採用されています。

 

 

SUM-3(NS)2_2注意書き部分。デザイン構成は以前紹介した赤色バージョンのものとほぼ同様で型番も“SUM-3(NS)”というところまで同じです。
マンガン電池の液漏れ補償があった頃の電池で、マイナス極底板に表示された製造日の刻印より2年間となっています。以前の赤色バージョンのものは“株式会社ソニー・エナジー・テック”の表記でしたが、これはそれよりも遥かに以前の物なので、前身の“ソニー・エバレディ株式会社”の社名表記になっています。住所は品川区西五反田。

SUM-3(NS)2_3プラス・マイナス側。ブラス極は突起の周りが「」なのが特徴です。一見樹脂封止にも見える構造ですが、前の世代である“SUPER”が樹脂リングであったので、これは樹脂リングなのかもしれません。
写真では見にくいかもしれませんが、刻印は「81-03」になっており、1981年3月製造の電池みたいです。もちろんこの頃の電池は“水銀0使用”ではありません。生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製です。

SUM-3(NS)2_4前回の赤色バージョン“NEW SUPER”との比較。両者とも液漏れ補償付きで2年であることに変わりはありませんが、見出しが橙色バージョンのものは「2年補償」の表記になっているのに対し、赤色バージョンの方は「補 償」という表記になっています。
ちなみに写真の橙色バージョン1981年3月製造赤色バージョン1990年1月製造の電池で丁度、両者の電池には約10年の隔たりがあります。

SUM-3(NS)2_5一度やってみたかった、赤色バージョン橙色バージョンの“NEW SUPER”の両並べ。
やはり突然のカラーリング変更は橙(オレンジ)だとランクがわかりにくいという理由なのでしょうかねぇ…。
ちなみに、前回紹介の赤色バージョンのものと型番が同じなのでタイトルに[赤バージョン]と[橙バージョン]を付加しました。

 

★関連記事
SONY NEW SUPER SUM-3(NS) [赤バージョン]
→本記事の後継モデルに当たるカラーリングが赤色な“NEW SUPER”を紹介した記事。

SONY SUPER SUM-3S
→本記事の前モデルに当たる“SUPER”を紹介した記事。カラーリングは同じですが、SONYのロゴ部分が異なっています。


コメントを復旧しました

当“みはりんの電池コレクションブログ”ですが、旧サーバから“wktk server”様に移転しました。その際、旧サーバ時代に投稿されていたコメントが旧サーバのロックによりサルベージすることが出来ず、反映されていない状態でした。

今回、奇跡的に旧サーバのデータベースにアクセスすることが出来、サルベージが無事完了したため、コメントを復旧させることが出来ましたのでお知らせします。WordPress Codex・「データベース構造」のページとにらめっこしながら、PhpMyAdmin上でチマチマと手動で修正したので、見逃しているコメントや投稿と違うコメントがあるかもしれません。その際はこの記事のコメント欄まで連絡をお願いします。


MP MINPEAI NEO EXTRA

minpeai_1何かに付属していたであろう、“MINPEAI”なるブランドのマンガン電池です。“NEO EXTRA”というどこかで聞いたようなネーミングが付けられています。
この電池は台湾の新北市に所在する“明沛實業有限公司(Mipeai Co.,Ltd.)”の製品のようで、同社のホームページではこの電池と同じ絵柄のものの他、同じMINPEAIブランドによるデュラセルのデザインに激似の電池も販売されているようで、パチもん好きの自分にとってはむしろ、こちらの方が気になってしまいます。

minpeai_2注意書き部分。この電池のサイズは単4ですが、注意書きの文字がとても小さいです。まるで読ませたくないと思わせるほどです。電池の記号は“R03P”となっており、表記が正しければ赤マンガン相当の電池になることになります。
社名表記は“MIPEAI CO.,LTD.”、生産国は“MADE IN PRC”で中国製です。ちなみにPRCとは“People’s Republic of China”の略で中国を差し、中国製であることを悟られないようにするために使われる表記であったりするようです。

台湾で発売される電池に付けられるリサイクルマークの一種である四矢マークが記されています。“0% MERCURY & CADMIUM”で水銀とカドミウムは含有されていない模様ですが、WEEEマークには“Pb”が見られますから、鉛は含有しているようです。

minpeai_3プラス・マイナス側。外装はシール外装です。マイナス極の底板には「12-2012」の表記があります。電池本体に表記が無いため、製造日か使用推奨期限の表示のどちらかは不明です(恐らくは前者であると思われますが)。