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トップバリュベストプライス アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6BP2/4S / LR03BP2/4S

今回は“アコレ”など、主にイオン系の店舗で見られる“トップバリュベストプライス”のアルカリ電池を紹介します。
この電池は低価格のアルカリ電池で、通常のトップバリュのアルカリ電池と比べると安く設定されているのが特徴です。以前のモデルは当ブログでも何度か紹介していますが、リニューアルしてからのモデルはなかなか紹介出来ませんでした。
今回ようやく満を持しての紹介です!


パッケージ。単3と単4は4本入りのシュリンクパックとなっています。他に単1と単2も用意されており、こちらは2本入りです。シュリンクのビニールは硬めのものを採用していて、裏面に継ぎ目が見える珍しい包装となっています。
以前のモデルではシュリンクに貼られていたラベルからオーム電機さが感じ取れる雰囲気でしたが、このモデルでは特にそれらしさも感じられないことから製造元が変わったのでは?という印象があります。ラベル記載の販売者は“イオン株式会社”。しかし、バーコードの事業者名は“イオントップバリュ(株)[4549741]”となっていました。バーコードの下に謎のロット番号が記載されている点も以前のモデルでは見られなかった表記です。


電池の外観。白→黄のグラデーションが特徴のカラーリングです。良い意味で低価格さが伺えるデザインですね。決して高級そうにはみえません。型番は単3が“LR6BP2/4S”、単4が“LR03BP2/4S”となっていてシュリンクパックの型番と同じです。いずれも型番の最後にシュリンクパック4本入りと思われる“/4S”の記載がありますから、単3と単4にはシュリンクパック4本入りしか無いという証明になっています。
販売者はパッケージと同じ“イオン株式会社”。生産国は“中国製”となっています。今回入手したロットでは単3の印刷が若干薄いですね…。単4の方が濃いです。


過去のモデルと比較してみました。一番上にあるのが初期モデル[LR6(BP)]で“ベストプライス by TOPVALU”というトップバリュのサブブランド扱いでした。このモデルは初期はシンガポール製でしたが、後に中国製に切り替わりました。『時計・リモコンに最適』という通常アルカリ電池には向かない用途を薦めていて、大電流消費には向かないと自己主張している電池です。
真ん中にあるのが、中期モデルで今の前のモデルです。ここから“トップバリュベストプライス”となり、ベストプライスがトップバリュの1ブランドとなりました。時計・リモコンに最適という文言は無くなりましたが、“安さ”のポイント「海外へ一括大量発注しました。」という安さの理由が引き続き記載されています。
そして、その下が現行モデル[LR6BP2/4S]です。このモデルから“安さ”のポイントが省略されています。いずれもトップバリュベストプライスで象徴的な黄色のカラーを取り入れたデザインです。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「06-2026」となっていました。パッケージに記載はありませんが、5年期限のそれぞれ2021年6月製造の電池であると思われます。

外装ラベルを剥がしてみました。レーザー刻印らしき印字で4文字3列のロット番号があります。これはヨドバシカメラのアルカリ電池に類似するもので、マイナス極下部に筋が入っている点でも共通しています。
単3には“上:ID 17 中:15 08 下:B3 N3”の、単4には“上:HE18 中:1337 下:A3E1”の刻印がありました。

 


絶縁リングとマイナス極の拡大です。薄緑色の絶縁リングで、切り欠きを下に置いた状態上に数字右にアルファベット+数字が刻印されているタイプです。単3は上「12」右「A3」の、単4は上「40」右「C1」の刻印がありました。これもヨドバシカメラのアルカリ電池に共通した特徴であり、同じ製造元である可能性が高いと思われます。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

このアルカリ電池はかつてトップバリュのホームページにも掲載されていた電池だったのですが、公開されてはいけないはずの電池が掲載されていました。それがこの写真です。

何がおかしいのか?よく見てみると「展示会用」という文字が見えます。恐らくは展示会向けに作ったベータ版デザインの電池が間違って掲載されてしまったものと思われます。私がTwitterで指摘した途端速攻で消されましたこういうの見てるんですね<イオンさん。
ちなみにこの電池、展示会用と記載されている以外で現在発売されている電池との違いがあります。それはどこでしょう?
それはトップバリュベストプライスのマーク上にある“ÆON(イオン)”ロゴです。トップバリュのアルカリ電池ではイオンのロゴが付いていますが、ベストプライスでは代々このロゴは付いていません。やっぱり安物にイオンのロゴは付けたくないという意思なのでしょうか。
それ以外にも、電池のデザインが現在発売されているものと違うシルバー→黄のグラデーションのカラーリングとなっていて、これが製品化されていれば現在発売されているデザインのものに比べて高級感がある電池になったに違いありません。

★関連記事
トップバリュベストプライス アルカリ乾電池 LR20BP/LR14BP/LR6BP/LR03BP
→本記事の前世代に当たるトップバリュベストプライスのアルカリ電池を紹介した記事。単3と単4のみならず、単1と単2もまとめて紹介しています。

激安トップバリュ電池のその後…
→更に前のトップバリュベストプライスのアルカリ電池がシンガポール製から中国製へ変わったことを報告した記事。「ベストプライス by TOPVALU」から「トップバリュベストプライス」に変わったことも報告しています。


アルカリ乾電池 日本製 単3形/単4形 LR6(SR)/LR03(SR) その3

当ブログでは3回目の登場となる、100円均一ショップ“セリア”でお馴染みのロイヤルパーツ“日本製”アルカリ電池です。
100円均一ショップで入手できる日本製の単3と単4アルカリ電池は2本入りであれば前回紹介した“富士通のアルカリ電池”も入手可能ですが、4本入りはこのロイヤルパーツのアルカリ電池だけであり、100円均一で日本製のアルカリ4本入を!という選択であればこれしかないという最強電池です。


パッケージ。各4本入りのシュリンクパックとなっています。シュリンクはFDK日本製アルカリ電池で見られるような軟質系フニャフニャシュリンクではなく、マクセル系アルカリ電池で見られるシュリンクパックを採用しています。かつてはマクセルのOEMだった当電池ですが、現在でもマクセルからOEM供給されているというスタンスなのでしょうか。
パッケージ表は電池が全て表面を向いて包装されており、ここは流石に日本製アルカリ電池という所でしょう。裏面は特にキャッチコピーなどは無く、[日本製]という文字が大きく目立っています。型番は単3の4本入りが“LR6(SR) 4P”、単4の4本入りが“LR03(SR) 4P”となっています。このあたりは以前から代々変わっていません。
バーコードの事業者名は未だ前身企業である“ネオテクノス(株)[456042556]”です。


電池の外観。デザインはもうお馴染みですね。金色をベースとし、真ん中に青色が配されているものです。型番は従来通りの単3が“LR6(SR)”で、単4が“LR03(SR)”。販売元は“ロイヤルパーツ株式会社”となっています。
注意書きは青地に白文字なので字は読みやすいですが、単3に比べると単4の方が文量が多いため文字が小さくなっているのが難点でしょうか…。

さて、この電池前回当ブログで紹介したときと変わっている箇所があります。どこでしょう?
答えは“住所”です。以前は“大阪市港区”の所在地でしたが、“大阪府岸和田市”の所在地に変わっています。なお、これはバーコードの事業者名登録上でも変わっていました。ただし、社名はロイヤルパーツではなくネオテクノスのままなんですよね。法人登記上の所在地とも違うみたいですし、謎…。


プラス・マイナス側です。ここにも以前と変わっている点があり、絶縁リングの色が「」から某社のアルカリ電池と同じ「」へと変わっています。使用推奨期限は単3が「09-2026」、単4が「08-2026」となっていました。表記はありませんが時期的に5年期限のそれぞれ、2021年9月と2021年8月製造の電池であると思われます。


外装ラベルを剥がしてみました。ラベルは某社の日本製アルカリ電池と同じ、上面のラベル部分と下面のビニール部分が分離するタイプでした。
外装ラベルを剥がすと、単3には「9」の数字が、単4には「21070701」のロット番号らしき印字が見られました。あら不思議、このロット番号のパターンは前回紹介した“富士通アルカリ乾電池”のものとよく酷似しています。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングは薄緑色で、5ヶ所の突起が見られるタイプです。切り欠きは無く真円で、切り欠きの一つに印があり、それを上にした状態で単3は上“21”下“2”の刻印が、単4は上“8”下“2”の刻印が見られました。
マイナス極のガス抜き穴は単3と単4共に4つ穴タイプとなっていました。

★関連記事
アルカリ乾電池 日本製 単3形/単4形 LR6(SR)/LR03(SR) その2
→2回目の登場となった記事では製造工場が変更されたことによる電池の構造が変わったことを報じつつ、両者の比較を行っています。

アルカリ乾電池 日本製 単3形/単4形 LR6(SR)/LR03(SR)
→当電池の一番最初のモデルを紹介した記事。この頃は日立マクセル(当時)製のアルカリ電池となっていました。この記事ではネオテクノスとロイヤルパーツの関係も独自に調べています。


Fujitsu アルカリ乾電池 ALKALINE 日本製 単3形/単4形 LR6H(2B) / LR03H(2B)

今回は一部100円均一ショップでお馴染みの富士通アルカリ電池を紹介します。この電池、かつてはインドネシア製と日本製の混在であり、時期によって製造工場が変わるギャンブル性の高い電池だったのですが、現在はパッケージに「日本製」が大きく謳われ、日本製で落ち着いているアルカリ電池です。
実はこの電池を当ブログで紹介するのは2度目。前はインドネシア製と日本製のパッケージを比較したことがあります。


これがパッケージです。単3と単4の2本ブリスターパック。「日本製」が大きく記載されています。インドネシア製・日本製混在期は大きく生産国は書かれておらず、パッケージ裏の小さい生産国を見る必要がありました。ただし、日本製なのは2本ブリスターパック品のみであり、多本パック品は混在の可能性があるので注意が必要です。
かつて当ブログで紹介したインドネシア製・日本製混在期のものは、FDKの旧所在地(東京都港区新橋)となっていましたが、現行品ではもちろん現所在地(東京都港区港南)となっています。なお、バーコードの数字は混在期の頃と全く同じで、事業者名は“FDK(株)[4976680]”となっていました。


電池の外観です。単3のみは手元に1パックしか無かったため、2本づつ合成してます。そのためちょっと暗めになってしまいました。色味はほぼ単3も単4も変わりません。
すっかりお馴染みなデザインですね。金色をベースとしたアルカリ電池らしいベターなデザインです。長年のロングライフデザインなので注意書きの文字が小さいのは仕方がないという所でしょう。近年、新発売されるFDK製のアルカリ電池は社名表記とフリーダイヤルのみなことが多いので住所まで記載された電池というのも今となっては珍しい点でしょうか。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3が「02-2026」、単4が「06-2026」となっていました。この電池は代々5年期限のようなので、それぞれ、2021年2月と2021年6月製造の電池であると思われます。


外装ラベルを剥がしてみました。ちなみにですが、FDK日本製のアルカリ電池はこの電池に限らず、ラベルを剥がすと上面のラベル部分と下面のビニール部分が分離します。従って一回剥がすと再利用は不可能です。この点はFDK日本製アルカリ電池を判別する一つになると思います。
さて、外装ラベルを剥がすと、単3には「4」の数字が、単4には「2105300」のロット番号らしき印字が見られました。


絶縁リングとマイナス極の拡大です。濃緑色の絶縁リングで、単3には5箇所の突起があり、切り欠きがあるタイプです。単4の方は突起はありませんが切り欠きがあるタイプになっています。これは最近紹介したヤマダデンキのアルカリ電池(FDK日本製)で使用されていたのと同じタイプです。
切り欠きを上にした状態で下に、単3には「A23」の、単4には「N2」の刻印が見られました。ガス抜き穴は単3と単4共に4つ穴タイプ。FDK製アルカリ電池ではお馴染みですね。

これは100円均一ショップ向け日用雑貨品の輸入卸売りを行う“株式会社スバル”がホームページで公開しているカタログの一部なのですが…、

この富士通のアルカリ電池が、中国製トップランVの4個入りに切り替わることが告知されています。もうこの電池を見ることも少なくなってしまうのかもしれません。ただ、他の商社(ニッパン薦田紙工業)では発売続行しているようなので微妙かも。

★関連記事
Fujitsu アルカリ乾電池 単3形/単4形
→当記事で紹介したアルカリ電池かつての姿。かつてはインドネシア製と日本製の混在だった。

Fujitsu アルカリ乾電池 ALKALINE 単3形 10個パック LR6H(10S)
→こちらは単3の10本パックを紹介した記事。当時2本パックは既に日本製に移行していたが、多本パックではいまだインドネシア製と日本製の混在であった。