100円均一ショップ“セリア”でお馴染み、ロイヤルパーツの“日本製”アルカリ電池です。当ブログでは2回目の登場となります。
2019年5月現在、100円均一ショップで入手できる4本入りアルカリ電池としては唯一と言える日本製です。そのため、店頭では品切れになっていることも多く、単4は入手できても単3は無い、又はその逆もあったりと日本製の電池に根強い人気があることが伺える電池となっています。
この電池が発売された当時ロイヤルパーツ(ネオテクノス)が100円均一ショップで発売していたアルカリ電池として、GPブランドのものやデジタルアルカリ電池(リンク先は9V形)といった種類がありましたが、現在はこのアルカリ電池のみの発売となっています。どれだけこの電池に人気があるのでしょうか?
パッケージです。シュリンクはFDK系のアルカリ電池で見られる軟質系フニャフニャシュリンクでは無く、マクセル系のアルカリ電池で見られるパリパリのシュリンクっていうのかな?になっています。なので前回紹介した時と同様にマクセルから供給されているというスタンスは変わっていないと推測されます。パッケージの電池がほぼ表面を向いてシュリンクされているのはさすがの日本製と言った特徴でありますね。
パッケージ裏面は何よりも「日本製」が大きく目立つラベルで、4本シュリンクパックの型番は単3が“LR6(SR) 4P”で単4が“LR03(SR) 4P”となっています。バーコードの事業者名は未だに前身企業と見られている“ネオテクノス(456042556)”のものとなっています。
電池の外観です。デザインはもうお馴染みのものと言っていいでしょう。金色をベースとし、真ん中に青色が配されているもので一般的なアルカリ電池と言ったデザインと言えますね。
型番は単3が“LR6(SR)”、単4が“LR03(SR)”でこの部分が青地の黒文字なので読みにくいです。注意書きは白文字で読みやすいので意図的なものなのかも?社名表記は“ロイヤルパーツ株式会社”となっています。
デザインを含め、前回紹介した時との違いは見られないと思っていましたが、単4のみ注意書きの文字が細かくなっているという変更点が見られました。注意書きの文章が増えているためのものですが、そのため注意書きが読みにくくなっています。
なお、単3の注意書きはそのままであり、変更は見られませんでした。
プラス・マイナス側です。絶縁リングの色は「黒」。マクセルのアルカリ電池は2017年10月頃から、マイナス極底板が“◎”のものから平らなザラザラなタイプに変更されていますが、この電池もそれに準じて変更されています。
使用推奨期限は単3が「05-2024」で単4が「04-2024」。表記はありませんが、5年期限のそれぞれ2019年5月と4月製造の電池であると思われます。極めて新鮮な電池です!
ちなみに旧モデルのものと比較してみました。右2本が2015年5月製造(使用推奨期限「05-2020」)の旧モデルです。単4に違いは感じ取れませんが、単3は新モデルの平たいマイナス極と旧モデルの“◎”なマイナス極の違いがわかると思います。
単4も新モデルは黒い絶縁リング付きとなっていますが、旧モデルでは絶縁リングが無いと言った違いが見られます(こちらは外装ラベルを剥がさないとわからない違い)。
外装ラベルを剥がしてみたところです。単3はロット番号の印字や刻印は見られませんでしたが、単4のみに“1903 21 0354”の印字が見られました。
これが某工場と同じ印字系であるのなら、2019年3月21日の3時54分製造を指してそうな感じですが…。
それにしても、きれいな外装缶だ。まるで鏡のようです。
絶縁リングの拡大です。現在マクセルのアルカリ電池で見られる絶縁リングと同じで、黒い絶縁リングで5ヶ所の突起が見られるタイプ。切り欠きは無く真円で、切り欠きの一つに印があり、それを上にした状態で単3は上“6”下“2”の刻印、単4は上“22”下“1”の刻印が見られました。
このタイプの絶縁リングは一部富士通ブランドのアルカリ電池でも見られますが、こちらは緑色の絶縁リングです。
最後にプラス・マイナス極の拡大です。単3と単4、共に4つ穴タイプ。マイナス極底板はどちらともザラザラになっているのが特徴です。
えっ?某大手電池メーカー製のアルカリ電池と見分けが付かないですって?しょうがないじゃないですかぁw。
★関連記事
アルカリ乾電池 日本製 単3形/単4形 LR6(SR)/LR03(SR)
→当電池の旧モデルを紹介した記事。この頃は当時の日立マクセル自社製であったとみられる。この記事で「これをきっかけに100円均一ショップで日本製アルカリ電池が出回ると嬉しい」と筆者が宣っていますが、未だにこれが唯一日本製のアルカリ電池ですね。
ロイヤルパーツはネオテクノスと同一の法人ではなく併存しているようです。
ttps://www.houjin-bangou.nta.go.jp/henkorireki-johoto.html?selHouzinNo=7120001169733
ttps://www.houjin-bangou.nta.go.jp/henkorireki-johoto.html?selHouzinNo=8120101037896
そのようですね。所在地も異なっている…。なので、実際にはネオテクノスの事業をロイヤルパーツが譲り受けたというのが正しい認識なのでしょう(経営者などの関係は商業登記を取得して見てみたい所)。どちらとも電池に表記されている所在地に一致しないのはちょっと気になりますが。
しかし、ボタン電池などでネオテクノスだった社名表記がロイヤルパーツに変わっているのも確かなので当ブログでは同じ会社として扱っているのが実情です。