maxell ダイナミック アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6(W) / LR03(W) その2

今回はマクセルが一部ルートで供給を続けているアルカリ電池“ダイナミック”を紹介します。ダイナミックはマクセルの主力アルカリ電池“ボルテージ”の前身に当たるブランドで、4年前の本ブログで存在を確認し驚いたものでした。
前回本ブログで取り上げて4年、見慣れたデザインはそのままに使用推奨期限が5年から10年へと進化を果たしています。

 

パッケージ。これは関東近郊でスーパーマーケットなどを展開している“Olympic”で入手したもの。マクセルとOlympicのダブルネームで実質、同社PB品の位置付けで販売されています。
キャッチコピーは『長持ちタフパワー』。単3・20本の型番が「LR6(W) 10P×2 OSC」、単4・20本の型番が「LR03(W) 10P×2 OSC」となっています。バーコードの事業者名は“マクセルホールディングス(4902580)”となっていました。

電池の外観です。見慣れたこのデザインはお馴染みですね。一部では“ボルテージ”とデザインが混同しやすいと不評のようですが。4年前のモデルと比べるとJISマークが無くなっています。
社名表記は“マクセル株式会社 お客様ご相談センター”となっており、現行商品であることが伺えます。一時期は本当に現行品なのかと疑われた事もありましたが、これで現行品であることが証明されたのでは無いでしょうか。

プラス・マイナス側です。マイナス極の絶縁リングは「」です。使用推奨期限は単3、単4共に「10-2027」でパッケージには使用推奨期限10年との記載がありましたから、2017年10月製造の電池であると推測されます。
なお、単3のマイナス極底板は以前本ブログで紹介したマクセルのGDシリーズと同様にマクセル自社製独特の“”形状では無く、平らなものになっています。

外装ラベルを剥がしてみました。単4には“170912 02:47”という製造日と時刻らしき印字が確認できましたが、単3は今回無印字でした。もう1本外装ラベルを剥がして確認してみるも、やはり印字や刻印の類は見られませんでした。

 

 

絶縁リングの拡大です。黒い絶縁リングで5箇所にある黒い突起が目印。切り欠きは無く真円。突起の1つに印があり、それを上にした状態で単3は上に“22”下に“1”の刻印が、単4は上に“17”下に“1”の刻印がありました。
マイナス極のガス抜き穴は単3・単4共に4つ穴のタイプとなっていました。底板がザラザラなのもポイントです。

 

今日はこれだけでは終わりません。今回はマイナス極底板が“”になっている単3電池も同時購入して、徹底比較してみようかと思います。
今回同時購入したのは使用推奨期限「07-2027」で(写真下2本)、2017年7月製造ロットと思われるもの。店頭で探した中でマイナス極底板が“”になっている一番新しいロットがこれでした。社名表記がまだ“日立マクセル お客様ご相談センター”になっているのがわかると思います。

 

まずはマイナス側のミゾです。“◎”の方が溝が深く、外装ラベルが食い込んでいることがわかります。これはマクセル自社製単3アルカリ電池のちょっとした特徴でした。

次にマイナス極底板と絶縁リングです。底板は…、全く異なりますね。◎とザラザラ、ガス抜き穴が4つなのは同じですが穴のタイプが違っています。絶縁リングも全く異なっており、共通なのは黒いということだけでサイズが一回り近く違います。◎に付いていた絶縁リングをザラザラの方に付けるという意味のないことをしてみましたが、見事にハマりませんでした。

最後にプラス極。微妙に外周突起の直径が異なっています。ちなみに左が◎で、直径が大きい。両者とも何故か無印字の個体であったため、印字の比較は出来ませんでした。

 

 

以上のことから、2つの電池は違う工場で作られているという実証は出来ました。しかし腑に落ちない点はパッケージやシュリンクはどちらともかつてのマクセルの包装と同じことです。
某工場に電池だけ作らせて、包装・パッケージングはマクセルで行っているのかも。もしくは絶縁リングも黒仕様にしてしまうほどの念の入れようなので某工場にマクセル専用ラインを入れて包装設備も移設しているのかもしれませんね。

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maxell ダイナミック アルカリ乾電池 LR6(W)/LR03(W)
→本記事と同様にマクセルのアルカリ電池“ダイナミック”を紹介した記事。この頃は使用推奨期限5年で、JISマークの表記もあったためマクセル自社製であることがひと目でわかった。この頃はよかった…。

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→本記事の電池とマイナス極に同じ特徴を持った電池を紹介。ダイナミックよりも更に下のグレードに位置づけられるアルカリ電池。


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