今回はセブン-イレブンやイトーヨーカドーなど、セブン&アイグループの店頭で発売されている、プライベートブランド“セブンプレミアムライフスタイル”のアルカリボタン電池とリチウムコイン電池を紹介します。
パッケージは同ブランドのアルカリ電池同様に白いシンプルなデザインが特徴です。アルカリ電池はFDKが製造し供給していますが、アルカリボタン電池とリチウムコイン電池はソニーが製造し供給していました。
ソニーは2019年7月に電池製品全ての販売を終了。この電池も販売終了になるかアルカリ電池と同様にFDKからの供給になると思われていたのですが、現在販売されているモデルでは製造元が“株式会社村田製作所”となっており、ソニーエナジー・デバイスの電池事業を取得した村田製作所がそのまま製造を引き継ぐ結果となったようです。バーコードの事業者名は村田製作所傘下で電池製造を行う“(株)東北村田製作所(458250319)”となっていました。
型番はLR44の1個入が“LR44-SPA”、2個入が“LR44-2SPA”、CR2032の1個入が“CR2032-SPA”、2個入が“CR2032-2SPA”となっていました。この型番はソニー時代と特に変わっていないようです。使用推奨期限はLR44が「11-2021」でCR2032が「11-2024」となっていて、いずれも2019年11月製造を指していますから、製造元が村田製作所に変わったのはこのあたりでしょうか…。
バーコードの事業者名が東北村田製作所に変更されているということはソニー時代のものと比べバーコードは変更されているのでしょうか。新旧比較してみました。これはCR2032・2個パック(CR2032-2SPA)のパッケージ裏です。
左が製造元“ソニー株式会社”となっている旧パッケージ品ですが、バーコードの事業者名は“ソニーエナジー・デバイス(株)(4901660)”となっていました。
すなわち、バーコードの事業者名はソニーの頃から継承されておらず、パッケージや型番は同じでありながらもバーコードは変更されているということになります。そういう意味ではバーコード上では新製品なのかもしれません。
CR2032の外観。CR2032はソニー時代からインドネシア製です。ソニーの頃から電池に製造元の刻印は無くブランドである“SEVEN & I”の刻印だけになっています。マイナス極は点々が敷き詰められたエンボス加工のようになっており、外側に「90」の刻印がありました。使用推奨期限からの推測だと2019年10月製造と推測できそうですが…。
次はLR44の外観。LR44は日本製です。プラス極側の側面に「99」の印字がありました。何故か、CR2032の刻印とは異なっているのですが、こちらは2019年9月製造を指している?
電池には“Hg0%”の記載があり水銀無使用です。ソニーはいち早く無水銀の酸化銀電池やアルカリボタン電池を商品化してきたことで知られます。
ワタシがこの電池たちを購入したイトーヨーカドーではセブンプレミアムのボタン電池が『メーカー一時欠品中のため、次回の入荷が未定』となっていました。
新型コロナウイルスの影響か?と思いきや、電池に関しては表立った品切れも無く影響はない様子。となると、製造元である村田製作所の都合なのでしょうか。ムラタは電池事業が現状赤字だそうなので、ぜひ頑張って欲しいところでありますね。
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→当電池の姉妹品、セブンプレミアムライフスタイルの単3・単4アルカリ電池を紹介した記事。アルカリ電池はFDKが製造を担当し、供給している。