均一ショップ“ダイソー”で売られるお馴染みのアルカリ電池です。当初は真っ白なデザインで某充電式電池と見紛うようなものでしたが、後に金のアクセントが入った現行品となって現在に至っています。
実は当ブログ、真っ白時代の当電池は紹介したことはあったものの、新デザインになってからの紹介は出来ていませんでした。今回、ダイソーの新CI導入でパッケージが新しくなったとのことで旧パッケージと比較して紹介します。
まずは旧デザインのパッケージです。この部分は特に真っ白時代とのデザインは変わっていません。敢えて言うなら、かつては“DAISO Japan Quality”と書かれたロゴだったのが単純に“DAISO”というロゴに変更されています。
商品名は単3が「アルカリ電池 K2 No.3」、単4「アルカリ電池 K2 No.4」となっています。型番は単3と単4両者とも「K-19-P80(K002)」です。これは真っ白時代と同じです。バーコードの事業者名は“Nikkan(4947678)”となっていました。“Nikkan”は“国際インフォメーションセンター日韓企画”が名を替えたものです。なのでこちらも実質真っ白時代から変わっていません。
次に新デザインのパッケージです。大幅に違っているのは表ですね。“DAISO”のロゴがピンクな現行ロゴに変わっているのと同時に、右下にピンク色の矢印?が配置されています。DAISO & HWのアルカリ電池では矢印の色がサイズごとに違っている特徴がありましたが、こちらはサイズ関係なくピンク色となっています。
商品名は旧デザインと同様ですが表面QRコード下にも記載されています。ただし、型番が変更され「WK-19-P80(K002)」になっています(KからWKとなっている)。バーコードも旧デザインと同様、全く同じです。注意書きは旧デザインと変わらないように見えますが、何故か警告の“●電池3本以上使用機器で(+)(-)の逆入れ使用はできますが、逆充電となり、発熱・液漏れし危険ですし機器も破損します。”という文面が削除されています。
QRコードのリンク先は真っ白時代と同様にNAVERへのリンクになっていますが、よくわからないサイトへリダイレクトされます。“http://www.hanilmanpower.co.kr/”という意味深なURLとなっていますが、このリンクを踏むと“ASUNG HMP”という韓国の企業にリダイレクトされます。この企業は韓国ダイソーを日本の大創産業と合弁で運営する“アソン産業”の関連会社らしいです。ホームページには韓国ダイソーへのリンクもあります。
パッケージを開封。2重シュリンクとなっている点は真っ白時代と同じですが、台紙とシュリンクが糊付けされている点が異なっているようです。
さて、新パッケージに変更されたのは2019年7月製造分からのようですが、ここで重要な変更に気づきました。それは使用推奨期限です。旧パッケージの使用推奨期限は「06.2024」で新パッケージは「07.2026」となっています。
つまり、新パッケージから使用推奨期限が7年に延長されているのです。“DAISO & HW”や“DAISO & GO”が7年期限な中、“ALKALINE new”だけが5年期限で取り残された感がありましたが、ここでようやく7年期限となったわけです。ちなみにこれはパッケージのどこにも記載されていません。
使用推奨期限が異なるということは旧パッケージと新パッケージでは電池が違うに違いない、と両電池を徹底比較してみます。まずは使用推奨期限「06.2024」の旧パッケージです。真っ白だった旧世代と比べると、プラスマイナスにある金色の帯が象徴的な電池になりました。誤挿入防止の為か、マイナス極の金色部分が広く、白と金の境目に青い帯2本線が入っています。
使用推奨期限はラベルと一緒に印刷されているタイプで印字ではありません。表記は「06 2024」となっています。月と年の間がスペースで区切られています。ここをよく覚えといてください。
次に使用推奨期限「07.2026」の新パッケージです。ぶっちゃけ、殆ど旧パッケージと同じですが微細な違いがあります。旧パッケージでは住所表記上辺りにあった『Pila Alcalina 碱性电池』という表記が削除されています。これはスペイン語と中国語でアルカリ電池を指す単語ですが、注意書きはめちゃ日本語ですしね…。まぁ、要らんと感じたのでしょう。
そして使用推奨期限の表記が「07.2026」となっていて、月と年の間がピリオドで区切られています。旧パッケージまではスペースで区切られていました。
発売元は両者とも“(株)大創産業”で、住所下には“DAISO INDUSTRIES CO .,LTD.”と英語表記もあります。生産国は“MADE IN CHINA”で中国製。
プラス・マイナス側です。単3・単4ともに左プラス・マイナスが新パッケージ、その右隣が旧パッケージのマイナスです。どれもマイナス絶縁リングの色は「赤」です。
使用推奨期限は旧パッケージが「06 2024」で5年期限の2019年6月製で新パッケージが「07.2026」で7年期限の2019年7月製の電池でしょう。ちなみに使用推奨期限表記の上には[K002]という型番の一部が記載されています。
外装ラベルを剥がしてみました。まずは旧パッケージの方です。単3には“UFWU 01 171650-R”の、単4には“HFXU 10 280813-R”というレーザー刻印と思われる、ロット番号の印字が確認できました。
旧パッケージの絶縁リングです。赤色の絶縁リングで、切り欠きを下に置いた状態で単3は上に「2-4」の刻印が、単4は上に「双 35 鹿」の刻印が見られました。
従って、この電池は“PAIRDEER(Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.)”製のものであると思われます。マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。
次は新パッケージの外装ラベルを剥がしてみます。こちらは単3には“EFTU 12 131206-R”の、単4には“HFTU04 032105”のレーザー刻印と思われるロット番号の印字が確認できます。
旧パッケージのものと比べると単3の印字が大きく、よりプラス側に刻印されています。一方、単4にはロット番号最後の「-R」が見えません。期限が延長された分、電池が変わっているのか?それとも単純にロット差なのかは不明。
最後に新パッケージの絶縁リングです。写真では光の当たり加減で白く見えますが、モノは旧パッケージと同じ赤色の絶縁リングです。刻印パターンも同じで、切り欠きを下に置いた状態で単3は上に「8」の刻印が、単4は上に「双 4 鹿」の刻印が見られました。これもまたPAIRDEER製でしょうね。
マイナス極のガス抜き穴もこちらもまた2つ穴タイプとなっています。
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→登場当初の当電池を紹介した記事。この頃は某充電式電池と見紛う白いデザインが特徴だった。