“オーム電機”の低価格アルカリ電池である「Vアルカリ乾電池」。本ブログではこの電池のデザインが短期間で変更されたことを取り上げましたが、遂に単3と単4においても、その新デザインの電池を発見されましたので紹介します。
デザインとしては金バックで「Vアルカリ乾電池」と書かれている周りが赤で覆われているデザインとなっています。
パッケージ裏のバーコードラベルです。単4のパッケージが開封済みですが、下が旧デザインで上が新デザインのものです。両者とも単3・4本入りの品番が「07-9943」で単4・4本入りの品番「07-9947」とデザイン違いではあるものの全く同じ品番となっています。ラベル自体も使用推奨期限の表示が違う以外は全く同じです。
電池の外観。旧デザインのものと比較してみると「Vアルカリ乾電池」の表記周りが異なるのみで、注意書きの構成や大きさなどは特に変わっていません。
社名表記は“株式会社 オーム電機”、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製である特徴も変わっていません。
もちろん、「Vアルカリ乾電池」ではお馴染みのJISマークもそのまま健在です。本ブログの読者であればしつこいぐらいだと思いますが、認定番号が“JQCN13006”となっており、これは中国の電池メーカー“Fujian Nanping Nanfu Battery Co., Ltd.”のものであり、同社製のアルカリ電池であると思われます。
プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「緑」。これは今までの物と同様で、使用推奨期限の表示位置は電池本体下部でこれは旧デザインのものと変わっていません。
使用推奨期限は単3・単4共に「08-2020」で、パッケージには『使用推奨期限5年』の記載がありましたから、それぞれ、2015年8月製造の電池であると思われます。
電池の外装ラベルを剥がしてみたところです。単3は“F66108 5F162”というレーザー刻印らしきロット番号でしたが、単4は“35E312”とインクによる印字でのロット番号でした。これは旧デザインのものと同様でしたが、今回単4の方は電池本体の印字が剥がれてラベル側に転写されていました。
外装ラベル剥がしついでにマイナス極のガス抜き穴も見ましたが、単3・単4共にいつもの2つ穴タイプでした。
この電池の絶縁リングをまじまじと見ているとある特徴が見受けられました。絶縁リングには切り欠きがあり、それを下にした状態で上には2ケタの数字が、その左にはアルファベットが刻印されていました。これが何を示すのかは不明ですが、この電池を製造しているメーカーの特徴の手がかりになるかもしれません。
PAIRDEERの電池みたいにはっきりとメーカー名が記載されているといいのですけどね…。
最後に「Vアルカリ乾電池」デザインの変遷を。しかし、こんなに短期間でデザインが変わる電池も珍しいですよね。
ちなみに旧デザインの「Vアルカリ乾電池」は自分が見てきた中では2015年5月製造ロットのみのようです。同電池には6P形もありますが、手元にある電池では使用推奨期限「06-2017」で既に新デザインになっているので、恐らくは旧デザインのものは存在しないと思われます。
・追記(2015/10/31)
今日、あるディスカウントストアを見ていたら、使用推奨期限「06-2020」、2015年6月製造の旧デザイン「Vアルカリ乾電池」を発見しました。
ということは、新デザインの切り替わり時期は2015年7月か8月製造分からということになるのでしょうか?
ちなみに旧デザインの「Vアルカリ乾電池」は近所のホームセンターでも20本パックが残っていたりと、本数としてはかなり生産されているようです。
★関連記事
Vアルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6/S4P/V / LR03/S4P/V
→本記事で紹介した「Vアルカリ乾電池」が旧デザインだった頃の電池を紹介した記事。と、言ってもこれ、数カ月前の記事なんですよ?
Vアルカリ乾電池 単1形/単2形 LR20/S2P/V /LR14/S2P/V
→同じく「Vアルカリ乾電池」の単1と単2を紹介した記事。単1が新デザインに変わっていたため、実質上「Vアルカリ乾電池」がデザイン変更されたことを取り上げている記事になっています。