“オーム電機”の低価格アルカリ電池としてお馴染み「V-アルカリ乾電池」のデザインが一新されていました。今回はこの新しいデザインになったV-アルカリ乾電池を紹介します。
この電池は主にディスカウントストアで見られる電池で、100円均一ショップ“キャンドゥ”でも売られています。今回紹介する新デザインの電池はキャンドゥでたまたま見つけたものです。
パッケージのバーコードラベルです。単3・4本の品番が「07-9943」、単4・4本の品番が「07-9947」となっており、前世代モデルのV-アルカリ乾電池とは違うものになっています。
使用推奨期限は5年で、この面にも電池の使用推奨期限が印字されています。発売元は“OHM ELECTRIC INC.”でオーム電機の英社名表記、バーコードのベンダーも“オーム電機(4971275)”となっていました。
なお、名称は「Vアルカリ乾電池」となっており、読みは同じでしょうが、前世代モデルでは“V-アルカリ電池”とVの後に“-(ハイフン)”が挿入されていました。
デザインについては後述しますが、前世代モデルのV-アルカリ乾電池の背景色がゴールドっぽい色だったのに対し、今回のVアルカリ乾電池ではどちらかと言うと黄色に近くなっています。
前世代モデルではJISマークが付加された頃から、注意書きの文字が小さかったと前世代モデルを紹介した本ブログの記事で指摘しましたが、今回のものは注意書きの文字が大きくなっています。ここは嬉しい点ですね。
前世代モデルのV-アルカリ乾電池と同様、新JISマーク付き。認定番号は“JQCN13006”となっており、これは中国では“南孚電池”ブランド、海外では“EXCELL”ブランドで知られる“Fujian Nanping Nanfu Battery Co., Ltd.”のもので、同社製のアルカリ電池であると思われます。
前世代モデルのV-アルカリ電池とのデザイン比較。ゴチャゴチャしていた前世代モデルと比べると、随分スッキリとした印象になりました。ただし、デザインが“パナソニックアルカリ乾電池”似になってしまっています。特にプラス極のラインとマイナス極側の赤いグラデーションがそっくりです。
今まで、オリジナルデザインで勝負してきたオーム電機が他社と類似デザインと言うのは正直ショックを受けました。
プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「緑」。これは前世代モデルと同様の特徴です。一方、変わったのが使用推奨期限の表示位置で、前世代モデルではマイナス極の縁に表示されていましたが、今回のVアルカリ乾電池では電池本体下部に表示されています。
なお、使用推奨期限は単3・単4共に「05-2020」。パッケージには5年期限の記載がありましたから、2015年5月製造の電池であることがわかります。
電池の外装ラベルを剥がしてみました。単3は“C88100 5C252”と、レーザー刻印らしきロット番号だったのに対し、単4では“35D281”とインクによる印字でのロット番号でした(写真では見えにくいかも)。
ちなみに外装ラベル剥がしついでにマイナス極のガス抜き穴も見てみましたが、単3・単4共に2つ穴タイプのものになっていました。
・追記(2015/7/16)
今日、あるディスカウントストアで本記事で紹介した使用推奨期限「05-2020」でありながらも旧デザインの“V-アルカリ乾電池”を発見(単3のみ)。
本記事で紹介した新デザインと称される“Vアルカリ乾電池”はもしかしたら、キャンドゥがオーム電機に製造依頼した専売モデルなのかもしれないですね。まぁ、この真相も時が経過したらわかることでしょう。
ちなみにこちらの旧デザインも外装ラベルをひん剥いでみました。新デザインと同じく、こちらもレーザー刻印らしきロット番号で“C88300 5C202”という印字がありました。新デザインの方が“C88100”だったので、こちらの方が若干ながら新しいロットなのかもしれません。
マイナス極の絶縁リング及びガス抜き穴を比較してみましたが、新旧デザインとも全く同様のものでした。
★関連記事
V-アルカリ乾電池 OHMLR6/4S/V / OHMLR03/4S/V
→“V-アルカリ乾電池”の前世代モデルを取り上げた記事。新たにJISマークが付加されたものを紹介、認定番号から製造メーカーの考察も行っています。
まさかのパナソニック似とは・・・
狙ってやってる・・・
最初迂闊にもパナソニックOEMかと思ったし、
性能面でのリニューアルも気になりますね・・・
自分も最初見た時Panasonic?と思ってしまったのですが、よく見てみたら“Vアルカリ乾電池”だったと言うw。
やはり、他社と類似デザインだと売れるのでしょうか?
パナソニック似・・
前のデザインでも良かったような・・・
ジョーシン電機でVアルカリ乾電池を購入しましたが、旧デザインで使用推奨期限が「06-2020」でした。
本記事の「05-2020」より新しいものが存在するようですので、追記のみはりんさんの考察通りで、旧デザイン製品も併売のようですね。
コメントありがとうございます。
もし、キャンドゥがこのパナソニック似のデザインをオーム電機に依頼しているとすれば、相当あざといですよねw。