押入れの奥底から出てきた“富士フイルムバッテリー株式会社”と書かれた謎の箱…。中身はなんとなく箱に書いてある型番で分かりそうですが。箱のバーコードのベンダーは富士フイルム(4902520)だった。
箱を開けてみたら、なんと大量の9V形電池が…。ほとんどの電池が液漏れています。15個入りのようで、2本使われ、13本になっていました。
こんな感じで、富士フイルムブランドの“Energizer”アルカリ電池がいっぱい入っていました。電池は個別シュリンクされていましたが、バーコードが記載されていないので、元々15個売りで売られていたものと推測される。
と、言うわけで、今回は富士フイルムブランドの“Energizer”の9V形アルカリ電池「6LR61」を紹介する。
電池の外観。“FUJIFILM”と“Energizer”のダブルブランドです。当時の富士フイルムはアメリカの電池メーカーであるEnergizer社と提携、マンガン電池と低価格アルカリ電池は「EVEREADY」ブランドで、アルカリ電池は「Energizer」ブランドで展開していた。
使用推奨期限は電池の表側に印字されている珍しいタイプでこれは「08-2003」と印字されている。富士フイルムのロゴは現行のものではなく、その前のもの。
側面。箱は“富士フイルムバッテリー株式会社”となっていたが、電池は“富士写真フイルム株式会社”のまま。Made in U.S.A.となっており、Energizerの自社製造品か?注意書きは至って普通。
手持ちの旧デザインの「Energizer INDUSTRIAL」の6LR61と比較してみると、構造はよく似ているのでやはりEnergizer製か。ちなみに両方共液漏れしている。
いっぱいあるので分解してみました。開けた所で、電池がバラバラになって出てきたので、腐ってるのか?と思ったのですが、元々こういう構造になっているようです。
6LR61の電池は端子がスポット溶接により接続されているのが普通なのですが、これは上下の端子が押さえつけられてパッケージングされているものになっているようです。中身のAAAA電池だけが欲しい人は便利な構造かも。
中に入っていたAAAA電池のプラス・マイナス側。マイナス極(突起側)は変わった構造ですが、プラス極(平たい側)も、謎の「2」の刻印が…。最初、接続の順番が書いているのではと思ったのですが、全てに「2」の刻印。謎は深まるばかりです。
押入れから大量の乾電池が出てくる家ってどんな家ですか…
それはさておき6Pアルカリはこんな感じで漏れるのですね。ハイワットの赤マンガン6Pが漏れた時には缶の隙間から粉がしみだしてきましたが。
分解して出る6P端子は半田でコードをつけて普通に電池スナップとして使えそうです。
安い電池や変わった電池があると無意識に買ってしまうので、押入れには様々な電池が仕舞いこんであります。たまに別件で押入れ漁りをしてると、おっ?変わった電池があったぞ!→ブログのネタにしよう、という流れになるのですね。
アルカリ電池の液漏れはこのEnergizerみたいにマイナス極あたりが目立つ感じの液漏れです。これは6LR61タイプで6LF22タイプでの液漏れは見たことが無いですね。確かに、バラした端子はリード線をハンダすればスナップとして使えそうですね。
9V電池は上手い具合に-極だけ液漏れによる結晶化が起きますね。
マクセルのパワーエース6LR61も-極から液漏れした状態でストック12本が全滅。
パナソニックニカドの9V形(7.2Vタイプ)も-極から液漏れ。
果てはキャンドウの6LF22でも-極から液漏れ。
9V電池の構造を考えたらどこから液漏れしてもおかしくない筈なのに
アルカリ、充電式は必ずといって良いほど-極に綺麗な結晶ができています。
ちなみにマンガンは全方位から液漏れしますね。新品未開封のキングパワーU S-006Pの
液漏れに2日前気づきましたが時すでに遅しで貴重なキングパワーU6Pを失ってしまいました。
6LF22の液漏れはあります
http://s-up.info/view/201201/131984.jpg
一番上のセルが液漏れで白くなってしまい、変な色になっています。元々はダイソー150円アルカリを剥いたものです。
最近の安物9Vアルカリは6LR61タイプが多いみたいで液漏れは心配です。
某積層電池スレにはゴールデンパワー9Vが破裂したとの投稿があったみたいですが。
楽しい家ですね。自分はまだそんなに無い…
RQ-SX50 様
キングパワーUの液漏れはどんな感じなのでしょうか。
もしよろしければ掲示板にUP願えますか?