今回は東芝の積層電池“W10”の年代違い2種類を紹介する。このW10はカメラのフラッシュガン用に作られた電池で15Vの電圧を持つ積層電池である。中で小さい電池が10個(1.5V×10)直列で接続されており、型番のW10はここに由来している。
左のものが88年製造のもので、右のものが製造日は電池本体には記載されていないものの、絵柄から70年代製造のものとみられる。
まずは70年代製造とみられるW10から。東京芝浦電気名義で当時の定価は280円。JISマーク表記には“T-T-K”と書かれており、東洋高砂乾電池(現・トーカン)製と見られる。
次に88年製造のもの。下の欄に「88-09」と書いてある。この88年製造のものは当時の東芝特有のギザギザマークはあるものの70年製造のものと比べ、シールが貼り付けられているだけの寂しいものになってしまった。この頃のものは電池本体に定価の表示はないが、当時のカタログで価格を調べてみると460円だったようです。大分値上がりしてますね。