MARKYN CP9V 1200mAh Lithium 9V

今回は秋月電子通商で売られている6P形のリチウム電池である“CP9V”を紹介します。この電池はネットショップ上では見られるものの、秋葉原の店頭では長らく見られなかった電池でしたが、最近店頭で発見し入手しました。
同じく、秋月電子通商で売られている、単3の塩化チオニルリチウム電池と同様に中国の電池メーカー“Guangzhou Markyn Battery Co., Ltd.”製のようで電池の側面(写真では上)には“MARKYN”のロゴが見られます。

同じく6P形のリチウム電池であるFDKの“CP-V9JU”と比較してみました。見た目の外観は市販の6P形の電池と同様で、公称電圧も9Vなので代替使用は可能と思われます。ただし、秋月電子通商のホームページではバックアップ用と銘打って売られており、大電流よりも小電流の方が多く電気を取り出せることが記載されています。外装はどちらともプラスチック。CP9Vの方が電池全体にラベルが覆われています。

注意書き部分。注意書きは日本語の表記は無く、ドイツ語と英語のみの表記となっています。書かれていることは焼却やショートを行わない、充電をしないこと、極性は正しく、などごく一般的な事です。原産国の表記はありません。恐らくは中国製だとは思うのですが…。
ちなみに公称容量は1200mAh。よっぽどアピールしたい点なのでしょう。この表記の部分が光っていますw。

 

やはり、皆さんが気になるのは中身ですよね?ということで開けてみました。中にはラミネート加工された薄型リチウム電池3個が入っていました。単セルそのものには印字などはされておらず、本当に1200mAhの容量を持つ電池なのかは不明です。
メーカーのホームページ上でラミネート加工のリチウム電池は見られますが、これと同サイズのリチウム電池はありませんでした。この電池の為に作られたオリジナルのセルなのでしょうか。

なお、電池の外観はリチウムイオンポリマー電池にそっくりの構造をしていますが、この電池のデータシートを見てみると“lithium/ manganese dioxide”と書いてあるので、二酸化マンガンリチウム電池のようです。従って、充電は不可能なので注意が必要です

最後にFDKの“CP-V9JU”と中身を比較してみました。CP-V9JUには“CR1/2 6・L”という円筒形の二酸化マンガンリチウム電池が3つ入っています。この電池は1000mAhの公称容量を持っているため、CP-V9JUも1000mAhとなっています。
日本で薄型リチウム電池を入手することはまだ困難なので、このCP9Vを分解して取り出すといいかもしれません。ただしいつもの決まりごとですが、分解使用は自己責任ということでお願いします。

 

★関連記事
FDK CP-V9JU Lithium Battery 9V
→FDKが特定用途向けとして販売している6P形のリチウム電池を紹介した記事。

GMB POWER(R) ER14505H 2.4Ah
→本記事と同じく秋月電子通商で売られている単3の塩化チオニルリチウム電池を紹介した記事で、メーカーも同一となっている。


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