HI LAMINA HI-POWER DRY BATTERY UM-1(H)

UM-1(H)_1今回は東洋高砂乾電池(現・トーカン)の古い単1マンガン電池“HI LAMINA”を紹介します。
派手なオレンジ色のデザインが印象的な電池です。“LAMINA(ラミナ)”というブランドは元々、東洋高砂乾電池の前身である東洋乾電池が用いていたもので、同社は高砂工業と合併し、東洋高砂乾電池になりましたが、引き続き東洋乾電池が用いていたLAMINAブランドを使っていたという経緯があります。

 

UM-1(H)_2電池の側面。特に注意書きの記載はありません。型番は“UM-1(H)”、JISマーク表記は“C8501 Y.D.K.”となっています。
認定番号が無いので会社名は不明ですが、認定番号「364317」の“矢板電器(株)”なのではないかな?と推測。同社は後に東洋高砂乾電池に吸収もしくは合併されたのか、同認定番号は東洋高砂乾電池のものになっています。それだと、三菱電機の電池でY.D.K.表記がよく見られたという点も説明が付くのですが。

型番の下には謎の“40”という数字が見えますが、これは価格でしょう。つまり40円ということではないでしょうか。社名表記は正面に“TOYO TAKASAGO DRY BATTERY CO., LTD.”の記載があり、原産国はもちろん“MADE IN JAPAN”で日本製です。

UM-1(H)_3プラス・マイナス側。プラス極は如何にも昔の電池らしい、金属製のキャップで覆われたものです。マイナス極底板の刻印は「103」となっていました。東洋乾電池と高砂工業が合併したのが、1972年ということを踏まえると、1973年10月製造の電池なのではないかと推測されます。


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