韓国の電池メーカーである“ロケット(ROCKET ELECTRIC CO.,LTD)”のマンガン電池を見つけたので紹介する。アルカリ電池と同じく「MEGACELL」ブランドを採用、100円均一ショップで単1・2本、単2・3本、単3・8本、単4・8本のラインナップで発売されていました。
パッケージのラベル面。単1~単3は韓国製でバーコードのベンダーは以前MEGACELLアルカリ電池の単3・単4の記事で紹介した韓国(880)の“Rocket CO.,LTD.”であったが、単4のみがタイ製でバーコードも異なっていた。調べてみるとタイのバーコード(885)でベンダーは“Rocket Thai Co.,Ltd”になっており、ロケットのタイ現地工場で生産しているものと見られる。それにしても、製造所違いでバーコードを違わせるのは珍しいかも。
それでは、電池の外観を見ていこう。まずは単1と単2。ランク的には型番末尾に「PU」が付いているので黒マンガン相当であろう。電池は以前紹介した中国のHAOJIやLEIDAとは異なり金属外装でレベルはかなり高い。
プラス・マイナス側。プラスのリングは「黒」。使用推奨期限はマイナスの底板に直接印字されているタイプで剥げそうで怖いです。単1は「12.2015」、単2は「03.2016」であった。
これは推測だが、2016年の使用推奨期限が今年(2013年)製造とすると3年期限と推測できそうですが…。ただ、マンガン電池はアルカリ電池よりも売れないと予想されるので、本当に推測の域を出ませんがね。
次に単3と単4の電池の外観。前述の通り、単3は韓国製だが単4はタイ製である。製造国の違いでは無いのかもしれないが、単3は金属外装であるが、単4はビニール(チューブ)外装となっている。その為、色合いが若干異なっています。
プラス・マイナス側。こちらもマイナスの底板に直接使用推奨期限が印字されているタイプ。特筆すべき点は単3で、普通のマンガン電池の底板にはミゾが付いているのが普通なのだが、このロケット製のものは平べったいのである。その上にインクで印字なので、電池にセットしただけで使用推奨期限の表示が消えそうです。
ちなみに使用推奨期限は単3が「03.16(2016年3月)」、単4が「09.15(2015年9月)」であった。
タイ製の単4はビニール(チューブ)外装であったので、ひん剥いでみた。アルカリ電池のようにロット番号が隠されているわけもなく、普通な感じでした。
最後にフルラインナップを並べてみた。こうして見るとデザインはデュラセルのカッパートップを意識していると見えなくもない。
書き忘れたのだけど、この電池、注意書きのフォントがWindowsユーザーならお馴染みの“MS UI Gothic”なんですよねw。なので、いかにもやっつけ的に見えてしまう電池なのでした。
単4のタイ製はダイソーにあったものと同じでしょうか。
しかし金属外装の単4は全く見なくなりましたね。
自分が見たのは90年代のナショネオ、ソニーがマンガン生産完了寸前に出していた、
インドネシア製単4が金属外装だったくらいでしょうか。
恐らく、ダイソーで売ってる「Gigamax」というタイ製のマンガン電池の単4と同じでしょう。
Gigamaxには韓国製のアルカリ電池もありますが、このブランド自体がロケットがダイソー向けに供給しているブランドのようです。
金属外装の単4は近年ではGolden Powerのもので見たことがあります。
http://miharin.moo.jp/blog/recharge/tmp/goldenpower_super.jpg
これ、「R03P」なので赤マンガン相当なんだよね…。
これは余談ですが、単4マンガン電池の金属外装は松下電池工業がネオハイトップの単4に補償付きマンガン電池(UM-4(NG))として導入したのが始まりのようです。1987年の“電池総合カタログ”では『世界初・金属外装・補償付単四マンガン乾電池』と書いてあり、誇らしいです。
http://miharin.moo.jp/blog/recharge/tmp/neohi-topum-4.jpg
このカタログでは従来品(UM-4(N))との比較が断面構造図にて見ることができます。
とか言っていたらヤマハのチューナーメトロ、TDM-70を購入したら
Golden Powerの単4が付属してきました。ロットはYKでした。
金属外装の単4はネオハイトップが最初でしたか、自分は従来品の単4ネオハイトップしか
持っていません(これも何故か15mA負荷で1.36V維持)。
あの樹脂製のキャップはモールドキャップというのですね。初めて知りました。