“進研ゼミ”などで知られる大手通信教育メーカーである“ベネッセコーポレーション”のアルカリ電池です。
その名の通り“進研ゼミ”のポケットチャレンジに付属されてきた電池であると推測されます。普通、こういった付属品の乾電池の場合はマンガン電池であることが多いですが、アルカリ電池とは。相当気合いが入っていますね。
電池の外観。供給元は“株式会社ベネッセコーポレーション”、製造元は“日立マクセルエナジー株式会社”となっています。日立マクセルエナジーは2011年に日立マクセルより電池事業を分離した企業であり、2013年に再度日立マクセルに吸収され消滅しています。市販されている“maxell”ブランドの乾電池でも同社名表記の物は見られないため、この社名表記は珍しいです。
デザインはピンク色をベースとしたもので、まるでアルカリ電池には見えません。恐らく、付属用の電池ですから、し放題にデザインした可能性もありえるのではないでしょうか。
マイナス側。電池には原産国が表示されていませんが、マイナス極の底板が「◎」となっているタイプなのでマクセル自社製造で日本製であると推測されます。
使用推奨期限の印字は低価格アルカリ電池であるGDシリーズ(写真右)のような小さい印字ではなく、ダイナミックやボルテージのような大きい印字なタイプなので、そのどちらかに相当するアルカリ電池なのでしょうか?
押し付けがましいアピールが多すぎてとっちらかった海千山千の電池よりよほど真摯なデザインだと思います。
それこそ量販店の電池コーナーで海千山千の電池を見て頂ければわかるとは思いますが、電池のデザインは如何に目立つかであり、各電池メーカーはあの中から1つを選んでもらうために目立つデザインのパッケージと電池で勝負しています。その勝負に参加していないからこそ、このデザインが成し得たのかもしれませんね。