【ダイソー】 SANRIO CHARACTERS アルカリ電池 単3形/単4形 4本入

均一ショップ“ダイソー”で新たに登場したサンリオキャラクターのアルカリ電池です。ダイソーではかつてハローキティ柄のアルカリ電池を発売していたことがありますが、それに続くキャラクター電池だと思います。
ハローキティを始め、けろけろけろっぴやマイメロなど5つキャラクターがデザインされた大変カラフルなアルカリ電池です。初め見た時はダルマ落としみたいなデザインだなぁ…という印象でした。


パッケージです。ハローキティの時はピンク系で統一されたパッケージでしたが、このサンリオキャラクターでは単3がピンク色の、単4は水色のパッケージとなっています。パッケージにはキャッチコピーなどは見られず、以下の特徴が記載されているのみです。

・使用推奨期限:7年
・水銀ゼロ使用
・1.5V
・単3形(単4形)

パッケージ裏の注意書きや構成はほぼハローキティのものと同じみたいですね。もちろん、ダイソーのアルカリ電池で定番となったQRコードもあります。リンク先はDAISO & HWシリーズに記載されている“http://www.yigeng.net/2wm/2wm.pdf”なのですが、現在アクセスすると404 Not Foundですw。まさかのリンク切れでした。一応ですが当サイトでアーカイブしておいたのを置いておきますね→(http://miharin.moo.jp/docs/2wm.pdf)。
商品名は単3が「SRアルカリ乾電池 No.1」、単4が「SRアルカリ乾電池 No.2」となっていました。これは恐らく“SR”はサンリオ(SanRio)の略でしょう。型番は単3と単4共に「OTR-20-P12(T-052)」で、社名表記は“(株)大創産業”。バーコードの事業者名も同社のものでした(4549131)

パッケージ裏左下にはサンリオの版権許諾シールとともに著作権表記が見られます。FOR SALE IN JAPAN ONLYという表記とともに「販売地域:日本限定」という表記もあり、これは日本のみで発売される電池であることがわかります。
生産国は“MADE IN CHINA”という英語表記と共に日本語でも“中国製”の表記がありました。これもサンリオ側で定められた表示なのでしょうかね…。


パッケージはハローキティやDAISO & HWハイパワータイプで使われていたのと同様の大きいブリスターパッケージです。絵柄の関係で電池がパッケージされているのが縦となっているので、トレイが90度横を向いています。比較してみるとトレイのリサイクルマークも横向いていますね。
パッケージを開けると更にシュリンクパックされた電池が出てきます。これは電池の正面を揃えるためのものでしょう。


電池の外観。5つのキャラクターとそれをモチーフにした色が大変カラフルなデザインです。単3と単4で違うデザインだったハローキティとは異なり、こちらは両サイズとも同一のデザイン。しかしながら注意書きの文字が極小なのはハローキティから受け継いています。やはりキャラクター電池の宿命なのでしょうか…。社名表記はパッケージと同様の“(株)大創産業”です。
なお、デザインされているキャラクターとイメージカラーは以下の通り。プラス側からです。

けろけろけろっぴ()
マイメロディ(ピンク)
ポムポムプリン()
ハローキティ()
ハンギョドン(青緑)

けろけろけろっぴは懐かしいとか思いつつも、ハンギョドンは初めて聞きました。ここがサンリオキャラクターの奥深いところなんですよね。個人的にはポムポムプリンが好きなので、彼単独の電池を発売して欲しいです!!

プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「02-2028」となっていました。パッケージには“使用推奨期限:7年”の記載がありましたから、それぞれ2021年2月製造の電池であると思われます。
使用推奨期限表記の下には「T-052」というパッケージにも記載されている品番?が書かれてました。

 

外装ラベルを剥がしてみました。今回単3と単4ではタイプが異なっており、単3は「上:ASFA 下:1414」というDAISO & HWアルカリ電池で見られる印字でしたが、単4は「KSFA2118」というレーザー刻印となっていました。印字形態が違うのみでパターンは同じようなので、単なるロット違いなのかも。
近い未来単3も印字からレーザー刻印タイプへと変わっていくのかもしれません。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。薄緑色の絶縁リングで、切り欠きを右に置いた状態で単3は左“22” 下“A3”の刻印が、単4は上“G2” 左“31”の刻印があり全く違うタイプとなってました。単4の刻印はかなり読みにくかったのでこれが正しいのかはわかりません。
マイナス極のガス抜き穴は単3と単4共に一般的な2つ穴タイプでした。

ダイソーは電池関係の新製品をホームページ上で公開しないことが多いのですが、今回はサンリオのキャラクターを扱ったアルカリ電池であったことからか、ダイソーホームページの「話題の新製品」コーナーにて取り上げられていました
キティちゃんに次ぐ、サンリオキャラクターズのアルカリ乾電池』とのことで、やはりハローキティに続く電池であったようです。

★関連記事
DAISO Hello Kitty ハローキティ アルカリ乾電池 単3形/単4形 4本入
→当電池の前にダイソーで発売されていたハローキティ柄のキャラクターアルカリ電池。


ATC(R) Alkaline MAX LR6 1.5V AA / LR03 1.5V AAA

今回は某アダルトショップでお馴染みな『優秀な乾電池』こと“ATC”という電池メーカーのアルカリ電池を紹介します。
ATCは香港に所在する電池メーカーで、現在は電池のみならずスマホのアクセサリーやデジタルオーディオプレイヤーも販売しているようです。当ブログでもATCのマンガン電池を紹介したほか、日本でも“EneMega”というエネループ似のニッケル水素電池が出回ったので知っている方もいるかも知れません。

パッケージ。単3と単4の4本シュリンクパックです。某ショップでは各132円(2020年4月現在)で販売されています。100円均一ショップと比べるとちょっと高めの価格設定ですね。
シュリンクパックにはバーコードと型番が記載されたラベルが貼られています。単3は“ATC LR6-4S”、単4は“ATC LR03-4S”という型番です。何故か単4だけラベルの上から『優秀な乾電池 単四電池(4本パック)』が上貼りされていましたw。

バーコードは「489」から始まる香港のコードで、事業者名は“ATC CORPORATION LTD[4892606]”となっていました。


電池の外観。白地に水色寄りの青色デザインは自分好みでかなりポイント高いです。プラス極側にある水色と白の境目にある銀色もなかなか良いセンスしてると思います。『0% Mercury・Lead・Cadmium』と記載されていて、水銀だけではなく、鉛やカドミウムも含まれていないという表記は珍しいと思います。また、ロゴの下にはATCの商品情報ページのURL(www.atc-lifestyle.com)も記載されています。
日本語を含む8ヶ国語の注意書きが記載されていて随分とグローバルです。日本語では『電池を火の中に入れたり、充電、廃棄しないでください。』とあります。

これが現在の白地に青色デザインになる前の電池です。黒に金というアルカリ電池にありがちなデザインでした。
某ショップでは現在でもこの旧デザインの写真で売られていて、レビューを見ても「デザインが違う!」みたいなのが見られないのがちょっと不思議です。検閲されてる??


ワタシが買ったときにはこのような元箱に入ってきました。“AAA”とありますから、単4サイズの元箱だと思います。ちなみに1箱10パックの40本入りのようです。社名表記は何故かATCのロンドン支社?の“ATC(UK) Corporation Limited”となっていました。『$ave Money』の表記がありますが、何に対しての節約なんでしょうね…。長持ちするから??


箱の左右は電池本体を超える16ヶ国語の注意書き!もしかして、この電池は箱売りを想定しているのかもしれないですね。電池本体は一行ずつでしたが、各国3行に増えています。日本語の注意書きは以下の通り。

電池を火の中に入れたり、充電、廃棄しないでください。
+と-の向きを正しく入れてください。
新しい電池と古い電池を混ぜて使用しないでください。

プラス・マイナス側です。マイナス極の絶縁リングは無いタイプでした。使用推奨期限は単3が「07-2024」、単4が「09-2025」となっていました。パッケージや外箱にも使用推奨期限の記載が無いので、時期的に5年期限のそれぞれ2019年7月と2020年9月製造の電池であると推測されます。

 


今回の電池は絶縁リングが無いので、外装ラベルを剥がした所とプラス・マイナス極の拡大を一気にご紹介。外装ラベルを剥がしてみると、単3には「上:111M 下:J19C」の、単4には「上:199J 下:GHE20」のインクによる印字が見られました。ロット番号の印字パターンだけ見てみると、ダイソーで売られているアルカリ電池のパターンによく似ています。ただし、こちらには絶縁リングが付いているので同じ製造元とは言えないでしょう…。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

★関連記事
ATC(R) SUPER R6S
→当記事と同じATCブランドのマンガン電池を紹介した記事。ATCのロゴは当記事のアルカリ電池で採用されているものとは違う旧ロゴ。


【コメリ】電池を無駄なく使い切る! 乾電池チェッカー KTBC-10

今回はホームセンター“コメリ”で売られていた「乾電池チェッカー」を紹介します。これは単1~単5、9V形までの電池残量が測定できる電池チェッカーです。
当ブログでは以前にFDK(富士通ブランド)の電池チェッカーを紹介したことがありますが、こちらは内蔵電池の取替時期がわからないという欠点がありました。それに比べこのコメリの電池チェッカーでは内蔵電池の交換ランプが付いており、便利そうなので購入してみました。


こちらがパッケージです。中々に大きいパッケージなので、店頭ではかなり目立っていました。キャッチコピーは“電池を無駄なく使い切る!”、下部には『電池を入れるだけで簡単チェック!』の記載もあります。取扱説明書は付いておらずパッケージ裏面の注意書きが取説を兼ねています。使い慣れるまでは保管しておくのがベストかも知れません。
社名表記は“株式会社 コメリ”、バーコードの事業者名も同社のものとなっていました(4920501)。生産国は“Made in China”で中国製


早速、測ってみました。モニター用の電池は入っているので即測定可能。ただし、チェッカーの下に配置されている電池BOXに絶縁フィルムが入っているのでこれを抜き取るのを忘れないようにしましょう。
測定方法は簡単で形名表示のある部分に乾電池をはめ込むだけ。しっかりとしたホールド感で、単1を入れても単3を入れてもガッチリとハマっています。すぐ抜き取る電池チェッカーですからね、こんなにしっかりホールドしなくても…、とは思います。

9V形はチェッカーの下に端子が付いており、そこを押し当てるようにして測定します。そこそこ力を与えないと表示されなかったかな…、FDKのチェッカーでもそうだったので、どこのメーカーもこんなものかもしれません。
表示は「交換」「低電量」「正常」の3段階。それぞれ“”・“”・“”のLEDで表示されるようになっているので、視覚的にもわかりやすい表示です。


このチェッカーはニッケルカドミウム電池(ニカド電池)やニッケル水素電池と言った充電式電池も測定できる機能を備えています。側面に“1.5V/9V”と“1.2V”を切り替えるスイッチがあるので、こちらを1.2V側に切り替えることで充電式電池を測定することができます。
右の写真は実際に測定してみたところですが、ちゃんと測定できました。試しに1.5V/9Vに切り替えてみたところ、低電量の黄色になったのでちゃんと電圧を切り替えているようです。ただ1.2V側にして普通の乾電池を測定してしまうと切れた電池も入っている電池として誤測定されるので使い終わったら1.5V/9V側に切り替えておくべきでしょう。
しかし、ニカド電池やニッケル水素電池は放電カーブが異なります。アルカリ電池やマンガン電池と言った一次電池は緩やかなカーブを描いていきながら放電していくのに対して、ニカド電池やニッケル水素電池といった二次電池は電池放電時にストンと電圧が下がる特性を持っています。それが大手メーカーの電池チェッカーの多くで二次電池の測定モードを持たない理由です。すなわちチェッカーで黄色の表示を指しても実際の機器に入れたらすぐに使えなくなる可能性があります。その点、このチェッカーの二次電池測定モードは本当に参考程度にしかならないかもしれません。


冒頭にも書きましたが、このチェッカーには“本体電池交換ランプ”が付いていますから電池交換の目安がわかりやすいです。電池交換はチェッカーの下に電池BOXが配置されていて、そこから交換可能です。電池がこぼれるので裏側を上にして交換すると良いでしょう。
『PUSH→』の下側に付いている溝に爪を引っ掛けて、右側へスライドしながら手前へ引き出すと電池BOXが抜けます。電池交換方法はこの面に表示もされていますから随分親切ですね。

中に入っていた電池。CR2032が2個なので、入手困難ということも無いと思います。100円均一でも売ってますしね。元々入っていたのはLIJUなるメーカーの「CR2032L」。型番部分はソニー(ムラタ)のに似てるかも…。
取り出した電池BOXが無くなる点はFDKの電池チェッカー同様に注意が必要です。電池交換時はなるべく直前ですぐに行ったほうが良いかもしれません。

最後に乾電池チェッカーの裏側です。特にマグネットなどが付いている訳ではなく、内蔵電池の交換方法が記載されているのみです。生産国の表記もありません。

 

 


この乾電池チェッカー、電池コレクターならあれっ?と気づいたことでしょう。何故なら、東芝ライフスタイルが発売しているバッテリーチェッカーと形がそっくりだからです。しかも型番もコメリのKTBC-10という型番に対し、東芝のTBC-10(K)とよく似ているのです。

そこで東芝のチェッカーもわざわざ購入して比較してみました。大きさはほぼ同じ。重ねても同じです。同じだったのはそこだけで実際に測定してみると、LEDは色分けされておらず、電池が使える時はLEDが連続して表示されるタイプとコメリの乾電池チェッカーとは全く違う表示です。以下、東芝のバッテリーチェッカーとコメリの乾電池チェッカーの違いを箇条書きしてみました。

・LED表示のされ方が違う。
・6P形端子の位置。
・本体電池交換ランプが無い。
・二次電池測定モードが無い。
・内蔵電池を交換する電池BOXが無い(東芝は分解して交換)。
・内蔵電池の種類が違う(東芝はCR2025×2、コメリはCR2032×2)。

以上、コメリの乾電池チェッカーは東芝のバッテリーチェッカーの形をベースにパワーアップさせた全く別物の電池チェッカーと言えるでしょう。せっかく東芝のチェッカーも入手したのでいずれこちらもレビューしてみたいですね。


さらなるおまけ。分解してみました。

内部基板。縦に実装されているICは「CD4066(アナログスイッチ)」で横に実装されているICは「LM324(オペアンプ)」ですね。いずれも電子工作ユーザーには定番の半導体です。


ちなみにこの乾電池チェッカーは分解しないほうが無難です。分解した途端にマイナス極側の端子がバネごと吹っ飛びます。しかも何故か単1だけが端子の長さが若干違う設計…。写真左では単1の端子を間違えて単4に付けてしまい、何故付かないんだと悩みながら組み立てました(泣。


天鵝電池(SWAN BATTERY) NO 623 R14 SIZE C

今回は中国のレトロ感漂う電池を紹介します。これは「天鵝」というブランドのマンガン電池で、日本語に翻訳すると白鳥という意味です。つまり“白鳥”電池ということになります。
電池そのものにメーカー名などは記載されておらず、電池下部に“中国 上海”と入っているのみであり中国製の電池であることが何となく分かるぐらいです。裏面にも英語表記はありますが、こちらにも“SHANGHAI. CHINA”と入っているのみです。


この電池メーカーは現在でも健在であり、中国の上海に所在する“上海白象天鵝電池有限公司(Shanghai White Elephant Swan Battery CO., Ltd)”という企業です。企業名からわかった方もいるかも知れませんが、東日本大震災の時に一瞬だけ出回った青い“白象”電池と同じメーカーです。元々「天鵝」と「白象」は違う電池メーカーだったそうなのですが、1999年に1度破産した後に合併したのが現在の上海白象天鵝電池有限公司なんだそうです。「白象」の方が1921年に創業、90年以上の歴史を持つ老舗電池製造メーカーらしい。

電池の外観です。表面は中国語で『天鵝 電池』、裏面は英語で白鳥電池を意味する『SWAN BATTERY』の記載があります。下部は“中国 上海”という所在地?のみの表記ですが、現在製造されている同柄の電池では社名表記が入っているようです。
上には白鳥がデザインされている個性的なものです。絶対日本メーカーには真似できない、中国のこういうデザインの電池って味があって素晴らしいですよね。

外装は紙巻きにラミネート加工を施したもので、1962年に日立マクセルが製造した“ポリ乾電池”と同じ構造です。経年劣化のためか表面のラミネート加工が一部剥がれています。液漏れはほぼ無し(微妙なシミは見られるのですが)。
注意書きなどは一切無く、写真に見えるような『NO 623 R14 SIZE C UM-2 1.5V』の型番表記があるのみです。まぁ、これもレトロ電池ならではの味というものでしょう。


プラス・マイナス極の拡大。プラス極側にも『Swan BATTERY』の刻印があります。マイナス極には“8403”の刻印があり、恐らくは1984年3月製造の電池であると推測できます。意外に古い電池だったのですね。現在でもこのデザインの電池を製造しているそうで…。

以前、当ブログで紹介した「夜明」マンガン電池との比較。中国のレトロ電池って味があって本当に好きだなぁ…。こういう電池は今後も集めていきたいと思いますね。


ブログ名変更のお知らせ

当ブログは4月2日(予定)をもちまして『みはりんの電池コレクションブログ』から『電池コレクションブログ』へと変更致します。私こと“みはりん”はTwitterなどのSNS上で“みは”というペンネームで活動しておりますが、今後当ブログでもこのペンネームに統一し活動していくことに決めたことによる変更となります。これまでのコンテンツや今後の方針などに付きましても変更は全くありません。引き続き、ご愛顧のほどよろしくお願い致します。

また、4月2日(予定)以降につきまして“電池掲示板”および当ブログのコメントは“みは”の名で投稿させていただきますことをご了承願います。


【解体】POWER PACK パワーパック PK-001 (PC Engine GT専用)

当ブログの解体シリーズではゲームボーイ(任天堂)ゲームギア(セガ)の外付けバッテリーパックを分解してきましたが、ゲームボーイ、ゲームギアに続く携帯ゲーム機の3大勢力であったPCエンジンGTのパワーパックを入手することが出来たので今回はこれを解体してみます。
PCエンジンGTはNECホームエレクトロニクスから発売されていた携帯ゲーム機ですが、このパワーパックはサードパーティである“樫木総業”という企業が発売していました。


実はこれデッドストックの新品未開封。現在でもパワーパックの発売元、樫木総業の通販サイトで入手することが可能なのです。携帯ゲーム機の3大勢力の中でも一番高くて売れなかったと思われるPCエンジンGTなので、バッテリーパックも売れなかったのか?と思いがちですが、現役のPCエンジンGTユーザーであったワタシが知らなかった程で、当時のゲーム販売店でも見られませんでしたから販路が確保するのが難しかったのかも。また、PCエンジンGTが発売されたのが1990年12月でパワーパックの発売がその1年後の1991年9月頃発売と遅すぎて時流に乗ることができなかったのでは?という説もあるようです。
箱を開けてみると、以下のような添え書きが入っていました(上の写真右)。

パワーパックのお買上げ有難う御座います。
この商品は発売して20年が経過しております。
充電電池は古川電池の単2ニッカド電池を使用しております。
新品在庫ですが、年月が経過しています。その為に特価販売致しております。
初期の御使用の場合は充電時間が長くかかります。
尚、この製品は保証が無い状態です。

樫木総業株式会社

さすがに新品ですが保証は無いようです。そりゃそうです。PCエンジンGTはとっくに発売終了して、販売元だったNECホームエレクトロニクスも消滅している訳ですからね。むしろこの令和時代にパワーパックの新品未開封が入手出来ることに感謝すべきかと思います。という訳で、今から入手してみたいと思ったら上記のことに気を付けて下さい。その代わり、当時6900円で売られていたバッテリーパックが2200円(税込・送料別)の特価価格で入手可能です。
また、中身の電池にも触れられており、古川電池(正しくは電池です)の単2ニッカド電池が採用されていると書いてありますね。ということは日本製のバッテリーを採用しているということになりますが…。解体が楽しみです。

パワーパックはPCエンジンGTの周辺機器で唯一のサードパーティ製ですが、箱はNECホームエレクトロニクス純正のカラーリングに似せてあります。写真の前に置いてあるのは純正のカーアダプタですが、黒とのカラーリングは同じであるのがわかると思います。
サードパーティ製ですが、NECホームエレクトロニクスからのライセンス取得品でありHE SYSTEMのロゴも付いています。


左の写真はパッケージ裏です。販売元は“樫木総業株式会社”、製造元は“DOOWELL LTD.”というメーカー。聞いたことがないメーカーですが記載の住所から察するに台湾メーカーらしい。つまり、本体は台湾製です。右の写真は取扱説明書。取説もPCエンジン本体の取説と同じフォントを採用しており似せてあります…。マニュアル作成はNECだったりする??(妄想)
パッケージにはバーコードもありますが、事業者名は既に無効になっており不明でした。
2023/11/27追記:廃止されたバーコード事業者名も探せるVerified by GS1で再検索してみたところ、樫木総業(株)[4932269]と出ました。


おまたせしました。パワーパック本体です。大きさは当ブログで紹介したゲームギアのバッテリーパックと比較してみると小さい印象で、ゲームボーイの充電式アダプタに近い印象を受けますが、厚みがあり分厚いです。裏側にはこの系のバッテリーパックでお馴染みな腰付け用のフックが付いています。取り付け・取り外しは自在なタイプのフックですが、取り付けは普通のネジで取り付けであり、ドライバーが必須なのは残念かも。ネジも無くしそうですしね。

充電中の様子。充電中はランプも付いていないので、通電しているかどうかもわかりません。充電時間は8時間PCエンジンGTで4時間プレイが可能です。
このパワーパック、なんとPCエンジンGTのACアダプタで充電が出来ません!別売の初代PCエンジン(白エンジン)PCエンジンシャトルPCエンジンコアグラフィックスコアグラフィックスIIいずれかのACアダプタが必要になります。

しかし、これは初代メガドライブやファミコンのACアダプタでも共通で使えるので(非公式)、個人的にはあまり問題では無かったのですが、PCエンジンGT用のバッテリーパックなのにPCエンジンGTでは無いACアダプターを要求するのはいかがなものかな?と思いました。
充電中はバッテリーパックとして使用することは出来ず、パワーパックにACアダプタを差し込んだ時点で外部出力が遮断されてしまうので注意が必要です。

では、解体してみましょう。例の如く特殊ネジを採用しています。ゲームボーイの充電式アダプタと同じタイプの特殊ネジなのでラインヘッドドライバーを使って緩めます。
使ったドライバーはエンジニアの“DTC-27”です。これを持っておけばPCエンジンの本体のみならず、スーパーファミコンなどの家庭用ゲーム機も分解できるので、分解マニアなら持っておきたい1本です。


これが中身。内部はバッテリーが半分以上を占めています(当たり前!)。で、中の電池は記載されていた通りの古河電池製“コラム電池”が入っていました。コラム電池というのは古河電池が製造するニッケルカドミウム電池(ニカド電池)の商品名で、他社で言うパナニカやカドニカ、ユニカドみたいなものです。“6-C2.0F”という型番の電池で、“C2.0”というCセル(単2)のニカド電池が6個直列になった電池パックのようです。製造年月は1991年12月
公称電圧と容量は7.2V 2000mAh。ゲームギアのバッテリーパックが1300mAhとなっていたため、こちらの方が断然高容量です。ゲームギアはサブCセルのニカド電池を採用しており、小さかったという点が容量差につながったと思われます。


内部基板。大きく目立つセメント抵抗とダイオードが1本だけ付いているのみ。複雑でタイマーも内蔵したゲームギアのバッテリーパックとは異なり、かなり簡素な構造です。ゲームボーイの充電式アダプタからトランスを抜き取ったような感じですね。基板には「9203 D」の印字がありました。恐らく1992年3月製造の個体?

以下に取扱説明書を掲載しておきますので、使用方法の詳細やこれから入手される方の参考としてどうぞ。なお、上記の通りサポート及び保証は終了しておりますのでメーカーに問い合わせる行為は厳禁ということでお願いします。

以上の通り、パワーパックはPCエンジンGT専用のバッテリーパックであり、取扱説明書には『他の機器には使用しないでください。』との記載もあります。なのですが、同じ樫木総業から“パワーパック用マルチキット(PK-01P)”という他の携帯ゲーム機でも使えるようになるアダプターが別に発売されていました。こちらは樫木総業の通販では入手することは出来ませんが、今でも某オークションサイトで入手することが可能なようです。

これがパワーパック用マルチキットです。パッケージは派手な蛍光オレンジみたいな色。ブラックライトに当てたら綺麗に発光しそうな色です。
初代ゲームボーイに使える『Aキット』のアダプタと、ゲームギアに使える『Bキット』のアダプタがセットです。これを使えばゲームボーイで45時間ゲームギアで5.8時間の連続プレイが可能になります。

このマルチキットを使えばパワーパックが多くのゲーム機に使えることをアピールすればもっと売れたかもしれませんが、あくまでパワーパックはPCエンジンGT専用の周辺機器としてNECにライセンス取得した関係上大っぴらにアピールできなかったのでは?と推測されます。

最後に使用例。マルチキットのBキットで液晶操作機器搭載裏蓋壱號(メルクリウス)を取り付けたPCエンジンコアグラフィックスIIを動かしてみた様子です。
マルチキットのBキットはゲームギアだけではなく、初代メガドライブや初代PCエンジン(白エンジン)やPCエンジンコアグラフィックスとコアグラフィックスIIなどとも同じコネクタなので、非公式ながらも使うことができます。

★関連記事
【解体】SEGA GAME GEAR専用 充電式バッテリーパック HGG-3005
→当記事と同じコンセプトの記事で、当時競合していたセガの携帯ゲーム機“ゲームギア”の充電式バッテリーパックの解体を試みた記事。

【解体】 Nintendo GAME BOY 充電式アダプタ DMG-03
→こちらは同じく当時競合していた任天堂の携帯ゲーム機“ゲームボーイ(初代)”の充電式アダプタを解体。


DAISO & GO ALKALINE BATTERY 単5形 アルカリ乾電池

今回は均一ショップ“ダイソー”に新しく登場した“DAISO & GO”の単5アルカリ電池を紹介します。
ダイソーの単5アルカリ電池と言えば、長らく“KEEPMAX”を名乗ったGPブランドの電池が発売されていますが、これ以外の単5アルカリ電池は売られた記憶が無く(単5マンガン電池では三菱ブランドなどが発売されていたことがありました)、これがダイソーブランドを冠した初の単5アルカリ電池と思われます。


パッケージです。右の写真は現在発売されているKEEPMAXことGPブランドの単5アルカリ電池との比較です。パッケージの大きさは両者とも同じですが、上部フック部分の形状が異なっています。ダイソー店頭では仲良くこの2つが並べられている光景をよく見かけました。
パッケージ裏面の注意書きは日本語と英語の2か国語表記。GPと比べると注意書きの文字の大きさはかなり小さいです。もうちょっと大きくしても良いような…。商品名は「電池No.203」、型番は「WK-20P-10(T828)」となっていて社名表記は“(株)大創産業”となっています。バーコードの事業者名もまた“(株)大創産業[4549131]”となっていました。

パッケージ裏面、右上には注意書き参照用のQRコードが記載されています。今回は“http://cellcaution.sunnyday.jp/lr+pr_handling_caution.pdf”というリンク先になっていて、またもや見たことのないアドレスがリンク先となっています。ちょっと調べてみると“sunnyday.jp”というドメインはレンタルサーバーのロリポップ!で使えるドメインのようです。調べてみると確かにそのようですね。
ちなみに、当ブログもロリポップ!を使っており“moo.jp”というドメインを使用しています。

リンク先の注意書きはアルカリ電池のみならず、ボタン形の空気亜鉛電池の注意書きも兼ねたものとなっています。現在ダイソーで確認されている空気電池は三菱ブランドのもののみですが、こちらもダイソーブランドの空気電池が登場する前触れなのでしょうか?

電池の外観です。国内メーカーの単5アルカリ電池の場合、通常サイズ電池のデザインを小さく落とし込んだものが多いですが、こちらはDAISO & GOのデザインを生かしたオリジナルデザインとなっています。
注意書きの文量は少ないのですが、やはり文字の大きさは小さいです。社名表記はパッケージと同じ“(株)大創産業”、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。

注意書き文字の大きさがあまりにも小さいので、下に全文掲載しておきますね。

[危険]●万一電池の液漏れが目に入った時はすぐに大量の水
で洗い、医師に相談すること。皮膚や服に付いた時は水で洗う
こと。●万一飲み込んだ場合は、すぐに医師に相談すること。
[警告]●乳幼児の手の届かない場所に保管してください。

MADE IN CHINA JAN 4549131912166
(株)大創産業 広島県東広島市西条吉行東1-4-14

これを書き起こして気が付いたのですが、生産国表記の横にはパッケージ記載と同じバーコード(JANコード)が記載されています。何故か下4ケタが大きい文字となっています。

プラス・マイナス側です。絶縁リングはありません。単5のアルカリ電池は一般的に絶縁リングが付いていないことが多いです。使用推奨期限は「11-2025」となっており、パッケージには“使用推奨期限5年”となっていますから、2020年11月製造の電池であると思われます。
国内メーカーの単5アルカリ電池の場合、一般的に使用推奨期限は2年が多いです。そう考えると5年期限は凄いと思います。

外装ラベルを剥がしてみました。やはり、中国製単5アルカリ電池でよく見られる、上アルファベット+数字6ケタ下数字6ケタのパターンなロット番号が見られました。“JGPA01 140957”というレーザー刻印が見られます。
これは同じくダイソーで売られているGPブランドのアルカリ電池も同じ刻印があり、国内メーカーを始めとする中国製単5アルカリ電池の多くで見られます。これはやっぱりGP製??

最後にプラス・マイナス極の拡大です。マイナス極のガス抜き穴は2つ穴タイプとなっていました。

 

 

 

★関連記事
GP SUPER ALKALINE BATTERY 910A LR1 (アルカリ乾電池 KEEPMAX 単5形)
→同じくダイソーで売られているGPブランドの単5アルカリ電池を紹介した記事。パッケージでのみ“KEEPMAX”ブランドを名乗っている。

ALKALINE BATTERY DAISO & GO アルカリ乾電池 単3形/単4形
→当記事と同じ“DAISO & GO”ブランドのアルカリ電池、単3と単4を紹介した記事。デザインなどの比較・参考にどうぞ…。


【アイリスオーヤマ/ウエルシア】BIGCAPA PRIME-W Alkaline batteries 3/4

今回はドラッグストア“ウエルシア薬局”に登場した新顔のアルカリ電池を紹介します。今までウエルシア薬局プライベートブランドのアルカリ電池はアイリスオーヤマ“BIGCAPAα”を採用していましたが、今回同じアイリスオーヤマのウエルシアオリジナルアルカリ電池と思われる“BIGCAPA PRIME-W”に変わりました。
BIGCAPA PRIME」はアイリスオーヤマのハイグレードアルカリ電池ですが、それのウエルシア版で“W”となるのでしょうか…。


単3と単4・4本ブリスターパックのパッケージです。他にも単3と単4には10本パックも用意されている他、単1と単2の4本パックもあります。キャッチコピーは『10年保存可能 長寿命・大容量』。加えて『備蓄用に!災害対策に!』というコピーも見られます。パッケージ右上にはウエルシア薬局のロゴが見られますが、電池本体に表示はありません。
パッケージ裏は殆どが注意書きで占めており、キャッチコピーやウリ文句などの記載はありません。左上に“BIGCAPA PRIME-W”のロゴが見られますね。型番は単3・4本パックが“LR6BP/4B-WE2”、単4・4本パックが“LR03BP/4B-WE2”となっています。販売元は“アイリスオーヤマ株式会社”、バーコードの事業者名も“アイリスオーヤマ(株)[4967576]”となっていました。問い合わせ先であるアイリスコールの電話番号は大きいのは良いですね。素晴らしいです。


電池の外観です。BIGCAPA PRIMEシリーズ??となっていますが、“BIGCAPA PRIME”のデザインとも違い、なおかつ他のアイリスオーヤマアルカリ電池にも似ないデザインです。他のアイリスオーヤマアルカリ電池と比べるとアイリスオーヤマのロゴが無いのが特徴的でここがプライベートブランド仕様ということなのかもしれませんね。
社名表記は“アイリスオーヤマ株式会社”、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「07_2030」となっていました。パッケージには“10年保存可能”とありましたので、それぞれ2020年7月製造の電池であると思われます。
マイナス側には使用開始日の記入欄があるのが特徴で、これも他のアイリスオーヤマアルカリ電池には見られないものです。

外装ラベルを剥がしてみました。ダイソーの“DAISO & HWアルカリ乾電池”などで見られる、上4ケタ(アルファベット)下4ケタ(数字)で別れているロット番号が印字されています。私が入手した個体ではラベルの繋ぎ目に印字があり、ラベル側に転写した文字が読めなかったです。
そのため推測にはなりますが単3が「上:FHEF 下:2323」、単4が「上:AHEF 下:–13」の印字が見られました。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングは単3と単4ではタイプが異なっていました。薄緑色なのは同じですが、単3は切り欠きを上に置いた状態で「下“23” 右“A3”」と刻印が入っているタイプで、単4は切り欠きを右に置いた状態で「上“18” 下“G1”」と刻印が入っているタイプとなっていました。これは同じアイリスオーヤマの“BIGCAPA basic”でも見られた絶縁リングなのですが、単3と単4の特徴が真逆だったのが個人的に面白かったです。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。


【ニトリ】3/4 ALKALINE BATTERY

近頃、島忠を買収表明したことで話題となった“ニトリ”の新アルカリ電池です。前モデルではの比較的暗いデザインだったのですが、白ベースのデザインとなり一気に明るい印象を持つアルカリ電池となりました。
前モデルのアルカリ電池は“NITORI”というロゴが入っており、どこのアルカリ電池であるのかわかったのですが、この新モデルには社名表記以外にニトリ要素が無いので、一見どのブランドの電池であるかがわかりません。


パッケージ。ごく普通なシュリンクパックです。硬いビニールのシュリンクで、ちょっと開けにくい印象を受けました。商品名は単3・4本入りが「アルカリカンデンチ タン3ガタ」、単4・4本入りが「アルカリカンデンチ タン4ガタ」となっていました。カタカナなんですね…。バーコードはJANコードでは無い店舗独自コードであり事業者名を追うことはできませんでした。
ラインナップは単3と単4の各4本入りのみ。価格はそれぞれ税抜90円となっていました。当ブログ、前モデルの記事では99円との記載があったので値下がったのかもしれません。もしかしたら税込定価だったのかもしれませんが…。


電池の外観です。前モデルはどのサイズも同じカラーリングでしたが、新モデルではプラス側が単3は「薄緑」、単4は「」の色に塗り分けられています。プラス・マイナスの誤挿入を兼ねたサイズ判別で大変合理的なデザインです。
販売元は“(株)ニトリ”。記載の住所は札幌の本社では無く、東京都北区の東京本部が所在する住所が記載されています。冒頭にも書いた通り、この電池のニトリ要素はこの部分のみで、前モデルのように社名ロゴが無いためどこの電池であるか一目ではわかりません。
生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。

プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3が「09-2025」、単4が「08-2025」となっていました。パッケージにはキャッチコピーも何も無いのでわからないのですが、時期的に5年期限のそれぞれ2020年9月製造と8月製造の電池であると推測されます。
前モデルも5年期限みたいだったですから、デザインのみの変更で性能に変わりが無いということかな…?

外装ラベルを剥がしてみました。単3には「EGNH 08 070805」の、単4には「QGRH10 212342」のレーザー刻印らしきロット番号が見られます。
ちなみに、単3と単4では刻印が記載されている方向が違っています。単3はマイナス側から文字が読めるのに対して、単4はプラス極から文字が読めるようになっています。これは単なる製造ラインの違いでしょうか。


最後の絶縁リングとマイナス極の拡大です。薄緑色の絶縁リングで、切り欠きを下に置いた状態で上に数字とアルファベットが刻印されているタイプ。単3には“S 2-40 L”、単4には“S 8 L”の刻印が見られました。いずれも「SL」の刻印が見られることから、PAIRDEER(Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.)製だと思われます。かつてはPAIRDEERに由来する“双鹿”という刻印だったのですが、現在は双鹿を更に翻訳したShuangluからのSL刻印となっているようです。
なお、マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

★関連記事
NITORI ALKALINE BATTERY LR6/LR03
→前モデルに当たるニトリのアルカリ電池を紹介した記事。当ブログ開始直後の記事のため、文量は少なめ。いずれは改めて取り上げるぞ!とは思ってたのですが、気が付けばリニューアルしてました…。


ELSONIC 繰り返し使える USB充電式 リチウムイオン電池 ECS-UT3P2

家電量販店“ノジマ”によるプライベートブランド“ELSONIC(エルソニック)”の単3リチウムイオン電池になります。
リチウムイオン電池は本来3V代の電圧があり、それを一般電池と同じ1.5Vに降圧するための回路を内蔵しているため、エネループに代表されるニッケル水素電池と比べると高価です。この電池もノジマの通販サイトである“Nojima Online”では税込1680円となっていて、ニッケル水素電池と比べるとかなり高価な価格です。

セット内容。単3リチウムイオン電池・2本の他に、充電用の2又MicroUSBケーブルが付属しています。
当ブログで以前紹介した同タイプのリチウムイオン電池“RevoEnergy”は単4サイズでのみケーブルが必要なタイプで、ケーブルが付属されていませんでした。それを比べるとこのセットだけで充電が出来るので便利と言えるのでは無いでしょうか。本来は付属するべきかとは思いますが…。

パッケージ裏。『製品仕様』として細かいスペックが記載されています。内蔵電池には3.6V 920mAh (3.3Wh)14430というサイズのリチウムイオン電池が使用されているようです。出力は1.5V 1900mAhでニッケル水素電池とほぼ同じ容量となっています。“RevoEnergy”では内蔵電池の容量のみでこのような放電時の電流は記載されていなかったので随分親切です。
充電時間は約3時間

充放電回数は約300回と随分少なめです。同タイプのリチウムイオン電池である“RevoEnergy”でも1000回、エネループ(スタンダードモデル)でも2100回なのでかなり少ないと言えます。JISの新基準でも600回ですからそれよりも少ないって…。
社名表記は“株式会社ノジマ”。“Designed by Nojima in Japan, manufactured in China”という一見日本製のように見えて、実は中国製というノジマ独特の表記も健在。何で正直になれないんだろう?とこの表記を見るたびに思います。バーコードは独自のコードであり、JANコードではありません。そのためこのコードから事業者名を特定することは出来なかったです。


電池の外観。MicroUSB端子の下に“ELSONIC USB RECHARGEABLE BATTERY”の表記があり、カッコいいな。上部(プラス側)は水色下部(マイナス側)はシルバーのツートンカラーとなっていて個人的には好みなカラーリングです。
注意書きはシルバーバックの灰色文字なのでちょっと読みにくい印象…。“1.5V/1900mAh”という電池出力が一際大きく記載されています。一応、その下に『内蔵電池: 920mAh/3.6V リチウイオン』の記載もあります。でも誤植ですね、リチウムイオンがリチウイオンになってますwもしかしたら新種の電池なのかもしれません。リサイクルマークもありませんから。


充電してみました。プラス極は金メッキマイナス極にはロット番号らしきコードが刻印されています。同じセットで購入しましたがロット番号は同一ではなく、それぞれ“B15300015621”と“B15300017288”になっていました。普通セット購入のロット番号というと近い印象があるのですが…。随分離れていますね。製造年月日でも無いようですし。
プラス極に充電ランプがあり、充電中は“”、充電完了になると“”に点灯するようです。注意書きに特には記載されていないのですが、『別売ACアダプタが必要です。』という記載があることから、パソコンなどのUSB端子を使っての充電は出来ないみたいです。

さて、この種類のリチウムイオン電池は使用するに不適な機器があります。それは“ラジオ”です。冒頭でも書いた通り、この電池にはリチウムイオン電池3V代の電圧から1.5Vに下げるための降圧回路を備えています。ラジオがこの回路から発するノイズを拾ってしまい電波障害を引き起こしてしまうのです。同タイプのリチウムイオン電池“RevoEnergy”ではこの制限にかかり、AMがほぼ受信できないという事態となりました。
では、この電池ではどうだったのか。筆者が持っているミニラジカセ(アイワTR-5)でアルカリ電池と比較検証してみましたが、やはりAMがほぼ受信できない状態でFMは聴けますがノイズ混じりという結果になりました。この電池をラジオもしくはこれに類する電波を拾うと不都合な機器で使おうと考えている方は使用を避けたほうが良いかもしれません。

★関連記事
USB充電式 リチウムイオン電池 RevoEnergy 単3形 / 単4形
→ヒーローグリーンが発売する当電池と同種のリチウムイオン電池。こちらは単3サイズのみならず、単4サイズも用意されている。