Fujitsu バッテリーチェッカー NBC3FX(FX)

今回はFDKが“Fujitsu”ブランドで発売していたバッテリーチェッカーを紹介します。これは単1~単59Vの残量が測定できる電池チェッカーで現在は生産中止になっている製品です。
店頭ではパナソニック製のものが売られていることが多く、見たことが無いという方もいるのではないでしょうか。ワタシはこのチェッカーが売れ残っている店舗を知っていたのですが、残り1個になっているのを見てつい買ってしまいました…。


パッケージです。長期在庫だったせいか、右側が色褪せています。日陰に陳列されていたおかげでこの系のパッケージにありがちなバラバラに割れてしまう現象は回避できています。キャッチコピーは『電池の消耗具合がすぐわかる。』。その下には「保管に便利! マグネット付き」という特徴の表記も見られます。
このチェッカーには取扱説明書は同梱されておらず、パッケージ裏がそのまま取説の代わりとなっています。社名表記は“FDK株式会社”となっており、バーコードの事業者名も同社のものとなっています(4976680)。住所は現・港区港南(品川クリスタルスクエア)ではなく、新橋の浜ゴムビルの旧住所となっていました。まぁ、長期在庫品ですからね。

2015年版「富士通 電池・電池応用商品」総合カタログに掲載されていた、当電池チェッカーです。カタログに掲載されたのはこれが最後で2016年版ではカタログ落ちしているので、生産中止はこのあたりでしょうか…。
なお、FDK公式の“FUJITSU DENCHI”サイトではトップページからのアクセスは出来ないものの直アクセスであれば現在でもこのチェッカーの商品ページに辿り着けます(削除されました)。


測定例です。左は単1形右は単3形。形名表記のある部分にはめ込めば良いだけなので迷う要素は無いでしょう。単1は電池の重さがあるので支えないと落ちる印象ですが、単3はしっかりはめ込まれる印象があり落ちません。表示は「使えます」「少し使えます」「使えません」の3段階。「使えます」の時は“”のLEDが光ります。思ったよりも明るい光です。

9V形のみは側面に端子が付いており、そこに押し当てる形で測定します。こちらは結構な力で押し当てないと点灯しない印象を受けました。
写真のように「使えません」の時は“”のLEDが光ります。「少し使えます」の時は“”のLEDです。

 

このチェッカーにはリチウムコイン電池が内蔵されており、それが切れると測定できなくなります。取説ではLEDが点灯しない時はまず内蔵電池を疑い、それでも点灯しない時は測定電池の消耗という判断を示しています。使用可能回数は1日約3秒使用の約4000回で、取説を捨ててしまい忘れた時にこの現象にめぐり会う可能性が高いと思われます。
実はこのチェッカーには測定用に使われる3つのLEDの他に、動作確認用と見られる隠しLEDが存在しています。チェッカーのマイナス端子を押すと“単1”という表記がある横の部分(写真を参照)の部分がほんのりと光ります。これが光れば内蔵電池が切れていないという判断ができます。
一瞬、この部分の穴を開けようと思ったのですが、本体ははめ殺しor接着剤で分解不可能なので諦めました。


では、内蔵電池の交換をしてみましょう。電池蓋は9V形測定端子の横にあります。電池がこぼれるので裏側を上に交換するのがいい感じです。写真右側に小さい突起が見えると思いますが、その部分に爪を引っ掛けて気持ち左にスライドしながら手前に引き出すと電池が出てきます。
その時、電池と一緒に電池が収納されているホルダーが出てきますのでこの部分を無くさないように注意しましょう。
チェッカーに内蔵されていた電池。“CR1616”というなかなかマイナーなリチウムコイン電池です。それでも、ダイソーなどの100円均一ショップで入手可能です。
FDKブランドではなく、なんとGPブランドのCR1616が入っていました。裏面のロット番号刻印からFDK自社製造時代の日本製と思われますが、何故OEMだったのかは謎です。GPブランドのリチウムコイン電池を初めて見ましたよ(興奮。

チェッカー裏側の写真。表示が華やかな表側と比べると殺風景ですね。チェッカー下のマイナス端子当たりに“CHINA”という刻印が入っています。
上に見える四角いのはマグネットになっていて、ここから冷蔵庫など鉄の部分に貼り付けることが可能です。取説にはありませんが、この部分に磁気カードを近づけると使えなくなることがありますので要注意です。

マグネットの使用例です。案外、このような電池チェッカーは無くしやすく、使いたい時に無いことも多いのでこのようにマグネット付きだと案外嬉しいかもしれません。
やっぱりベターなのは冷蔵庫でしょうか。写真では石油ファンヒーターの側面に貼り付けています。機種によっては溶けそうですが、一緒にくっつけているキッチンタイマーは大丈夫なのでウチの機種では大丈夫かな。


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