かつて“三菱電機ホーム機器”より発売されていたマンガン電池の単5サイズです。
現在は三菱だけではなく、国内メーカーのほとんどは単5マンガン電池の発売を中止しており、店頭ではほぼ見なくなったと言っても良いでしょう。
パッケージ。実はこの電池は100円均一ショップ“ダイソー”で発売されていた電池だったのですね。パッケージデザインは現在でも発売されている三菱のボタン電池のものとよく似ています。
ちなみにダイソーの型番は“電池-181”となっています。
パッケージ裏。社名表記は“三菱電機ホーム機器株式会社”となっていますが、上の方に“(株)大創産業”の記載もあり、事実上のダブルネームであることがわかりますね。ちなみにブリスターパックの型番は“R1/DS2BP”となっています。
バーコードのベンダーは三菱電機(4902901)となっていました。
注意書き部分。電池は金属外装になっており、JISマーク表記が“C 8501 T MABI”の記載があることから、松下電池工業(現・パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ)製であると推測されます。とは言っても、当時金属外装の単5サイズマンガン電池を製造していたのは同社のみだけであったと記憶しています。もちろん生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製です。
プラス・マイナス側。やはり現在は発売中止となった“National”ブランドのネオ黒の単5サイズと比較してみると、プラス極の絶縁リングの「緑」や使用推奨期限のレーザー刻印の特徴など、同一のものなのでやはりパナソニック製なのは間違いないと思われます。
使用推奨期限は「08-2009」となっており、当時のパナソニックのカタログでは単5マンガンは2年期限との記載がありましたから、2007年8月製造の電池であると思われます。
おまけ。三菱単5マンガン電池の変遷。左から右に向かって新しいものになっています。
ちなみに上記写真左から…、
・MITSUBISHI SUPER VITAL UM-5(H) 「C8501 T-S」(製造:90-09) |
・MITSUBISHI NEO SUPER VITAL 「C8501 372007 T-S」(推奨:11-96) |
★黒マンガンのブランドが「NEO SUPER VITAL」となり、「SUPER VITAL」は赤マンガンのブランドに格下げとなる。 |
・MITSUBISHI NEO SUPER VITAL 「C8501 372007 T-S」(推奨:03-2002) |
★同一の製造元でプラス極の封止部分の形状が変わる。具体的にはガス抜き穴が追加されているよう。 |
・MITSUBISHI SUPER HEAVY DUTY 「C8501 T-S 372007」(推奨:12-2004) |
★ブランド名が変更。 |
・MITSUBISHI SUPER HEAVY DUTY 「C8501 T MABI」(推奨:08-2009) |
★本記事で紹介。製造元が変わり、ラベル外装から金属外装へ。 |
以上のように、三菱の単5マンガン電池は長年東芝電池の佐久工場製でありましたが、同工場での生産が終了したためか、パナソニック製に移行したようです。これは同時期の“TOSHIBA”ブランドの単5マンガン電池でも見られた特徴です。