レトロ電池」カテゴリーアーカイブ

古いレトロ電池を扱うカテゴリです。
本ブログでは~1995年までの電池をレトロ電池と判別しています。

HITACHI Lions SG SUM-3(SG)

lionssg_1日本のプロ野球チーム“西武ライオンズ”柄のマンガン電池。日立とのコラボ商品であるようで、日立の黒マンガン電池のブランドである“SG(Super Gold)”のロゴも表示されている。
なお、この電池は西武系の店舗で売られていたようで(ライオンズなだけに)、幼い頃に三軒茶屋のams西武(現・西友 三軒茶屋店)電池コーナーではなくおもちゃコーナーのレジ横で売られていた記憶がある。この電池を見た途端ブワーッと思い出して懐かしく感じました。

lionssg_2電池の側面。マンガン電池の液漏れ補償があった頃の製品で、期間は底面表示の製造日より2年。宛先は“日立家電販売株式会社 電池係”となっている。
一応、側面には日立マーク(亀の子マーク)付きの古い日立ロゴも申し訳程度に…。JISマーク付きで『C8501 M.D.B.』と記載されているので日立マクセル製と思われます。生産国は日本。この面には注意書きは記載されておらず、表側に記載されているものになっています。

lionssg_3プラス・マイナス側。刻印は「89-11」で1989年11月製造。プラス極の絶縁リングは「黒」で、これは当時発売されていた日立ブランドのマンガン電池である“SG”と同一であったと思います。
今回紹介したのは単3でしたが、同一デザインの単1と単2もあったと記憶しています。


LONG LIFE FUJI 1300 NOVEL UM-3

1300novel_1前回の記事で紹介した、旧・“富士通”ブランドの4AAの中に入っていた単3のマンガン電池です。富士電気化学(現・FDK)が富士通(Fujitsu)の前に展開していたノーベルブランドの電池ですが、これは同社の社名の一部である“FUJI”の名を冠した後期版であるノーベルの電池(FUJI NOVEL)です。
この電池は赤マンガンよりも低いランクの電池で、トランジスタラジオ製作キットなど付属品として付いていたことが多く、一般市販はされていない電池でした。

1300novel_2電池の側面。社名表記は“Fuji ElectrochemicalCo.”と富士電気化学の英社名での記載、“Made in Japan”で日本製です。
注意書きは英語表記のみで“CAUTION:MAY EXPLODE IF RECHARGED, OR IMPROPERLY INSTALLED.”と記載してあるのみです。

 

1300novel_3プラス・マイナス側。外装は一時期国内メーカーでも低ランク品として出回っていた紙巻タイプのもので、マイナス極も底板が無く亜鉛缶が直接見えているものです。前述の通り電池は4AAから抜き取ったものなので、ハンダ跡が見えます。
なお、電池本体には製造日などの記載が無く、製造日はわかりませんが、4AAの製造日が1986年7月製造であったのでその辺りに製造されたものではないでしょうか?

1300novel_5構造的にはFUJI NOVELではない旧世代の“NOVEL LONG LIFE”に似ている(写真は1981年10月製造品)。ノーベルブランド時代の4AAにはこの電池が入っていたようで、どちらの電池にも『LONG LIFE』の表記があるので“NOVEL LONG LIFE”→“FUJI 1300 NOVEL”だと思っているのですが…。

 

1300novel_4赤マンガン相当である2000シリーズは富士通ブランド時代は『』で色通り赤マンガン相当の電池でありましたが、ノーベル時代の2000シリーズは『』であり(写真右)、青が名乗れなかったので1000シリーズでは『』を名乗っていたのかな…??
写真の006Pタイプでは1000シリーズが“LONG LIFE”を名乗っていたのに対し、2000シリーズでは“EXTRA LIFE”を名乗っていたようですね。


Fujitsu(富士通) 4AA|6V FOR ELECTRONIC EQUIPMENTS

4AA_1かつてトランジスタラジオなどに用いられていた電池である“4AA”。これは内部で単3電池(AA)が4個入っている積層電池(組電池)となっています。
以前は各社がこのタイプの電池を発売していましたが、現在では電池4本を入れて4AA相当にできる電池ボックスが登場し、各社が生産中止になる中、松下(ナショナル)はこれを4AA電池ケース”と称し4AAの代替品として発売していました

そんな中で恐らく、日本で最後まで4AAサイズの電池を発売していたのはFDKで今回、同社の旧・“富士通”ブランド(以下、富士通ブランド)のものと現・“Fujitsu”ブランド(以下、Fujitsuブランド)のものを入手出来たので、比較を交えて紹介してみたいと思います。

4AA_2富士通ブランドの積層電池は箱物の電池がデザインで金属外装の電池がシルバーデザインでしたが、Fujitsuブランドになると全てグレーデザインのものに統一されています。その中で赤いラインが入っている電池が真空管ラジオ(B電池)用やトランジスタラジオ用などの積層電池で、黄色いラインが入っている電池が写真(フラッシュ)用の積層電池と用途により区別されています。

 

4AA_3側面。どちらともFDKの旧社名である“富士電気化学株式会社”の名義。記載の住所は同じもの(浜ゴムビル)ですが、富士通ブランドのものは東京03な電話番号なのに対し、Fujitsuブランドのものはフリーダイヤルのものに変わっています。
どちらもバーコードが印刷されており、富士通ブランドのものは8ケタのコードでFujitsuブランドのものは一般的な13ケタのコードになっています。ベンダーは8ケタのものは該当無し(廃止されたとみられる)、13ケタの方はFDK(4976680)でした。

4AA_4側面その2。富士通ブランドのものは“4AA|6V”という表記が大きいのに対し、Fujitsuブランドの方は小さく控えめに表示されています。どちらとも“Fuji Electrochemical Co.”と富士電気化学の英社名が記載、「MADE IN JAPAN」で両方共日本製です。なお、Fujitsuブランドの方は水銀0化されています。
ちなみに両者とも注意書きは不思議にも書かれていませんでした。

 

4AA_5底面。この面には製造日とみられる印字があり、富士通ブランドの方は「86-07(1986年7月)」、Fujitsuブランドの方は「99-04(1999年4月)」の印字があります。

 

 

4AA_6電池には“FOR ELECTRONIC EQUIPMENTS”、「電子機器用」と書かれていますが、具体的な用途が書かれておらず、トランジスタラジオ以外でこの電池がどのような機器に使われていたのかは不明です。


Novel 2300 イカ釣り専用高性能乾電池 SUM-3(F)

SUM-3(F)_2“Fujitsu”ブランドでお馴染みの電池メーカーFDKは昨年から『Find Individual Taste~個人の好みを見つけよう~』をコンセプトに多様化する生活シーンに最適な乾電池や充電池をわかりやすく提案し、個人の好みに合わせた電池(=F.I.T商品)を発売しています。
そのコンセプトを体現したのが以前このブログでも紹介したことのあるスマホ用アルカリ電池リモコン用アルカリ電池と言った“機能性電池”であります。

 

今年(2014年)6月にリニューアルされる“Fujitsu”ブランドの乾電池や充電池もこのコンセプトのもと、わかりやすい用途の電池を目指す意図があるようです。そんなFDKの戦略は昔からだったのか?ということで紹介するのが“イカ釣り用のマンガン電池”です。これはイカ釣りの集魚灯に用いられていたマンガン電池のようで、まさにイカ釣りを生業とする漁業向けとして出回っていたらしい知る人ぞ知る電池のようです。

SUM-3(F)_3未開封品のシュリンクパック。単3・4本組でシュリンクにはバーコードなどのラベルなども貼られていないことから、やはり、特定用途向けに出回っていた電池であることが推測されます。
ちなみに、電池は『Novel2300Novel2300』と交互に見えるように包装されており、ここらへんはさすが日本製の電池といえるでしょう。

 

SUM-3(F)_4電池の外観。まずはブランド表示部分。ブランドはFDK(当時は富士電気化学)が“Fujitsu(富士通)”のブランドを用いる前に使用していた“Novel(ノーベル)”ブランドを採用、ロゴの上には『SUM-3(F) 1.5V』と小さく型番の表記があります。
もう片面には“2300”の表示があり、これは2000シリーズの単3を表し、赤マンガン相当の電池であると思われます。どちらの面にも可愛いとは言えないリアルなイカの絵が書かれており、イカ釣り用の電池であることを訴求しています。

社名表記は“FUJI ELECTROCHEMICAL”と富士電気化学の英社名表記、「Made in Japan」で日本製です。

SUM-3(F)_5次に注意書き部分。大きく『イカ釣り専用高性能乾電池』と書いてあります。高性能乾電池とあるので、やはり赤マンガン相当の電池なのでしょう(黒マンガンは高性能乾電池)。
注意書きは「注意:ハレツの恐れがあるので、(+)(-)は正しく、充電をしないこと。」のみのシンプルな表記。なぜ“ハレツ”がカタカナなのかは不明。

 

SUM-3(F)_6プラス極はノーベル時代のマンガン電池での特徴であった周りがプラスチックのもの。左は同じく富士電気化学のOEMであったダイエーPBのマンガン電池(高性能、1977年12月製造)で、構造が全く同じです。

 

 

SUM-3(F)_1プラス・マイナス側。左はダイエーPB。刻印は“83-04”で1983年4月製造。旧・富士電気化学が「富士通」ブランドの電池に変えたのが1984年10月。これと同じデザインの電池が掲載されているブログに記載されている刻印が“85-01”であったという記録があるので、このイカ釣り用電池は同社の一部積層電池と同じように富士通ブランドを通らずにノーベルブランドであった可能性が高い??

 

なお、このイカ釣り用電池には現・“Fujitsu”ブランドのものの存在を確認しており、この電池には『FDK株式会社』という表記が見られることから、同社が現社名に変わる2001年頃までには存在していたのではと考えられます。


ユアサ ウルトラ スーパー 単一 1.5V

yuasaultrasuper_1大変レトロ感漂う“湯浅電池(現・ジーエス・ユアサコーポレーション)”のマンガン電池です。同社は1924年に乾電池の研究に着手、翌年には乾電池の生産販売を開始。松下電器産業(現・パナソニック)が乾電池の自社生産を始めるのが1931年ですから、湯浅はその7年も前から自社生産を始めていたことになります。
その後1949年には乾電池部門を分離し、“湯浅乾電池(株)”を設立。1954年に同社と“湯浅蓄電池製造(株)”と合併し、“湯浅電池(株)”となります。

このようにかつては自社生産を行っていた湯浅電池ですが、1972年版の「JIS表示許可工場名簿」に掲載されているマンガン電池の認証工場一覧では既に同社の社名は見られなかったので、1970年代までには乾電池の製造からは撤退していたと思われます。

yuasaultrasuper_2電池の外観。電池は紙巻外装でも金属外装でもない樹脂外装で、黄色いボディが非常に印象的です。この黄色い色は外装である樹脂そのものの色でその上から黒いインクでロゴや文字が印刷されているものとなっています。
表は「ユアサ ウルトラ スーパー」と日本語表記、裏は「YUASA ULTRA SUPER」と、英語表記となっています。

 

yuasaultrasuper_3側面。社名表記“YUASA BATTERY CO.,LTD.”と価格“\40”の表記のみで注意書きの表記は全くありません。以前、本ブログで紹介したノーベル(富士電気化学)の紙巻マンガン電池35円の表記であったのに対し、今回紹介したユアサ ウルトラ スーパーは40円であるので、両者は近い年代の電池なのではないでしょうか。

 

yuasaultrasuper_4プラス側。この写真を見るとわかるかもしれませんが大きい樹脂の容器が電池全体を覆っているような構造になっています。樹脂外装と言うのは聞いたことがあったのですが、見たのはこの電池が初めてです。
なお、プラス極には“YUASA BATTERY”の刻印があります。

 

yuasaultrasuper_5マイナス側。サビサビですw。サビが電池内部の亜鉛缶を侵しているのか、電池外装の樹脂の所々にヒビが入っており状態が非常に悪いです。
マイナス極の底板の刻印はサビサビながらも「890」という数字が見えます。なお、この刻印の意味するところは不明です。

 

yuasaultrasuper_6マンガン電池の外装の一例、
左:紙巻外装(ノーベル 一般用)
中:樹脂外装(ユアサ ウルトラ スーパー)
右:金属外装(ユアサ)
外装一つ取っても日本が歩んできたマンガン電池の進化の歴史が垣間見える様な気がしますね。

 


National Hi-Top long life ガスライター用乾電池 VS08 12V

VS08_1長年電池コレクターをしているとありとあらゆる電池を見ているつもりではあるのですが、時々見たこともない電池が突然現れてびっくりすることがある。今回もそんな存在を全く知らなくて驚いた、積層電池“VS08”を紹介する。
これは12Vの積層電池で、型番の法則からして見ると以前本ブログで紹介した“RV08()”と同種か同時期に発売された電池ではないかと推測される。ちなみにRV08もナショナルの“Hi-Top”ブランドであった。

※:当時、電子ライター用として発売された12Vの積層電池。当時“Hi-Top”ブランドで発売されたのはマンガン電池であったが、現在はアルカリ電池として各社が「23A」という型番で、パナソニックが現在でも「LRV08」という型番で発売されている。

VS08_2電池の外観。電池は角型で金属外装。ナショナルの高性能乾電池(赤マンガン)のブランドであるハイトップ(Hi-Top)ブランドを使用。デザインはトランジスタラジオ用の外付け電池として発売されていたホーム電池(4D-D・6D-D)のデザインに似ている
ちなみにハイトップブランドは一般的な単1~単3・単5・006P以外にも前述した4D-D・6D-DやRV08、4AAなどの特殊電池にも用いられていました。

VS08_3電池の側面。片側には極性表示と「VS08 12V」の型番と電圧が、もう片側には『ガスライター用乾電池』の記載と「084」の印字がある。注意書きの表記は全く無い。
ガスライター用乾電池の記載や12Vの電圧であることから、RV08(LRV08/23A)と同じく、電池で点火する機能を備えた電子ライター向けに作られた電池であると推測されます。

 
この電池で驚かされるのはナショナルのロゴが既に“National”の小文字ロゴになっている点で、比較的新しいものであることだろう。松下(パナソニック)がこのロゴに変更したのが1973年で、電池本体の印字「084」と照らし合わせると1974年8月製造のものであろうか。不思議なのは過去この電池をカタログで全く見なかったこと。特殊用途の電池であったので、パナソニックお得意の特定ルート限定品だったのであろうか…。

VS08_4サイズ比較。左から、単4・VS08・LRV08・単5。単5よりも大きく、単4よりも小さい。

 

 

 

VS08_5もちろん、このサイズの電池は現在発売されていない。LRV08(23A)にサイズを補完するスペーサーの挿入で代用できる気がするけど、直径が若干大きめで電池ボックス自体に入らないと思われます。


NewMax LAYER BUILT BATTERY 22.5V

newmax_1東洋高砂乾電池(現・トーカン)の前身である“高砂工業”が展開していた『NewMax』ブランドの積層電池です。旧・高砂工業は“日本乾電池”ブランドを経て“NewMax(NEW MAX)”ブランドで電池を発売していました。
明治37(1904)年に創業された“日本乾電池製造会社”は屋井先蔵氏の“屋井乾電池”に次いで古い日本の電池メーカーで()、大正7(1918)年に高砂工業に吸収合併されています。その経緯から高砂工業が“日本乾電池”のブランド名を引き継いで使っていたようです。
※:参考文献による。ちなみにこの“日本乾電池製造会社”は電池工業会の参考元の資料においても、正式社名がはっきりしないようで、日本乾電池会社日本乾電池製造合資会社あるいは日本乾電池製造株式会社とも伝えられているようです。

このように東洋高砂乾電池は日本で2番目に古い電池メーカーの血を引く、伝統的な電池メーカーだったのですが、現在では電池事業から撤退、会社は現存していますがエスカレーターの手すりのゴムなどを製造するメーカーになっています。
ちなみに東洋高砂乾電池時代に展開されていた“LAMINA(ラミナ)”ブランドは同社のもう一つの前身である東洋乾電池が用いていたブランドであり、合併時に同社のブランドが引き継がれたという訳です。理由は不明ですが合併時の存続会社が高砂工業ではなく東洋乾電池だったからなのかもしれません。

newmax_2電池の外観。黄色と赤+青の帯が印象的なデザインですが、電池本体には型番が記載されていないというのが特筆すべき点でしょう。電池自体は015(BL-015)タイプの積層電池です。
電池上には“NDB”と書かれたマークが配置されており、よく見ると『NIPPON DRY BATTERY』と書いてあるので、この頃の電池においても“日本乾電池”のブランドも用いていたことがわかります。

 

newmax_3電池の側面。注意書きは無く、「HI-POWER FOR FOTO FLASH & HEARING AID」と用途らしき英文が記載されている。極性表示はプラスのみで、ハンコで押したようなものになっている。こちらにも日本乾電池を表す、「NIPPON DRY BATTERY」のロゴが記載されている。
製造コードらしきものが印字されており、「4G06」と記載。初めて見る4ケタのコードで全くもって意味不明です。

newmax_4外装は金属外装ではなく、樹脂外装の模様。プラス極は「」であるが、マイナス極は「」。普通マイナス極は「」であることが多いですが(写真左の東芝製を参照)、青は珍しい。
製造コードから製造日が読み取ることが出来ないので不明ですが、1970年代を通り越して1960年代の香りがする積層電池です。

 

【参考文献】
一般社団法人電池工業会
月刊機関紙「でんち」 平成21年2月1日号
“電池雑学(53) 日本の電池の始まり(3)”
電池工業会, 2009年2月, p5
月刊機関紙「でんち」 平成24年5月1日号
“電池雑学(91) 電池工業会史の人物伝(3)”
電池工業会, 2012年5月, p3


Fujitsu 2300 マンガン乾電池 R6P 赤・SUM-3(SF)

SUM-3(SF)_1富士電気化学(現・FDK)が発売していた“Fujitsu”ブランドの2000シリーズ(赤マンガン)の単3(2300)。以前、このブログで“富士通”ブランドの2300を紹介したことがあるが、この電池は“富士通”から“Fujitsu”へロゴを変更した最初のマンガン電池であったことを記憶している。
これはハドソンより発売していたPCエンジン用のバックアップユニット『天の声2』に付属していた電池。付属用なので、シュリンクにバーコードラベルなどは無い。

SUM-3(SF)_2さて、この電池。1枚目の写真からも感じ取れるとは思うのですが、凄い勢いで液漏れしていました。これまた1枚目の写真でも見えますが、これは“水銀ゼロ使用”の電池。日本では環境破壊の観念からマンガン電池では1991年にほぼ全ての国内メーカーが水銀無含有化を達成() 。初期の水銀ゼロ使用の電池は耐漏液性が無いと言われていますが、やはりそうなのでしょうか?
※:参考文献による。

SUM-3(SF)_3電池の外観。赤バック“Fujitsu”ロゴシルバーバック“2300”ロゴがツートンで記載されているデザイン。良くも悪くも90年代のマンガン電池らしいハイカラなデザインですね。
ちなみに、現在の富士通のマンガン電池は楕円模様となっていて、ランクやサイズを表している4ケタの数字も健在ですが、下部に小さく書かれているだけになっています。

 

SUM-3(SF)_4水銀ゼロ使用でありながらも補償付きの電池で「製造後2年補償」。単3電池なので、書くスペースが無いのか『●この乾電池の液もれ補償内容は、当社の他の補償付乾電池と同じです。』と、思いっきり保証内容の記載が端折られている。
社名は現在のFDKの前身となる“富士電気化学株式会社”。住所は現在と同じだが(浜ゴムビル)、電話番号が現行のフリーダイヤルではなく普通の東京03な電話番号の表記である。

SUM-3(SF)_5プラス・マイナス側。プラス極の絶縁リングは「」。マイナス極の刻印は「91-04」と記載してあるので1991年4月製造の電池であると思われます。表記は物凄く小さく、フラッシュを焚いて撮ったのですが多分見えないと思います。
なお、液漏れは1本から激しく漏れており、もう1本は液漏れの痕跡が少なかったので、片側から漏れた液が伝染して隣の電池にも移ったのではないかと推測します。

【参考文献】
一般社団法人電池工業会
月刊機関紙「でんち」 平成22年7月1日号
“電池雑学(69) マンガン電池の高性能化(6)”
電池工業会, 2010年7月, p4


MAXELL DRY BATTERY FOR TRANSISTOR RADIOS 006P 9V

maxell006p_1前回に続き、古い積層電池を紹介。今回は“日立マクセル”の古い006Pを紹介します。006Pは用途が失われ淘汰されていった積層電池の生き残り的存在であり、現在でもマンガン電池はもちろん、アルカリ電池や充電式電池までも売られているのは皆さんご存知のとおりです。
現在のマクセルは“maxell”と小文字のロゴですが、かつては“MAXELL”と大文字のロゴでした。このロゴが変わった時期は不明ですが、個人的には1970年頃に変わったのでは?と推測しています。

maxell006p_3電池の両側面。電池は1個しか所持していないのでもちろん合成です。JISマークが記載されており、“JIS C 8501 APP NO. 7987”と記載してあります。認定番号「7987」は日立マクセル、なおかつ“MADE IN JAPAN”で日本製であるので、大阪府茨木市丑寅のマクセル自社工場製であると思われる。
もう片面には白い謎の空白が…。これが自分には小学生の時に使った「かきかたえんぴつ」の“なまえ”欄に見えてたまらないのですが、これは何なのでしょうね?使用開始日記入欄でしょうか。

maxell006p_2電池の外観。両面とも同じ英語表記の本体なのは前回紹介した“NATIONAL”の積層電池と同じです。社名は“HITACHI MAXELL, LTD.”になっており、既に日立マクセルの社名になっています。同社がマクセル電気工業から日立マクセルの社名に変わったのが1964年なので、それ以降の電池なのは確かでしょう。
相変わらず、注意書きの表記は一切ありません。

 

maxell006p_4底面。底面はツルツルのプラスチック?のような素材です。刻印は“018H”と書いてあり、印字や刻印と言うよりはけがき針みたいので手書きしているように見えます。刻印から読み取ると1968年1月製造と推測されますが、やはり詳細は不明。
ちなみにこの電池、劣化からかかなり膨らんでおり、この記事の1枚目の写真も底面に両面テープを貼って無理矢理立たせて写真撮影しました。


NATIONAL PHOTO FLASH AND ELECTRONIC EQUIPMENT 015 22.5V

national015_1カメラのフラッシュガンやテスターなどで使われた積層電池である“015”。以前、東芝のものを紹介したことがあるが、今回はナショナルのものを紹介する。
ナショナルのロゴは“NATIONAL”と大文字の古いものになっている。パナソニックのサイトによると、ナショナルのロゴが“NATIONAL”から“National”に変わったのが1973年であるようなので、少なくともその時期に作られた電池であることは確かであると思われる。

 

national015_2右は“National”ロゴの後期版。デザインはほぼ同じで、ロゴと下部の“英文Nマーク”が違う以外の違いは見られない。なお、この電池には日本語表記が全くなく、両面同一のデザインとなっている。

 

 

national015_3電池の側面も“NATIONAL”バージョンのものも“National”バージョンのものも変わりは無く、あるのはプラス・マイナスの極性表示のみであり、注意書きの表記は全く無い。ここまで素っ気ない電池もある意味珍しい。

 

 

national015_4マイナス極には「064」という刻印がある。“NATIONAL”ロゴが使われていたのが1973年までと仮定すると、丁度ロゴの変わり目であると思われる1974年6月製造なのではないか、と思われるが詳細の程は不明である。

 

 

national015_51990年夏号のカタログより。カタログでは90年代前半までは『ナショナル写真用乾電池』と書かれた、本記事の電池よりも古いデザインの電池が写真に掲載されていた。