LONG LIFE FUJI 1300 NOVEL UM-3

1300novel_1前回の記事で紹介した、旧・“富士通”ブランドの4AAの中に入っていた単3のマンガン電池です。富士電気化学(現・FDK)が富士通(Fujitsu)の前に展開していたノーベルブランドの電池ですが、これは同社の社名の一部である“FUJI”の名を冠した後期版であるノーベルの電池(FUJI NOVEL)です。
この電池は赤マンガンよりも低いランクの電池で、トランジスタラジオ製作キットなど付属品として付いていたことが多く、一般市販はされていない電池でした。

1300novel_2電池の側面。社名表記は“Fuji ElectrochemicalCo.”と富士電気化学の英社名での記載、“Made in Japan”で日本製です。
注意書きは英語表記のみで“CAUTION:MAY EXPLODE IF RECHARGED, OR IMPROPERLY INSTALLED.”と記載してあるのみです。

 

1300novel_3プラス・マイナス側。外装は一時期国内メーカーでも低ランク品として出回っていた紙巻タイプのもので、マイナス極も底板が無く亜鉛缶が直接見えているものです。前述の通り電池は4AAから抜き取ったものなので、ハンダ跡が見えます。
なお、電池本体には製造日などの記載が無く、製造日はわかりませんが、4AAの製造日が1986年7月製造であったのでその辺りに製造されたものではないでしょうか?

1300novel_5構造的にはFUJI NOVELではない旧世代の“NOVEL LONG LIFE”に似ている(写真は1981年10月製造品)。ノーベルブランド時代の4AAにはこの電池が入っていたようで、どちらの電池にも『LONG LIFE』の表記があるので“NOVEL LONG LIFE”→“FUJI 1300 NOVEL”だと思っているのですが…。

 

1300novel_4赤マンガン相当である2000シリーズは富士通ブランド時代は『』で色通り赤マンガン相当の電池でありましたが、ノーベル時代の2000シリーズは『』であり(写真右)、青が名乗れなかったので1000シリーズでは『』を名乗っていたのかな…??
写真の006Pタイプでは1000シリーズが“LONG LIFE”を名乗っていたのに対し、2000シリーズでは“EXTRA LIFE”を名乗っていたようですね。


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