マクセル」カテゴリーアーカイブ

マクセル・日立マクセル(maxellブランド)の乾電池を扱うカテゴリです。
日立マクセルエナジーのものも扱っています。

ポケットチャレンジ乾電池 単3形 LR6/1.5V

pocketchallenge_1“進研ゼミ”などで知られる大手通信教育メーカーである“ベネッセコーポレーション”のアルカリ電池です。
その名の通り“進研ゼミ”のポケットチャレンジに付属されてきた電池であると推測されます。普通、こういった付属品の乾電池の場合はマンガン電池であることが多いですが、アルカリ電池とは。相当気合いが入っていますね。

 

pocketchallenge_2電池の外観。供給元は“株式会社ベネッセコーポレーション”、製造元は“日立マクセルエナジー株式会社”となっています。日立マクセルエナジーは2011年に日立マクセルより電池事業を分離した企業であり、2013年に再度日立マクセルに吸収され消滅しています。市販されている“maxell”ブランドの乾電池でも同社名表記の物は見られないため、この社名表記は珍しいです。

 
デザインはピンク色をベースとしたもので、まるでアルカリ電池には見えません。恐らく、付属用の電池ですから、し放題にデザインした可能性もありえるのではないでしょうか。

pocketchallenge_3マイナス側。電池には原産国が表示されていませんが、マイナス極の底板が「」となっているタイプなのでマクセル自社製造で日本製であると推測されます。
使用推奨期限の印字は低価格アルカリ電池であるGDシリーズ(写真右)のような小さい印字ではなく、ダイナミックやボルテージのような大きい印字なタイプなので、そのどちらかに相当するアルカリ電池なのでしょうか?

pocketchallenge_4おまけ。そんなGDシリーズですが、久しぶりに単3を購入してみるとJISマーク表記が消滅していました(写真下2本)。


maxell LR44(H)

LR44(H)_1現在発売されている日立マクセルのリチウムコイン電池“CR2032”には標準タイプと高容量タイプである“CR2032H”があることを紹介しましたが、かつてはアルカリボタン電池“LR44”にも高容量タイプである“LR44H”がありました。今回はそんなLR44Hを紹介します。
写真の電池は日立マクセル製の“LR44(H)”で、古いテスターの中から出てきました。

 

LR44(H)_2通常品のLR44とどれぐらいの容量差があったのでしょうか。左の表はLR44Hが発売されていた当時のマクセルボタン電池のスペック表でCQ出版社刊の『電池の本』より抜粋したものです。
通常品LR44の標準容量が80mAhで高容量品であるLR44Hが120mAhですから、この2つの電池には40mAhの差があったことがわかります。

それでは現在のLR44の容量はどうなっているのでしょうか、ということで各電池メーカーのサイトを巡ってもアルカリボタン電池のデータが見られません。やはり、日本製でなく海外生産になってしまったものが多いため掲載をしていないのか…、と思っていたら、ソニーだけがアルカリボタン電池のデータを公表していました。
そのデータを見てみると、LR44の公称容量は120mAhで当時のLR44Hの容量と変わりません。このことから、LR44Hが現在ラインナップに存在しないのはLR44の容量が向上したためであると考えられます。

LR44(H)_3ちなみに電池には「47」の印字がありました。可能性としては1984年か1994年の7月製造か…。

 

 

 

 

LR44(H)_4おまけ。これは通常品のLR44とは別にセイコーの時計用補修パーツとして供給されていたLR44Hのパッケージです。セイコーの型番は“SB-F9H”、“クロック用アルカリボタン電池”の記載があります。
裏面の注意書きには『この電池は腕時計には使用できません。』という記載が…。何に使っていたんだろう?
発売元は“株式会社セイコーサービスセンター”、製造元は“松下電池工業株式会社”になっており、SEIKOPanasonicのダブルブランドになっている点がさり気なく見どころでしょう。

 

 

LR44(H)_5左がパナソニックのLR44Hです。電池上の刻印は普通に“Panasonic”になっていてセイコーブランドではありません。


maxell Voltage Clair(ボルテージクレール) アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6(T)CL/LR03(T)CL

LR6(T)CL_1知らない間にリニューアルしていた、“日立マクセル”のカラーアルカリ電池「ボルテージクレール」です。
前世代モデルはピンク一色だったデザインなのに対し、2世代目に当たる今回のモデルではピンクのストライプ柄のデザインとなり、パッケージもストライプ柄でのデザインになっていて、全体的にデザインが刷新されているのが特徴であります。

 

LR6(T)CL_2パッケージ裏。パッケージ上の推奨期限表示はパッケージ自体に印字してある事例も多いですが、マクセルのアルカリ電池(自社製である単3・単4のみ)では電池記載の使用推奨期限表記がパッケージ上から直接見えるようになっています。
前世代モデルでは単3・単4ともに8本入りパックが存在していましたが、2世代目では各4本パックのみのラインナップとなりました。なお、バーコードのベンダーは日立マクセル(4902580)

LR6(T)CL_3電池の外観。電池の表は冒頭にも触れた通り、ピンクのストライプ柄、注意書き部分は金のデザインとなっていて、全身ピンクだった前世代に比べると、女性のみではなく男性でも使えるデザインになったのではないでしょうか。
ちなみにマクセルの商品紹介ページでこの電池のデザインを『アルカリ乾電池を象徴とするゴールドを基調としながら、女性に人気なピンクゴールドと宝石のように輝くドットのエッセンスをプラスした、大人かわいいデザイン』と記載されています。

LR6(T)CL_4前世代モデルとの比較。前世代モデルではボルテージのデザインを踏襲しつつのピンクデザインでしたが、2世代目モデルではそれを一切廃してデザイン重視の柄となっています。
なお、前世代モデルではJISマーク表記がありましたが、2世代目モデルではJISマーク表記がありません。

 

LR6(T)CL_5次にパッケージの比較。ブリスターパックの形状そのものは同じですが、全くデザインが異なっています。

 

 

 

LR6(T)CL_6プラス・マイナス側。単3マイナス極の底板は「」となっており、日本製なのでマクセル自社製であると思われ、単4に関しても同様だと思われます。
使用推奨期限は単3・単4共に「09-2019」。ボルテージでは10年期限となっていますが、前世代モデル同様、ボルテージクレールは5年期限となっており、それぞれ2014年9月製造であると思われます。

 

LR6(T)CL_7改めて、電池の外観です。この写真を見る限りではパッと見、これが電池であると思えないのではないでしょうか。
“maxell”のロゴもストライプ柄の間に小さくあるのみで控えめです。電池といえばメーカーやブランド名のアピールが勝負だと思うのですが、それすらも廃してデザイン重視に徹している。このデザインの採用は相当な大英断だったのではないでしょうか?

 

★関連記事
maxell ボルテージクレール LR6(T)PK
→前世代モデルであるボルテージクレールの単3を取り上げた記事。大まかな比較は本記事で行っていますが、前世代モデルの詳細はこちらへ。


maxell リチウム電池 CR-V3

maxellcr-v3_1日立マクセルが“maxell”ブランドで発売していたデジカメ用のリチウム電池である“CR-V3”です。『していた』という過去形なのは、この電池既にマクセルのホームページ上では削除されており、現在は発売終了となっているためです。従ってこの写真の電池は売れ残りということになります。
パッケージの形状は同じく以前発売していた三洋電機のものにそっくりで、もしかしたら、三洋電機のOEMだったのかもしれません。

 

maxellcr-v3_2パッケージ裏。型番は“CR-V3.1BP”となっており、バーコードのベンダーは日立マクセル(4902580)となっていました。使用推奨期限は「09-2017」となっており、リチウム電池は5年期限ですから、2012年9月製造の電池であると思われます。

 

 

maxellcr-v3_3電池の外観。CR-V3は各社より発売されていましたが、このマクセルのものがメタリックグリーン仕様で最も派手なデザインのような気がします。
このCR-V3は単3電池2本を纏めた様な構造になっていて、そのまま単3・2本を使うデジカメに使われていました。リチウム電池はアルカリ電池に比べ、高容量で耐寒性にも優れることから、アルカリ電池の上位に位置づけられる電池として発売されていました。

maxellcr-v3_4電池の裏側。注意書きは電池の側面のみに記載してあり、裏側には「MDA」という謎のロット記号が記載されています。
この面を見ると電池が2つ並べたような構造になっていて、恐らくではありますが、単3形のリチウム電池が並列に2本接続されていると考えられます。

 

maxellcr-v3_5このCR-V3は2001年に三洋電機ソフトエナジーカンパニー(当時)が開発した電池と言われ(※)、最盛期にはパナソニックオリンパスイメージング富士フイルム三洋電機日立マクセルなどが発売していましたが、現在はパナソニックのみが発売している状態となっています。
かつて、様々なバリエーションの特殊電池を発売していたことで知られるFDK(Fujitsuブランド)が参入していなかったのが面白いですね。

 

maxellcr-v3_6今回、この電池に興味を持ったキッカケというのは、以前東芝が発売していたデジタルカメラ“sora PDR-T15をハードオフのジャンクで100円で入手したからです。

 

 

maxellcr-v3_7このデジカメは単3・2本仕様なのですが、CR-V3も上位互換で使えるようになっています。今年はこのデジカメを持って冬コミに行こうかと思っています。その後、姉妹ブログにてレポートも考えていますので乞うご期待ということで(あくまでも予定ですが)。

 

 


【参考文献】
一般社団法人電池工業会
月刊機関紙「でんち」 平成13年9月1日号
“新製品ニュース”
電池工業会, 2001年9月, p6

→当該記事“二酸化マンガンリチウム電池「CR-V3」を発売 デジカメ用途で業界最高容量を達成”において、『三洋電機(株)ソフトエナジーカンパニーは、デジタルカメラ等の高出力用途に最適な新形状の二酸化マンガンリチウム電池「CR-V3」を開発しました。』とあります。

maxell SUPER POWER ACE BLACK マンガン乾電池 単4形 R03(BN)

R03(BN)_1日立マクセル(以下、マクセル)の黒マンガン電池である“SUPER POWER ACE BLACK”の単4です。
マクセルの黒マンガンは単1~単4、そして006Pまでのサイズが発売されています。
特に単4はFDK(富士通)パナソニックのような4本パックは存在せず、写真の2本ブリスターパックのみ。そのためか店頭であまり見ることのない電池であるような気がします。

 

R03(BN)_2パッケージ裏。特にキャッチコピー等の記載は無く、至って普通な注意書きが羅列されているのみです。ちなみにバーコードのベンダーは日立マクセル(4902580)。

 

 

R03(BN)_3電池の外観。デザイン自体は単1~単3、006Pと同様のデザインになっていますが、単4のみ外装が金属外装ではなくビニール外装のためか、他のサイズと違って色合いが異なっています。
もちろん、マクセルの乾電池ではお馴染み“グリーンウッド”のシンボルマークも健在。そのマークの下には“水銀0(ゼロ)使用”の記載もあります。

 

 

R03(BN)_4注意書き部分。至って普通の注意書きです。記載の住所は東京都千代田区の日立マクセル本社の住所になっています。
生産国は“MADE IN CHINA”で中国製

 

 

R03(BN)_5プラス・マイナス側。左2本の東芝ホームアプライアンス(現・東芝ライフスタイル)“KING POWER CREEK”の単4と比べてみると、プラス極の特徴やマイナス極の刻印がそっくりです。ということはGP製でしょうか…?
ちなみに使用推奨期限は「04-2016」。日立マクセルのホームページによると単4マンガン電池の期限は2年と記載してありますから、この電池は2014年4月製造の電池であることがわかります。

manganese_r03更にダイソーで売られているGPブランドの単4マンガン電池である“GP BLACKマンガン乾電池”と比較してみました(真中2本)。やはり、マクセルとプラス極の特徴とマイナス極の刻印が酷似しています。
左2本はJISマーク表記“C8501 T-S”で東芝電池佐久工場製の“TOSHIBA KING POWER Black”です。こちらはマイナス極の特徴は異なりますが、プラス極の特徴はよく似ています。


maxell アルカリ乾電池 ALKALINE ACE 単1形 LR20(K)

LR20(K)_1懐かしいデザインの日立マクセルアルカリエース”の単1です。かつては主力のアルカリ電池でしたが、ダイナミックが登場すると従来のアルカリエースはスタンダードクラスのアルカリ電池に成り下がり、ボルテージが登場すると、アルカリエースは消えることになります。
デザインは+白ベースにのデザイン。クリーンさを感じさせるデザインです。逆に言えば安っぽそうなデザインでもありますが。

 

LR20(K)_2注意書き部分。注意書きは「注意」と「警告」で2ヶ所別に記載されています。住所表記は茨木市丑寅で日立マクセルの本店(旧・本社)のものになっています。
また、マクセルの乾電池ではお馴染みである“グリーンウッド”のシンボルマークもあります。カタログによると、このマークは地球環境に配慮し、緑豊かな森をイメージしたシンボルであるとのことです。

 

LR20(K)_3この電池、珍しく生産国が『MADE IN U.S.A.』表記でアメリカ製なのです。アメリカ製という時点でマクセル自社製ということでは無いと思いますが、非常に気になりますね。
OEM元を推察して見るに、アメリカの3大電池メーカー(DURACELL、Energizer、Rayovac)以外にもパナソニックにもアメリカ製があるので、その可能性もありえます。とにかく謎です。

 

LR20(K)_4プラス・マイナス側。マイナス極は「◎」。若干ながら液漏れしています。使用推奨期限はラベルに印字ではなく刻印で記載されているタイプで、「07-98」と記載してありました。2年期限と推測すると、1996年7月製造の電池でしょうか。


MAXELL DRY BATTERY FOR TRANSISTOR RADIOS 006P 9V

maxell006p_1前回に続き、古い積層電池を紹介。今回は“日立マクセル”の古い006Pを紹介します。006Pは用途が失われ淘汰されていった積層電池の生き残り的存在であり、現在でもマンガン電池はもちろん、アルカリ電池や充電式電池までも売られているのは皆さんご存知のとおりです。
現在のマクセルは“maxell”と小文字のロゴですが、かつては“MAXELL”と大文字のロゴでした。このロゴが変わった時期は不明ですが、個人的には1970年頃に変わったのでは?と推測しています。

maxell006p_3電池の両側面。電池は1個しか所持していないのでもちろん合成です。JISマークが記載されており、“JIS C 8501 APP NO. 7987”と記載してあります。認定番号「7987」は日立マクセル、なおかつ“MADE IN JAPAN”で日本製であるので、大阪府茨木市丑寅のマクセル自社工場製であると思われる。
もう片面には白い謎の空白が…。これが自分には小学生の時に使った「かきかたえんぴつ」の“なまえ”欄に見えてたまらないのですが、これは何なのでしょうね?使用開始日記入欄でしょうか。

maxell006p_2電池の外観。両面とも同じ英語表記の本体なのは前回紹介した“NATIONAL”の積層電池と同じです。社名は“HITACHI MAXELL, LTD.”になっており、既に日立マクセルの社名になっています。同社がマクセル電気工業から日立マクセルの社名に変わったのが1964年なので、それ以降の電池なのは確かでしょう。
相変わらず、注意書きの表記は一切ありません。

 

maxell006p_4底面。底面はツルツルのプラスチック?のような素材です。刻印は“018H”と書いてあり、印字や刻印と言うよりはけがき針みたいので手書きしているように見えます。刻印から読み取ると1968年1月製造と推測されますが、やはり詳細は不明。
ちなみにこの電池、劣化からかかなり膨らんでおり、この記事の1枚目の写真も底面に両面テープを貼って無理矢理立たせて写真撮影しました。


アルカリ乾電池 LR20(BS)/LR14(BS)/LR6(BS)/LR03(BS)

LR20(BS)_1一部店舗で見られる日立マクセルのアルカリ電池。マクセルの電池でありながらも、“maxell”ブランドは冠していない電池で、以前本ブログで紹介したマクセルの低価格アルカリ電池であるGDシリーズよりも安い価格設定となっている。なお、この電池もGDシリーズと同じく、カタログやホームページ上には掲載されていない。
推測ですが型番の“(BS)”は英語で基本を表す、ベーシック(BaSic)の略かな??

 

LR20(BS)_2パッケージの台紙・ラベル部分。今回紹介するものは各4本パック品であるが、他にも様々な多本パック品があるようです。ちなみにバーコードのベンダーは日立マクセル(4902580)。

 

 

LR20(BS)_3まずは単1と単2を紹介。デザイン的には金+白を主体としたデザインが他社には無く新鮮です。プラス極側に向かって青い矢印が配置されているデザインで、プラス極が明示的にわかり、逆装填を防いでいます。
社名表記は“製造元:日立マクセル株式会社 お客様相談センター”となっており、お客様相談センターが製造していると見えなくもない。
ちなみに電池本体には生産国の表記は無い。

 

LR20(BS)_4プラス・マイナス側。マイナス極はFDK製の特徴である“逆装填防止機能”を搭載しているので、これはFDKエナジーの日本製と推測される。ちなみに逆装填防止機能とはマイナス極に付いている3つの突起がマイナス極同士の接触を防ぎ、逆装填時の通電を防ぐ機能のことである。
使用推奨期限は単1・単2共に「07-2016」。5年期限と推測すると、2011年7月製造の電池のようです。結構長期在庫ですね。

LR20(BS)_5次に単3と単4を紹介。デザインはほぼ単1と単2と同一。社名表記は“日立マクセル株式会社 お客様相談センター”のみとなっており、「製造元:」が省略されている。以前のもの(写真左下、使用推奨期限「12-2016」)には「製造元:」の表記があるので、やはりお客様相談センターが製造していると誤解されたのだろうか。
ちなみに単3と単4は4本パックで98円であり、GDシリーズよりもおよそ100円安い価格設定となっている。

本体にはやはり生産国が書かれていなかった。以前もどこかで書いたことがあるのですが、この電池は低価格路線のアルカリ電池。低価格を維持するために、今後さらにコストダウンされ、日本製から他国製に変わると見越してのことなのかもしれないですね。

LR20(BS)_6プラス・マイナス側。単3のマイナス極は「◎」で、マクセル自社・日本製の“ダイナミック”と較べてみると、同じなので恐らくですが日本製なのではないでしょうか。また、単4の方においてもやはり“ダイナミック”と同じ構造なので同じく日本製なのではないでしょうか。
ただし、使用推奨期限の印字はボルテージやダイナミックのように大きいタイプではなく、GDシリーズのように印字が小さいタイプです。
なお、使用推奨期限は単3が「03-2018」で単4が「08-2018」。5年期限と推測すると2013年3月と8月製造と思われる。

LR20(BS)_7フルラインナップ。生産国が記載されていないのが難点ですが、現状では日本製のようなので特徴さえ掴んで購入すればお得な電池であります。性能のほどは?でありますが。
こう、全サイズを並べてわかったのですが、単1~単3は“アルカリ乾電池”のロゴが独特のものですが、単4のみがフォントが異なりますね。どうしてなのかは謎。


maxell ダイナミック アルカリ乾電池 LR20(W)/LR14(W)

LR20(W)_1以前このブログで日立マクセルの旧世代アルカリ電池“ダイナミック”の単3と単4が発売されており、実は2013年現在でも製造されているという記事を書いたのだが、今回、ダイナミックの単3と単4を見つけたディスカウントストアで新たに単1と単2が売られていた。
パッケージのキャッチコピーは単3と単4と同じく、「長持ちフルパワー」。単1・単2共に4本入りシュリンクパック、バーコードのベンダーは日立マクセル(4902580)。

LR20(W)_2パッケージ裏。シュリンクはFDK(富士通ブランド)および同社OEMの電池において見られる軟質系のフニャフニャシュリンク。

 

 

 

LR20(W)_3電池の外観。デザインは単3や単4のものと同じであるが、単3と単4が日立マクセル自社製なのに対し、単1と単2はFDKエナジー鷲津工場製となっている。JISマークにおいても『C8515 FDK JQ0307109』と記載してあり、認定番号から同社製であることがわかる。
ちなみに、現行マクセルのアルカリ電池“ボルテージ”の単1と単2においても、JISマークの表記が無いが、FDKエナジー製となっている。

 

LR20(W)_4プラス・マイナス側。マイナス極はFDK製独特の“逆装填防止機能”になっている。これはマイナス極の3つの突起がマイナス極同士の接触防ぎ、逆装填をしても通電しないようになっています。
使用推奨期限は単1が「12-2017」、単2が「01-2018」となっていた。パッケージにある通り、この電池は5年期限なので、それぞれ2012年12月製造と2013年1月製造のものである。こちらの方が以前紹介した単3や単4と比べると若干古い感じに見えますね。

LR20(W)_5ちなみに“逆装填防止機能”はOEM元のFDK(富士通)はもとより、東芝マクセル三菱ソニー三洋電機など多くの日本製アルカリ電池の単1と単2に見られる。これは国内で単1と単2のアルカリ電池を製造できるメーカーがFDKエナジーとパナソニックのみだからである。

 

LR20(W)_6最後に単1から単4までのダイナミックを並べてみた。本当にパッと見だとボルテージと間違いますよね。


maxell ダイナミック アルカリ乾電池 LR6(W)E

LR6(W)E_1前回のブログでは実は現在でも生産していた日立マクセルの“ダイナミック”を紹介しましたが、今回は一時期100円均一ショップで出回ったOEM(組み込み)向の“ダイナミック”を紹介します。
外観でも分かる通り、海外で使われることを想定して英語でも併記してあるのが特徴です。

 

 

LR6(W)E_2前回紹介した一般市販品のダイナミックとの比較。OEM向のダイナミックは注意書きが日本語だけではなく英語でも記載、欧州への輸出も想定してか、WEEEマークもあります。表もアルカリ乾電池に“ALKALINE BATTERY”の併記があり、サイズ表記も一般市販品では「単3形」と書いてある場所には「SIZE AA」と書いてあります。

 

LR6(W)E_3JISマーク比較。上から、
旧デザイン“ダイナミック”のOEM向。使用推奨期限:05-2006
旧JISマーク“ダイナミック”。使用推奨期限:04-2009
新JISマーク“ダイナミック”。使用推奨期限:05-2018
新JISマーク“ダイナミック”のOEM向。使用推奨期限:01-2014。

 
一般市販品のダイナミックの型番が「LR6(W)」でOEM向が「LR6(W)E」ということは一般市販品の型番に「E」記号を付加したものがOEM向けのようです。

LR6(W)E_4各電池の外観。上2本が旧・新のOEM向ダイナミックです。ちなみにいつものプラス・マイナス側の比較ですが、どれも日本の日立マクセル製で「◎」なので今回は省略します。

 

 

LR6(W)E_5おまけ。昨日掲載しようと思っていたのだけど、忘れていた現“ボルテージ”[6LF22(T)]と旧“ダイナミック”[6LF22(W)]の9V形。どちらとも6LF22タイプでマレーシア製です。