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アルカリ乾電池 MEGAVOLT(メガボルト) EX 単3形/単4形 LR6/4S/M3 / LR03/4S/M3

今回はディスカウントストア“ドン・キホーテ”で見つけたアルカリ電池を紹介します。ドン・キホーテには“MEGAVOLT(メガボルト)”というプライベートブランドの低価格アルカリ電池が発売されていますが、これはその上位モデルにあたるハイグレードアルカリ電池で、その名も“MEGAVOLT EX”となっています。
普通のMEGAVOLTが4本パック98円程度なのに対し、こちらのMEGAVOLT EXは158円とちょっとお高めな価格になっています。


シュリンクパック4本入りのパッケージ。普通のMEGAVOLTと同様に大きな商品名やキャッチコピーが目立つ台紙がシュリンク内に入っています。キャッチコピーは“さらに!強力長もち”、“災害備蓄用にも!”となっています。普通のMEGAVOLTは使用推奨期限が7年となっていますが、EXでは10年とグレードアップされています。
輸入販売元は“株式会社パン・パシフィック・インターナショナル・トレーディング”。元々はジャストネオという企業が販売していましたが、親会社の社名変更に伴いなんとも長大な社名に変更されました。2022年現在、乾電池に記載される社名では最も長い社名だと思いますw。なお、バーコードの事業者名も同社となっていました[4549777]
型番は単3・4本パックが“LR6/4S/M3”、単4・4本パックが“LR03/4S/M3”です。


シュリンクパックを開封してみました。普通のMEGAVOLT同様に2重シュリンクとなっていて、キャッチコピーや商品名が記載された台紙は1回剥いだシュリンクの下に貼り付けられています。いつも思いますが、この包装はとても勿体ない印象を受けます。どうにかならないものですかね…。
シュリンクは上も下もミシン目付きのものになっていますから、包装自体はとても剥がしやすいです。これは好感が持てた点であります。


電池の外観。金色のボディ青い帯が印象的なデザインです。青好きな自分にとっては中々好印象なカラーリングですね。『EX』というロゴの部分はちょっと三菱を意識してそうな感じではありますが、青いカラーを使っているという共通点があるだけでデザインは全く違っています。こちらは青よりも金色が多く占めている印象がありますね。
電池に表記されている輸入販売元も“株式会社パン・パシフィック・インターナショナル・トレーディング”でやはり長い社名です…。生産国は“MADE IN CHINA”で中国製となっています。


プラス・マイナス側。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「08-2031」となっていました。パッケージには“使用推奨期限10年”の記載がありますから、それぞれ2021年8月製造の電池であると思われます。

外装ラベルを剥がしてみました!単3には“BHSP 01 220743”の、単4には“PHTP05 260636-R”のレーザー刻印らしきロット番号が見られました。単4のみマジックによるマーキングも見られました。
今回は単3も単4も外装ラベルの粘着力が強く、電池側にノリが残ってしまっています。ロット番号を確認するため、写真ではロット番号の周りのみノリを剥がしています。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。「薄緑色」の絶縁リング、切り欠きを下に置いた状態で単3には“S 6-59 L”の刻印が、単4には“S 3-59 L”の刻印が見られました。いずれも「SL」の刻印が見られることから、PAIRDEER(Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.)製であると思われます。
マイナス極のガス抜き穴ですが、単3は一般的な2つ穴タイプとなっていたのですが、単4は珍しい3つ穴のタイプでした。

★関連記事
アルカリ乾電池 MEGAVOLT(R)(メガボルト) 単3形/単4形 LR6/4S/M2 / LR03/4S/M2
→当電池の姉妹品に当たる、低価格のアルカリ電池“MEGAVOLT(メガボルト)”を紹介した記事。この記事ではパン・パシフィック・インターナショナル・トレーディングの前社名であるジャストネオの社名表記となっている。


NIKKO BIGPOWER DRY BATTERY 単三形 UM-3・FMS

今回はかつてラジコンメーカーとして知られた“株式会社 ニッコー”のマンガン電池を紹介します。ニッコーはニカド電池“ニコニカ”を発売していたことで知られ、こちらの方はよく見かけますが、充電式では無いニッコーの乾電池は珍しい存在なのでは無いでしょうか。
恐らく、ニッコーのラジコンに付属していたマンガン電池と見られ、販売していたのかは不明。カラーリングから赤マンガンに相当する電池かと思われます(付属品にふさわしい!)。


電池の外観。デザインは見た目そのまんまな赤マンガンと言った印象ですが、金色の模様が入っている点が他のマンガン電池に比べると珍しい特徴となっています。注意書きは日本語と英語の2ヶ国語表記。社名表記は住所と社名が併記されたものになっていますが、補償付きの電池ではありません。この電池が製造されたのは1991年で補償が付与されていた時期なのではありますが…。やっぱり、市販された電池では無いのかもしれません。注意書きと社名表記は以下の通りです。

ご注意 この電池は充電式ではありません。充電する
と液もれ破損のおそれがあります。はれつのおそれが
あるので(+)(-)は正しく入れてください。
Caution:Do not recharge, connect backwards, heat or
dispose of in fire.
〒125 東京都葛飾区亀有5-15-15
株式会社 ニッコー

注意書きのフォントと文面はナショナルのマンガン電池と一致、『単三形』という表記の字体もまた同じなのでOEM元はそこから推測できそうな感じです。“MADE IN JAPAN”という生産国の表示は見られますが、JISマークの許可番号や略号などは見られませんでした。


プラス・マイナス側です。プラス極の絶縁リングは「」となっています。「91-08」の刻印が見られますから1991年8月製造の電池であると思われます。その刻印の下に「M」という刻印が見られますが、これは主に松下電池工業製電池で見られた製造工場を表す記号です。主な略号の意味は以下の表の通りです。

略号 マンガン乾電池(JIS C8501)
許可番号
工場名
690 松下電池工業 乾電池事業部 辻堂工場
691 松下電池工業 乾電池事業部 名古屋工場
689 松下電池工業 乾電池事業部(守口工場)
692 松下電池工業 乾電池事業部 九州工場

※:当ブログ“JIS認定番号一覧”より抜粋。

以上のことからこの電池は松下電池工業の守口工場で製造された電池であると推測できます。現在、パナソニックの守口工場ではマンガン電池の製造からは既に撤退していますが、現在でも日本で流通される単1~単4までの乾電池エボルタとエボルタネオの製造を現在でも行っています。将来は貝塚市の二色の浜工場に移転する計画があるそうです。


BEVIGOR ALKALINE BATTERY LR6 AA 1.5V

今回は“BEVIGOR”なるブランドの単3アルカリ電池を紹介します。大手ネットショッピングサイトのAmazonで「アルカリ乾電池」などのキーワードで検索してみると有名ブランドでは無いアルカリ電池がカオス状態で出てきて、これはブログのネタに尽きないな…と思っていたのですが、これはそんなAmazonで見つけたアルカリ電池の一つです。
“BEVIGOR”ブランドの電池にはアルカリ電池のみならず、リチウム電池もあるようです。


ちゃんと購入した理由があります。上記はAmazonに掲載されていたこの電池の販売ページなのですが、「この商品について」という項目を見てみると…、

・液漏れ防止製法採用で、大切な機器にも使用可能。
・タフコート採用で長期使用における接触抵抗の上昇を半減。
・単3形でチタン化合物を採用乾電池、エボルタの技術を採用。
・無毒で環境にもやさしい、優れた環境性能。液漏れなし、電解液が完全に吸着され、流れる液体がなく、漏れが防止されない。水銀/カドミウム/鉛等の有害成分を一切含んでいないです。

このブログを見てる皆さまならもうおわかりでしょう。このキャッチコピーの上から3番目まではパナソニックアルカリ乾電池の特徴と一致するものであり、いやほぼ丸コピーと言って間違いないと思います。“エボルタ”という単語まで登場していますからね。まさか、パナソニックがこんな無名ブランドに供給するはずは無いだろうと思いつつも釣られてしまったわけです。送料込みで499円ってのが特にありえないと思ったんですけども。
ちなみにキャッチコピーの上から4番目も日本語として理解しにくい部分があり、機械翻訳っぽさが感じられますよね。『電解液が完全に吸着され、流れる液体がなく、漏れが防止されない。』の部分はちょっと理解しにくい、むしろ怖いですね…。


これがパッケージです。16本セットで8本パックのアルカリ電池が2つセットになっていました。パックの裏面にはAmazon販売商品でよく見られるバーコードは貼られていますが、電池の箱自体にバーコードは見られず、社名表記も見られません。怪しい!

パックからバラした電池の箱の裏・表です。のカラーリング、そして表面の“BEVIGOR”ロゴ部分や模様がツヤ立っているデザインとなっていて、思ったよりもカッコいいです。
写真を見るとわかるかもしれませんが、なんとこの電池は8本入りのプラスチックケースが付属しており、その中に電池が入っています。無駄にシュリンクするよりかはケースに入れたほうがコストダウンなのか…、驚きです。


紙箱からケースを取り出してみると、何かの欠片がポロリと…。プラスチックケースの蓋を止める部分が折れていました。この商品はポスト投函で送られてきたのですが、電池の重みがケースに耐えられなかったのか?それとも配送時ラフに扱われたのか?不明です。どちらにしてもメーカーはケースが壊れないようにする工夫をする必要があると思います。
このケースはおまけ扱いでパッケージの一部でしょうから、今回は返品申請はしませんでした。豪華なシュリンクパックでしたw。

電池の外観です。パッケージと同様なのカラーリング。プラス極側に配置された縞模様のようなデザインもこの電池の特徴となっています。
電池は生産国は愚か、社名表記も無く怪しさ満点です。英語の注意書きはあり、『0% Mercury 0% Cadmium』の記載も見られますが、全体的に殺風景な感じですね。デザイン的にはかつての三菱電機の赤マンガン「vital」に似てる雰囲気です。

ちなみに注意書きの全文は以下の通り。

WARNING:Do not open battery, dispose
in fire, recharge, put in backwards. May
explode or leak and cause personal
injury. Keep away from small children.


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングは無いタイプ。使用推奨期限は「2028-12」となっていました。購入日は去年の12月頃で、5年では2023年となってしまうことから7年期限の2021年12月に製造した電池という所でしょうか?
このように海外の乾電池が一番使用推奨期限の推測がし難いと思います。やっぱり、電池は信頼できるブランドのものを買うのが一番だと思いますよ。


外装ラベルを剥がしてみました。外装ラベルの端に“PJLR6ZABRZZZD”というロット番号らしき記載が見られました。このようなロット番号はパナソニックのアルカリ電池でも見られますが、パナソニックは“BAM~”で始まる表記となっていますのでパナソニック製では無いと思われます。
また、電池本体にはロット番号の印字や刻印は見られませんでした。

最後にマイナス極の拡大です。ガス抜き穴は2つタイプとなっており、間違いなくパナソニック製では無いでしょう。パナソニック製なら4つ穴です。
更にパナソニックのタフコートが採用された電池のマイナス極はザラザラとなっている点がポイントなのですが、この電池はツルツルなマイナス極となっています。案の定、騙されたということなのでしょう。わかってましたけどね…。

しかしながら、一つ安心したのはちゃんと“アルカリ乾電池”だったことです。以前、某オークションでアルカリ電池と称しながらマンガン電池を掴まされたことがあったので不安だったのです。もし、マンガン電池だったら重さで気づくでしょうけど…。あれも赤いデザインだったなw。


【ヨドバシ専売モデル】Fujitsu Premium プレミアム アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6FP(4B)T / LR03FP(4B)T

今回は知られざる、ヨドバシカメラ専売モデルの富士通アルカリ電池を紹介します。これは現在発売されている“Premium S”の前身モデルな“Premium(プレミアム)”タイプのアルカリ電池となります。
何処がヨドバシモデルなの?という方もいるかも知れませんが、電池自体は一般市販モデルと実は変わりません。これから当記事で何処が違うのかを紹介していきたいと思います。それにしても懐かしいデザインですね。


パッケージです。ここがヨドバシカメラ専売モデルの特徴であり、皆さん一般市販モデルのプレミアムタイプを想像してみてください…。そうです!パッケージの色が違っています。後ほど比較はしますが、一般市販モデルは「白」主体のブリスターパックになっているのに対して、ヨドバシカメラ専売モデルでは「赤」主体のブリスターパックになっているのです。
型番は単3の4本ブリスターパックが“LR6FP(4B)T”で、単4の4本ブリスターパックが“LR03FP(4B)T”となっています。パッケージのカラーリング以外は一般市販モデルと同様で、社名表記もヨドバシカメラを臭わすことも無い“FDK株式会社”となっていて、バーコードの事業者名も同社のものとなっています[4976680]


では、一般市販モデルのプレミアムタイプのパッケージと比較してみましょう。左がヨドバシカメラ専売右が一般市販モデルなのですが、並べてみると白い部分と赤い部分が反転していることがわかります。その結果、一般市販モデルのパッケージでは白い部分が大きくなっていた部分がヨドバシカメラ専売モデルでは赤になっているので、目立つデザインとなっていると言うわけです。
写真は単4の4本ブリスターパックとなっていますが、ヨドバシカメラ専売モデルが“LR03FP(4B)T”となっているのに対して、一般市販モデルは“LR03FP(4B)”となっています。つまり、型番の最後に「T」が付いている富士通のアルカリ電池がヨドバシカメラ専売モデルであることがわかります。実は、この「T」付きのヨドバシカメラ専売モデルはこの電池以外にも存在しており、微妙にパッケージデザインが市販モデルとは異なっています。違いを探してみると面白いかもしれません。


電池の外観です。電池自体は一般市販モデルのプレミアムタイプと同じです。白いボディにリボンを付けたような赤い帯が個人的に大好きな電池だったのですが、Premium Sでは金主体のデザインとなってしまい、白い部分が無くなってしまったのが残念です。
社名表記は“FDK株式会社”となっており、住所表記と問い合わせ先のフリーダイヤルも記載されています。現在新発売されるFDK(富士通)のアルカリ電池では問い合わせ先や住所は記載されないことが多いので今となっては新鮮かもしれません。
もちろん、生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製となっています。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3が「11-2026」、単4が「12-2028」となっていました。パッケージには『10年保存』の記載がありましたので、それぞれ2016年11月と2018年12月製造の電池であると思われます。
これ、この間同時に購入した電池なのですが単3が2016年製造で、単4が2018年製造と2年も離れています。単3に限っては5年近くな、かなり長期在庫の電池になっていました。


パッケージをよく見てみると、上の部分が色褪せて見えるほか、単3にいたってはフックの部分が傷んでいました。家電量販店がこのような専売モデルを作らせる意図というのは、大量にメーカーに作らせることにより仕入れ値を安くする目的があると思うのですが、この様に大量の在庫が売れ残ってしまうデメリットもあるのだと思います。


外装ラベルを剥がしてみました。外装ラベルはFDK日本製アルカリ電池でお馴染みの上面ラベル部分と下面ビニールが分離するタイプです。
外装ラベルを剥がすと、単3には「16102004」のロット番号らしき印字が、単4には印字や刻印の記載はありませんが、オレンジのマーキングが見られます。単3の印字はなんとなく201610月に製造らしいのがなんとなく読み取れそうですね。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。濃緑色の絶縁リングで、単3は切り欠きを上にした状態で「下“40” 右“R”」の刻印が、単4は切り欠きを上にした状態で下に“M5”の刻印がある両者全く違うタイプとなっていました。
ガス抜き穴は単3と単4共に4つ穴タイプです。FDKのアルカリ電池ではお馴染みですね。


【カインズデザイン展】HIGHPOWER BATTERY 3 / 4 アルカリ乾電池 単3形/単4形

今回はホームセンター“カインズ”で見つけたアルカリ電池を紹介します。これはカインズと各日用品メーカーがコラボレーションしたデザインプロジェクト『カインズデザイン展 Vol.8』で発売されたアルカリ電池です。
これはカインズのPBアルカリ電池でもお馴染みなFDK製のアルカリ電池となっていて、日本製で信頼性も高い電池となっています。電池もデザイン志向になっており、ミリタリー風のデザインがカッコいい電池です。



パッケージ。これを見ればわかると思いますが、ラインナップは男気あふれる40本パックのみ!このデザインの電池が欲しければ箱買いしなければなりません。外箱もデザインの一部ということなのかな?単3と単4、各40本パックが税込1980円となっています。
箱の表面と上部は『ALKALINE BATTERY 40PACK 3(4)』、裏側は『HIGHPOWER BATTERY』、10年の使用推奨期限表す『10-YEAR SHELF LIFE』と液漏れ防止を表す『LEAKAGE PROTECTION』が英語で記載されています。デザインを意識しているだけに中々カッコいい。カラーリングと文字が弾薬箱みたいですねw。
日本語での記載は底面にあり、『アルカリ乾電池単3形(単4形)』、『使用推奨期限10年』『漏液防止』の記載があります。記載の社名表記は“富士通グループ/FDK株式会社”、生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製となっています。バーコードは裏面と上部の2ヶ所にあり、事業者名は“FDK(株)[4976680]”となっていました。型番は単3の40本入りが“LR6(40S)CHD”、単4の40本入りが“LR03(40S)CHD”です。


箱を開けてみました。開けた所に『お買い上げありがとうございました。』と書いてあります。FDKの小さな心づかいが嬉しいですね!中は4本シュリンクパックの電池が10個入っており、40本となっています。包装は日本製のFDKアルカリ電池でお馴染みな軟質系フニャフニャシュリンク。やっぱり、このシュリンクパックは安心しますね。
40本売りだからシュリンクパックには何も無いだろうと思っていたのですが、シュリンクにはバーコードが記載されたラベルが貼られていました。これは単品売りも可能でしょう。もし、箱売りで売れなかった時は単品売りも想定しているのかもしれません。


電池の外観。複雑なデザインではなく単色を使ったカラーがシンプルですね。単3は緑、どちらかというと「青緑色」に近い色でしょうか。単4は茶色が入ったような緑色に見えますね。こちらの方がどちらかと言えばミリタリー風に近いカラーリングですね。
電池の表面には“HIGHPOWER BATTERY3(4)”の記載があり、文字が軍用っぽいフォントです。もしかして男子受けを狙った電池なのかもしれません。
注意書きは小さめですが、文字は黄色となっていて読みやすいです。社名表記は“FDK株式会社”で、問い合わせ先の住所や電話番号の記載はありません。ここまで、カインズが発売している電池であるような記載は無く、この電池単品で入手した時は何処の電池だかわかりません。知らない人は普通にFDKが発売している電池だと思ってしまうのでしょうね。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「09-2031」となっていました。パッケージには“使用推奨期限10年(10-YEAR SHELF LIFE)”とありましたので、それぞれ2021年9月製造の電池であると思われます。


外装ラベルを剥がしてみました。外装ラベルは上面のラベル部分と下面のビニールが分離するタイプで、これが日本製FDKアルカリ電池で見られる特徴となっています。このような剥がれ方をするため、一回ラベルを剥がしてしまうと再使用は不可能です。
外装ラベルを剥がすと、単3には「8」の数字が、単4には「21091418」のロット番号らしき印字が見られました。単4のロット番号は20219月製造らしいというのがなんとなく読み取れそうな感じですね。


絶縁リングとマイナス極の拡大です。濃緑色の絶縁リングで、単3には5ヶ所の突起があり、切り欠きがあるタイプです。単4の方は突起はありませんが切り欠きがあるタイプになっています。
切り欠きを上にした状態で下に、単3には「A14」の、単4には「N8」の刻印が見られました。ガス抜き穴は単3と単4共に4つ穴タイプです。FDKのアルカリ電池ではお馴染みの特徴ですね。

最後に店頭で紹介されていたこの電池です。本当は記事の冒頭でカインズデザイン展のことを交えながら紹介しようと画策していたのですが、チャンスを見逃して一番最後になってしまいました。せっかく撮った写真だからお蔵入りにするのはもったいなかったので…。
ここでは、
●アウトドア・レジャー、玩具やLEDライトにぴったりなデザイン
●保存期間10年で箱入りなので災害備蓄にもおすすめ
の2点の特徴がウリとして紹介されています。デザイン志向のアルカリ電池はやっぱり長期間保存しておきたいですから、使用推奨期限10年の電池は嬉しいですね。しかもFDK鷲津工場の日本製で信頼性が高い点もポイントと言えるでしょう。


【タイ製】 Panasonic EVOLTA 乾電池エボルタ 8+2本 単3形/単4形 LR6(EJ) / LR03(EJ)

皆さま、あけましておめでとうございます。今年も「電池コレクションブログ」をどうぞよろしくお願い致します。
2022年初めてのブログはパナソニックの電池にまつわるとある噂から取り上げます。それはパナソニックの乾電池エボルタに関するもので、日本製だった乾電池エボルタがタイ製に変わったという噂です。今回、タイ製な乾電池エボルタの単3と単4を本当に見つけたので記事にしてみたいと思います。


これがタイ製だった乾電池エボルタが発見された8+2本パックの自称“お買い得増量パック”です。現状、タイ製の乾電池エボルタが見られるのはこのような多本パックのみで、2本や4本のブリスターパックやシュリンクパックなどでは見られないようです(つまり日本製)。もし、これらの2本や4本のブリスターパックやシュリンクパックでタイ製が存在してたら電池掲示板まで写真付きで教えて欲しいな。個人的に見たいです。
型番は単3の8+2本パックが“LR6EJSP/10S”、単4の8+2本パックが“LR03EJSP/10S”となっています。バーコードの事業者名は“パナソニック(株)[4984824]”。となっていました。


パッケージ上からタイ製の個体を見つける方法です。パナソニックの電池は日本製の場合のみだけ生産国が記載されない法則があるため、タイ製の個体では何処かに生産国が記載してあります。今回のものではパッケージ裏、プラスチック包装の識別マークの下に“タイ製”の記載があります。
また、パナソニックのアルカリ電池は全て正面を向いているため、パッケージの側面から電池自体に書かれている生産国が見えますのでそっちを見た方が早いと思います。

パッケージをバラしてみました。相変わらず、パナソニックの多本パックでお馴染みな4本パック×2の2本パック×1で10本が構成されています。
通称“アルカリベーシック”こと、パナソニックのエントリーモデルアルカリ電池では普通のシュリンクパックとなっていましたが、これは電池が一本づつ切り離せる「見分けるパック」を採用しています。さすがはエボルタですね。


電池の外観。金ベース青いというエボルタおなじみのデザインです。一時期ハイグレードアルカリといえば青!というブームもありました。デザインや注意書きなどは日本製と同じですが、生産国の部分のみが“タイ製”となっています。電池に記載されてている型番は単3が“LR6(EJ)”、単4が“LR03(EJ)”です。これは日本製のものと同じです。社名表記は“パナソニック株式会社”。
これは個人的に感じた小さな違いなのですが、単3はつや消しなラベルなのに対して、単4は艶があるラベルを使っているようで」の部分がよく光っているように見えます。これは当ブログで取り上げた海外版のタイ製乾電池エボルタと同じです。ラベルの材質が違っているのでしょうか?


更に単3で日本製とタイ製を比較してみました。前述の通り、デザインや見た目は日本製と全く同じ。生産国の表記が異なるのみです。外観の点では単4の方が艶ありラベルを使っていますから、こちらの方が外観的な違いが感じられるかもしれませんね。
単3では使用推奨期限の印字が日本製では大きいタイプとなっているのに対し、タイ製では小さいタイプとなっています。外観上唯一の違いだと思います。


プラス・マイナス側。絶縁リングは無いタイプです。パナソニックの単3アルカリ電池は日本製だけでマイナス極のミゾに絶縁用の樹脂(紫外線硬化樹脂)を流し込んでいるものになっていますが、これはタイ製なのでそれが省略されています(後ほど比較しています)。
使用推奨期限は単3が「07-2031」、単4が「09-2031」となっていました。パッケージには“10年保存可能”とありますから、それぞれ2021年7月と9月製造の電池であると思われます。

タイ製の乾電池エボルタは私が見る限りでは多本パックでしか見られず上記使用推奨期限以降のものでも日本製個体が見られる点、シュリンクパックやブリスターパックの2本や4本入りではタイ製が見られない、という点から一時的なもので日本製メインという方針は当分そのままなのでは?と推測されます。そもそも海外版の乾電池エボルタではタイ製だし、乾電池エボルタネオの登場で下位クラスのエボルタはタイ製になるのではという不安がありましたが…。変わらないという保証もないので、今後乾電池エボルタを買う時はパッケージの生産国に要注意でしょう。


外装ラベルを剥がしてみました。近頃パナソニックのアルカリ電池でよく見られる、外装ラベル端にロット番号の印刷が見られました。単3には“BAM2SVT229EA”、単4には“BAM2SVT220EA”の記載が見られます。
電池本体にもロット番号の印字がありましたが、単3にのみ2ヶ所の印字が見られました。単3は“1507213 23:12”と“290721 14704”の、単4は“0909211 21:48”の印字があります。

最後にマイナス極の拡大です。絶縁リングは無いタイプとなっていますが、単3のみマイナス極の周りに樹脂が付いている構造となっています。
これは短絡防止機構で、マイナス極のバネが電池外側プラス極に触れてショートを防止する機能であると思われます。なお、マイナス極のガス抜き穴は単3が4つ穴タイプ単4が2つ穴タイプとなっていました。

おまけ。いい機会なのでタイ製と日本製の単3マイナス極を比較です。右の日本製ではマイナス極のミゾに樹脂が流し込まれているのに対し、左のタイ製はマイナス極の周りに樹脂が付いていることがわかります。
両者ともショート防止という効果は変わらないとは思うのですが、何が違うのでしょう?ミゾに流し込んだほうが樹脂を多く使うからということなのでしょうかね…。謎です。

★関連記事
Panasonic EVOLTA LR6EG/LR03EG
→海外では先行していたタイ製の乾電池エボルタ、単3と単4を紹介した記事。


【リニューアル】Panasonic アルカリ乾電池 Alkaline 単3形/単4形 LR6BJ / LR03BJ

パナソニックのアルカリ電池と言えば、最近“パナソニックアルカリ乾電池”のデザインが新しくなったのが記憶に新しい所ですが、一部ルート限定で出回っているエントリーモデルのアルカリ電池(通称:アルカリベーシック)もひっそりとデザインリニューアルされていたので紹介します。
カラーリングは前モデルと同じなのですが、“Panasonic”のロゴが大きく配置されたのが大きな特徴です。


パッケージ。今回購入したのは単3と単4の10本パックです。前モデルでは4本シュリンクパックや、20本パックも存在していたと記憶していますが、今回の新モデルでそれらのラインナップが存在しているのかは不明です。
型番は単3・10本パックが“LR6BJ/10SW”、単4・10本パックが“LR03BJ/10SW”となっています。これは前モデルと全く同じであり、バーコードも同じです。従ってこれも“パナソニックアルカリ乾電池”と同様にデザインリニューアルしても同じ商品扱いのようですね。
しかし、シュリンクパックに貼られているラベルのデザインが異なっていて、“アルカリ乾電池 Alkaline”と書かれている下の模様が前モデルでは「シルバーとなっているのに対し、新モデルでは「ピンクとなっていて微妙に違っています。
バーコードの事業者名は当たり前ですが“パナソニック(株)[4549077]”となっていました。

パッケージをバラしてみたところです。パナソニックの多本パックではお馴染みな、4本パック×2の2本パック×1で10本が構成されていました。
これは何度も言いますがいいですね。多本パックの場合、いっぺんに使い切るというケースは少ないでしょう。その点でこの小分け包装されているというのは本当に便利ですね。パナソニック的にはコスト削減のためかもしれませんけど。


電池の外観。リニューアルされたデザインなはずなのですが、ほぼ前モデルと変わりません。プラス極に電池の誤挿入対策と見られるゴールドの帯があるのみで、他は全身シルバーデザインのエントリーモデルなアルカリ電池らしいデザインとなっています。
社名表記は“パナソニック株式会社”、生産国は“タイ製”です。パナソニックエナジータイ(株)[PECTH]と見られます。

前モデルと比較してみました。カラーリングは全く同じなのですが、前モデルでは型番の横に“Panasonic”のロゴがちょこんとあるだけでした。新モデルではアルカリ乾電池の表記の上に“Panasonic”ロゴが大きく記載されるものに変更されています。これでこのアルカリベーシックもパナソニックのアルカリ電池に昇格ですね!
型番は旧モデルも新モデルも“LR6BJ(単3)”で同じです。


プラス・マイナス側です。絶縁リングは無いタイプです。かつて、パナソニックのアルカリ乾電池は単3のみでマイナス極のミゾに絶縁用の樹脂(紫外線硬化樹脂)を流し込んだものになっていましたが、現在採用されているのは日本製のアルカリ電池だけで、タイ製のアルカリ電池では省略されています
使用推奨期限は単3と単4共に「05-2026」となっていました。パッケージには“使用推奨期限5年(JIS準拠)”と書いてありましたから、それぞれ2021年5月製造の電池であると思われます。使用推奨期限の印字は単3が薄く単4が濃い印象があります。


外装ラベルを剥がしてみました。近頃パナソニックのアルカリ電池でよく見られる、外装ラベル端にロット番号の印刷が見られました。単3には“BAM2SVT227EA”、単4には“BAM2SVT228EA”の記載が見られます。両者何故かフォントが違っており、単4の方はイワタUDゴシックでしょう。
一方で、電池の外装缶にも印字があり、単3は“2403212 13:21”の、単4には“0804211 08:33”の印字が見られました。写真では伝わりにくいかもしれませんが、ピカピカな外装缶です。キレイ!

最後にマイナス極の拡大です。絶縁リングは無いタイプですが、単3のみマイナス極の周りに樹脂が付いている構造となっています。
これは短絡防止機構で、マイナス極のバネが外側プラス極に触れてショートを防止する機能であると思われます。なお、マイナス極のガス抜き穴は単3が4つ穴タイプ単4が2つ穴タイプとなっていました。

★関連記事
Panasonic アルカリ乾電池 Alkaline 単3形/単4形 LR6BJ / LR03BJ
→この電池の前モデルを紹介した記事。本記事で触れたとおり、デザインはほぼ同じ。

【くらしリズム】Panasonic アルカリ乾電池 Alkaline ベーシック 単3形/単4形 LR6(BJTR) / LR03(BJTR)
→主にツルハドラッグやくすりの福太郎など、ツルハホールディングス系の店舗で発売されているパナソニックのアルカリ電池。デザインは前モデルのカラーリング違いとなっており、これも当電池と同じく“Panasonic”が大きく記載されたデザインになるのか個人的に期待している。


【薦田紙工業】ALKALINE アルカリ乾電池 【単3形】/【単4形】 VD-447 / VD-448

今回は100均一ショップ“セリア”で見つけた、薦田紙工業のアルカリ電池を紹介します。薦田紙工業(こもだかみこうぎょう)はその名の通り、紙製品の製造を自社で行っている反面、100円均一ショップ商品の卸売りを行う商社としての一面も持っています。
今まで、薦田紙工業は自社で電池を発売していたことが無く、コットンフェアと呼ばれるメーカーの電池などを発売していましたが、今回初の自社ブランドの電池となります。


パッケージ。単3と単4は4本入りのブリスターパックとなっています。他に単1の1本ブリスターパックがあることを確認しました。単3は薄い青色の、単4は薄い水色のカラーが印象的ですね。キャッチコピーは特にありません。
単3の型番が“VD-447”で単4の型番が“VD-448”となっています。発売元は“薦田紙工業株式会社”となっており、バーコードの事業者名も同社となっていました([4906327])。

さて、この電池ですが以前当ブログで紹介したコットンフェアの“Premium cell”の入れ替えとして売られていたようでした。どうしてなのか。気になったのでコットンフェアのことを法人番号公表サイトで調べてみました。

今年(令和3年)の9月に株式会社タダオという会社に吸収された上で解散したようです。この株式会社タダオという企業の実態が見えないのでわからないのですが、この解散に当たりコットンフェアが行っていた電池販売の業務を薦田紙工業が引き継いだと見るのが自然だと思います。

と、言うわけでコットンフェアの“Premium cell”と薦田の電池をパッケージで比較してみました。ちなみにこれを買ったセリアでは残り1個の“Premium cell”でした。ギリギリセーフ。

パッケージデザインは全く異なっていますが、ブリスターパックの大きさは全く同じです。“Premium cell”には『プレミアム強力パワー』というキャッチコピーがありました。型番は“Premium cell”単3の型番が“VD-078”となっているのに対し、薦田の電池では“VD-447”となっていて同じ「VD」から始まる型番となっています。これが“Premium cell”後継の電池であることが伺えそうですね。原産国はどちらとも中国ですが、“Made in China”の横に入っている謎な[SK]の記載が両者一致しています。
当然、社名表記やバーコードも違っていますが、コットンフェアのバーコードを調べてみると登録してある住所がパッケージに記載されている薦田紙工業の所在地と全く同じでした。やはり、コットンフェアは薦田の関係会社だったと考えるのが正解なのでしょうかね。


電池の外観。白ベースのデザインがシンプルな電池。パッケージと同じ単3は薄い青色の、単4は薄い水色アルカリ乾電池【単3形】(【単4形】)サイズの数字マイナス極のラインが記載されています。ちょっと薄すぎて読みにくい印象がありますね。注意書きは灰色の文字なので比較的読みやすい印象です。
発売元はパッケージと同じ“薦田紙工業株式会社”、生産国は中国製で“Made in China”の表記横にはパッケージ同様に謎な[SK]の表記もあります。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。赤色絶縁リングは使用しているメーカーが限られているので大体わかりそうですね。使用推奨期限は単3と単4共に「09-2026」となっていました。パッケージに記載はありませんが、5年期限のそれぞれ2021年9月製造の電池であると思われます。
ちなみに同時購入した“Premium cell”単3の使用推奨期限は「08-2026」となっていましたから、2021年9月製造分から薦田に入れ替わったのでしょうか?この日付はコットンフェアが解散した日とも一致しています。

外装ラベルを剥がしてみました。単3には“KHPH07 031653”の、単4には“FHPH05 061749-R”のレーザー刻印らしきロット番号が見られました。
どこかで見たような刻印ですね…。個人的にはマイナス極絶縁リングの色からあのメーカー確定だと思っているのですが。単3のみ外装ラベルが剥がしにくく、ノリが残ってしまっています。単4はキレイに剥がれたんですけどね。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングの色はご覧の通り「」。切り欠きを下に置いた状態で単3には“S 3-14 L”の刻印が、単4には“S 2-12 L”の刻印が見られました。いずれも「SL」の刻印が見られることから、PAIRDEER(Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.)製だと思われます。これは“Premium cell”も同じでしたから、製造元は変わっていないようです。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

★関連記事
Premium cell アルカリ電池 単3形/単4形
→当電池の前モデルと思われるコットンフェアのアルカリ電池を紹介した記事。よく見てみるとパナソニックアルカリ乾電池のデザインとも似ていた。

ALKALINE BATTERY アルカリ乾電池 単3型
→“Premium cell”の前に売られていたと見られるコットンフェアのアルカリ電池を紹介。


トップバリュベストプライス アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6BP2/4S / LR03BP2/4S

今回は“アコレ”など、主にイオン系の店舗で見られる“トップバリュベストプライス”のアルカリ電池を紹介します。
この電池は低価格のアルカリ電池で、通常のトップバリュのアルカリ電池と比べると安く設定されているのが特徴です。以前のモデルは当ブログでも何度か紹介していますが、リニューアルしてからのモデルはなかなか紹介出来ませんでした。
今回ようやく満を持しての紹介です!


パッケージ。単3と単4は4本入りのシュリンクパックとなっています。他に単1と単2も用意されており、こちらは2本入りです。シュリンクのビニールは硬めのものを採用していて、裏面に継ぎ目が見える珍しい包装となっています。
以前のモデルではシュリンクに貼られていたラベルからオーム電機さが感じ取れる雰囲気でしたが、このモデルでは特にそれらしさも感じられないことから製造元が変わったのでは?という印象があります。ラベル記載の販売者は“イオン株式会社”。しかし、バーコードの事業者名は“イオントップバリュ(株)[4549741]”となっていました。バーコードの下に謎のロット番号が記載されている点も以前のモデルでは見られなかった表記です。


電池の外観。白→黄のグラデーションが特徴のカラーリングです。良い意味で低価格さが伺えるデザインですね。決して高級そうにはみえません。型番は単3が“LR6BP2/4S”、単4が“LR03BP2/4S”となっていてシュリンクパックの型番と同じです。いずれも型番の最後にシュリンクパック4本入りと思われる“/4S”の記載がありますから、単3と単4にはシュリンクパック4本入りしか無いという証明になっています。
販売者はパッケージと同じ“イオン株式会社”。生産国は“中国製”となっています。今回入手したロットでは単3の印刷が若干薄いですね…。単4の方が濃いです。


過去のモデルと比較してみました。一番上にあるのが初期モデル[LR6(BP)]で“ベストプライス by TOPVALU”というトップバリュのサブブランド扱いでした。このモデルは初期はシンガポール製でしたが、後に中国製に切り替わりました。『時計・リモコンに最適』という通常アルカリ電池には向かない用途を薦めていて、大電流消費には向かないと自己主張している電池です。
真ん中にあるのが、中期モデルで今の前のモデルです。ここから“トップバリュベストプライス”となり、ベストプライスがトップバリュの1ブランドとなりました。時計・リモコンに最適という文言は無くなりましたが、“安さ”のポイント「海外へ一括大量発注しました。」という安さの理由が引き続き記載されています。
そして、その下が現行モデル[LR6BP2/4S]です。このモデルから“安さ”のポイントが省略されています。いずれもトップバリュベストプライスで象徴的な黄色のカラーを取り入れたデザインです。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「06-2026」となっていました。パッケージに記載はありませんが、5年期限のそれぞれ2021年6月製造の電池であると思われます。

外装ラベルを剥がしてみました。レーザー刻印らしき印字で4文字3列のロット番号があります。これはヨドバシカメラのアルカリ電池に類似するもので、マイナス極下部に筋が入っている点でも共通しています。
単3には“上:ID 17 中:15 08 下:B3 N3”の、単4には“上:HE18 中:1337 下:A3E1”の刻印がありました。

 


絶縁リングとマイナス極の拡大です。薄緑色の絶縁リングで、切り欠きを下に置いた状態上に数字右にアルファベット+数字が刻印されているタイプです。単3は上「12」右「A3」の、単4は上「40」右「C1」の刻印がありました。これもヨドバシカメラのアルカリ電池に共通した特徴であり、同じ製造元である可能性が高いと思われます。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

このアルカリ電池はかつてトップバリュのホームページにも掲載されていた電池だったのですが、公開されてはいけないはずの電池が掲載されていました。それがこの写真です。

何がおかしいのか?よく見てみると「展示会用」という文字が見えます。恐らくは展示会向けに作ったベータ版デザインの電池が間違って掲載されてしまったものと思われます。私がTwitterで指摘した途端速攻で消されましたこういうの見てるんですね<イオンさん。
ちなみにこの電池、展示会用と記載されている以外で現在発売されている電池との違いがあります。それはどこでしょう?
それはトップバリュベストプライスのマーク上にある“ÆON(イオン)”ロゴです。トップバリュのアルカリ電池ではイオンのロゴが付いていますが、ベストプライスでは代々このロゴは付いていません。やっぱり安物にイオンのロゴは付けたくないという意思なのでしょうか。
それ以外にも、電池のデザインが現在発売されているものと違うシルバー→黄のグラデーションのカラーリングとなっていて、これが製品化されていれば現在発売されているデザインのものに比べて高級感がある電池になったに違いありません。

★関連記事
トップバリュベストプライス アルカリ乾電池 LR20BP/LR14BP/LR6BP/LR03BP
→本記事の前世代に当たるトップバリュベストプライスのアルカリ電池を紹介した記事。単3と単4のみならず、単1と単2もまとめて紹介しています。

激安トップバリュ電池のその後…
→更に前のトップバリュベストプライスのアルカリ電池がシンガポール製から中国製へ変わったことを報告した記事。「ベストプライス by TOPVALU」から「トップバリュベストプライス」に変わったことも報告しています。


アルカリ乾電池 日本製 単3形/単4形 LR6(SR)/LR03(SR) その3

当ブログでは3回目の登場となる、100円均一ショップ“セリア”でお馴染みのロイヤルパーツ“日本製”アルカリ電池です。
100円均一ショップで入手できる日本製の単3と単4アルカリ電池は2本入りであれば前回紹介した“富士通のアルカリ電池”も入手可能ですが、4本入りはこのロイヤルパーツのアルカリ電池だけであり、100円均一で日本製のアルカリ4本入を!という選択であればこれしかないという最強電池です。


パッケージ。各4本入りのシュリンクパックとなっています。シュリンクはFDK日本製アルカリ電池で見られるような軟質系フニャフニャシュリンクではなく、マクセル系アルカリ電池で見られるシュリンクパックを採用しています。かつてはマクセルのOEMだった当電池ですが、現在でもマクセルからOEM供給されているというスタンスなのでしょうか。
パッケージ表は電池が全て表面を向いて包装されており、ここは流石に日本製アルカリ電池という所でしょう。裏面は特にキャッチコピーなどは無く、[日本製]という文字が大きく目立っています。型番は単3の4本入りが“LR6(SR) 4P”、単4の4本入りが“LR03(SR) 4P”となっています。このあたりは以前から代々変わっていません。
バーコードの事業者名は未だ前身企業である“ネオテクノス(株)[456042556]”です。


電池の外観。デザインはもうお馴染みですね。金色をベースとし、真ん中に青色が配されているものです。型番は従来通りの単3が“LR6(SR)”で、単4が“LR03(SR)”。販売元は“ロイヤルパーツ株式会社”となっています。
注意書きは青地に白文字なので字は読みやすいですが、単3に比べると単4の方が文量が多いため文字が小さくなっているのが難点でしょうか…。

さて、この電池前回当ブログで紹介したときと変わっている箇所があります。どこでしょう?
答えは“住所”です。以前は“大阪市港区”の所在地でしたが、“大阪府岸和田市”の所在地に変わっています。なお、これはバーコードの事業者名登録上でも変わっていました。ただし、社名はロイヤルパーツではなくネオテクノスのままなんですよね。法人登記上の所在地とも違うみたいですし、謎…。


プラス・マイナス側です。ここにも以前と変わっている点があり、絶縁リングの色が「」から某社のアルカリ電池と同じ「」へと変わっています。使用推奨期限は単3が「09-2026」、単4が「08-2026」となっていました。表記はありませんが時期的に5年期限のそれぞれ、2021年9月と2021年8月製造の電池であると思われます。


外装ラベルを剥がしてみました。ラベルは某社の日本製アルカリ電池と同じ、上面のラベル部分と下面のビニール部分が分離するタイプでした。
外装ラベルを剥がすと、単3には「9」の数字が、単4には「21070701」のロット番号らしき印字が見られました。あら不思議、このロット番号のパターンは前回紹介した“富士通アルカリ乾電池”のものとよく酷似しています。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングは薄緑色で、5ヶ所の突起が見られるタイプです。切り欠きは無く真円で、切り欠きの一つに印があり、それを上にした状態で単3は上“21”下“2”の刻印が、単4は上“8”下“2”の刻印が見られました。
マイナス極のガス抜き穴は単3と単4共に4つ穴タイプとなっていました。

★関連記事
アルカリ乾電池 日本製 単3形/単4形 LR6(SR)/LR03(SR) その2
→2回目の登場となった記事では製造工場が変更されたことによる電池の構造が変わったことを報じつつ、両者の比較を行っています。

アルカリ乾電池 日本製 単3形/単4形 LR6(SR)/LR03(SR)
→当電池の一番最初のモデルを紹介した記事。この頃は日立マクセル(当時)製のアルカリ電池となっていました。この記事ではネオテクノスとロイヤルパーツの関係も独自に調べています。