ナショナル/パナソニック」カテゴリーアーカイブ

パナソニック(Panasonic/Nationalブランド)の乾電池を扱うカテゴリです。

Panasonic CR123A Industrial Lithium

panasoniccr123a_1パナソニックのOEM向け(組み込み用)リチウム電池である“CR123A”です。
パナソニックの法人向けのページでは民生用の電池と同じデザインの写真が掲載されており、OEM向けデザインの電池は存在していないような感じでありますが、実は写真のようなOEM向けの電池も実は生産されていたりします。
写真の電池はディスカウントストアで購入したCR123Aを使うLEDライトの付属として付いてきたものです。

panasoniccr123a_2デザインは以前本ブログで紹介したフッ化黒鉛リチウム電池“BR-C”(写真右)と同じデザイン構成で、背景色がシルバーになっているのが特徴です。個人的には一般販売用(写真左)と比べて見るとシルバーベースでなOEM向けの方がカッコよく見えます。

 

 

panasoniccr123a_3電池には使用推奨期限らしき表示も表記されており、「01-2023」と記載されていました。パナソニックのカメラ用リチウム電池の使用推奨期限は10年であるので、2013年1月製造の電池であると思われます。
また、“CR17345”という型番も併記されており、これは直径17mm、高さ34.5mmの二酸化マンガンリチウム電池であることを示す型番です(この型番は一般販売用のものにも記載されています)。

panasoniccr123a_4パナソニックのCR123Aは前世代品が日本製で(写真上)、現行品はインドネシア製になっていますが(写真中)、今回入手したOEM向けのものもインドネシア製になっていました。
なお、OEM向けのものには海外輸出に対応するためか、一般販売用には見られないWEEEマークが付いていました。なお、注意書きはどちらとも日本語と英語の併記になっています。


National リチウム電池 カメラ用 CR-P2N

nationalcr-p2n_1松下電器産業(現・パナソニック)が“National”ブランドで発売していた、カメラ用パック電池「CR-P2」です。
CR-P2はパッケージの記載通り、カメラに使われ、全自動フィルムカメラにおける電源として用いられていました。後発のリチウムパック電池である「2CR5」では一部デジタルカメラにも用いられましたが、このCR-P2はフィルムカメラのみでデジタルカメラには用いられませんでした。

 

nationalcr-p2n_2このCR-P2は1985年に松下電器産業が開発したリチウムパック電池で(写真は1987年のカタログ)、当初はフッ化黒鉛リチウム電池を用いた“BR-P2”として開発されました。内部はフッ化黒鉛リチウム電池「BR-2/3A」を2個直列に接続した構造になっていたようです。
他社が二酸化マンガンリチウム電池を用いたCR-P2を発売すると、松下も他社に合わせ、CR-P2になったという経緯があったようです。

 

 

 

 

 

nationalcr-p2n_3パッケージ裏。注意書きには『●カメラ専用です。』と書かれ、この電池が発売されていた当時はカメラ以外の用途は想定していなかったことが伺えます。また、「カメラ以外に使用する場合は、ご相談下さい。」とまで書いてあります。
この頃は“松下電器産業株式会社”と“松下電池工業株式会社”の連名表記。長寿命のリチウム電池だからか、パッケージには製造日や使用推奨期限などは記載されていません。

nationalcr-p2n_4電池の外観。側面には灰色の胴体が見え、中に電池が入っていることがわかります。その側面の電池の大きさを現在のCR123Aと比較してみると、若干大きさが異なりました。この当時のCR-P2はCR123AではなくBR2/3Aと同じサイズのリチウム電池(CR17335?)が実装されていたのかもしれません。

 

nationalcr-p2n_5電池の後ろ側。2つの膨らみが見え、電池が2個入っていることが伺えます。この電池は6V3Vのリチウム電池が2個入っています。

 

 

 

nationalcr-p2n_71987年のカタログでは“BR-P2N”であり、1989年のカタログでは“Panasonic”ブランドの“CR-P2P”に移行しているというのを考えてみると、今回紹介した“National”ブランドの“CR-P2N”は発売期間が短いと思われ、極めてレア物ではなかったのでは?と思われます。

 

 

nationalcr-p2n_6電池の前面には「854」という謎の3ケタロット番号が印字されています。なお、このロット番号の読み方は不明。解読できれば製造年くらいはわかりそうな気がしますが…。


Panasonic ALKALINE アルカリ乾電池 LR6(LJG)/(LJP) LR04(LJA)/(LJR)

LR6(LJG)_1パナソニックが発売しているカラーアルカリ乾電池です。ラインナップは単3と単4のみ。写真の4個入りブリスターパックと8個入りのシュリンクパックがあり、近年は16本入りのものもラインナップに加わったようです。
カラーは単3と単4、各2色展開。カタログによるとジュエルストーンをイメージしたカラー展開とのことです。同じ方向性を目指した日立マクセルボルテージクレール”のピンク1色展開と比べるとどうも落ち着きがありません。
この電池はパナソニックアルカリ乾電池が日本製だった時代からタイ製であり、特定ルート向けの電池である“アルカリβ”相当のスタンダードクラスのアルカリ電池であると思われます。

 

LR6(LJG)_9ちなみにこの電池は2011年頃の発売開始時期から“キラカワ”なる愛称が付いていましたが、2013年以降のカタログでは無かったかの如く、削除されています。やはりかっこ悪く感じたのでしょうかね…。キラカワですからね。
しかし、本ブログではパナソニックが黒歴史認定した“キラカワ”という愛称を敢えて使っていこうと思いますw。

 

 

LR6(LJG)_8パッケージ裏。『幅広い機器にしっかり対応』と書いてある割には勧めているのは「時計などの生活雑貨」や「リモコン、電子辞書などの機器」など低消費電力な機器ばかり。やはりこの電池はアルカリβ相当なのでしょうか?
また、“5年保存可能”と記載されている通り、この電池の使用推奨期限は5年となっています。

 

LR6(LJG)_5パッケージの中は更にシュリンクパックされた電池が入っています。パナソニックアルカリ乾電池や乾電池エボルタでは内部のシュリンクに一本づつ電池が切り離せる“見分けるパック”が用いられていますが、このキラカワには用いられていません。ここからもスタンダードクラスの電池を匂わせます。
ちなみにアルカリβも同様のシュリンクとなっています。

 

LR6(LJG)_3まずは単3。色はピンク系のLR6(LJP)緑系のLR6(LJG)の2色。注意書きはパナソニックアルカリ乾電池のものとほぼ同じで、カラーの上に黒い文字でだいぶ見づらい注意書きに見えます。
社名表記は“パナソニック株式会社”でタイ製となっています。

 

 

LR6(LJG)_4プラス・マイナス側。マイナス極はパナソニックのアルカリ電池でお馴染みの「紫外線硬化樹脂」を採用したものになっています。
使用推奨期限はLR6(LJP)が「09-2016」、LR6(LJG)「08-2016」となっていました。使用推奨期限は前述の通り5年ですからそれぞれ、2011年の9月と8月に製造された電池であると思われます。在庫処分品の安売りで購入したので若干古いですね。

 

LR6(LJG)_6次に単4です。色は赤系のLR03(LJR)紫系のLR03(LJA)の2色。こちらは単3の黒い文字の注意書きに対し、単4は何故か白い文字の注意書きであり、読みやすくなっています。単4は文字が小さくなっている為であると思うのですが、単3でこうしなかったのかは謎。
社名表記は単3と同じく“パナソニック株式会社”でタイ製

 

LR6(LJG)_7プラス・マイナス側。単3のマイナス極は紫外線硬化樹脂を使ったものになっていますが、単4は使われていません。これはパナソニックアルカリ乾電池や乾電池エボルタに付いても同様です。
使用推奨期限はLR03(LJR)が「08-2018」、LR03(LJA)が「07-2016」となっていました。同じく5年期限であるのでそれぞれ、2013年8月、2011年7月製造の電池であると思われます。LR03(LJR)が何故だか製造日が新しいものでした。

LR6(LJG)_10最後にフルラインナップ。と、言っても単3と単4のみですが。この電池は発売された時から気になっていた電池なのですが、ランクの割には価格が高かったためずっと敬遠になっていました。しかし、近所のドラッグストアで在庫処分品が安く売られていたので全ラインナップを購入できたという訳です。


Panasonic リチウム電池 CR2450

CR2450_1パナソニックのリチウムコイン電池“CR2450”。あるディスカウントストアで107円で叩き売られていたので2個購入した。自分はこの電池を使った機器を持っていないし、見たこともないが、パナソニックの商品ページの用途では「電子手帳」とある。
ちなみにパッケージには「水銀0使用」と記載されているが、リチウム電池には元々、水銀は含有されていないエコな電池で、ボタン電池の回収でも対象外となっている。

 

CR2450_4パッケージ裏。左は使用推奨期限“04-2018”で「パナソニック株式会社 エナジー社」名義、右は使用推奨期限“09-2018”で「パナソニック株式会社」名義となっている。
パナソニックのリチウムコイン電池の使用推奨期限は5年なので、2013年4月と9月製である。

 

CR2450_3パナソニックのリチウムコイン電池はかつて日本製であったが、現在はほぼ全てインドネシア製になっている。左は日本製だった時代の“CR2477”。日本製だった時代のものは型番表記が角張っているのが特徴だった。

 

 

CR2450_6このパナソニックのCR2450はかなりくせ者で、他社製のCR2450と比べるとコーナー部の形や高さが異なり、使えない機器が存在する。現にタカチ電機工業が発売するレナタ製のボタン電池ホルダー(HU型SMTU型)ではパナソニック製のCR2450は使えない。
なので、このタイプの電池を使う時は機器の取扱説明書を見てメーカー指定があればそれに従うか、組み込み用の電池の場合は実装されているメーカーと同じ電池を使うのが無難だろう。

ちなみにこのことはパッケージ裏にも『電池の形状違いにご注意下さい。機器に入らないときは機器メーカーにお問い合わせ下さい。』と、他のリチウムコイン電池では見られない注意書きが記載されています。なお、パナソニックのリチウムコイン電池では同じ様な形状違いが前述したCR2477にもあるので、こちらも注意したい。

CR2450_5このリチウムコイン電池は厚みが分厚く、“CR2450”なので直径24mm厚みは5mmであるが“CR2477”は厚み7.7mmで更に厚みがあるリチウムコイン電池となっている。


Panasonic リチウム電池 CR-V6P 6V

CR-V6P_1今回はパナソニックより発売していたデジタルカメラ用のリチウム電池“CR-V6P”を紹介します。このリチウム電池は6Vの電圧を持っており、内部で単3サイズのリチウム電池(14550サイズかな?)が2本接続されているようです。そういう意味では“リチウムパック電池”という言い方が正しいのかもしれませんね。

 

 

CR-V6P_2似たような電池に現在でも発売されている“CR-V3”がありますが、これはCR-V6Pとは違い3Vの電池で、利便性の高さから単3電池を2本使用するデジタルカメラにおいて多く使われました。
しかし、CR-V6Pはカシオのデジタルカメラ用バッテリー“NP-L7”互換の電池として設計されたため、実質対応機種がカシオのデジカメのみで対応機種も「XV-3」という機種だけ。これではこの電池が消えていった訳がわかりますよね?

CR-V6P_5また、パナソニック(正確には松下電池工業、現・パナソニックAIS社)自身もCR-V6Pを使う携帯電話充電器“どこでもトーク”を発売していましたが、充電器は旧式のケータイ用であり後継機種も現れなかったことからこの電池の生産終了に拍車をかけた結果になってしまったようです。
やはり、電池は使用する機種が無いと消えてしまうということを物語るわかりやすい事例であると思われます。

 

 

 

CR-V6P_3端子の比較。上左が“CR-V6P”、上右が“NP-L7”。CR-V6Pの方は端子が広く、NP-L7の方は端子が狭い。だが、両者の端子位置は一致し、端子の大小はCR-V6PにNP-L7が使えないようにまたはその逆が出来ないようになっているのだと思われます。
一方、下は“CR-V3”でこちらは電圧が3VとCR-V6Pの6Vと比べると電圧が少ないので完全に端子が異なっています。

 

CR-V6P_4電池の側面。上“CR-V6P”が「2CP3152」、下“CR-V3”が「1CP3252」と記載されています。これがこの電池の正式型番と思われます。

 

 

CR-V6P_6これは2004年の『National/Panasonic 電池・電池応用商品総合カタログ』より。“CR-V3”はパッケージが新しくなったり、性能がアップしたりと進化を遂げていましたが、“CR-V6P”はパッケージデザインも旧版のままでこのカタログを見ても売れてない臭(?)が漂っています。

 

CR-V6P_7そんな、最後まで旧版だったCR-V6Pのパッケージ。未開封で保存していたのですが、バラバラになってしまった。

 

 

 

 

 

CR-V6P_8パッケージ裏。会社名はパナソニック社名変更以前の製品なので、“松下電器産業株式会社”と“松下電池工業株式会社”の連名表記。バーコードのベンダーはパナソニック(4984824)。
日本メーカーのものにしては珍しく誤字が…。「●(+)(-)を針金の金属で接続しない。また、金属製のネックレス等と混ぜたり、接触せさたりしない。」

 

CR-V6P_9電池の裏面。上が“CR-V6P”で下が“CR-V3”。CR-V6Pは電圧が6Vなので3Vの電池が2本入っているような構造となっていますが、電圧が3VであるCR-V3の方も電池が2本入っているような構造となっています。これは2本が並列に接続されているのだと思われます。
ちなみに当時のデータを見ても“CR-V6P”の公称容量が1500mAhで、“CR-V3”の公称容量が3300mAhとおおよそ倍です。
今回の記事は個人的にLightboxの効果を試してみたかったので、画像多めでお送りしました。皆様もぜひ、楽しんでみてください。


Panasonic EVOLTA LR6EG/LR03EG

LR6(EG)_1某カメラ店で入手した海外版の乾電池エボルタ。パッケージは以前このブログで紹介した、ベルギー製の「Alkaline Power」に似ている。
単3電池の方にはパッケージ上に『Panasonic’s Longest Lasting Alkaline AA Battery』と書かれているシールが上から貼られており、長持ちをアピールしている。

 

 

LR6(EG)_2パッケージ裏。この面には「Long Lasting +3 Innovations」ということで、3つの特徴が書かれている。
1.EXTRA POWER FORMULA
2.ANTI-LEAK PROTECTION
3.TRIPLE TOUGH COATING
2番目はなんとなく液漏れ防止機能であることがわかるが、他はよくわからない。

LR6(EG)_3パッケージ裏の拡大。「Distributed by: Panasonic Manufacturing Philippines Corp.」と書かれているので、フィリピン向けの電池なのかな?
ちなみに、バーコードは先頭「888」から始まるシンガポールのもの、ベンダーは一応“PANASONIC CORPORATION”となっていた。

 

LR6(EG)_4電池の外観。デザインは日本の乾電池エボルタとほぼ同じ。当たり前ですが、注意書きが英文である以外の違いは見られませんが…。
ちなみに使用推奨期限は単3と単4共に「08-2023」。乾電池エボルタは海外・日本共に10年期限のようで、2013年8月製造であると思われる。

 

 

LR6(EG)_5日本版の乾電池エボルタと比較。上2本が日本向、下2本が海外向。もちろん日本向けのものは注意書きが日本語であるという違いがありますが、もう一つ大きな違いがあり、日本向は日本製であるのに対し、今回入手した海外向はタイ製であることです。
実は乾電池エボルタがパナソニックのタイ現地工場“パナソニック エナジー タイ”で生産を開始することまでは知っていたのですが、実際にタイ製のエボルタは初めて見ましたね…。
現在、日本で売られている乾電池エボルタは日本製を貫き通していますが、タイで乾電池エボルタが製造できる能力があるとなると現在の“パナソニックアルカリ乾電池”のようにタイ製に移行されることも十分あるわけで不安を感じてしまいますね。

 

LR6(EG)_6型番の違い。日本向は「LR6(EJ)」であるが、海外向は「LR6EG」となっている。それぞれ、「水銀0(ゼロ)使用」、「NO MERCURY ADDED」と記載してあり、水銀は含有されていない。
両者ともデザインは同じであるが、タイ製の方が金ピカな外観で日本製の方がくすんでいるように見える。

 

LR6(EG)_7プラス・マイナス側。単3のマイナス極はパナソニックのアルカリ電池でお馴染みの「紫外線硬化樹脂」を採用したものになっている。単4は樹脂や絶縁リングは用いられていないタイプであった。
乾電池エボルタはプラス極の突起が若干低く、機種によっては相性により動作しないという不都合がある。今回入手したタイ製と日本製と比べてみると、プラス極の突起はほぼ同じであるようです(写真左2本)。

LR6(EG)_8単3のマイナス極を更に比較。左がタイ製右が日本製。日本製のマイナス極は平らでツルツルであるが、タイ製はザラザラしている。表面処理の違いだろうか?


Panasonic アルカリボタン電池 4LR44

4lr44p_1ホームセンターで安かったパナソニックの“4LR44”。パナソニックのカタログではこの電池が『在庫限定』になっているので、安くなっていたと思われる。この4LR44は各メーカーが生産を中止し始めており、現在この電池を発売しているのは日立マクセルのみである。
パッケージデザインが現行のものと比べると古い。電池本体には「水銀0使用」などの表記が無いが、この電池には「性能確保のため微量の水銀が含有されている」ことがカタログに記載されている。

 

 

4lr44p_2パッケージ裏。“パナソニック株式会社 エナジー社”名義。使用推奨期限は「02-2015」。カタログによると、アルカリボタン電池の期限は2年だそうなので、2013年2月製造であると思われる。
ちなみにバーコードのベンダーはパナソニック(4902704)。

 

 

4lr44p_3写真上の“4LR44”と“4SR44”が以前のデザインのもの。時期的には右の4SR44が「91-05」製造なので4LR44も同時期であると思われる。
以前のデザインのものはプラス極のピンク色の部分に「」マークが入っており、極性が一目でわかるようになっていた。現行のものは何故かマークは入っておらず、デザインのみ引き継がれている。なぜわかりやすかったこのデザインを廃止したのかは不明。

4lr44p_4以前のものと比較してみた。以前のものは<ご注意>となっており、現行のものは「警告」となっているが、書いてあることはほぼ同じ。英語での注意書きも、以前が<CAUTION>、現行がWARNING:となっているが、英文は同じである。

 

 

4lr44p_5注意書きの反対面。以前のものは“Matsushita Electric Industrial Co.,Ltd.(松下電器産業)”なのに対し、現行はちゃんと“Panasonic Corporation.”となっている。ちなみに“A544”はEnergizer型番。
この電池は内部にLR44が4個入っており、電池メーカーの分類的には“アルカリボタン電池”に相当する。昔からこれのどこがボタン電池なんだろう?と思っていた。

 

wondersところで、テレビを見ていたら、見慣れないパナソニックのロゴに遭遇。パナソニック製品のCMの最後にもこのロゴが現れるので、パナソニックのロゴが変わったのか!?と思いきや、新聞広告では旧来の“Panasonic”ロゴとの併記であることから、ロゴが変更になったわけではなさそうだ。
もし、ロゴが変わったら、変わったで非難が巻き起こりそうではありますが。


Panasonic ニッケルマンガン電池 ZR6(D)

ZR6(D)_1前回はソニーのニッケルマンガン電池を紹介したが、今回はパナソニックが発売していたニッケルマンガン電池を紹介する。なお、ニッケルマンガン電池が何かと言うのは前回のソニーの回で書いたので、そちらを見て欲しい。
ラインナップは単3のみ、2本入り・4本入り・8本入りのブリスターパックでの展開だったようである。

 

 

ZR6(D)_2パッケージ。左が「新登場!」と記載のある通り、発売初期のパッケージ(旧タイプ)で、右が末期のパッケージ(新タイプ)。旧タイプがパナソニックの乾電池でお馴染みの“見分けるパック”を採用しているのに対し、新タイプでは採用されていない。その代わり、新タイプではパッケージの下がちぎることができ、下部だけをケースのように持ち歩けるようになっている。

 

ZR6(D)_3パッケージ裏。旧タイプでは『デジタルカメラで長持ち!』ということで、アルカリ電池では50枚程度しか撮れないのに対し、ニッケルマンガン電池では150枚程度撮れることが記載されている。こちらでは比較条件が詳細に書かれており、デジタルカメラはコダックの「DX3600 Zoom」を使用、30秒毎に1枚撮影(常温20℃の場合、常時液晶モニター使用、フラッシュ発光)と、かなり細かい所まで書かれているが、前回のソニーと同じで自社製のデジタルカメラではない。

一方、新タイプでは『デジタルカメラでさらに約15%長持ち!』と記載されており、2002年モデル(旧タイプ)よりも2003年モデル(新タイプ)の方がデジタルカメラで長持ちすることが記載されている。なので、新タイプのほうが2世代目という言い方ができるのかもしれない。ただし、電池自体のデザインは両者とも変わらないし、バーコードのコードも同じものである。
両者ともパナソニック社名変更前であり、“松下電器産業株式会社”と“松下電池工業株式会社”の連名表記である。なお、バーコードのベンダーはパナソニック(4984824)。

ZR6(D)_4注意書き部分。やはり、充電式電池との混同を避ける目的からか“充電禁止”の記載が大きく書かれている。もちろん、「水銀0使用」で日本製である。

 

 

ZR6(D)_5パナソニックのニッケルマンガン電池のデザインは、オレンジベースのデザインで当時発売されていた同社のニッケル水素電池(メタハイ、写真上)もやはり、オレンジベースだったので、余計充電式電池と混同しやすかったのでは?と思うのですが、どうだったのでしょうか。
一方、ニッケルマンガン電池の後継として発売された“オキシライド乾電池”(写真下)ではデザインを刷新、青ベースになり、今までにない乾電池であることを全面に出したデザインとなりました。

ZR6(D)_6使用推奨期限は「02-2006」(新タイプ)。ちなみに旧タイプは「04-2004」であった。ちなみに、写真下は初期ロットの“オキシライド乾電池”。使用推奨期限は「02-2006」で新タイプのニッケルマンガン電池と同じであり、しばらくは平行して発売していたと思われる。
蛇足ではあるが、初期ロットのオキシライド乾電池には本来「警告」の欄に書かれているはずである充電に関する注意書きが何故か書かれていない(なお、後期ロットでは記載されている)。

ZR6(D)_7プラス・マイナス側。マイナス極はパナソニック製独特の「紫外線硬化樹脂」を採用したタイプであるので、パナソニック自社製であると考えられる。
写真は左からニッケルマンガン電池(2本)、オキシライド乾電池、前回紹介したソニーのニッケルマンガン電池である。


Panasonic Heavy Duty D R20DPT

R20DPT_1懐かしいデザインのパナソニックのマンガン電池。一見OEM(組み込み)向のものに見えるが、海外向けデザインのようです。
電池本体の型番表記は“R20DPT”であり、ランクは不明ですが『Heavy Duty』という表記から、赤マンガン相当かな?

 

 

R20DPT_2この電池はオリンピックというスーパーマーケットで100円で売られていた。100円の値札の下には248円という価格表記が見えます。マンガン電池で248円は高いですね。この価格だったら買わなかったな。

 

 

R20DPT_3電池には謎のラベルが書かれていた。“Google 翻訳”で調べてみるとこれはマレー語である事が判明、表記の「Diimpot & Diedarkan Oleh:」という表記は“輸入元&販売元:”という意味であり、パナソニックのマレーシア現地法人、“Panasonic Malaysia Sdn. Bhd.”という会社が販売しているようです。従ってこの電池はマレーシア向けの電池なのかな??

 

この電池の型番「R20DPT」をネット上で検索してみると、フィリピンのパナソニックサイト(画像は何故か乾電池エボルタですが)にたどり着くので、フィリピン向けのマンガン電池なのかもしれません。

R20DPT_4電池の外観。黒ベースの赤デザイン。これはかつて日本でもOEM向のマンガン電池に用いられたデザインなので、懐かしいと思われる方もいるのではないでしょうか。社名表記は“Panasonic Corporation”でインドネシア製、「NO MERCURY ADDED」という表記があるので水銀は含有していないようです。

 

ちなみに電池上の「D」という表記はサイズであり、日本では単1を指す。気が向いたので、以下に対応表を作ってみた。

日本 IEC規格
(マンガン電池)
アメリカ 中国
単1 R20 D 1号
単2 R14 C 3号
単3 R6 AA 5号
単4 R03 AAA 7号
単5 R1 N 8号
(単6)() R61 AAAA

※:“単6”の呼び名は日本ではあまり一般的ではないことから、カッコとしています。本ブログでもこのサイズの乾電池は『AAAA電池』記載で統一しています。

R20DPT_5プラス・マイナス側。プラス極の絶縁リングの色は「」。マイナス極の刻印は震災時にインドネシアよりの個人輸入で売られていた、“PT. Panasonic Gobel Energy Indonesia”表記・インドネシア現地向けの「Panasonic NEO(黒)」と同じ刻印なので、同社製とみられる。

 

 

R20DPT_6前の写真では刻印が見にくいので拡大。右がR20DPT。使用推奨期限は「05-2014」。期限が近づいているため、値下げされたと推測される。以前紹介したベクセルのマンガン電池もそうですが、震災時に大量輸入した電池が今になって、期限が近づき叩き売られているケースが多いような気がします。
現在、日本向けの“Panasonic NEO”は単1と単3は中国製、単2はインドネシア製であるが、単2の刻印はこの電池と同じであるので、製造元は同じと思われる。

R20DPT_7おまけ。インドネシア現地向けの“Panasonic NEO”は『Panasonic』のロゴが横に記載されている日本にはないデザインが入っていて、なかなか格好いい。


Panasonic アルカリ乾電池 LR6(RJ)/LR03(RJ) 【アルカリβ】

LR6(RJ)_1今回はパナソニックが発売している特定ルート限定のアルカリ電池、通称“アルカリβ”を紹介する。ラインナップは単3と単4のみ4本パック10本パック20本パックの存在を確認している。
ちなみに近所のトライアルでは4本入りが249円で高めなのに対して、10本パックが399円と同じ10本パックのマクセルGDシリーズ(398円)に近い価格設定となっている。従ってこの電池は多本パックで買ったほうが得であるようである。

 

LR6(RJ)_24本パックのバーコードラベル。ラベル上では『アルカリ乾電池』としか書かれておらず、アルカリβとは書かれていない。バーコードのベンダーはパナソニック(4984824)。
ちなみにこの電池はパナソニックのカタログやホームページ上で記載されていない、知る人ぞ知るアルカリ電池で、位置付け的には以前このブログで紹介した日立マクセルのGDシリーズに似た電池である。

 

LR6(RJ)_3電池本体には『アルカリβ』との記載は無いが、外箱や多本パックの台紙には『アルカリβ』の記載がある。
余談ではあるがパナソニックの電池では「メタハイ」、「すぐ使える 長く使える」、「金パナ」、「充電式EVOLTAe」など愛称として公式に使われていても、電池本体に記載されていないものが多い。

 

LR6(RJ)_4上記10本パックをバラした様子。4本パック×2、2本パック×1がシュリンクされていた。勿体無いと言うか、合理的というか…。でも、この包装は知っておくと買った時に便利かもしれません。

 

 

LR6(RJ)_5電池の外観。金ベースに黒文字はまさに『アルカリ電池です!』と主張しているようですね。細かい所では“アルカリ乾電池”の部分が銀ヌキの文字になっており、意外に細かい。デザインとしてはパナソニックのOEM向の電池に近いデザインとなっています。
両者とも、タイ製で現在のパナソニックアルカリ乾電池(金パナ)と同じです。以前は日本製だった時期やアメリカ製であった時期もあるようです。

LR6(RJ)_6プラス・マイナス側。使用推奨期限は単3が「09-2018」、単4が「07-2018」。5年期限と推測され、それぞれ2013年9月と7月製造であると思われる。

 

 

LR6(RJ)_7単3のマイナス極はミゾに絶縁用の樹脂を流し込んだ、パナソニック製独特の「紫外線硬化樹脂」を採用している。単4は樹脂や樹脂リングは使われていない構造になっていた。
写真は左から、
D2 ORIGINAL Alkaline 単3形
パナソニックアルカリ乾電池 単3形(組み込み用)
・パナソニックアルカリβ 単3形