月別アーカイブ: 2015年6月

Shimax-シマックス- VALUE アルカリ乾電池 単3形/単4形

shimaxvalue_1ファッションセンターしまむら”などの屋号で衣料品店を展開する企業であるしまむらがかつて発売していたPB品のアルカリ電池です。
Shimax VALUE(シマックス・バリュー)”というブランドのアルカリ電池で、のラインが印象的なアルカリ電池です。

 

 

shimaxvalue_2上部がボロボロになっていますが、一応未開封な単3・4本入りのパッケージです。キャッチコピーは『長時間耐久ウルトラパワー』で値札上の商品名(単3・4本)は「SMXアルカリタン3-4P」となっています。
値札上の“しまむら安心価格”は100円(税抜)。100円均一ショップと変わらない標準的な価格設定と言えますね。

 

shimaxvalue_3パッケージ裏。表の値札にバーコードが付けられている為か、この面にバーコードは記載されていません。販売元は“株式会社しまむら”、製造元は“兼松株式会社”となっていました。

 

 

shimaxvalue_4注意書き部分。電池のバックは金ベースですが、背景が四角い模様で覆われた少し凝っているデザインになっています。社名表記はパッケージと同様で、生産国は“Made in China”で中国製となっています。
注意書きに誤字はありませんが、赤い◆形に覆われた“単3形/単4形”の表記が小さい印象があります。

 

shimaxvalue_5プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」となっており、製造元が兼松の表記であったことを考えると、同社が“MEMOREX”ブランドで発売していたアルカリ電池と同一のものであると考えられます。
ちなみに写真左2本が兼松×音光のコラボブランド“m’pit! MEMOREX”のアルカリ乾電池右がShimax VALUE。絶縁リングの色が「」な点が一致しています。

なお、使用推奨期限は単3が「03-2010」、単4が「07-2009」となっていました。


アルカリ乾電池 ALKALINE 単3形

keiyoalkaline_1ホームセンター“ケーヨーデイツー”でかつて売られていたアルカリ電池です。現在は同社のPBブランドである“D2 ORIGINAL(デイツー・オリジナル)”アルカリ電池(パナソニックOEM)が売られていますが、今回紹介する電池はそれとは別に10本か20本パックで売られていた廉価版の電池であると記憶しています。

 

 

keiyoalkaline_2注意書き部分。誤字はありませんが、注意書きはとても小さくて、読み難く、虫めがねが無いと読めない系の注意書きです。輸入者は“株式会社ケーヨー”となっており、生産国はこれまた小さい文字で韓国製と記載してあります。
韓国製というとあのメーカーあのメーカーしか無い様な気がしますが…?

 

keiyoalkaline_3プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」で使用推奨期限は「01.2017」となっており、まだ期限は切れていない電池です。印字自体は本ブログで何度と無く紹介した、韓国の電池メーカーであるロケットの特徴によく似ています。
時期的に考えると5年期限の2012年1月製造である可能性が濃厚であると考えられますが、三菱にOEM供給されたアルカリ電池では4年期限のものもあるので定かではありません。

keiyoalkaline_4ロケット製なら、外装ラベルを剥がしてみたら一目瞭然じゃん、と思って剥がしてみたのですが、いつもの7ケタロット番号ではなく、“KEIA1 P”という全く違うロット番号が出てきました。ということはこの電池はロケット製では無いのでしょうか?自信が無くなってきましたw。

 

keiyoalkaline_5という訳で今度はもう一つの韓国電池メーカーであるBexel(ベクセル)の電池と比較してみました。ベクセルが左ケーヨーのアルカリが右です。
両者とも黒い絶縁リングは同様ですが、ベクセルの方がリングのフチに穴が開いている構造になっていますし、マイナス極の突起の直径もベクセルの方が小さく見えます。従って、ベクセル製では無くロケット製らしいのは確かですが、謎です…。

★関連記事
D2 ORIGINAL Alkaline アルカリ乾電池 単3形
→本記事で取り上げたアルカリ電池と同様、ホームセンター“ケーヨーデイツー”PB品のアルカリ電池を紹介した記事。


TOSHIBA アルカリ乾電池 LR6(E)/LR03(E) その3

LR6(E)_1本ブログで何回か紹介したことのある、“ローソンストア100”で売られている“TOSHIBA”ブランドのアルカリ電池ですが、電池のデザインが変わっていました。
電池自体は“TOSHIBA”ブランドとなっていますが、パッケージに貼られているバーコードラベルや店頭のPOPではローソンストア100のPB品である『バリューライン』のロゴがあり、扱いはPB品としての位置付けのようです。なお、価格は単3・単4共に100円(税別)。

LR6(E)_2パッケージ裏のバーコードラベル。ラベル自体は旧デザインのものと全く同様、ローソンストア100のPB品である『バリューライン』のロゴもそのままです。バーコードのベンダーも“ローソン(4903423)”なのも同様です。
なお、ローソンストア100・ホームページ上の商品紹介では『品質重視の東芝製です。』と謳っている。

 

LR6(E)_3電池の外観を旧デザインの物と比較してみました。旧デザインのものはのツートンデザインでしたが、新デザインのものはどちらかと言うとをベースとしたデザインにを交えたデザインに変化しています。
個人的には旧デザインのものがデザインも配色的にも好きだったのですが、このデザイン変更は結構残念だと思っています。

 

LR6(E)_4しかも、このデザイン、現在一部店舗で発売されているエントリーモデルのアルカリ電池である『TOSHIBA アルカリ乾電池 LR6(L)/LR03(L)』にそっくりなのです。
ブルーをベースにした配色はほぼ同様で“単3”のロゴは違うものの“TOSHIBA”と“アルカリ乾電池”の大きさが交互に違うぐらい。おまけに“アルカリ乾電池”の字体(フォント)も同じです。

 

LR6(E)_5さて、比較に戻ります。今度は電池の注意書き部分です。注意書きに関しては新・旧デザイン共に全く同じで社名表記も“東芝ライフスタイル株式会社”で同じです。
生産国がインドネシア製なのも同様で型番も“LR6(E)/LR03(E)”で旧デザインのものと同じでした。従って、性能は据え置きでデザインだけ変更したと推測されます。

 

LR6(E)_6プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」となっており、この特徴を持っているインドネシア製なのでFDKのインドネシア現地法人“PT FDK INDONESIA”製であると思われます。ちなみにこの特徴も旧デザインのものと変わっていません。
使用推奨期限は単3が「05-2020」、単4が「03-2020」となっており、時期的に5年期限と推測、それぞれ2015年5月と3月製造の電池であると思われます。

LR6(E)_7最後に未開封時のパッケージ。インドネシア製と侮る無かれ、ちゃんと電池の正面がほぼ表を向いた状態でパッケージングされているのです。ここが日本メーカーの電池の凄い所であります。

 

 

 

★関連記事
電池の小ネタを集めてみたII
→電池関係の小ネタ2つを紹介した記事。本記事の前デザインの電池の社名表記が“東芝ホームアプライアンス”から“東芝ライフスタイル”に変わったことを記載している。

TOSHIBA アルカリ乾電池 LR6(E)/LR03(E) その2
→同じく本記事の前デザインのアルカリ電池を紹介した記事で、インドネシア製は同様でありながらも本記事と同様に“PT FDK INDONESIA”製らしき特徴に変わっている。

TOSHIBA アルカリ乾電池 LR6(E)/LR03(E)
→本記事で取り上げた“TOSHIBA”ブランドのアルカリ電池が発売された初期ロットの電池を紹介した記事。


補聴器用空気電池PR44/PR48とPR44P/PR48Pとの違い

PR44P_1
補聴器用の空気電池にはPR44P/PR48Pのように“P”符号が付けられているものと、PR44/PR48のように“P”符号が付けられていないものがあるのをご存知でしょうか?
一般的に“P”符号が付けられている空気電池は重度難聴者向けの高出力補聴器用の電池とされ、“P”符号が無い電池と比べ、大電流を流せる仕様になっているようです。上記写真はかつてのパナソニックの補聴器用空気電池のラインナップで、PR44PやPR48Pが掲載されていることがわかります。
しかし、現在ではこの“P”符号が付けられている補聴器用空気電池はネクセル製のみで、上記で紹介したパナソニックを含め発売されていません。
補聴器は医療機器であり、実際に該当している電池を使用している方にとっては死活問題に当たります。そこで、PR44/PR48をPR44P/PR48Pの代わりとして使うことが出来ないのかを補聴器用空気電池を発売している各メーカーに問い合わせて見解を聞いてみました。
※:なお、各社の問い合わせは完全抜粋だと怒られるので一部要約して掲載しています。


●パナソニック
パナソニックの補聴器用空気電池は現在発売されているドイツ製のロットについてはPR44/PR48でもパッケージに“PR44P(PR48P)と同じように使えます”と記載され、普通に“P”符号が付けられていない電池でありますが使えることになっています。これは現在のカタログにも記載されています。

PR44P_2

なお、この理由をパナソニックのホームページ上では『性能向上によって一般補聴器用に統合した』と記載しています。
パナソニックは補聴器メーカーとしての一面を持っているせいかこの対応はさすがと言えます。

●日立マクセル
弊社ではPR44PやPR48Pは販売していませんとした上で“現在販売している一般補聴器用のPR44やPR48は性能向上により、高出力補聴器でも基本的に使用可能”というパナソニックとほぼ同じ見解を頂きました。

●FDK(富士通)
FDKの見解はパナソニックや日立マクセルのものとは異なり、JIS(日本工業規格)上ではPR44PやPR48Pは定義されておらず、“FDKの補聴器用空気電池はJIS規格に基づいているのでPR44/PR48をPR44P/PR48Pを代用しても問題無い”というものでした。
メールで問い合わせをしたのですが、JIS C8515一次電池個別製品仕様の空気亜鉛電池の項目を抜粋したものを添付頂きました。確かにその資料には“P”符号が付いているものはありませんでした。そもそも“P”符号付きの空気電池を一番初めに発売したメーカーはどこなんだという話になってきますが…。

●ソニーエナジー・デバイス
ソニーの見解は“高出力用補聴器に高出力ではない電池が使用できるかどうかは分かりかねる”というものでした。使用している補聴器が高出力用補聴器の電池(PR44P/PR48P)を推奨しているのであれば補聴器メーカーに確認して欲しいとのことでした。
最初からPR44/PR48がPR44P/PR48Pと互換性が無いことを前提とした話になっているのが残念ですね。両者互換性があるのかという電池メーカーとしての見解を聞きたかったのですが。

●東芝ライフスタイル
弊社では高出力補聴器用の空気電池はラインナップしていないとした上で“一般補聴器用の電池を高出力補聴器用の電池への代用はできない”という見解でした。高出力補聴器用の空気電池に関しては補聴器購入の販売店か、電池メーカー他社(パナソニック)に問い合わせて欲しいとのことでした。
電池メーカー他社の問い合わせ先が競合他社のパナソニックになっており、いいのか?という見解でありました。いっそ、「パナソニック様の空気電池だったら“P”符号で代用できる製品がありますよ」、と教えて貰った方がよかったかも。


日本メーカーの補聴器用空気電池の殆どは“ドイツ製”であり、殆どパナソニックや日立マクセルのような見解なのではと思っていたのですが、実際に問い合わせてみると、各社様々な見解で意義深かったと思っています。電池メーカー各社の皆さん、こんな他愛の無い質問に回答頂きありがとうございました。
今回の問い合わせでは少なくともパナソニック・日立マクセル・FDK(富士通)のものはPR44/PR48でもPR44P/PR48Pとして代用しても大丈夫とのことなので安心して使いましょう。他2社は使えないと表明しているので何かあっても保証してもらえないかもしれない。


iCellTech 補聴器用・空気電池 PR536 2個入

icelltechpr536_1以前、本ブログでは100円均一ショップ“セリア”で補聴器用の空気電池“PR48”が売られていたことを紹介しましたが、今度は同じセリアにて“PR536”2個が新たに売られていました。
パッケージはPR48の時と同様、バックには耳の絵が描かれている特徴的なデザインです。今回はPR536なのでパッケージと電池のラベルの色は“”となっています(補聴器用空気電池のサイズと色の関係は前回の記事を参照のこと)。

 

icelltechpr536_2パッケージ裏。輸入販売元はセリアの電池売り場でお馴染みの“ネオテクノス株式会社”となっており、バーコードのベンダーも同社のもの(456042556)でした。
使用推奨期限はPR48と同じく「10-2018」で韓国製となっていました。これは韓国の補聴器用空気電池専業メーカー“iCellTech(アイセルテック)”社製であるようで、パッケージにも“iCellTech”のロゴがあります。

icelltechpr536_3電池の外観。真中は電池のシールを剥がした様子で、1つの空気取り込み穴があり、小さい電池のためか刻印類一切はありません。でもこの電池、マイナス極のガスケットの作りが雑に見える…?
かつては均一ショップ“ダイソー”でも空気電池は売られていましたが、現在ではセリアで売られているこの電池のみが(100円)均一ショップで空気電池が売られている例となっています。

それにしても、以前ダイソーで売られていた補聴器用空気電池のEU製ってどこの電池だったのでしょうか?今でも気になっていることの一つであります。

★関連記事
iCellTech 補聴器用・空気電池 PR48 2個入
→本記事で紹介したものと同様のネオテクノス・“iCellTech”ブランドによる補聴器用空気電池“PR48”2個入りを紹介した記事。