月別アーカイブ: 2013年9月

TOKURON 単3形 アルカリ乾電池

tokuron_1今回は輸入元“東宝産業株式会社”による「TOKURON」ブランドのアルカリ電池を紹介する。TOKURONは“トクロン”と読めばいいのかな。
一瞬、トクホンと関係があるのか?と思ったけど、多分全く関係無い。業種も違うので意識もしていないと思います。

 

 

tokuron_2パッケージ。どこで買ったのかは忘れたけど、10本パックが安かったので保管しておいたら液漏れしてました。写真の台紙がボロボロというかおかしいのはそのためです。「高性能アルカリ乾電池 お買得パック」ととにかく“お買得”であることがフィーチャーしてあります。
ちなみにバーコードのベンダーを調べてみると、珍しくヒットせず。この電池の輸入元は東宝産業というメーカーですが、おそらく既に存在しない会社なのでしょう。

tokuron_3液漏れしていたのはパック端・3本のみで台紙が電池から漏れ出た液を吸収してくれていたからか、この3本のみが液漏れしていただけで、拡大被害も無く、他の7本は無事でした。台紙ってこういう役目もしてくれるんですねw。

 

 

tokuron_4電池の外観。金+青のデザインで、“TOKURON”のロゴは両面にあるが、表と裏ではロゴのサイズが違うもので芸が細かい。生産国は中国。電池の注意書きは至って普通だが、中国製の電池にありがちの字体がおかしいものである(誤字は無い)。

 

 

tokuron_5プラス・マイナス側。マイナス極は「◎」で使用推奨期限が白印字なので、555ブランドの電池で知られるGUANGZHOU TIGER HEAD BATTERY GROUP製と思われる。
ちなみに使用推奨期限は「09-2005」で既に8年前の期限なので、液漏れは仕方ないと思います。


GoldenPower Long Life 9V

goldenpower9v_1近所のハードオフ、楽器コーナーで売られている9Vのマンガン電池がGoldenPowerのものになっていたので買ってしまいました。しつこいようですが、GoldenPowerはGPとは違うメーカーですのでご注意を。
この写真の電池は“greenergy”というシリーズ(?)の「Long Life」というブランドの電池のようです。このシリーズには4種のマンガン電池があり、どれも9V形のものが用意されていますが、どこのランクに属しているのかは不明です。

goldenpower9v_2以前は「Power PLUS」という電池が売られていました。これは以前の記事で触れたように、GPのOEM品の様で、外箱は何故かGPのものでした。

 

 

goldenpower9v_3両者とも裏面のバーコードが同じなので、同じ発売元と思われる。そこでベンダーを調べてみると、名古屋で楽器販売を行う“キョーリツコーポレーション(4534853)”のものであることが判明。このような経緯なら楽器コーナーで売られていたのも頷けるところです。
ちなみに同社のホームページで検索してみると、この電池も掲載されており、写真がGoldenPowerのものに変わっているので、ただ単に供給元が変わった、というのが理由ではないでしょうか。

goldenpower9v_4電池の外観。“greenergy”シリーズのマンガン電池は全て同じ銀+緑のデザインでGoldenPowerロゴ下の色が違うものになっている。写真の「Long Life」が水色、「Extra Heavy Duty」が黄緑色、「Heavy Duty」が黄色、「Super Heavy Duty」が赤色となっているようだ。

 

goldenpower9v_5電池の側面。GoldenPowerのアルカリ電池「Super P+US」の新デザインのものと同じく文字が小さい注意書き。乾電池では珍しいURマークがある。注意書きに「No Mercury & Cadmium Added.」と書いてあり、水銀とカドミウムは含有していないようだが、WEEEマークをには「Pb」の記載があるので、鉛は含有している模様。もちろん、中国製

 

goldenpower9v_6今回購入したGoldenPowerの電池をGPOEM代表として、先出の「Power Plus」を使って比較してみた。まずは端子側。マイナス極は両者とも同じ六角形のスナップで変わらないが、端子部のプラスチックの模様が違う。

 

 

goldenpower9v_7次に底部。GPの方はお馴染み銀のもので、現行のマクセルや三菱のマンガン9V形など多くで見られるもの。だが、GoldenPowerの方はグレーのプラスチック(と思われる)もので、自分も初めて見る構造のものです。
ちなみにGoldenPowerの使用推奨期限は「2015-05」。2年期限と仮定すると2013年5月製造か。


FUJI NOVEL Ni-Cd BATTERY F-2C

NOVELNi-Cd_1前回の記事でちょっと写り込んでいたノーベルのニカド電池の単2。今日はこれを紹介します。
外観は「」で、後のニカド電池の識別色を予見しているようです。デザインは“FUJI NOVEL”時代の乾電池と同じものです。

 

 

 

NOVELNi-Cd_2パッケージ。『500回以上充放電可能』と記載されているのが目立ち、500回?凄いなぁと思います。が、右上の価格は2400円で買うのを思わず尻込みしてしまいそうです。さらに初回購入だと充電器も必要になりますから、さらに嫌になりそうです。
電池の種類は大きく書かれておらず、小さく「ニッケル・カドミウム・バッテリー」と書かれています。さらにその下には1.2V 1650mAh、充電時間15時間、充電電流165mAと定格が書かれています。

 

NOVELNi-Cd_6ちなみに1985年頃のパナニカ単2は1本1000円、2本2000円なので、ノーベルのニカドよりも安かった。もっともパナニカが安いのは中身がミニ単2(サブCセル)な偽単2(1200mAh)なのだからなのかもしれませんが。

 

NOVELNi-Cd_3パッケージ裏。面倒くさいので開封済みのパッケージをスキャナでスキャン。注意書きは無く、“ご使用方法”と“特徴”のみ。特徴を以下に記してみる。
●500回以上も繰返して充放電できるので乾電池よりも経済的です。
●とくに大電流放電特性にすぐれています。
●完全密閉型なのでガスの放出がなく安心して使えます。
●放電期間中はほとんど電圧が一定しています。
●堅牢な金属容器のため衝撃や振動に対して丈夫です。
●-20~+40℃と広い温度範囲で使えます。
●充放電いずれの状態で長期間放置後も充電すれば元に戻ります。
良いことずくめですね。でも、2400円なんですよねw。

もちろん、ニカド電池にはメモリ効果などのデメリットもありますが、そのことは書かれていません。
社名はFDKの前身である“富士電気化学株式会社”名義です。表記の住所は現在と同じ浜ゴムビルなのは凄い。

NOVELNi-Cd_4電池の外観。表は「F-2C NOVEL」と書かれていますが、裏には「NOVEL Ni-Cd」と書かれている。日本製で日本語での記載は注意書きの『■火の中へ投入したり、ショートさせないでください。』と書かれてあるのみです。

 

 

NOVELNi-Cd_5プラス・マイナス側。この電池にはプラス極に特徴があり、突起の上部に三角のガス抜き穴(ガスケット)がある変わった形状になっており、自分が見てきた中で見たことがない構造です。
写真右は後に発売されたと思われる“富士通”ブランドの「FN-2C」(1800mAh)で、この電池にはノーベルF-2Cにある特徴は見られない。


テクノコアの充電器を改造してみた

tecnocore_1自分が愛用している“テクノコアインターナショナル”の「TC-S40」。IC&C方式を用いた充電器で今でもコアなファンに好評な充電器である。
これは単3と単4のみの充電であるが、単2を充電したかったので、単3のダミー電池と単2の電池ボックスを使って超簡易変換アタッチメントを作ってみた。写真左が実際に使っているところで、写真右が今回作ったアタッチメントです。
単3のダミー電池は応用次第であれこれ作れて便利ですね。


KONNOC アルカリ乾電池 ヤングパワー 単4形

konnoc_5今日は多分リサイクルショップで買ったと思う、“エターナル”なるメーカーのアルカリ電池を紹介します。「KONNOC(R)」というのがブランドなのか、「ヤングパワー」というのがブランドなのかは不明。それにしても、ヤングパワーって何か古臭いイメージがありますねw。
写真のは単4で、単3もあったとは思われるのですが、当時これを購入したリサイクルショップには単4のみしかありませんでした。

 

konnoc_1パッケージ。青ベースのデザインは結構好みのデザインです。キャッチコピーの類は無し。もしかして、キャッチコピーがヤングパワー??

 

 

 

konnoc_2発売元は“エターナル”。会社なのか個人事業なのかは不明。バーコードのベンダーは何故かドウシシャ(4997236)だった。同社はホームセンターでお馴染みのオリオン電機SANSUIブランドのオーディオ機器を発売していることで知られている。
おそらくエターナルがドウシシャの販売網を通じて発売していたのでしょう。これではエターナルの正体がわかりません。

 

konnoc_3電池の外観。アルカリ電池にありがちな金色のデザインで無く、銅色のデザインが珍しいですね。ちなみに生産国は中国

 

 

 

konnoc_4プラス・マイナス側。使用推奨期限の印字は直接マイナス極に印字してあるタイプ、「12-10(2010年12月)」であった。絶縁リング無し。
ちなみにKONNOCで検索してみると、中国・深センの電池メーカー「Shenzhen Konnoc Battery Industrial Co.,Ltd.」というメーカーが引っかかり、ロゴもこの電池のものと同じであるためこのメーカー製だと思われます。「KONNOC(R)」は製造元だったのですね。


D2 ORIGINAL Alkaline アルカリ乾電池 単3形

D2original_1押入れの奥から出てきた、ホームセンター“ケーヨーデイツー”のPBブランド「デイツー・オリジナル」の旧アルカリ電池。写真のものはブリスターパッケージだけど、シュリンクパックのものもあったような気がします。価格は8本税込298円。

 

 

 

D2original_2パッケージ裏は真っ白w。バーコードのベンダーは「株式会社ケーヨー(4540943)」。注意書きには「○○逆接続」という妙な表記が見える。おそらく、○の中に+ーを入れ忘れただけだと思うけどね。

 

 

D2original_3電池の外観。金ベースの黒+緑という、旧・パナソニックアルカリ乾電池(金パナ)にも似たデザインですね。生産国は中国

 

 

 

D2original_4プラス・マイナス側。使用推奨期限は「11-2006」。マイナス極のラベルを剥がしてみると、黒い絶縁リングがあるタイプのものでした。

 

 

 

D2original_5いずれ掘り下げますが、これが現在のデイツー・オリジナルのアルカリ電池。シュリンクパックのみで8本入り・税込298円なのは同じです。同じくバーコードのベンダーは「ケーヨー(4540943)」。『長持ちハイパワー』というキャッチコピーが付いています。

 

 

 

D2original_6比較してみた。上が現行デザインのもので、下が今回紹介した旧デザインのもの。デザイン的には近いですが、旧デザイン品が中国製なのに対し、新デザインの方はタイ製なのです(写真ではちょっと見にくいですが…)。タイ製ってもしかして…?と思ったあなたは鋭い!

 

 

D2original_7パナソニックアルカリ乾電池(写真はOEM向)と比べて見ると、マイナス極の特徴である、ミゾに絶縁用の樹脂を流し込んだタイプのもの。これは数少ないパナソニックOEMのアルカリ電池です(アルカリβ相当かな?)。
ちなみに、このパナソニック系の単3と単5でしか見られないこの絶縁樹脂は“紫外線硬化樹脂”というもので、マイナス極のミゾに樹脂を流した後に紫外線を照射し、固めているようです。


National LONG LIFE DRY CELL UM-3・LE

UM-3(LE)_12万アクセスを突破したからというわけではありませんが、今回は懐かしいデザインのナショナルの電池を紹介します。その名も「National LONG LIFE DRY CELL」。日本製です。
デザインはかつてのトランジスタラジオ用電池と同様のデザインで、後年はOEM向の電池に使われていたデザインであったようです。

 

 

UM-3(LE)_2電池の表・裏。裏には『SIZE“AA” (R6) 1.5V』と書かれているのみで注意書きの表記は一切ありません。

 

 

 

UM-3(LE)_3プラス・マイナス側。以前紹介した、朝日乾電池のUM-3Aとよく似ている外装と構造です。やはり、当時の松下電器産業と朝日乾電池との資本関係を考えると、同一品なのでしょうか?
やはり、朝日乾電池UM-3Aと同じく、刻印や印字は見られず、製造日は不明です。電圧はゼロでしたが、液漏れも無く、極めて外観は綺麗です。

 

UM-3(LE)_4電池自体の刻印や印字はないものの、この電池は1978年3月学研4年の科学(現在は休刊)”の付録である「回転クイズマシン」に付いていた電池なのでこの電池の年代は1970年代後半頃の電池であることがわかります。

 

 

 

UM-3(LE)_5箱に記載されている“はいっているもの”の写真。写真でもこの電池と同じ電池が写っているので、4年の科学の付属品であったことがわかる。現在、このような雑誌の付属品でこのような教材が付く場合は、液漏れが危惧されるからか、電池は別売りであることが多いようである。もっとも、当時の日本製マンガン電池は高性能で液漏れしにくいと言われていたようであるので、それを知っていて付属していたのかもしれませんね。

以前紹介した同時期(1977年12製造)のダイエーPBの赤マンガン(富士電気化学OEM)を見る限りでは、既に金属外装であったことを考えると、これはOEM向(もしくは海外輸出向?)と見られるので、やはり赤マンガンよりも低グレードの電池なのかな?


長時間パワー アルカリ乾電池 単3形 LR6

globalalkaline_1最近の当ブログではノーブランドなアルカリ電池を連続で取り上げているが、今回もノーブランドのアルカリ電池を紹介する。今回は“株式会社グローバル”が発売していた『長時間パワー アルカリ乾電池』を紹介する。

 

 

 

globalalkaline_2台紙付き。台紙には『長時間耐久!』のキャッチコピーが。ちなみにグローバルという会社は現在、「Care Linkage(ケアリンケージ)」というブランドで日用品を発売しているようで、ホームページ上で見られるカタログには電池のラインナップが見られず、現在は電池から撤退しているようである。

 

globalalkaline_3台紙裏のバーコード面。バーコードのベンダーは「(株)グローバル(4525678)」でホームページ上のカタログで見られるJANコードとベンダーが一致するので、現在ケアリンケージブランドを売っているグローバルと同一社であることがわかる。

 

 

globalalkaline_4電池の外観。左右に金があり、アルカリ電池を思わせながら、緑主体のデザインで鮮やかな印象を受ける電池である。

 

 

 

globalalkaline_5プラス・マイナス側。使用推奨期限は「08-2006」。マイナス極のシールを剥がしてみると、やはり絶縁リングや樹脂が無いタイプ。本体にラベルを剥がしても印字やマーキングは無かった。


単3形 アルカリ乾電池 ALKALINE BATTERY

KTL_1前回の紅白アルカリに続く、意味不明メーカーのアルカリ電池。今回は輸入元が“KTL CO.,LTD”というまたしても意味不明なメーカー。
デザインは大きく「アルカリ乾電池」と書かれている、ゴールドベースの黒+緑のデザイン。何の電池だかが大きく、おまけにプラスマイナスの表記もわかりやすい電池でデザイン的には素晴らしいです。

 

 

KTL_2電池の外観。中国製らしく注意書きの文字が所々おかしいが、誤字は少なく、おかしいのは「すぐに機器がら取り出す。」ぐらいのものしか見当たらない。また、住所の豊島区の「区」の字がおかしい。

 

 

KTL_310本パックを購入、4本使い6本を保管していたが、その中1本は液漏れを起こしていた。使用推奨期限は「12-2006」で既に6年前の期限なので液漏れはやむをえないでしょう。

 

 

KTL_4残っていたパッケージのかけら。バーコードが残っていたので、ベンダーを調べてみるとELPAブランドで知られる“朝日電器”のものであることが判明(4901087)。同社は自社ブランドの乾電池やニッケル水素電池(コードレス電話機用などを除く)などを発売していない。しかし、同社は震災時にハイワットのアルカリ電池を扱っていたりと謎の面を持っているメーカーである。

 

KTL_5プラス・マイナス側。使用推奨期限表記は「12-2006/KA17」という期限表示に加え、ロット番号も同時記載してあるタイプ。マイナス側のシールを剥がしてみましたが(写真右)、前回の紅白アルカリと同じく、やはり絶縁リングや樹脂の類は無いタイプでした。中国製はこのタイプが多いのかな?


alkaline battery

alkalinebattery_1紅白ボディーが印象的なアルカリ電池。発売元は“Asia Trade Industrial Co.”という意味不明のメーカー。購入経緯は忘れたw。おそらく、多本パックで入手したのではないかな…?

 

 

 

alkalinebattery_2電池の外観。中国製。住所等は書かれておらず、発売元は不明だが、記載の電話番号で検索してみると、100円均一ショップなどに商品を卸している「アイ・フィット工業」という会社の旧・電話番号であることが判明。同社も『ahydrate』なるブランドのアルカリ電池を発売しているようで、何らかの関係がある??

 

alkalinebattery_3プラス・マイナス側。使用推奨期限は「09-2011」。写真右はマイナス極のシールを剥がしたもので、絶縁リングや樹脂の類は無いものでした。